こんなこと思うの僕だけかな?
働きたいのであれば、「働くのが怖い」と感じる原因をハッキリさせ、考え方を転換したり対処法を試したりしてみる手立てが有効です。
とはいえ、無理をすると怖いと感じる気持ちが強くなる可能性があるので、自分のペースで無理せず進めることが大切です。
この記事では、働くのが怖いと感じる原因や対処法、気持ちが軽くなる考え方などを解説します。
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「働くのが怖い」はわがままではない!
自分を責める必要もありませんよ。
「働くのが怖い」と感じる人は、何か原因があってそうなっていることがほとんどです。
わがままで言っているわけではないのですが、他の人から見たらわがままと思われて、余計に傷ついてしまうこともあるでしょう。
ですが、結論として「働くのが怖い=わがまま」では決してありません。
例えば「人間関係で嫌な思いをした」「自分に自信が持てない」「上司からひどく叱責を受けた」などが原因で心に傷を負っていたら、働くのが怖いと感じるのは当然でしょう。
事実、独立行政法人 労働政策研究・研修機構の行った「若年者の離職状況と離職後のキャリア形成Ⅱ」の調査結果をみてみましょう。
「初めての正社員勤務先で正社員として働くことを辞めた理由」という項目で、以下のような結果が出てます。
調査の対象者は、勤務期間が1年以上3年以内の人です。
辞めた理由 | 男性 | 女性 |
---|---|---|
肉体的・精神的に健康を損ねた | 24.2% | 28.6% |
人間関係がよくなかった | 26.7% | 24.4% |
仕事が上手くできず自信を失った | 20.1% | 13.8% |
上記のような理由で離職した場合「働くのが怖い」と感じるのも無理はありません。
この他にも原因は様々であるため、次の見出しで詳しく解説していきます。
参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「若年者の離職状況と離職後のキャリア形成Ⅱ」
「働くのが怖い」と感じる原因
でも原因と向き合うことが、働くための第一歩です。
「働くのが怖い」と感じる原因は、人それぞれ。
その原因はひとつではなく、複数の原因を抱えている人もいます。
対処法を見つけずに就職・転職すると、苦しい気持ちや怖い気持ちが強くなる可能性があるので、就活前に原因を掘り下げて、対策を練っておいた方が良いでしょう。
「今の状況をどうにか変えないといけない…」と焦る気持ちもあると思いますが、まずは原因を明確にすることが、克服方法や軽減方法を見つける近道です。
- 対人関係で嫌な思い出や不安がある
- 自分に自信が持てない
- 就労していない期間が長い
- 過去にハラスメントを受けた経験がある
- ADHDなど発達障害の可能性がある
- うつ病や適応障害などの心の病気を患っている
- トラウマがある
それぞれ見ておきましょう。
対人関係に不安がある
対人関係に不安がある人は、職場での人間関係に不安を抱き、働くのが怖いと感じるケースがあります。
学校や職場において、人間関係で苦労したり嫌な思いをした経験がある場合「また同じことが起こるのではないか」と不安に感じてしまうでしょう。
他人とコミュニケーションを取るのが苦手な場合も、対人関係に不安を抱く原因の1つです。
自分に自信が持てない
自分に自信が持てない人は「職場で周りに迷惑をかけてしまうのではないか」「自分では役に立てないのではないか」と考える傾向にあります。
自分がやる仕事にも自信を持てず、周りに気を遣いながら過ごすことになるので、気疲れしてしまう可能性が高いでしょう。
仕事でミスをした際にも、必要以上に自分を責めた結果、さらに自信をなくしてしまい、負のループにはまってしまいがちです。
働いた経験がない・少ない
働いた経験がない、もしくは少ないと、就職・転職後の未来が想像しづらいため、働くのが怖いと感じるかもしれません。
経験のないことにチャレンジする場合、不安を抱き、怖いと感じるのは当然です。
就労していない期間が長い
働いた経験があっても、無職の期間が長いと、新たに働き始めるのは怖いものです。
働いていなかった分、体力の衰えを感じ、新しい仕事に支障をきたさないか心配になる人もいるでしょう。
