もくじ

最近、カジュアル面談を取り入れる企業も増えているんですよ。

カジュアル面談についてもっと詳しく知りたいな。
ここでは、カジュアル面談の目的やメリット、採用面接との違いなどについて詳しく解説します。
カジュアル面談に参加する際に気を付けるべきことについても解説します。
ぜひ参考にしてカジュアル面談に積極的に参加してみてください。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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転職活動における「カジュアル面談」の基本を押さえよう!


1.カジュアル面談とは
カジュアル面談とは、社員と候補者が気軽に話せる場を設けて、候補者に自社をアピールしたり、相互理解を深めたりする取り組みのことです。
候補者が応募に進むかどうかを確定する前に行われる機会となるため、企業側は候補者に向けて自社の理念や社風などの魅力をアピールすることもあります。
また、どのような人材を求めているかを伝え、候補者とマッチするかどうかを確認できます。
通常の採用面接よりもリラックスした雰囲気の中で行われることが多いため、候補者は採用面接では聞けないような質問もできるでしょう。
2.カジュアル面談の種類
カジュアル面談には、大きく分けて以下の3つがあるため、それぞれについて解説します。
- オンライン面談
- カジュアル会食
- イベント(座談会・交流会)
オンライン面談
コロナ禍で採用面接のあり方や方法を大きく見直す必要があり「オンラインでできることはオンラインでやる」ことが主流になってきました。
カジュアル面談についても同様で、候補者の顔を見ながらリモートで開催することが多くなっています。
カジュアル会食
コロナ禍が少し落ち着いてから、オンラインではなく直接行うカジュアル面談も増えつつあります。
カジュアルは採用面接のように会議室ではなく、社内のフリースペースやリフレッシュスペース、ラウンジなどで軽食やランチなどを摂りながら行うこともあります。
時にはカフェやホテルのラウンジ、居酒屋の個室といった気を楽にして話せる場所で行う場合もあるでしょう。
イベント(座談会・交流会)
担当者と候補者の1対1ではなく、複数対複数で行うイベントのようなカジュアル面談もあります。
座談会や交流会のようなイメージで、参加者同士でも意見交換や対話を行います。
このようなイベントの場合はオフィスの見学も兼ねて会社内で行われることが多いです。
Web面接の際のチェック事項に関してはカジュアル面談でも活かせるので、こちらの動画も参考にしてみてください。
3.カジュアル面談が注目されている背景
現在は少子高齢化の影響で、人手不足や自社が求める人材の確保の難しさに悩みを抱えている企業が多くなっています。
そのため、採用活動を待つのではなく、自ら人材を確保しにいくダイレクトリクルーティングなどの企業側からのアプローチが普及しているのです。
企業が候補者をスカウトするにあたって、候補者が企業やポジションの理解を深めてから応募したいという要望に応える方法として、カジュアル面談が注目され始めました。
従来の採用面接を補完しつつ、企業にも候補者にも満足度の高い転職が行われ、長期的に活躍する人材を確保するためにカジュアル面談が広まったのです。
企業がカジュアル面談を実施する目的

しかし、企業にはちゃんと目的があります。
1.多くの優秀な人材との接点を持つことができる
企業は、昨今の採用難に対応するためにカジュアル面談を通して自社をアピールしたいと考えています。
カジュアル面談は採用面接より参加しやすいため、多くの候補者を集めることができ、自社を知ってもらうきっかけになるでしょう。
そうすると従来よりも幅広くアプローチが可能となり、必要な人材を見つける機会を増やすことにもつながります。
多くの求職者との接点を作っておくことで、人材が集めやすくなり、より精度の高い採用活動を行えるようになるのです。
2.入社後のミスマッチを防ぐことができる
カジュアル面談を通して企業と候補者お互いの理解が深まるため、採用時のミスマッチが起こりにくくなります。
企業は採用活動に多くの費用と時間がかかるため、できるだけ長く働いてくれる優秀な人材を求めています。
選考前の段階でお互いの希望や求職の際に重視していることを共有すれば、仕事内容の認識や価値観のズレを減らすことができるはずです。
その結果、早期退職のリスクを減らすことができ、長期的に働いてくれる人材の確保につながるのです。
監修者コメント
カジュアル面談に参加する方法
カジュアル面談を実施している企業は徐々に増加しているものの、比較的新しい手法であり、実施していない企業もまだ多いのが現状です。
カジュアル面談の募集方法は企業によって異なり、コーポレートサイトやSNSで申し込みを受け付けている企業もあれば、転職サイトを通して募集している企業もあります。
また、カジュアル面談の募集がされていなくても、興味のある企業の採用ページやSNSからメッセージを送って希望できるケースもあります。
転職エージェント経由でカジュアル面談を提案するケースもあるため、転職エージェントに登録して情報を得ることもおすすめです。

