学歴に関係なく稼げる仕事はあるのかなぁ。例えば、中卒でも稼げる仕事ってあるの?
この記事では、中卒でも稼げる仕事に就く方法や、そのためのコツを解説していきます。
中卒で就職や転職に悩んでいる方はもちろん、学歴に関係なく稼げる仕事を見つけたい方はぜひ確認してみてください。
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中卒でも稼げる仕事に就くことはできる
「学歴フィルター」って言葉も、聞いたことがあるんだけど……?
中卒でも稼げる仕事に就くことはできるので、そのことはぜひ覚えておいてください。
高収入の仕事に就くためには、高学歴であることが前提であるような風潮があります。
しかし、学歴と平均年収には関連性はあるものの、それが絶対というわけではありません。
年収は、社会に出てからの経験やスキル、所属している業界の特徴や企業風土にも大きな影響を受けるため、学歴だけで決まることはないからです。
中卒でも、いくつかの条件を押さえることで平均以上の年収を得ることもできます。
ただし、しっかりと業界や企業を選ぶなど、押さえるべきポイントはしっかり押さえておかなければならないため「条件つきで可能である」ことも覚えておきましょう。
詳しくはこれから解説していきます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
中卒の平均収入は他の学歴より低い傾向があることは覚えておこう
社会では学歴だけではなく、様々な要素で賃金が決められます。
ですが、実際に学歴も収入との関連性があるというデータもあります。
少し古いデータにはなりますが、厚生労働省が平成18年に調査したところ、学歴ごとの平均月収は以下のようになっていました。
中卒(男) | 約28万円 |
中卒(女) | 約17万円 |
高卒(男) | 約30万円 |
高卒(女) | 約20万円 |
高専・短大卒(男) | 約31万円 |
高専・短大卒(女) | 約24万円 |
大学・大学院卒(男) | 約40万円 |
大学・大学院卒(男) | 約28万円 |
この数値から分かるように、男女をそれぞれ比べると、学歴別の平均月収は、中卒が最も低いという結果だったのです。
中卒でも稼げる仕事に就けるのは事実ですが、他の学歴よりも平均収入が低くなってしまう傾向があります。
中卒で稼ぎたいなら「何か工夫」をする必要があると考えておいてください。
参考:厚生労働省「平成18年賃金構造基本統計調査(全国)結果の概況:学歴別」
中卒でも稼げる仕事に就くためのポイントとは
中卒でも稼げる仕事に就職することは可能です。
ここでは、稼げる仕事に就くために押さえておきたいポイントをご紹介します。
これらを押さえておけば年収を上げやすくなるため、稼げる仕事に就きやすくなるでしょう。
ですが、ここで紹介するポイントを押さえておいたほうが最終的に年収アップできる可能性が高まりますよ!
まずは正社員雇用を目指す
収入アップを目指すのであれば、基本的にアルバイトや契約社員よりも正社員のほうが有利です。
そのため、まずは正社員雇用を目指すようにしてみてください。
いきなり正社員として採用されるのが難しいようなら、アルバイトや契約社員などから正社員へ登用される制度がある会社を探してみましょう。
その際は口コミサイトや会社ホームページから正社員登用の実績を調査しておけば、自分が正社員になれる可能性が高そうか事前に知っておくことも可能です。
なお、アルバイトや契約社員から正社員を目指す方法をもっと詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
学歴で昇進が決まらない業界・職種を選ぶ
学歴によって平均年収に差があるのは事実です。
ですが、必ずしもすべての業界がその通りであるとは限りません。
学歴ではなく、実績や実力が評価に直結する業界の企業に就職するようにしましょう。
そうすれば、少なくとも学歴が原因で昇進が妨げられ、収入アップできないという事態を避けることができます。
どのような仕事が学歴の影響を受けにくいのか、詳しくは後述しているので次項も合わせて確認してみてくださいね。
出来高などの成果が給与に反映される仕事を選ぶ
ノルマや目標の達成率など、業務上の成果がそのまま給与に反映されるというタイプの仕事があります。
代表的なものが不動産営業で、大型の契約を成功させれば、契約金額のうち数%がインセンティブとして賞与に反映される、という会社もあります。