就職・転職後の生活リズムの変化に、不安を覚える人もいるかもしれません。
過去にハラスメントを受けた経験がある
ハラスメントとは「いやがらせ」や「いじめ」と同義です。
言動で他の人の心や体にダメージを与えた場合、ハラスメントに値します。
ハラスメントを受けた人の中には、ハラスメントが行われる場から離れても傷が癒えず、苦しみ続けている人も多くいます。
それだけ、ハラスメントによる精神的・肉体的ダメージは大きいのです。
以下は仕事上で受けやすいハラスメントの一例です。
ハラスメント名 | 内容 |
---|---|
パワーハラスメント | 職場の上下関係を利用して行われる嫌がらせ |
モラルハラスメント | 精神的な嫌がらせや暴力 |
ジェンダーハラスメント | 性別に起因する差別や不平等な対応 |
セクシャルハラスメント | 性的な嫌がらせや不愉快にさせる言動 |
マタニティハラスメント | 出産・妊娠・子育てをを理由とする嫌がらせ |
アルコールハラスメント | 飲酒関連の嫌がらせや迷惑行為 |
令和2年度に厚生労働省委託事業として全国6,424の企業・団体を対象に行われた調査で、過去3年間に相談が多かったハラスメントについて、以下のような結果が出ています。
- 1位:パワーハラスメント(49.2%)
- 2位:セクシャルハラスメント(29.8%)
- 3位:顧客等からの著しい迷惑行為(19.5%)
- 4位:妊娠・出産・育児休業等ハラスメント(5.2%)
- 5位:介護休業等ハラスメント(1.4%)
パワーハラスメントが、ハラスメントに関する相談の半分を占めています。
ハラスメント相談者に対応するための策として、相談窓口を「社内のみに設置している」と答えた企業・団体が63.8%。
「社内と社外の両方に設置している」と答えた企業・団体が33.3%でした。
従業員規模が大きいほど「社内のみに設置している」の割合が低くなり「社内と社外の両方に設置している」の割合が高いという結果が出ています。
参照:厚生労働省「職場のハラスメントに関する実態調査報告書(概要版)」
ADHDなど発達障害の可能性がある
ADHDとは、注意欠如・多動性障害、もしくは注意欠如・多動症と呼ばれるものです。
子どもの障害として注目されることもありますが、大人でもADHDの可能性はあります。
注意力が散漫なので「じっとしていることが苦手」「衝動性が高い」などの特徴があります。
1度に複数の指示を受けても忘れてしまうことが多いため、仕事上で困ることが多い障害といえるでしょう。
しかし努力次第で、ミスを減らすことはできます。
以下は、ミスを減らすための方法の一例です。
- 指示を受けたらすぐに取り掛かる
- 何でもメモに残して見えるところに貼る
- 1日のうち数回、忘れていることがないか振り返る時間を作る
- 他の人にも共有しておく
努力以外にも、本人の特性や障害の度合いにも大きく左右されます。
周囲の理解を得られれば、より困り感を減らすことができるでしょう。
「もしかして発達障害…?」と感じたら、まずは専門家に相談してみるのもおすすめです。
うつ病や適応障害などの心の病気を患っている
心の病気が原因で働くのが怖いと感じる場合は、無理に改善しようとせず、ゆっくり自分のペースで治療することが大切です。
完治したとしても、油断は禁物です。
心の病気は再発リスクが高いため、無理なく働き続ける必要があります。
トラウマがある
仕事について考えると、トラウマがよみがえってしまうケースです。
「周囲からいじめられた」「信じていた上司や同僚に裏切られた」「ひどい言葉で罵倒された」などといった辛い経験があると、過去のことでも忘れることはできません。
働くことを考えると、過去のトラウマが思い出され、苦しくなってしまうでしょう。
中には発作が起きてしまうなど、身体的にも影響を及ぼしてしまう方もいます。
傷が癒えるまでには時間がかかりますし、回復したようでも何かの拍子に再発してしまうこともあるため、無理は禁物です。
「働くのが怖い」場合の対処法
働くのが怖いと感じる原因をもとに、以下の対処法の中から、自分に適した方法を試してみることが大切です。
- 自己分析をして自分の理解を深める
- 適職診断を受けて向いてる職業を見つける
- 心の傷や病は専門機関で適切な治療を受ける