岡本啓毅
転職希望者向けのカジュアル面談の実施率

2024年に株式会社学情が行った調査によると、調査対象の36.7%がすでに実施しており、約3割の企業が実施を検討しているという結果がでています。
また、2023年の調査結果との比較も掲載されており、実施企業が増えている状況が見て取れます。


参考:株式会社学情「3社に1社は「カジュアル面談」を実施。期待する効果は「ミスマッチの防止」、「志望意欲の醸成」」

転職におけるカジュアル面談と面接の違い

でも、カジュアル面談は、面接とはやり方に色々な違いがあり、面接では分からないことを知ることができるんです。

では、カジュアル面談と面接の違いについて解説しましょう。
1.採用選考の合否に関係ない
カジュアル面談は企業と参加者の相互理解を目的としており、対等に質問をし合える場であるため、基本的には選考を行うことはありません。
なるべくフランクに話し合える環境を作ることで、企業と候補者がお互いを理解し合い、候補者の人間性や本音などをより引き出せる可能性があります。
そのため、企業側もあまり堅苦しい雰囲気にならないような配慮をしているといえるでしょう。
2.自由な服装で参加できる
カジュアル面談は、文字通りカジュアルな雰囲気で行われるため、服装は採用面接のようにスーツではなく、特に指定されないことがほとんどです。
着崩したり、過度にラフな格好をするのはおすすめできませんが、それほどかっちりとした服装をする必要もありません。
企業の担当者も候補者も、リラックスした状態での意見交換に相応しい服装で参加するのが一般的です。
3.履歴書・職務経歴書は不要
カジュアル面談は正式な選考ではないため、一般的に履歴書・職務経歴書の受け渡しは行いません。
カジュアル面談で話してみて、興味があるな、応募したいなと思った場合に履歴書や職務契約書の提出が求められます。
カジュアル面談はあくまで選考前のコンタクトとなります。
転職希望者がカジュアル面談に参加するメリット


カジュアル面談だからこそのメリットもありますので、ここで紹介しましょう。
1.面接よりもリラックスして参加できる
応募者にとってのメリットは、面接よりもリラックスして担当者と話せることです。
カジュアル面談は、企業と求職者の相互理解を深める場として設定しており、企業側も面接のように堅苦しい雰囲気にならないよう配慮してくれます。
話しやすい、質問しやすい雰囲気を出してくれるため、リラックスできる環境で、ざっくばらんに訊きたいことが聞けるでしょう。
また、お願いをすれば、オフィス内の見学をさせてくれるかもしれません。
緊張していない状態で、その会社で実際に働いている人達を見られるため、職場の雰囲気が自分に合うかどうかの判断も可能です。
2.企業理解が進む
あまり興味を持っていなかった企業でも、カジュアル面談に参加して本音で話しを聞くことで企業理解が進み、興味を持つことができるようになる可能性があります。
また自分が企業に対して抱いていたイメージとのギャップを確認できるため、より自分の希望に合った企業を見つけられるでしょう。
カジュアル面談では、同じ業界や他企業の話を聞けたり自身のキャリアについてのアドバイスをもらったりなど、有益な情報を聞ける可能性も高いです。
もし、最終的に応募に至らなかったとしても、参加者にとっては今後のキャリアプランの見直しや働き方について考えるきっかけを得られるかもしれません。
3.スキルや実績をアピールできる
カジュアル面談では企業の担当者から参加した理由や目的、キャリアプランなどの質問をされることが多いです。
企業からの質問に答えることで、自分の持っている強み、スキル、現職での実績などをアピールでき、好印象を持ってもらえます。
採用面接では、時間の制約もあるため、自身の実績や経験について詳細まで話すことはなかなか難しいですが、カジュアル面談ではリラックスした状態で話すことができます。
そのため、自身の強み、スキル、実績などを深堀して伝えることができるため、より自身の魅力を企業側に伝えることが可能になるでしょう。
監修者コメント
ラフすぎる服装は避ける方が良い
カジュアル面談の服装は、堅苦しくなく本音で話すことができるように、多くの企業が指定をしていません。
そのためスーツを着用しなくても問題なく、私服でも大丈夫です。
とはいっても、Tシャツやパーカ、ジーンズ等ラフすぎる格好や派手な服装は、担当者に悪い印象を与えてしまう可能性があります。
ビジネスカジュアルと呼ばれるジャケットや襟付きシャツなどを選ぶようにしましょう。

