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「将来性がない」といわれる事務職で生き残るための方法とは?事務職のメリットも解説

「事務職は将来性がないからなくなる」って本当?

「事務職には将来性がない」「いつかなくなる仕事だ」と言われているのを聞いたんだけど、それって本当?

 
そう言われているのは本当です!

「事務職」は、IT化などの影響で今はあるものの将来的になくなる、もしくは求人数が大幅に減る仕事と予想されています。

 
や、やっぱりそうだったんだ……!

事務職は、時期や時代に左右されず常に高い人気を誇ってきた職業です。

そのため「事務職がなくなる!?どうしよう!」と焦る人も多いかもしれません。

 
でも大丈夫、安心してください!
今回はそんな人に向けて、以下を詳しくお話ししていこうと思います!
この記事でわかること
  • そもそも「将来なくなる仕事」が生まれた理由は?
  • なぜ事務職は「将来性がない」「いつかなくなる仕事」といわれるのか?
  • どうしても事務職を仕事にしたい場合にオススメな4つの方法

なお、この記事の内容はこちらの動画でも詳しく説明しているので、合わせて観てみるともっと分かりやすいはず!

 
どんな方法があるんだろう!?早く知りたい!

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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そもそも「将来なくなる仕事」が生まれた背景は?

事務職の現状を知る前に!そもそも「将来無くなる仕事」が生まれた理由は?

 
事務職のお話をする前に、まずは「将来なくなる仕事」について簡単に説明します!

 
お願いします!ズバリ「将来なくなる仕事」が生まれたのはどうして?

 
これは、企業のIT化・AI化が進んでいることが大きな要因です。
IT化・AI化が進むと、ありとあらゆる仕事が自動化できるようになるんです。

今は人間メインの仕事も、技術が進歩しコンピューター(ロボット・人工知能など)が行うようになれば、必然的に「なくなる仕事」が増えます。

野村総研が出したレポートによると、10〜20年後には、日本の労働人口のうち約50%の職業が人工知能やロボットでまかなえるようになるそう。

そしてその数はなんと100職種にものぼります!

 
50%!? 100職種!?
それだけの仕事が自動化されちゃうってこと!?

 
もちろん絶対ないとは言い切れないですが、この数字に近い職業がAI(人工知能)に取って代わられる可能性は高いと思います。

以下では「将来なくなる」とされる100職種のうち、20職種を抜粋してみました。

あなたにとって身近な仕事も、数多くラインナップされているはず。

一般事務自動車組立工
医療事務員自動車塗装工
受付係人事係事務員
学校事務員新聞配達員
給食調理人診療情報管理士
教育・研修事務員スーパー店員
銀行窓口係タクシー運転手
クリーニング取次店員宅配便配達員
警備員ビル清掃員
経理事務員郵便事務員
引用元:野村総合研究所「日本の労働人口の 49%が人工知能やロボット等で代替可能に ~ 601 種の職業ごとに、コンピューター技術による代替確率を試算 ~

事務職が「将来性がない」といわれる理由

なぜ事務職は「将来性がない」「いつか無くなる仕事」と言われるの?

なぜ「事務職は将来性がない」「いつかなくなる仕事」といわれてしまうのでしょうか?

事務職求人の現状でも触れた通り、そもそもの求人数が少ない上に、希望者も増えている現状があります。

しかも、これからの見通しとしては、さらに求人数は減っていくことが予想されています。

今でも少ないのに、今後もっともっと事務の求人が減ってしまうのはどうして?
これは先ほども話したように、IT化・AI化が大きく影響しています。

事務職の種類にもよりますが、事務の仕事は基本的に単純・繰り返しの作業。

今後はこれが、人間からシステムに置き換えられます。

現時点でこの“システム”はまだそこまで普及していません。

しかし、AIの発達で事務業務が自動化される未来は確実にやってきます。

そしたら、やっぱり今から事務職になるのは無理なの!?
いやいや、そんなことはないですよ!