このようにがんばったらその分だけ給与に成果が反映されるという仕事はいくつも存在しているのです。
そのような仕事を選べば、収入アップをしやすくなります。
こちらも、詳しくは後述しているのでご確認ください。
資格取得などでキャリアアップする
資格取得などでキャリアアップすることも稼げる仕事に就くためには有効です。
今自分が就ける職種や仕事だけで考えるのではなく、将来的な目線を持って活動していきましょう。
特定の資格を持っている人しか従事できない仕事は安定性もあり、なおかつさらなるキャリアアップによって収入アップを目指せます。
特に、介護福祉士、危険物取扱者、ITパスポートがおすすめです。
これらはいずれも国家資格のため信頼性が高く、介護福祉士と危険物取扱者は需要が多いため仕事に就きやすいです。
ITパスポートはIT系のスキルを証明できる資格の中では比較的取得しやすいといわれており、スキル獲得の最初の一歩に向いています。
知人の紹介による人柄採用を利用する
知人の伝手にも頼ってみましょう。
中卒でいきなり正社員の仕事には就きにくい業界や仕事もありますが、人柄を証明してもらえるなら、正社員雇用のハードルが下がります。
人脈を利用するのは少し気が引けるかもしれませんが、これらは「リファラル採用」とも呼ばれており、人事も注目している採用方法なのです。
すでに会社内で活躍している人の伝手で紹介してもらうことで、学歴や職歴とは関係なく、採用されるチャンスをつかむことができます。
中卒に強いエージェントを使う
就職や転職を支援する、エージェントというサービスがあります。
これらは求職者と採用募集を行っている企業をつなぐサービスで、基本的に求職者側は無料で求人を紹介してもらうことが可能です。
しかし大手エージェントは数多くの求人を扱っているものの、多くが大卒以上をターゲットにしており、必ずしも中卒にとって魅力的なものを持っているわけではありません。
そこでおすすめなのが、中卒の方は中卒に強いエージェントを利用することです。
そうすれば、大卒向けの求人を数多く扱っているエージェントを利用したときよりも、効率的に自分に向いている求人を紹介してもらいやすくなるでしょう。
中卒でも稼げる具体的な仕事をご紹介
でも、具体的にどんな仕事が稼げるの?
- 学歴で昇進が決まりにくく、結果を出せば昇進できる
- 出来高や成果が給与に反映されやすい
- 将来的なキャリアアップの道が拓けている
それでは、具体的に見ていきましょう!
営業職
営業職は売上目標や契約ノルマが定められており、それらの達成具合によって昇給やインセンティブ付与もあります。
営業職向けのノウハウを教えてくれる会社も多く、スキルアップしていけば将来的な収入アップも考えられます。
ある意味では「体力」や「精神力」が必要になる場面もあるため、若いうちに経験しておくのがおすすめなので、中卒の方の特徴である「若さ」を活かせるのも魅力的です。
ITエンジニア
ITエンジニアも実力で評価してもらえる仕事です。
資格もあるためスキルアップの目標を立てやすく、専門性も高いためスペシャリストとして会社にとってなくてはならない人材として成長できる点も魅力的ではないでしょうか。
替えが効かない重要な仕事を任されるようになっていけば、自然と給与も上がっていきます。
スキルアップしつつ経験を積んでいけば、さらに給与が高い他社へ転職するという方法でも収入アップも目指せます。
また、ITエンジニアは自己学習だけでもある程度の知識を身につけ、個人でもアプリ開発などの実績を積めるのが特徴です。
独学でITエンジニアとしての基礎を学ぶ方法を知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
工場作業員
工場の作業員は、ライン作業などの単純作業であれば資格や学歴に関係なくできるため、就職しやすいという点が魅力的です。
なおかつ、危険物取扱者などの専門性が高い資格を取得することもでき、その後のキャリアも開発系、管理系、現場系などで様々に広がっており、将来性も十分あります。
建築作業員
建設作業員も、単純作業であれば資格・経験。学歴に関係なく就くことが可能です。
国家資格もあり、スキルアップしていけば選任の現場監督官となることもできます。
特に建築現場の場合「電気工事をするなら、電気工事士の資格を持った監督官がいなければならない」といった決まりがあるため、有資格者が重宝されるのです。
