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高卒で医療事務になるには?人気の理由と就職のポイントをご紹介

高卒で医療事務になるには?人気の理由と就職のポイントをご紹介

友達が「医療事務になりたい」って言ってたけど……医療事務ってなに!?高卒でもなれるの!?
医療事務は、様々な理由から人気の職種なんです。
でも、医療関係の仕事でしょ?資格とか学歴とか、いろいろ難しいんじゃないの?
ハードルが高いと思っている方もいるかもしれませんが、医療事務は、実は「事務仕事」の一種です。
だから、高卒でもなれるんです!

この記事では、人気の医療事務について、高卒から就職する方法やその人気の理由、そして覚えておきたいポイントについて解説します。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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高卒でも医療事務になれる!

高卒で医療事務になる方法

冒頭でもお伝えしたように、医療事務は「事務職」の一種。

ほかの多くの事務職と同様、特別な資格の有無や学歴が問われることはありません。

求人サイトなどに掲載されている募集に応募し、選考を受けて合格することで、ほかの職業と同じように就職することができます。

実際に、高卒で医療事務になっている人はある程度存在するようです。

職業情報提供サイトのjobtagによると、医療事務として働いている人の最終学歴として最も多いのが専門学校卒で37.1%となっています。

次いで多いのが高卒と大卒でどちらも27.4%となっており、高卒でも医療事務を充分目指せるといえます。

参考:職業情報提供サイトjobtag「医療事務

医療事務の仕事内容

医療事務の仕事内容

やりがいは何より大事だよね。
給与がいくらよくても、毎日やりがいを感じられないとしたら、いつかは辞めてしまう気がするもんなぁ〜。
また、ただそれだけではなく、自分の性格に合ったやりがいを感じられるかどうかも大事ですよ。
具体的な仕事内容についても確認していきつつ、イメージをさらに膨らませてみましょう。

受付・会計

医療事務は「事務職」でもあるため、基本的な事務仕事である受付と会計を行います。

受付は、病院・医院・クリニックなどの受付窓口に常駐し、やってきた患者さんの対応を行う仕事です。

初めての患者さんの場合、問診表を記載してもらったりカルテを新しく作ったりもします。

会計は、診察が終わった患者さんから費用を受け取る仕事です。

処方箋などを渡す場合もあるため、渡し間違いや会計間違いが大きな影響を与えてしまう可能性があります。

そのため、特に慎重に行わなければならない業務です。

クラーク業務

総合病院など、規模の多い病院の医療事務が行う業務のなかに「クラーク業務」と呼ばれるものがあります。

これは簡単に説明するなら、医師や看護師を個別にサポートし、患者さんとつなぐ仕事です。

外来クラーク」では、外来診療に関連して患者さんの呼び出しや案内、診察前後の説明や検査データの準備などを行います。

病棟クラーク」は、入院設備がある病院で、患者さんの入退院手続きや手術スケジュールなどの管理、検査伝票や食事伝票の管理を行います。

医師や看護師が「医療」や「看護」に専念できるようにサポートする大切な仕事です。

レセプト業務

「レセプト業務」とは、簡単に説明するなら診療費用のうち保険費用の免除分を保険組合などに請求する業務のことです。

レセプトとは「診察報酬の明細」のことを示しています。

これは患者さんから支払いを受け取る「会計」とは別の業務です。診療後に患者さんは会計を済ませますが、これは保険によって補助された金額を支払っています。

保険形態によっても異なりますが、例えば患者さんは3割の負担が必要な健康保険に加入しているとします。

診察費用が10,000円かかった場合、会計時に患者さんが支払うのは10,000円の3割である3,000円です。

差額の7,000円はその患者さんが加入している保険組合が負担しているのですが、これは病院側から請求しなければ受け取ることができません。

これを受け取るために保険組合などに請求する業務がレセプト業務です。

これには医療の仕組みに関わる専門知識が必要となるため、比較的慣れた方や勉強してから担当することになるでしょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

未経験・無資格・年齢不問で始められるが、専門家にもなれる

医療事務はあくまでも「事務職」であり、学歴不問、無資格、年齢不問で始められることが魅力、とお伝えしてきました。

ですが、前述した「レセプト業務」をはじめとして、専門的な業務も存在しています。

このように「医療事務ならではの知識」が求められることがあり、特にクラーク業務やレセプト業務は、ほかの一般事務にはない仕事といえるでしょう。

就くためのハードルは低いものの、スキルアップしていけば明確に「医療事務の専門家」になることができるのです。

すなわち医療事務は、簡単には代替できないスキルを手に入れることで自分の人材価値を上げ、給料アップや安定的な雇用につなげられる職種だといえるでしょう。

医療事務の平均年収は?