岡本啓毅
転職希望者にとってのカジュアル面談

カジュアル面談による志望度の変化
同じく、株式会社学情が行った調査の結果を紹介します。

参考:株式会社学情「「カジュアル面談に参加し、志望度が上がった」と回答した20代後半~30代が6割超」
カジュアル面談を受けたことにより、企業理解が進み志望度が上がったとする人が多いことが分かります。
6割以上が志望度が上がったと回答しており、志望度が上昇したのは「聞きたい情報がリアルに聞けた」ことが要因といえます。
転職希望者がカジュアル面談で聞きたいこと
同資料には、求職者がカジュアル面談で聞きたいことも調査しています。
上位5つを見てみましょう。
【求職者がカジュアル面談で聞きたいこと】
入社した場合に自分が行う仕事内容 | 77.7% |
働きやすさ(オフィス環境・制度・福利厚生) | 67.5% |
入社した場合、自分と一緒に働く社員の人柄や雰囲気 | 59.9% |
自分のどのような点に興味を持ってくれているか | 48.2% |
入社した場合に期待される成果や役割 | 46.7% |
参考:株式会社学情「「カジュアル面談に参加し、志望度が上がった」と回答した20代後半~30代が6割超」
カジュアル面談は、上記のような内容を直接聞ける機会です。
実際にそこで働いている社員と仕事内容や会社についての話ができるため、働くイメージがつきやすく志望度の上昇につながるのでしょう。
転職活動でカジュアル面談に参加する際に準備しておくべきこと

参加する際に何か準備しておいた方がいいことってある?
カジュアル面談だからといって何も準備せずに参加すると、結局自分の知りたかったことが分からないままで、意味がなくなってしまいます。
ここで解説する事前準備をして臨み、意義ある時間を過ごせるようにしましょう。
1.自分の強みやスキル、経歴を棚卸し、整理しておく
カジュアル面談の際には、求職者自身のことについて必ず質問されます。
そのため、自身のキャリアや経歴などについては棚卸して、事前にまとめておくようにしましょう。
事前に整理することで、自身の強みや経歴を再認識でき、カジュアル面談で効果的にアピールできます。
面談では、企業側の理念や社風、どのような人材を求めているのかなどを確認した上で、自身のキャリアや志向性との一致点を探しておき、伝えるようにしましょう。
転職時に行うべき自己分析のノウハウは以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
2.企業研究をしっかりとしておく
企業情報については事前に詳しく調べておくことが大切です。
カジュアル面談では企業はホームページには公開していないような情報を伝えることで、企業の魅力を伝えることが多いでしょう。
そのため、事前に基本的な企業情報を収集しておくようにすると、企業に対する理解が深まります。
また、企業研究を通して出てきた質問や、カジュアル面談の中で出てきた質問をすることで、さらに理解を進めることができるようになるはずです。
3.なぜその企業に興味を持ったのかの理由をまとめる
カジュアル面談に参加することは、その企業に対して何かしらの興味や関心を抱いたからといえます。
カジュアル面談では、企業側から「なぜ自社に対して興味を持ったのか」と聞かれる可能性が高いため、スムーズに答えられるように準備しておきましょう。
通常の採用面接のようなきっちりとした志望動機は不要ですが、興味を持った理由については明確に回答できると好印象を与えられます。
加えて自分の転職後のキャリアビジョンなどを具体的に伝えられると、双方のミスマッチを防ぐことができるでしょう。
転職活動でカジュアル面談に参加する際の注意点