また体力勝負になる場面も多いため、中卒のような若く体力がある人のほうが有利になることもあるのもおすすめできるポイントです。
介護職
介護職は、少子高齢化の日本においては需要が増しており、就きやすい点が魅力的です。
今後ますます高齢化が進むため、なくなる可能性が低く将来性も確保されているといえます。
加えて、介護系の国家資格である介護福祉士は介護系学校を卒業していなくても現場経験があれば受験資格を得られるので、働きながら資格取得を目指す方にもおすすめできます。
飲食
飲食店も、基本的には学歴不問で就職できる仕事です。
自分の特性によって調理スタッフやホールスタッフなどを選ぶことができ、それぞれキャリアの先も異なります。
チェーン店であれば社内資格を設けている会社もあり、エリアマネージャーなどにキャリアアップできれば収入も上がっていくでしょう。
また、中には「独立して自分の店を持つ」という夢を実現している方もいますし、そうなれば実力次第でさらに収入アップができる可能性も広がります。
接客・販売
接客や販売も学歴などに関係なく就くことができます。
個人が持つ接客・販売スキルやホスピタリティは学歴とは関係なく、適正がある人ならば学歴に関係なく活躍して昇進していけるでしょう。
また多くの場合、接客マニュアルなども充実しているために仕事を覚えやすく、続けやすい点も魅力です。
大きな会社ならば社内資格が設けられていることも多いです。
その場合は社内資格の取得状況によって社員ランクや給与グレードが上がるため、スキルアップがキャリアアップや収入アップにも直結します。
また、接客や販売の仕事で培ったコミュニケーション能力やホスピタリティは、転職して他の仕事に就いたとしても活かせます。
キャリアのゴールではなく、中間地点にするのも有効ではないでしょうか。
配送・物流・ドライバー
荷物の配達や、トラックドライバー、タクシードライバーなども稼ぎたい中卒の方におすすめの仕事です。
運転免許を取得している必要があるため、中学校を卒業してすぐに働けるわけではありません。
ただ、免許以外は資格・学歴・経験も不問のことが多く、就きやすい仕事といえるでしょう。
また、体力がものを言う仕事であるため、若く体力がある方のほうが活躍しやすいという特徴もあります。
配達やトラックドライバーの場合、多くはもくもくと仕事をこなすことになるため、自分一人で集中して仕事をしたいという方に向いています。
反対にタクシードライバーは、一期一会のお客さんを相手にトーク力、対応力、コミュニケーション能力を磨くことができるため、転職後も活かせるスキルが身につきます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
中卒は「長期的に稼げる仕事にする」ことを目指すのがおすすめ
中卒で稼げる仕事をしたい場合、「今いくら稼げるか」ではなく「何年後にいくら稼いでいたいか」を考えるようにするのがおすすめです。
国家資格や公的な団体が主催している資格を取得するなどしてスキルアップしていくことで人材としての価値が上がり、その人材価値は収入にも反映されていきます。
また社内資格だとしても、意欲をもって学んでいればある程度まで収入を上げることができ、場合によっては管理職になれる可能性もあるでしょう。
また「手に職をつける」タイプの専門家的な仕事であれば、ゆくゆくは独立することも考えられます。
飲食なら自分の店を持つこともできますし、建設業界では「中卒から働き始め、独立して会社の社長になった」という例も一般的に見られます。
ITエンジニアならばフリーランスになって、会社に所属せずに自由気ままに稼ぐこともできるのです。
このように「今いくら稼げるか」ではなく「将来的に、何年後にいくら稼いでいたいか」を軸に就職・転職をしてみるようにしましょう。
まとめ
学歴による平均年収に差はありますが、結論として中卒でも稼げる仕事に就くことは可能です。
その場合、以下のような点に気をつけて仕事を探すようにしましょう。
- 学歴で昇進が決まりにくく、結果を出せば昇進できる
- 出来高や成果が給与に反映されやすい
- 将来的なキャリアアップの道が拓けている
中には「自分がどんな仕事に向いているか分からない」「どうやって稼げる仕事を見つければいいか分からない」「仕事の将来性を教えてほしい」と思っている方もいるかもしれません。
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