dodaが実施した「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】」によると、医療事務の平均年収は291万円となっています。

年代別の平均年収は、20代が年収276万円、30代が年収306万円、40代が年収320万円、50代以上が年収347万円です。

男女別だと男性が年収377万円、女性年収283万円となっています。

なお、この調査では医療事務は「事務/アシスタント系」の職種に分類されますが、同職種全体の平均年収は343万円です。

事務系職種全体の平均年収と比較して、医療事務はやや低いことがわかります。

参考:「平均年収ランキング(職種・職業別の平均年収/生涯賃金)【最新版】

医療事務が高卒にも人気な理由

医療事務が高卒にも人気な理由

医療事務は人気の職種というけど、どういうところが人気なの?
事務といっても医療現場だから、なんかすごい大変そうだなぁ〜。
ポイントはいくつかありますが、全国どこでも仕事があるなど、人気の理由はたくさんあるんですよ。 ここでは人気の理由について、代表的な5つを紹介していきましょう!

資格不要で働ける

医療事務の仕事は、事務仕事がメインです。

「医療」と名前についているものの、医師や看護師などと異なり、特別な資格が必要なわけではありません。

資格不要で事務スキルのみで就職できることが人気の理由です。

学歴不問・年齢不問の求人が多い

前述したように、医療事務には学歴不問かつ年齢不問の募集がほとんどです。

大卒や高卒はもちろん、大学中退などでも関係なく就くことができるため、すぐに働き始めたい方に人気があります。

全国どこでも仕事がある

病院や個人経営の医院などがある場合、必ず医療事務の仕事が存在します。

ほぼ全国どこにでも医療関係の施設があり、概ねどこの地域でも働ける可能性があります。

他の仕事で言うならば、例えば「〇〇という職種は大都市にのみ採用が集中しているから、都市部に住まないと就けない」ということがありません。

働く場所を選べるのも人気の理由です。

多様な雇用形態がある

正社員のフルタイムだけではなく、パートタイムや時短勤務など、様々な働き方が存在しています。

一方で、例えば「パートタイムの営業職」は、なかなかないので、他の職種と比べても多様な雇用形態があると言えるでしょう。

しばらくはなくならない仕事である

事務仕事は真っ先にAIに代替される」といった噂を聞いたことがある方もいるでしょう。

もしかすると、いつかは医療事務もAIに代替されるかもしれません。

ですが、少なくともすぐに代替されることはありません。

医療事務は事務職のなかでもある程度の専門性が必要のためです。

なおかつ人と接する仕事であり、細やかな気遣いなどが仕事の良し悪しを決める重要なポイントでもあるからです。

そのうえ、病院がなくならない限り医療事務も存在し続けます。

しばらくはなくならない仕事であるというのも、魅力の一つではないでしょうか。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

やりがいも人気の秘密

医療事務は、対面で直接患者さんと接する仕事です。そして当然ながら、病院を訪れる人は少なからず健康に関する困りごとを抱えている人たちです。

医療事務は「困っている人を助ける仕事に携わっている」ため、やりがいがあります。

働く上で、やりがいをはじめとしたモチベーションを維持するのは意外と重要なのです。

やりがいやモチベーションと聞くと、経営側が社員に求めるもののように感じがち。

ですが少なくとも「会社に行きたくない、仕事がつらい」と思ってしまうような仕事を続けるのは、本人にとって大きな苦痛なのではないでしょうか。

やりがいをもって仕事をするのは、日々のストレスを低減させることにつながるため、実は自分のためにこそ重要なのです。

このように、やりがいをもって働けることも、医療事務の人気の秘密なのでしょう。

高卒が医療事務を目指す際にもっておくと有利なスキル

高卒が医療事務を目指す際にもっておくと有利なスキル

医療事務に就職するに際し、必要な資格はないとお伝えしました。

しかし、もっておいたほうが有利になるスキルはいくつか存在しています。

それらについて確認しておきましょう。

共感力

医療事務のお客さんは、基本的に病院を訪れる患者さんです。

何か体に不調があるから病院に来ている人がほとんどでしょう。

共感力に乏しいと、患者さんの不安を感じ取れず、冷たい接客になってしまいかねません。

患者さんの不安に寄り添える共感力があれば、親身になった接客ができるようになります。

正確かつスピーディーな処理能力

医療事務の業務内容のひとつにレセプト業務(医療報酬の明細書を作成すること)が挙げられますが、効率的にこなすためには、正確かつスピーディーに事務処理を行う能力が必要とされます。