ここでは、カジュアル面談に参加する際に気を付けるべきことを解説します。
1.基本的なビジネスマナーを心掛ける
カジュアル面談は選考を目的としない場合が多いのは事実で、リラックスしながらお互いを知るために話すことが大切です。
しかし、ビジネスパーソン同士の対話の場であるため、一人の社会人として基本的なビジネスマナーを心がけることは最低限守るべきことといえます。
どんなに「カジュアル」といっても、あまりにラフすぎる服装や振る舞いは場違いだったり、失礼にあたったりします。
また開始時間に遅刻する、『タメ語』を使う、前職の悪口を言うといった態度は、ビジネスマナー違反です。
ビジネスパーソンとしての常識がないと判断され、もし応募したとしても選考には不利になってしまうでしょう。
2.選考に影響を及ぼすことを意識する
カジュアル面談は、選考には影響しないというのが大前提です。
しかし、面談相手に、悪い印象を与えることは絶対に避けましょう。
採用担当以外の社員が相手でも、カジュアル面談での印象は採用担当者に共有されると思っておいてください。
カジュアル面談の時点で、自社にマッチしない応募者と判断されると、選考に進んでもすぐに落とされてしまいます。
あくまでも選考の一環と捉えて臨むようにするべきです。
3.事前準備を怠らない
面接選考ではないからといって、なんの準備もせず臨むのはNG。
身だしなみなど見た目を整えるのはもちろん、自分の知りたいことを質問にまとめておくなど最低限の準備はしておきましょう。
面談担当者も、忙しいなか時間を割いてくれていることを忘れてはいけません。
お互いの時間を無駄にしないためにも、相手企業のことを調べて、十分に興味を深めておくことが大切です。
企業・求職者双方のアピールの場であると捉えて、入念に準備しましょう。
4.オンライン面談の際は下を向きすぎない
オンライン面談の場合も、あまり堅苦しくない雰囲気で話しを聞いたり、質問をしたりすることが大切です。
お互いの本音を伝えあうこともカジュアル面談の目的なので、相手の顔や様子を見ながら面談を進めるようにしましょう。
ずっと目線を下に向けてメモを取っていたり、メモを読みながら話したりしていると、会話が不自然になり、十分な情報交換ができないことにもつながりかねません。
またカジュアル面談だからといって雑音が入るような場所で行ったり、家で過ごすような服装で参加するのは避けるようにしましょう。
カジュアル面談ではありませんが、採用面接での身だしなみについて以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。
5.面談後はお礼のハガキやメールを送る
面談終了後はできるだけ早いタイミングで、お礼状やお礼のメールを送りましょう。
面談担当者は、忙しいなか貴重な時間を割いてくれているため、そのことに対する感謝の気持ちは、形にして伝えることが望ましいです。
少なくとも、お礼の気持ちを形にすることで、マイナスの印象を持たれることはありません。
むしろ、気遣いのできる、丁寧で常識のある人物と評価されることもあるでしょう。
まとめ
カジュアル面談は、企業との相互理解を深められる機会であり、入社後のミスマッチを防ぎ転職を成功させるためにも機会があれば参加することをおすすめします。
採用面接とは異なりあまり堅苦しくないため、本音で話しやすくなります。
ただし、ビジネスの場であるため、基本的なビジネスマナーは必ずわきまえることが大切です。
また、事前準備も確実に整えて参加し、より充実した面談となるように工夫することも必要です。
もし、カジュアル面談への参加を希望している人は、ぜひUZUZにご相談ください。
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