面接で「自分の強みは何ですか？」と聞かれることがよくあります。
そんなとき、どのように伝えればいいのでしょうか？
実は、伝わりやすい強みもあれば、あまり言わないほうがいい強みもあるのです。
この記事では、人材支援会社UZUZの代表、岡本啓毅氏による解説動画を元に、面接で伝えるべき自分の強みの見つけ方を解説していきます。
さらに、採用担当者から評価されないNGな強みや、それを言い換えて評価されやすい強みに変えるポイントも解説しています。
面接の通過率を高めるためにも、ぜひこの記事を確認してから面接に挑みましょう。
▼この記事の元になった動画はこちら
この記事の監修者
岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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面接を突破する！「自分の強み」の作り方
面接で「自分の強み」をどう伝えればいいか分からないという方は、間違った強みの作り方をしているかもしれません。
たとえば、「◯◯が上手って言われたな」「◯◯のことで感謝されることが多かったかも」など、過去の経験を振り返って「自分の強みだと思うもの」を見つけていき、その強みをエピソード化する、という作り方をしている人は多いのではないでしょうか。
- 自分の強みを探す
- 見つけた強みをエピソード化する
実は、面接を突破する伝わりやすい強みの作り方は「逆」です！
- 成果を出したと感じるエピソードを思い出す
- そのエピソードで発揮された自分の強みを見つける
- 限定的な強みの場合は、抽象化して汎用的な言葉で伝える
上記のような順番で作れば、必ず実績が伴った強みを作ることができます。
- IT関連の資格を取得できた（具体的な成果エピソード）
- 試験までのスケジュールを逆算して、計画的に勉強した（エピソードから導いた自分の強み）
- 「計画性があり、それを実行できること」が強み（抽象化して汎用的な言葉に言い換え）
- IT関連の資格を取得できた（具体的な成果エピソード）
- それまで取り組んだことがない分野の勉強でも努力して成果を残せた（エピソードから導いた自分の強み）
- 「困難なことにも挑むことができ、食らいついてやり切れること」が強み（抽象化して汎用的な言葉に言い換え）
このように、出発点となるエピソードが同じでも自分の性格や得意なことと考え合わせることで、異なる強みを導くことができます。
まずは、「成果を出せた！」と感じるエピソードを思い出すところからスタートしてみましょう！
面接官に伝わりやすい「自分の強み」3選
まずは面接官に伝わりやすい「自分の強み」を3つ紹介します。
ここで紹介する3つは、そのまま伝えても問題なく、なおかつ違和感なく伝わる強みです。
- リーダーシップがある
- 物事を曲げずにやり抜く
- 傾聴力がある
これらを「自分の強み」として伝えようと考えている方は、比較的そのまま伝えても大丈夫なので、参考にしながら面接でアピールしていきましょう！
1.リーダーシップがある
1つ目は、「リーダーシップがある」という強みです。
世の中には、リーダーシップが求められる仕事は多い傾向にあります。
リーダーシップをもっているということは、新入社員の時点から管理職になるまで、いつでも常に役立ちます。
具体的にリーダーシップを発揮できたエピソードを思い出して、具体的な出来事と合わせて伝えるとさらに伝わりやすくなりますよ。
2.物事を曲げずにやり抜く
2つ目は、「物事をやり切れる」というアピールです。
仕事というものは、最初のうちはなかなか成果が出ないもの。
なので、あきらめずにがんばって食らいつかないといけないタイミングがあります。
そのため、一つの物事をやり切れるというのは十分なアピールになります。
壁にぶつかりつつも最後までやり抜いたというエピソードと一緒に伝えると良いでしょう。
面接で伝える際のポイントは、「やり抜く」を重点的に伝えることです。
「自分を曲げずに」という箇所だけを強調すると、頑固だと思われかねないためバランスには注意しましょう！
3.傾聴力がある
3つ目は、「傾聴力がある」というアピールです。
傾聴力とは、人の話をしっかり聞けるということ。
「聞くだけなのにアピールになるのか？」と感じる方もいるかもしれませんね。
しかし、看護や介護、ホテルスタッフやキャリアアドバイザーなどホスピタリティが求められる仕事では十分アピールになります。
他にも、エンジニアのようにものづくりに関わる仕事でも、プロダクトを開発するための要件をしっかり聞いて理解する力が必要ですし、営業やコンサルタントでも、顧客のニーズを掴むためのヒアリング力は非常に重要となります。
相手の話をしっかりと聞いて理解する、というのは様々な仕事のファーストステップになるため、アピールとして十分なのです。
傾聴力を活かして成果を出したエピソードをセットで伝えると、さらに高評価になりやすくなります。
「聞くだけ」で終わりではなく、聞いて相手の話を理解し、実際に行動に移すことができた、と伝わるような工夫があればなお良いでしょう。
面接で伝える際に注意が必要な「自分の強み」4選
「自分の強み」として伝えたとき、誤解されてしまったり、伝え方が良くなかったりすることでせっかくのアピールが高評価につながらないケースがあります。
なぜその「自分の強み」が高評価にならないのか、その理由とどうすればいいかの対策を解説していきます。
1.コミュニケーション能力が高い
1つ目の伝わりにくい「自分の強み」は「コミュニケーション能力が高い」です。
「本当にコミュニケーション能力が高い」人は、自分のことを「コミュニケーション能力が高いです」とアピールはしません。
なぜなら、面接の会話を通じて、場を盛り上げるトーク力を示したり、ロジカルな対話力を示したりするからです。
