この記事では、転職で年収を600万円以上に上げる方法、600万円以上を達成できる業種について具体的に解説します。
転職で収入をアップさせたい人は本記事を読んで、自分に向いている平均年収の高い業種を見つけてくださいね。
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知っておこう!平均年収600万円のリアル
さっそくですが、年収600万のリアルな状況を解説します。
日本の平均年収から見た年収600万とは
国税庁の統計「令和4年民間給与実態統計調査」によると、日本の給与所得者の全体の平均年収は約458万円で、男性は約563万円、女性は313万円となっています。
平均年収が600万円というのは、平均的な会社員よりも高い年収であり、日本全体の約22%しかいないのです。
また、年齢階層別の平均給与を見ると、男性は40代から平均給与が600万円台になっており、59歳までの平均も常に600万円を超えています。
しかし、女性は各年代を通して1度も平均給与が600万円を超えていません。
次に、勤続年数別の平均給与を見ると、男性は勤続年数15年以上になると平均給与が600万円を超えていることが分かります。
しかし、ここでも女性は勤続年数が長くなっても、1度も平均給与は600万円を超えていません。
このことから平均年収600万円という人は、男性で40歳以上、勤続年数15年以上の人が多いといえます。
年齢や勤続年数から考えると、管理職になり給与が上がったという人も多いと考えられます。
年収600万円の手取りと生活レベルとは
年収600万円の場合は所得税などを控除すると、実際の手取りはボーナスを除くと、月に約30万円程になります。
この金額は一人暮らしや、子どものいない家庭などでは貯蓄も可能になるレベルです。
しかし、子どもがいる場合は人数にもよりますが、先々に必要となる教育費などを考えると十分とはいえないこともあるでしょう。
参考資料:国税庁「令和4年民間給与実態統計調査」
年収600万円以上の転職を成功させるポイント
超えるのは全体の約2割だと、結構厳しいね……。
でも、転職で年収600万円以上を目指すには押さえておきたいポイントがありますので、解説します。
より年収の高い業界を選択する
給与相場を決める大きな要因は業界の相場です。
どんなに能力があり、成果を上げ続けても、大きく業界の相場を超えるような給与を得ることは不可能です。
そのため、600万円以上の転職を成功させるには、平均年収の相場が高い業界を転職先として選択すると良いでしょう。
平均年収の相場が高い業界については、後ほど「押さえておこう!転職で年収600万円を目指せる業種を解説」で解説します。
実力や成果を評価する企業を選択する
外資系企業など、実力・成果を評価し、給与に反映させる企業の場合は、自分の頑張り次第で年収を上げることができます。
しかし、外資系企業では求められるスキルのレベルが高く、採用条件も厳しい傾向にあります。
転職を希望する場合は、スキルを磨き、英語力などを証明できる資格を取得するようにしましょう。
管理職候補として転職する
管理職は一般の社員に比べて給与が高くなります。
業務における十分な経験やスキルがありマネジメントの経験もある場合は、管理職あるいは管理職候補としての転職も視野に入れましょう。
同じ会社で務め続けている場合、管理職に登用されるまでには一定の期間・年数が必要になることは少なくありません。
ただ、能力の高い人材を求める企業の中には「管理職候補」あるいは「管理職」を募集しているケースもあります。
管理職やマネジメント経験がある場合は、直接管理職として採用される確率も高くなります。
管理職の経験がない場合も、リーダーシップ経験などをアピールすることで管理職候補として転職することは十分に可能です。
管理職候補として入社すれば、より短期間で管理職への登用を実現できるでしょう。
転職エージェントに相談する
転職によって年収を上げたいと考えている場合には、転職エージェントに相談することがおすすめです。
プロのキャリアアドバイザーと面談することで、自分のスキルを活かせる優良な企業を探すことが可能になります。
また、年収をはじめ待遇に関する交渉の代行サービスを実施しているエージェントもあります。
情報を多く持っている転職エージェントを積極的に利用することで、自分に合う転職先を効率的に見つけることができるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
異業種への転職は同業より難しいが、無理ではない!