そもそも「求人数が少なくなったとはいえ、事務の仕事がしたい!」という人は多いはず。

数は減っても、メリットがあるから事務職には根強い人気があるのです。

そこで、次からは「事務職に就職する5つのメリット」を紹介します。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

企業が正社員の事務職をあまり雇用しない理由

システム化が進んでいなくても、正社員の事務職をあまり雇用しない理由は、事務業務が自動化される将来を見据えていることに理由があります。

正社員で雇用した人材は、どのような職種であっても、簡単に契約を解除することはできません。

そのため、将来システム化が進んだ際に、事務職の雇用継続が難しくなることを考慮して、正社員の採用を控える傾向が強くなっているのです。

こうした理由から、目の前の事務作業の担い手として、パート・アルバイトなどの非正規雇用や派遣の活用を進める企業が増え、雇用が流動化している現状があります。

事務職に就職する5つのメリット

事務職に就職する5つのメリット

事務職は「将来性がない」「いずれAIに仕事をとられてしまう」といわれながらも、依然として人気が高い仕事です。

事務職に人気がある背景には、就職することで期待できるメリットが存在します。

ここでは、事務職に就職する5つのメリットを深堀りしていきましょう。

1.プライベートな時間が確保しやすい

事務職の人気が高い理由の一つとして、プライベートの時間が確保しやすい点が挙げられます。

事務職は社内向けの業務が中心であり、営業とは違い顧客や取引先とやりとりする機会は少ない仕事です。

突発的な業務が発生しにくいため、基本的に土・日・祝日を休みとする会社は多くなります。

スケジュールを立てやすい業務が多く、残業も少なめであることから、仕事よりもプライベートを重視する若者世代にも人気があるのでしょう。

2.デスクワークで体力的な負担が少ない

事務職は、基本的にオフィス内でのデスクワークが中心です。

立ち仕事で体を使う接客業や工場勤務の仕事とは違い、体力的な負担は少なくなります。

外出の機会も少なく、外回りの営業のように炎天下や極寒の中、客先を訪問するといったこともありません。

体力的な負担はほとんどないことから、年齢を重ねても働きやすく、長く続けられる仕事であることが人気の理由です。

3.ノルマに追われることが少ない

営業職のように、売上や成約数といったノルマがないため、精神的な負担が少ないことも人気の理由です。

事務職でも提出期限や締め切りなど、プレッシャーを感じる場面はあるでしょう。

しかし相手がいる営業と違い、比較的自分のペースで進められる業務が多いため、計画性をもっていれば、多くの場合は問題なくこなせるのではないでしょうか。

4.汎用的なPCスキルが身に付く

事務職が担当する業務は多岐にわたりますが、その共通点としてパソコンを使用することが挙げられます。

例えば書類作成やデータ入力のほか、伝票処理やメール対応といった業務を行うこともあるでしょう。

こうした業務ではパソコン上でExcelやWord、PowerPointといった、ビジネスで頻繁に使用するソフトウェアを活用する場面が多いものです。

最初はうまく活用できないかもしれませんが、業務を通して使いこなしていくうちにスキルが身に付くはずです。

そして、このPCスキルは事務職だけでなく他の職種でも活きる汎用的な能力なので、仮に転職した際も自分の武器となることでしょう。

5.在宅勤務ができる職場も

事務職はパソコンを使用したデスクワークがメインとなっているため、パソコンさえあればどこでも働きやすい特徴があります。

そのため、事務職を在宅勤務としている企業もあり、自宅で仕事がしたい人にはおすすめの仕事です。

もちろん企業によって在宅勤務の可否は異なりますので、まずは求人票やリクルートサイトをよく確認するようにしましょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

企業が正社員の事務職をあまり雇用しない理由

最新のデータから、事務職求人の現状に触れておきましょう。

求人情報・転職サイトのdodaは、2024年5月に転職求人倍率レポートを公表しました。

このデータでは、調査対象となった全11職種全体の求人倍率は「2.66倍」でした。

これに対し「事務・アシスタント」の求人倍率は「0.47倍」と、かなり低いことが分かります。

直近のデータでは「事務・アシスタント」の求人数自体は微増の傾向ですが、同時に転職希望者も増加しています。

正社員の事務職は依然として、求人自体が少ないうえに希望者も多いという、狭き門であるようです。

参考:doda「転職求人倍率レポート(2024年4月)

「将来性がない」とされる事務職で生き残る4つの方法

「将来性なし」「いつかなくなる」なんて言わせない!

 
さあ、ではここから「将来性がない」とされる事務職で生き残る4つの方法を紹介していきます!

 
どんな方法なんだろう!?

 
これからの時代におすすめしたい方法ばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね!