- 発達障害が気になる場合は就労移行支援に相談をする
- スキルや知識を身につけて自信をつける
- 仕事に役立つ資格を取得する
- 就職エージェントに相談をする
自己分析をして自分の理解を深める
自己分析とは、自分の長所や短所、特徴などの理解を深められる方法の1つ。
「知らない自分」を知ることで、働くことが怖い理由ももっと深掘りできます。
自分への理解が深まれば、自分に合う職業が見つかりやすくなるメリットも。
自己分析の結果は、面接の自己アピールする際にも役立ちます。
もっと自己分析方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
こちらのYouTube動画では、自己分析についてより詳しく解説されています。
適職診断を受けて向いてる職業を見つける
自分に合う職業であれば、向いていない職業よりも働きやすく、やりがいや楽しさも見つけやすいでしょう。
人間関係など、仕事内容とは関係のない部分で不愉快な思いをしても、仕事自体が好きならば、辛くても仕事を続けられる可能性が上がります。
自分に合う職業を見つけたい人は、適職診断を受けてみるのがおすすめです。
転職エージェントのUZUZでは、LINE公式アカウントで「適職診断」を行っています。
LINEで友だち追加するだけで、無料で診断が受けられる便利ツールです。
心の傷や病は専門機関で適切な治療を受ける
ハラスメントを受けて心に傷を負った人や、ハラスメントやトラウマが原因でうつ病や適応障害などを患っている人は、まずは治療を受けるのが優先です。
適切な治療を受けないまま就労すると、より症状が悪化する可能性があります。
「早く働きたい」「働かなくちゃ」と焦る気持ちは分かりますが、治療した上で働くのが、1番の近道です。
発達障害が気になる場合は就労移行支援に相談をする
就労移行支援は、障害者総合支援法を根拠とする障害者向けの職業訓練制度。
発達障害の悩みを抱える人が一般企業へ就職・転職できるように、トレーニングなどを提供しています。
提供内容は、コミュニケーションの取り方やマナーの習得などの基礎的なことから、知識・能力の向上トレーニングなどの実践的なことまで、さまざまです。
スキルや知識を身につけて自信をつける
自分に自信が持てない人は、スキルや知識を身につけて自信をつける方法がおすすめ。
とはいえ、希望する職業と全く関係のないスキルや知識では意味がありません。
就職・転職したい業種や職種が絞れたら、入社後に役立つスキル・知識を調べ、学ぶといいでしょう。
独学で学ぶのが難しいと感じる人は、職業訓練を受ける方法もあります。
仕事に役立つ資格を取得する
就職・転職後に役立つ資格を取得しておけば、「自分には専門性がある」という自信につながります。
自信がつけば、「働くのが怖い」と感じる気持ちが薄まるかもしれません。
資格は、就活を有利に進めるためにも重要な要素。
必要となる資格は、職種や企業によって異なるので、あらかじめ調べておくといいでしょう。
就職エージェントに相談をする
自分では「働くことが怖い」と感じるのを克服できそうにないと感じる人は、就職エージェントに相談する方法がおすすめです。
UZUZであれば、無料でプロの就職エージェントが相談を受け付けています。
面接対策の具体的なサポートはもちろん「こんな不安がある」という悩みにも親身に寄り添った支援を行っているので、まずはぜひお声がけください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
身近な人に相談をしてみるのも1つの方法
親や家族、先輩など、自分よりも年上の人に相談をしてみるのも1つの手です。
可能ならば、自分の特性や性格をよく理解している人が好ましいでしょう。
なぜなら、一般的な意見ではなく、あなたに合った意見をもらえるからです。
また就職している人なら、「働くことが怖い」と感じたことがあり、克服方法を聞ける可能性もあります。
「働くことが怖い」と感じたことがなくても、「就職している先輩」という立場から、有益なアドバイスがもらえるかもしれません。
「働くのが怖い」気持ちを軽減する4つの考え方
「働くのが怖い」気持ちを克服するためには、考え方の転換も大切です。
以下の考え方ができれば、辛い気持ちが軽減する可能性があります。