なぜなら、レセプトの内容にミスや漏れがあると審査支払機関から差し戻しされてしまい、再提出が求められるからです。

レセプトではレセコン(レセプトを作成するシステム)を利用するのが一般的ではあるものの完璧なものではありません。

そのため、レセプトを作成する段階でどれだけ正確にこなせるかが重要なのです。

さらにレセプトの提出は毎月10日が期限。

通常の業務に加えてレセプトの点検業務が発生するため、限られた時間でスピーディーに事務処理を行う能力が欠かせません。

柔軟なコミュニケーション能力

共感して患者さんの不安を感じ取れたとして、その不安を和らげるようなコミュニケーションが必要になります。

コミュニケーション能力があると一般的な事務作業に関わる連絡などがスムーズにできるだけでなく、受付業務でも重宝されるようになります。

さらに、患者さんやその家族に対しては一人ひとりに合わせた柔軟なコミュニケーションを取ることが求められます。

病院を利用する患者さんやその家族はそれぞれ悩みや辛さを抱えており、それに寄り添う姿勢を見せながら適切な接し方をする必要があります。

どの人に対しても同じ接し方をしていては、対応が充分ではないと思われてしまい、病院全体への信頼を失ってしまうおそれがあるのです。

例えば、じっとしているだけでも辛そうな患者さんがいたとします。

この場合、ただ受付を行うだけではなく、待合室で横になって待っててもらえるように案内する必要があるかもしれません。

また耳が遠そうなお年寄りの患者さんがいたとして、若年層の患者さんと同じような話し方できちんと伝わるでしょうか?

わかりやすいようにゆっくりと大きな声で話したり、伝わっているか確認したりする必要があるでしょう。

このように、患者さんやその家族に合わせて柔軟なコミュニケーションを取る能力が医療事務には必要なのです。

仕事とプライベートを切り分ける力

先ほどは「共感力」が大事だとお伝えしました。

それと同時に重要なのが、仕事とプライベートを切り分け、仕事で得た情報や感情をプライベートに持ち込まないようにする能力があると有利になります。

当然ながら、仕事上で得た情報をプライベートに持ち込むのは禁物。

特に地域に密着した医院の場合、患者さんが見知った顔であることもあります。

仕事上で知り得た情報を話すことは厳禁ですし、特定の人の病状など極めて個人的な情報を漏洩するのは特に厳しく禁じられています。

また、患者さんの多くは辛さを抱えており、場合によっては命に関わる状態の方やその家族と接することもあります。

共感しすぎてしまい、それをプライベートまで引きずってしまうと、精神衛生上よくない影響があるでしょう。

しっかりと仕事とプライベートを切り分ける能力が、特に必要となるのです。

資格は不要だが資格があったほうが有利

医療事務に関しての国家資格はないのですが、民間資格は存在します。

上記のような試験が代表的です。

それぞれの試験で、細かい違いはあれど概ね同様の知識を問われます。

医療保険制度や医療用語・医学や薬学の基礎知識など、医療事務に関する基礎知識や診療報酬の明細書作成(レセプト業務)に関するスキルの有無が問われる試験です。

医療事務認定実務者、医療情報実務能力検定試験、医療事務管理士技能認定試験は、それぞれ上記のようなスキルの基礎的なものを保持しているかを証明します。

診療報酬請求事務能力認定試験は、なかでも特に請求事務に対しての能力が問われる試験です。

そして医療事務技能審査試験は、診療報酬の請求事務といった一般的な業務だけでなく、患者さんへの接客サービスの技能もチェックしています。

これらは、医療事務のスキルがあることを客観的に示すために有効です。

無資格で就けるのが医療事務の魅力ではありますが、さらに資格を取得すれば条件面や待遇が有利になる可能性があります。

また、就職時の選考においても有利に働くでしょう。

高卒で医療事務を目指すうえで覚えておきたい注意点

高卒で医療事務を目指すうえで覚えておきたい注意点

未経験・無資格で始めて、専門性を高めていけるというのは魅力的だなぁ〜。
始めやすいのに、市場価値がつきやすいってことかな?
さすが、まさにそうです!
ただ、それだけではなくて、一応念頭においておくべき事項もあります。
ここからは、高卒で医療事務を目指す際、覚えておいてほしい注意点について見ていきましょう。