1.老舗企業の正社員事務職を目指す

 
まず1つ目は「昔ながらの企業の正社員事務職を目指す」方法です!
特に、首都圏や都会ではなく地方にある企業が狙い目です。

 
地方にある昔ながらの企業? どうして?

地方は都会に比べ、IT化が進んでいない企業がたくさんあります。

かつ「今後もIT化には特に力を入れません」という会社も多く、そういった場合AI・ロボット・システムなどではなく、人が仕事をやり続けることになるのです。

 
そういう会社って今後どうなるの?
時代と逆行してるし、なくならないか不安……

 
正直、業績がものすごく伸びたりはしづらいです。
それでも、残る会社はあると思いますよ。

前提として

  • システムに投資して業務を効率化している会社
  • 効率化できた分、更に事業拡大を進める会社

そういった意味では、IT化に馴染めない企業のシェアは失われていくでしょう。

しかし地方には、昔ながらの付き合い(つながり)があります。

「あの仕事は何年も◯◯会社さんにやってもらっているから、これからも引き続きお願いしよう」

このように地方はウェットな結びつきがとても強いので、売り上げが大きく伸びない代わりに、下がることも少ないと言われています。

 
ただもちろんリスクもあり、業績が上がりにくい分、どうしても給料は上がりづらくなります。

 
なるほど!給料にはそこまでこだわらず、安定的に働きたい人向けってことだね!

2.RPAを使える人を目指す

 
2つ目は「『RPA』を使える人を目指す」方法です!

 
ん? 「RPA」ってなに?

 
聞いたことないですよね。「RPA」とは「ロボティクス・プロセス・オートメーション」の略。
システム(ソフトウェア型のロボット)が仕事を自動化して、代わりにやってくれる仕組みのことを指します。

上でも少し触れましたが、事務職の代わりとなるシステムである「RPA」は広がってはいるものの、まだそこまで普及していないのが現状です。

しかし、今後さらに浸透していくのは間違いありません。

普及がすすめば、事務職を雇うよりシステム(ロボット)に利用料を支払ったほうが費用を抑えられる会社も増えるでしょう。

そうなれば、事務職の求人は本格的に減少することになります。

 
なので、正攻法で事務職を狙っても難しいかもしれません。
であればこれから増えるであろう仕組み、つまり「RPA」を使える人になってしまえばいいのです!

RPAを仕事にする場合、主な業務内容は

  • 企業に対してRPAを導入する
  • 導入したRPAの運用支援を行う

この辺りがメインになるでしょう。

もちろん、RPAはすぐに扱えるような簡単なものではありません。

しかし、今まさに市場に広がり始めている段階なので、この分野のプロがまだまだ少ないのが現状。

そのため、採用現場では、未経験者でも受け入れてくれるケースが多いのです。

 
RPAの導入支援を行うとある会社に話を聞いたところ、その会社の採用条件は「Excelでマクロが組める方」でした。
全くの未経験というわけにはいきませんが、比較的ハードルは低いですよね。

 
確かに……!
もっと専門的で複雑な知識がないとダメなのかと思ったけど、そうでもないんだね!

もしあなたが事務職をやりたいと思っているなら、Excelでマクロが組めるように今から勉強し、将来的にRPAを導入する側のキャリアを目指すのも1つの手です。

 
少し難易度は上がるけど、自分の市場価値をもっと上げたいには良さそう!

3.アウトソーシング系の会社に入る

 
3つ目は「アウトソーシング系の会社に入る」方法です!

アウトソーシング系の会社とは、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を行う会社のことを指します。

依頼主(企業)に代わり、業務の一部を代行するのが主な仕事内容です。

RPA化により事務職が減っていくのは事実ですが、今すぐにすべての事務職がなくなるわけではありません。

中には「自社では正社員事務を雇わないけれど、派遣の人にはお願いする」という会社もあります。

 
「派遣の人にはお願いする」ということは、つまり「人を派遣する(アウトソーシングする)会社がある」ということ。
ようは、この派遣元である会社の正社員になってしまえばいいのです!

 
なるほど……!
派遣会社の正社員になって、“事務員”として色々な会社で事務仕事をするってことか!