- やりがいや楽しさなど働くことのプラス面に着目する
- お金を稼ぐ手段だと割り切る
- 逃げ道を考えておく
- 周囲の目を気にしすぎない
やりがいや楽しさなど働くことのプラス面に着目する
できるだけプラスの面に意識を向けることで、前向きに考えられるようになります。
どうしてもマイナスの面ばかりに意識がいきがちですが、プラスの面に着目するように心掛けてみましょう。
やりがいは、自分のしていることが「誰かの役に立っている」ときや「楽しい」ときに感じられるもの。
誰かとは、会ったことのない顧客や消費者でもいいし、職場の同僚でも、誰でも構いません。
やりがいが感じられると、仕事への意欲が向上しやすくなり、仕事が楽しくなる、という良い流れになります。
お金を稼ぐ手段だと割り切る
仕事にやりがいや楽しさを見いだせなくても、問題はありません。
「人は生きていくためにお金が必要で仕事はお金を稼ぐために必要なただの手段」だと考えましょう。
割り切って考えることで、仕事で嫌なことが起こったときも、「お金のため」「必要だからしょうがない」とドライに考えることができるようになります。
逃げ道を考えておく
働くのが怖い人は、必ず逃げ道を考えておくといいでしょう。
仕事で失敗したり嫌な思いをして逃げたくなった際、逃げ道がないと息苦しくなってしまいます。
1番簡単な逃げ道は「仕事を辞める・休むこと」。
真面目で責任感がある人ほど「仕事を辞めたらおしまい」などと考えますが、自分の心や体が傷つくぐらいなら、辞めた方がマシです。
仕事はあくまでも人生の一部であり、すべてではありません。
いきなり「仕事を辞める」選択をしなくても、家族や友人、恋人など、素直な気持ちを吐き出せる逃げ場を作っておくことも大切。
逃げ道があれば、「無理になったら逃げればいい」と考えることができ、働くことが怖い気持ちを軽減できます。
周囲の目を気にしすぎない
一緒に働く人の目や評価を気にしてしまい、働くのが怖いと感じている方もいるかもしれません。
しかし、初めて働く際に人から教えてもらったり、またはミスしてしまったりするのは当然のことです。
そのため、あまり気にしすぎないことも大切です。
気にするあまり、いつまでも一歩が踏み出せず、働き始めるチャンスを逃してしまうこともあります。
特になるべく早いうちに働き始める方が、成長の機会も得やすいですし、今後のキャリアにもつながります。
また、人の目や言動を細かく気にするからこそ、円滑にコミュニケーションがとれたり、相手が求める仕事に気づけることも少なくありません。
まず一歩を踏み出すためには、周囲を気にしすぎないということも心に留めておいてください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
とにかく焦らず自分のペースで
上述した4つの考え方を実践する際に気を付けたいのが、「焦らず自分のペースで」ということ。
現状に焦って自分の考え方を無理に変えようとすると、どこかで歪みが生じるものです。
「働くのが怖い」気持ちを克服するには、短期的な目線ではなく長期的な目線が必要となります。
5年後や10年後、自分が気持ちよく働くために、少しずつ、自分のできる範囲で考え方を変えていくと良いでしょう。
「今すぐ考え方を変えなきゃ」「考え方を変えないと自分はだめになる」などと、自分を追い詰めるような考え方は絶対にNGです。
まとめ
「働くのが怖い」と感じてなかなか就活に踏み出せない人は、まずは原因を探ってみましょう。
原因によっては、対処法や考え方の転換を試すだけでは解消されず、専門的な治療が必要になるケースもあります。
すべての人において共通するのは、「焦らず自分のペースで」ということ。
とはいえ、「働きたいのに働けない」「働かなくちゃ」と焦る気持ちもありますよね。
そんなときは、就職エージェントを活用する方法がおすすめです。
就職エージェントのUZUZでは、「働くのが怖い」と感じる相談者の気持ちに寄り添い、求人紹介から就職後のサポートまで行っています。
自力で就職活動を進めるよりも効率的に進められるので、焦る気持ちも和らげることが可能。
サービスは無料で利用できるので、ぜひお気軽にご相談ください。
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