大卒に比べて給与が低い可能性がある

多くの魅力がある医療事務ですが、高卒から目指す場合にはデメリットも存在しています。

それが、大卒と比較して給与が低い可能性がある、という点です。

同じ会社のなかで大卒と高卒を比較すると高卒のほうが給与が低くなる、というのはほかの職種でも同様なので、特別に医療事務のデメリットというわけではありません。

ですが、何度かお伝えしてきたように医療事務は「事務職」です。事務職そのものが、ほかの職種と比較して給与水準が低い傾向があるのです。

そのなかでさらに学歴で給与が低くなってしまう可能性がある、という点はぜひ覚えておきましょう。

大きな病院の場合は応募条件が厳しいこともある

基本的に医療事務は学歴不問・資格不問で応募できるとお伝えしてきました。

しかし、都市部の大病院や総合病院、大学病院などの場合、以下のような応募条件が設定されている場合もあります。

  • 大卒以上
  • 資格保有者
  • 医療事務経験者

念のため、応募条件を確認するクセをつけておきましょう。

高卒で医療事務になるためのポイント

高卒で医療事務を目指す人は、いくつかのポイントを実践することで採用される可能性が高まります。

ここでは、高卒で医療事務になるためのポイントを解説していきます。

学歴不問としている求人を狙う

高卒の人が医療事務を目指す場合、学歴不問としている求人を狙うのがおすすめです。

学歴不問としている職場なら、大卒の人に対してハンデを負うこともなく、採用される可能性が高まるからです。

さらに医療事務に関連したスキルや資格がない場合、未経験歓迎としている求人を探すのも良いでしょう。

高校卒業後に専門学校へ入学する

専門学校の中には、医療事務の業務や関連知識を学べるスクールもあります。

本気で医療事務への就職を目指すなら、高校卒業後に専門学校へ入学し、実践的なスキルを身に付けるのがおすすめです。

スクールによっては、就活のサポートや求人紹介を行ってくれるところもあるため、効率的に就活を進められることでしょう。

ただし専門学校はお金がかかるため、金銭的に問題がないかしっかり確認するようにしてくださいね。

非正規雇用からスタートして正社員登用を目指す

医療事務は人気が高い仕事ですが、採用される確率を高めるには正社員採用にこだわらないこともポイントです。

パートや派遣社員、契約社員などの非正規雇用であれば、正社員ほど高いスキルは求められないため、採用されやすくなります。

正社員と比較すると給与が低かったり賞与が出なかったりと待遇が劣る可能性もありますが、まずは非正規雇用で実務経験を積みながらスキルアップして、正社員登用を目指すのも良いでしょう。

求人を探す際は、正社員登用制度や正社員登用の実績があるかどうかに注意してください。

就職エージェントを利用する

高卒で医療事務を目指す場合、何から手を付ければ良いのか、どんなことに注意して仕事を探せば良いのか迷ってしまいますよね。

そんなときにおすすめなのが、就活をトータルでサポートする就職エージェントです。

就職エージェントは、書類添削や模擬面接、自己分析や企業・業界研究のサポートを行うと同時に、利用者の希望や適性に合った求人紹介も行ってくれます。

それに「そもそも自分には医療事務の仕事が合っているのか不安……」「専門学校に通った方が良いのか迷っている」といった相談にも乗ってもらえるので、就活に関するあらゆる不安を解消できます。

まとめ

医療事務は、病院さえあればどの地域でも存在する業務であり、学歴や資格不問で応募できる募集がほとんどです。

しかも患者さんと直接接するためやりがいもあります。

基本的に学歴や資格は不問なものの、特殊な業務であるため民間資格を取得したり経験を積むことで専門家としてスキルアップすることも可能です。

働く先の選択肢が多く、なおかつやりがいもあり、専門的なスキルを身につければ待遇も良くなるため、人気の職種となっています。

ですが人気の職種ということは、その分、倍率も高くなってしまいます。

医療事務を目指す方、この記事を読んでさらに興味をもったという方は、就職エージェントにも相談してみましょう。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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