ただ、おそらくここで気になるのは「仮に派遣会社の正社員になって企業に派遣されたとしても、いずれ仕事がなくなるのでは?」という点。

正直な話RPAの導入などにより、派遣先の案件が終了する可能性は十分あり得ます。

しかし、1つの企業の案件が終わっても別の会社には派遣されるので、あなた自身の仕事がなくなる可能性はそう高くないのです。

 
例えば、アウトソーシング系の会社の中には、大手金融機関のクレジットカード対応をすべて委託されている会社もあります。
クレジットカードってなくならないですし、言ってしまえば半永久的に存続するものじゃないですか。

 
うんうん、確かに!

 
そういう大きな案件を委託している会社に入れば、仕事がなくなる可能性ももっと低くなり、正社員事務職で働き続けることができますよ。
ただ、正社員とはいえ勤務形態は”派遣”なので、合う・合わないはあるかもしれません。

 
派遣形態での仕事に抵抗がない人向けってことだね!

4.「カスタマーサクセス」のポジションを目指す

 
さて、最後の4つ目は「『カスタマーサクセス』のポジションを目指す方法です!

 
カスタマーサクセス? カスタマーサポートじゃなくて?

カスタマーサポートは、顧客が問題にぶつかった際その課題を解消するのが仕事です。

一方でカスタマーサクセスは、顧客を成功に導くのが主な仕事といわれています。

 
そうなんだ! どうしてこの「カスタマーサクセス」を目指すのがおすすめなの?

 
それは、この仕事が現代社会で普及している「SaaS型サービス」「サブスクリプション型サービス」と親和性が高いからです!

SaaS型サービスとは、クラウド上で利用できるオンラインサービスのこと。

SaaS型と従来のサービスの違いを説明した図

少し前までは図のように、システムを購入したら自分のPCなどに直接インストールする方法が一般的でした。

しかし今はクラウド上にデータを保存しておけば、ログイン情報1つでいろいろな媒体からアクセスできる「SaaS型サービス」が主流になってきています。

このSaaS型サービスが普及したことで商品の儲け方が変わり、生まれたのが「サブスクリプション型サービス」。

サブスクリプション型サービスは、システムそのものを買ってもらうのではなく、システムを使うための“利用料金”をもらうことで成り立っているのが特徴です。

「売って終わり」ではなく毎月売り上げが発生するので、うまくいけば安定した利益が見込めるサービスなのですが……

 
継続して利用してもらうのって、実はなかなか難しい!
そこで出番になってくるのが「カスタマーサクセス」です!

サブスクリプション型サービスの“肝”は、解約率を下げること。

解約率が下がれば、売り上げアップに直結するからです。

そしてこの解約率を下げるために何より大事なのは、顧客に満足してサービスを使ってもらうことであり、満足してもらうためには「カスタマーサクセス」が欠かせません。

 
カスタマーサクセスを導入している会社では、顧客(企業)に合わせた使い方を提案したり、新機能をお知らせしたりします。
つまり顧客からの連絡を待つのではなく、積極的に働きかけるのがポイントです!

 
確かに、働きかけがあって売り上げが上がれば顧客だって嬉しいし「もっと長く契約しよう」と思うよね!

そしてこのカスタマーサクセスは、現状まだまだ人が足りていません。

よってRPAと同じように、未経験者でも採用されやすい状況です。

多くの企業は、例え経験が浅かったとしても自社でしっかり育てようとしてくれるので、カスタマーサクセスのポジションを目指すなら人が少ない今がチャンスかもしれません。

 
将来性を考えて仕事の幅を広げたい人にはオススメかも!

将来性のある事務職として生き残るために必要なスキルとは

将来性のある事務として生き残るために必要なスキルとは?

ここまで、事務職として生き残る4つの方法を見てきましたが、共通しているのは「人間にしか発揮できないスキルを身に付けること」です。

AIは定型作業をこなすことはできても、コミュニケーション能力やイレギュラーへ柔軟に対応する力は人間より低いといわれています。

エン・ジャパン株式会社が2017年に実施した「ユーザーアンケート集計結果」では、女性を対象に「AIと事務職」についてのアンケート調査が行われました。

この調査結果によると、AIの台頭にあたり、事務職が今から身に付けておくべきスキルの上位5つは下記の通りになりました。

  • 臨機応変に対応するスキル(72%)
  • コミュニケーションスキル(71%)
  • 発想力(52%)
  • 判断力(37%)
  • マネジメントスキル(33%)

