
なんかちょっと言いづらいな……。

本記事では「転職先を言わない」ことに関して、以下のことを解説します。
- 転職先を言わないという選択は問題がない
- やなぜ言わないのか
- 言わないことのリスク
- 適切な対処法
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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転職先を言わないのは問題ではない


転職先を周囲に伝えることは、法律上の義務ではありません。
退職届や退職願にも「一身上の都合」と書くのが一般的で、どこに転職するかまでは明記する必要はありません。
ビジネスマナーとしても「転職先を言わない=非常識」とされることはほとんどなく、本人の判断で決めることが可能です。
特に競合企業や業界内での転職など、立場的に慎重に対応したほうが良いケースでは、あえて言わないほうが賢明とされることもあります。
このように転職先を言わないのは、決して後ろめたいことではありません。
転職のために現職の企業に退職を伝える時にも、注意すべきことがあります。
こちらの記事にスケジュールやスムーズな進め方をまとめていますので、参考にしてください。
転職先を言わない理由

ここでは転職先を言わない理由について、解説します。
関係を悪化させたくない
転職先が同業他社や競合企業だった場合、現職の上司や同僚に伝えることで気まずくなることがあります。
「ライバル会社に行くのか」と冷たい態度をとられたり「情報を持ち出すんじゃないか」といった疑念を持たれたりするケースもあります。
そうすると退社までの期間も気持ちよく仕事ができず、すっきりしないまま会社を去ることになってしまうかもしれません。
できる限り円満退職を目指したい人にとっては、言わない方が穏やかに終われることもあるでしょう。
引き止めや詮索を避けたい
転職先を話したことで、強く引き止められたり「なぜそんな会社にいくの?」「待遇はいいの?」などと詮索されることがあります。
特に社内に転職に否定的な価値観がある場合「もったいない」「考え直した方がいい」といった、善意ともプレッシャーとも取れる反応が返ってくることもあるでしょう。
そうした対応にエネルギーを使うくらいなら、転職に関する詳細は伝えない方が、余計なストレスを感じずに済みます。
転職活動は、これからの働き方や生き方を見直す大切なタイミングです。
無理に開示して心がすり減るくらいなら、言わない選択はむしろ賢明といえます。
新しい職場への配慮
転職先の企業から「入社までは社名を公にしないでほしい」とお願いされる場合もあります。
特にまだ正式発表がされていないポジションや、他企業と共同プロジェクト中の職場などでは、情報漏洩リスクを避けるために慎重さが求められます。
まだ入社していない段階で周囲に伝えてしまい、万が一入社が取り消しになる、あるいは本人都合で辞退することになった場合、気まずい空気が残ることもあるでしょう。
そうしたリスクも踏まえると「言わない」は新しい職場への配慮でもあるのです。
引き留められた場合の対処法についてまとめたこちらの記事も、退職を伝える時の参考になります。
ぜひ読んでみてください。
転職先を言わないために心がけること


聞かれたときにどう対応するか、事前に備えておくことが重要です。
ここでは、転職先を言わないままトラブルなく過ごすために、意識しておきたいポイントをご紹介します。
あらかじめ無難な返答パターンを用意しておく
突然「どこに転職するの?」と聞かれて動揺しないためには、あらかじめ回答パターンを用意しておくのが有効です。
以下のような言い回しをいくつか覚えておくと安心です。
- 「ご縁があったところに進む予定ですが、今はまだ詳しく言えません」
- 「転職先の方針で公表を控えているんです」
- 「ちょっと特殊な事情があって、話せるタイミングになったらお伝えします」
相手の立場を尊重しつつ、やんわり断る言い方をするのが大切です。
「言いたくない」と強く主張するより、自然な態度の方が角が立ちません。
言わない姿勢を一貫させる
「Aさんには言ったけど、Bさんには言っていない」となると、そこから噂が広まりやすくなります。
また言わなかった人から「信頼されていないのか」と感じられることもあるでしょう。
一貫して言わない姿勢を保つことで「あの人は事情があるから言わないんだな」と納得してもらいやすくなります。
特に同僚との会話では「実は誰にも話していないんです」と一言添えることで、配慮を感じてもらえるでしょう。
もし言えない理由があるなら、それを伝えておくのも有効です。
誰に対しても同じスタンスを貫くことで、トラブル回避につながります。
SNSや噂話に気をつける
転職先を誰にも言わないつもりでも、SNSやちょっとした会話から情報が漏れてしまうことは珍しくありません。
例えばSNSで転職先企業をフォローしたりするだけでも、周囲に察知される可能性があります。
社内の飲み会や送別会など、気が緩みやすい場面で「つい口を滑らせてしまった」というケースも考えられます。
1人に話すと、そこから自然に噂が広がるリスクがあるため「誰にも言わない」と決めたなら、情報管理は徹底しましょう。
特にSNSでは、非公開設定やフォロワーの範囲を再確認し、転職関連の投稿は控えるのが無難です。
監修者コメント
転職先を伝えるかどうかは「自分の納得感」で決めていい
転職活動は、人生の転機であると同時に、非常に個人的なプロセスでもあります。
だからこそ「転職先は誰に、いつ、どのように伝えるか」は、自分の意思でコントロールしましょう。
他人の目ではなく「自分の納得感」を軸に行動することが大切です。
「聞かれてるのに断ってばかりでは申し訳ない」と思う人もいますが、言いたくない・言ってはいけない事情があるのに言ってしまう方が不信感を抱かれることにつながります。
言わないことを選んでも、正直で誠実な姿勢があれば、信頼は築けます。