自己アピールでわざわざ「コミュニケーション能力が高い」と伝えることで、逆にコミュニケーション能力を疑われてしまう可能性があるのです……。
- コミュニケーション能力の高さは、面接のなかの対話で示すようにする
- 言葉で話して初めて伝えられるアピール内容に変更する
コミュニケーション能力が高いことは、面接をするなかで自然と伝えることができます。
そのため、「こんな実績を残した」「こんな経験をした」のような、言葉にして伝えなければ面接官は評価できない強みを伝えるようにしましょう。
2.受ける企業と関係のない強み
2つ目の伝わりにくい「自分の強み」は「受ける企業と関係のない強み」です。
IT業界を志望している人であれば「プログラミングを学んでいた」というのは、受ける企業と関係しているので十分アピールになりますよね。
しかし例えば、食品業界の営業職を受けるのに「プログラミングが得意なのが自分の強みです」と伝えるのは、アピールにはなりにくいのです。
- 強みを抽象化して分解し、汎用的な言葉で言い換える
前例の場合は「プログラミングを学んで身につけることができた」というエピソードを言い換えれば、伝わりやすい強みになります。
「それまで知らなかったことに挑戦し、がんばって学び、結果として新しい能力を身につけることができた」というように言い換えてみましょう。
「新しいことを学ぶことが得意」「勉強して、努力して、新しいことにも挑戦できます」というのは、どんな食品業界でも関係なく十分に強みとしてアピールできますよね。
自分の強みが志望業界や企業と合っていないと感じるなら、分解して抽象化して考えてみると汎用的な強みとして言い換えることができます。
3.やる気だけは誰にも負けない
3つ目の伝わりにくい「自分の強み」は「やる気だけは誰にも負けない」です。
多くの応募者が、やる気をアピールします。
しかし「やる気がある」と伝えるだけでは、具体的にそれを示す証拠がないので、「気持ちはあるが行動に移していない」ように見えてしまいます。
以下の3人について考えてみましょう。
- 「企画を考える」というやる気はある人
- 企画を考えて企画書を作ってきた人
- 実際に自分で考えた企画を実行し、〇〇円を売り上げた人
上記の3人のなかで一番評価されるのは、「3」の実際に行動に移している人。
2番目に評価されるのは、「2」の人であることは間違いなさそうですよね。
- 過去に行動したことやその結果を伝える
やる気があることだけではなく「資格の勉強をしている」「〇月には取得予定である」など行動や結果を伝える。
「やる気がある」というのはあくまで精神的な話なので、面接官は客観的に評価することはできません。
「やる気がある」ことを本当に信じてほしいなら、行動に移していることまで伝えるようにしましょう。
監修者コメント
今からでも「やる気の根拠」は作れる
「やる気がある」と伝えるためには行動に移したことを伝えるのが重要です。
とはいえ、「まだ何も行動に移していない……どうしよう」と思った方もいるかもしれません。
ですが、大丈夫です！
「やる気」を裏付ける行動は、今からでも始めることができます。
やる気をアピールしたいなら、今すぐに行動してしまえばいいのです。
たとえば、今から資格の勉強を始めれば「今は勉強を始めたばかりですが、〇か月後には資格取得予定です」と伝えることができます。
面接で「資格取得予定です」と宣言することでやらなければならない状況に自分を追い込み、やる気に火をつけることにもつながるのでおすすめです。
岡本啓毅
4.ミスをするのが怖いので慎重に行動する
4つ目の伝わりにくい「自分の強み」は「ミスをするのが怖いので慎重に行動する」です。
これは「ミスをするのが怖い」という表現があまり良くありません。
ミスは絶対にするものですし、企業側は特に若いうちは失敗しながら学んでいってほしいと思っているので、ミスを怖がってほしくないと考えています。
- ミスや失敗をしたくないという気持ちは出さない
「慎重に行動する」というだけなら十分強みになります。
企業側が何を求めているかを推測し、ネガティブに感じられそうな要素はあえて伝えないように気をつけましょう。
監修者コメント
企業側の目線を知っておくのは今後も役立つ
仕事において「経営者の目線をもて」というのは、よく言われることです。
しかしSNSなどで、もしかしたら「自分は経営者ではないし、経営者と同じ賃金をもらっていないのに、同じ目線をもつのは無意味だ」という話を見たことがあるかもしれませんね。
ここで誤解されているのは、「経営者の目線をもて」というのは「経営者のように振る舞え」ということではないということです。
経営者や企業側が社員に対してどう思っているかを知っておくことは、社会人生活を送るうえで大いに利用できます。
どんな人材が求められているか、自分はそれに合っているか、足りない要素は何か、この企業と相性がいいかどうか、そういったことを確認するために有用なのです。
「経営者の目線」や「企業側の考え」を想定しておくのは、面接に限らず働き始めてからも役立つので、ぜひ利用してみてくださいね。
岡本啓毅
まとめ
「自分の強み」は、強みが発揮されたエピソードを元にして作れば伝わりやすくなります。
ここで解説した強みや対策を活用して、ぜひ面接で伝わりやすい「自分の強み」を見つけてください。
しかしなかには、どんなエピソードが“強みの元”になるのか、どのような言葉で伝えればいいのか分からない……という方もいるかもしれません。
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面接で伝える「自分の強み」をどうやって見つければいいか分からない方、伝えようとしている「自分の強み」をもっとより良くできないか知りたい方は、ぜひ一度ご連絡ください。
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