上記5つのスキルはいずれも人間ならではのスキルといえますが、これらを高めていくことで、AIが台頭しても生き残れる可能性がアップします。

それでは、将来性のある事務職として、生き残るために必要なスキルを見ていきましょう。

参考:エン・ジャパン株式会社「『 エンウィメンズワーク 』ユーザーアンケート集計結果

コミュニケーションや協調性などの対人スキル

コミュニケーションや協調性などの対人スキルは、AIが発揮できない人間特有のものです。

相手の意図や感情を汲み取り、臨機応変に対応することは、AIにはできません。

職場の雰囲気を明るくして、円満な職場環境を作り出すのは、人間が持つコミュニケーションスキルです。

また、業務の自動化が進んでも、職場においては周囲の人々との連携が必要です。

協調性やリーダーシップがある人は、そのスキルを発揮し、職場に欠かせない人材となるでしょう。

自分の頭で「考える」スキル

AIは、決まった手順を決まり通りに行う「ルーティン業務」には強みを発揮します。

しかし、ルーティン化できない業務や突発的な緊急対応はAIには不向きで、人間が「考えて」対応する必要があります。

また、より効率的にルーティンを変更する業務改善は、業務を熟知した人がよく考えて進めていかなくてはなりません。

向上心をもって問題点の抽出や改善策の検討ができ、そのアイデアを出すことは「考えるスキル」をもった人間にしかできないことです。

クレームやトラブル対応のスキル

クレームやトラブルへの対応は、定型的な対応が難しい分野であり、これからも人間が対応していくことになるでしょう。

相手の話をよく聴き、その意図や要望を汲み取り解決策を提案するといったことは、AIにはできません。

「クレームやトラブル対応は大変そう……」とあまり良くないイメージをもつ方もいるかもしれませんが、仕事をしていく上で大事なスキルです。

事務職として生き残るためには、この上ない武器(スキル)となるでしょう。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは一見、事務職と関連がないように思えるかもしれませんが、前述のアンケートでは第五位にランクインしています。

マネジメントスキルとは人材や商品、資金といった経営リソースを管理できる能力のことです。

具体的には、目標に対する適切なスケジュール管理能力や、状況・課題分析能力がマネジメントスキルに含まれます。

マネジメントスキルがある人はマルチタスクで業務をこなせたり、物事の本質をよく見抜けたりといった特徴があります。

AIは与えられた仕事をこなすことはできても、同時に複雑な業務を進めたり、自ら課題の根本的原因を考えたりすることは難しいものです。

一方、マネジメントスキルを身に付けた事務職は、業務効率化の改善に貢献するだけでなく、他の従業員を管理する立場でも能力を発揮すると考えられます。

データ分析ができる能力

昨今においてはDXの一環として、社内の書類をデータ化して一元管理し、分析を行うことで経営上の課題を抽出しようとする企業が増えています。

そのため、データ分析能力がある事務職は企業にとって必要性が高く、重宝されやすいと考えられます。

データ分析能力は複数のスキルを含めた概念ですが、例えば統計学の知識の他、Excel VBA・Pythonといったプログラミング言語スキル、論理的思考力が一例です。

こうしたスキルがあると、統計学にもとづいて信頼性のある結論を導き出し、プログラミングによってデータの前処理や効率的な分析を実現できます。

また、膨大なデータの中から有用性のある情報を探し出し、的確に解釈を行うためには論理的な思考プロセスが重要です。

【まとめ】自分の強みを身に付けて将来性のある事務職を目指そう

「いつかなくなる」「将来性がない」と言われるなら「人間が出来る事務職」を目指そう!

 
最後に、ここまでの内容をおさらいしましょう!
「将来性がない」とされる事務職で生き残る4つの方法
  • 老舗企業の正社員事務職を目指す
  • PRAを使える人を目指す
  • アウトソーシング系の会社に入る
  • 「カスタマーサクセス」のポジションを目指す

確かに事務職の求人は減っています。

だからといって「事務職にならないほうがいい」なんてことはありません。

ですので、あなたの気持ちはそのままに、少し視野を広げてみるのはどうですか?

「そう簡単にはなくならないフィールド」「これから伸びそうなフィールド」を狙えば、あなたにとってより良いキャリアが見つかるかもしれません。

自分のフィールド選びに迷ったら、いつでもUZUZに相談してくださいね!

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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