岡本啓毅
転職先を言わないことで起こるリスクと対応法

「転職先を言わない」ことによって起こり得る3つの代表的なリスクと、それぞれにどう対処すればいいかを詳しく解説します。
1.周囲に不信感を与えてしまう
転職先を言わないことで「何か隠してるのかな?」「後ろめたい会社に行くのでは?」といった不要な憶測や不信感を持たれることがあります。
特に仲が良い同僚や上司からすると「自分には言ってくれると思っていたのに」と感じることもあるでしょう。
このリスクに対する対応法としては、以下のように一言だけ理由を添えて丁寧に伝えることがポイントです。
- まだ先方から公にしないよう言われていて…。
- 整理してからきちんと話したいと思っている。
このように言わないことに理由があると伝えれば、相手も納得しやすくなります。
2.うわさ話や詮索を招く
転職先を明かさないと「外資系なの?」「ライバル企業?」「条件がいい会社かな?」といった勝手な噂や詮索が広がる可能性もあります。
何も情報がないと、人はついあれこれ勝手に想像してしまうものです。
このリスクを防ぐには、話題にされないよう予防線を張ることが大切です。
「おかげさまで前向きな転職です」や「落ち着いたらまたお話ししますね」といった言い方をすれば、明るい印象を残しながら自分のタイミングで会話を終わらせることができます。
また「落ち着いたら、また改めてお話ししますね」と軽く伝えておけば、深く聞かれずにすむでしょう。
3.退職時の引き継ぎや信頼関係に影響が出る
転職先を明かさないことで、退職時の引き継ぎが不十分になったり、後任やチームに不信感を与える可能性もあります。
特に同じ業界や取引先に転職する場合は、関係者の間で「大丈夫なのか?」という不安が広がることもあるでしょう。
このようなケースでは、転職先は言わなくても、誠実な引き継ぎと態度で信頼を築くことが重要です。
- 文書やマニュアルを丁寧に残す
- 最後まで責任を持って対応する姿勢を見せる
こうした行動によって、たとえ転職先を言わなくても「きちんとしている人だった」と良い印象を残せます。
監修者コメント
家族との関係がぎくしゃくする場合も
転職先について家族にどのタイミングで伝えるかを悩む人もいるかもしれません。
心配させたくないという思いもあり、転職前になかなか伝えられない人もいるでしょう。
しかし、パートナーや親に転職先を伝えないことで「信頼されていないのでは?」と感じさせてしまうこともあります。
言えない理由があるとしても、最低限の情報共有や、タイミングを見た上での説明を心がけることが大切です。

岡本啓毅
まとめ
転職先を言うか言わないかは、自分自身が決めてもいいことです。
無理に伝える必要はありませんが「言わない」という選択をするからには、それなりの準備と心構えが必要です。
周りとの関係や退職時の対応に気をつければ「転職先を言わない」という選択でも大きな問題はないはずです。
今回ご紹介した理由やリスク、そして対応法を参考にしながら、自分にとって1番ストレスの少ない方法を選びましょう。
「転職活動の進め方に不安がある」「転職先を言いたくないけど、どう対応すればいい?」などの悩みを抱えている方は、UZUZにご相談ください。
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