転職の場合は、これまでの業務で培った経験・スキル・知識が活かせる即戦力として採用されることが多いのは事実です。
そのため、他業種への転職は同業種の場合より難しくなるといえます。
しかし絶対に無理ではありません。
- 前職でしっかりと成果を上げている
- 前職で身につけたスキルが応募職種で活かせる
- 熱意がある
- 異業種への転職理由が納得できる
このような条件に当てはまれば、採用される可能性はあります。
第二新卒のようにまだ若い場合は、ポテンシャルでの採用も見込めるため、しっかりと転職に向けて準備を整えることで良い結果につながるでしょう。
20代の転職で年収アップを可能にするには、何に注意すればよいかをしりたい方は、以下の記事を参考に読んでみてください。
押さえておこう!転職で年収600万円を目指せる業種を解説
国税庁の「令和4年民間給与実態統計調査」における、平均年収が高い産業から年収600万円を目指せる業種を紹介します。
転職先を選ぶ際は、自分のこれまでの経験やスキルが活かすことができ、その企業で十分に活躍できるかを考えるようにしましょう。
1.電気・ガス・熱供給・水道業
電気・ガス・熱供給・水道業とは、電気やガス、熱、水を供給する事業、または汚水や雨水の処理などをする事業を指します。
人々の生活に必要なインフラを支える公共事業と考えられる業界であり、安定性の高い業界です。
電気・ガス・熱供給・水道業の平均年収は約670万円となっています。
東京電力、東京ガスを始めとする電気、ガス業や公共の上下水道業、民間の工業用水道業、熱供給業などがあります。
2.金融業・保険業
金融というと銀行をイメージする人が多いと思いますが「金融、保険業」には銀行や証券会社、保険会社、クレジットカード業などが含まれます。
また、外資系金融機関もこの中に含まれています。
金融・保険業の平均年収は約710万円でした。
「マイナビニュース」によると、特に大手銀行の平均収入は高く、約790万円となっています。
参考:マイナビニュース「銀行員の平均年収」は617万8,000円 – 最も高い銀行は?」
3.情報通信業
情報通信業とは、情報の伝達や処理、提供、加工をする事業を指します。
固定電話や携帯電話などの通信業、テレビ局などの放送業、情報サービス業、インターネット附随サービス業の他、出版業、映画・ビデオ制作業なども含まれます。
これからの需要も続くと考えられ、就職にも人気の業界です。
情報通信業の平均年収は約590万円となっていますが、男性は630万円、女性は480万円となっており、男性の場合はより600万円以上の収入を目指しやすい業界といえます。
4.学術研究、専門・技術サービス業
学術研究、専門・技術サービス業とは、学術的研究をしたり、専門的な知識や技術を提供したりする事業を指します。
また、広告に関わる総合的なサービスを提供する事業も含まれます。
具体的には以下のような仕事です。
- 学術研究業:学術・開発研究機関(学術的研究,試験,開発研究などを行う事業所)
- 専門サービス業:法律事務所や特許事務所、司法書士事務所、行政書士事務所や社会保険労務士事務所、税理士
- 技術サービス業:「広告業」「建築設計業」「測量業」「獣医業」「写真業」
学術研究、専門・技術サービス業の平均年収は約620万円でした。
この業種は専門の資格が必要なものも多いため、その場合は通常の転職活動では対象にならない業種もあります。
※ここまでの平均年収はすべて「令和5年賃金構造基本統計調査」をもとに算出しています。
参考資料:「令和5年賃金構造基本統計調査」
5.外資系企業
ここでは、業種別には当てはまりませんが、転職で600万円以上を目指せる企業として外資系企業について解説します。
外資系企業の中には、IT関連企業や金融・メーカー・コンサルなど様々な業種があります。
しかし、いずれにおいても年収は高いのが一般的です。
マイナビAGENTによると外資系企業の年収は次のようになっています。
- IT企業:600~1000万円
- コンサル業:600~8000万
- メーカー:800万円前後
- 金融業:600~1500万円
外資系企業は実力主義となっているため、成果次第で収入が大きく変化します。
また日本よりも資金が豊富な大企業が多いため、給与の水準が高いことが一般的です。
第二新卒者の外資系の転職について詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ読んでみてくださいね。
参考:マイナビAGENT「外資系企業の年収はどれくらい?報酬が高い理由は?」
国税庁「令和4年民間給与実態統計調査」
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職で年収600万円以上を狙うためには専門的な知識とスキルを磨こう
年収が600万円を超える業種はそんなに多くはありません。
しかも専門的な知識や高度なスキルが必要なものも多くあります。
自分が目指したい高収入の業種が見つかった場合は、転職に向けて知識やスキルを身につけるようにしましょう。
資格があると有利な業種については、資格を保有することで、業務経験が無くても転職に有利になることもあります。
高収入の仕事に就くには、しっかりとスキルやキャリアの棚卸をして、足りない部分を補いながら準備を進めましょう。
まとめ
年収600万円は日本の平均年収よりも高く全体の約22%となっているため、誰でも簡単に目指せるわけではありません。
しかし、業界の給与相場が高い業界や管理職などを狙って転職することで、十分に実現することができる年収でもあります。
より高い収入を目指すためには、日ごろからスキルを磨いたり、専門的な知識を身につけるために勉強したりして転職に備えることが大切です。
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