もくじ


本記事では、公務員が転職しない方がいいといわれる理由や、後悔しない転職のポイントを紹介します。
この記事の監修者

岡本啓毅
YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役
北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。
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公務員の離職状況

総務省の調査による「地方公務員の退職状況等調査」によると、若年層ほど離職者が多く、ある一定の年齢を超えると、離職者は少なくなる傾向が見て取れます。
以下の表は、地方公務員の普通退職者の年齢層別分布です(※40歳以上は数字を合算して掲載)。
| 年齢層 | 全年代退職者に占める構成比 |
|---|---|
| 25歳未満 | 8.7% |
| 25歳以上30歳未満 | 18.8% |
| 30歳以上35歳未満 | 14.0% |
| 35歳以上40歳未満 | 10.3% |
| 40歳以上46歳未満 | 7.6% |
| 46歳以上51歳未満 | 5.4% |
参考:総務省「令和5年度 地方公務員の退職状況等調査」P13

同資料には明確な離職の理由は記載されていません。
しかし、この資料からは公務員としてある程度のキャリアを積む中で、行き詰まりを感じたり、新しい志に目を向けたりして、公務員以外の道を模索し始めることが推察されます。
民間企業においても同じ傾向はあるかもしれませんが、若いうちにキャリアチェンジを考えるのは自然なことといえるでしょう。
公務員が転職を考える主な理由

公務員が転職を考える理由について見てみましょう。
人間関係や閉鎖的な職場環境にストレスを感じる
公務員の職場は異動があっても人間関係が固定化しやすく、狭い人間関係に悩む人が多いです。
また年功序列の風土が根強く残っている部署では、意見が通りにくかったり保守的な空気になったりすることにストレスを感じることもあります。
「風通しの悪さ」が転職を考えるきっかけになるケースは少なくありません。
業務にやりがいを感じられない
公務員の仕事は、業務がルーティン化しているケースも多く、毎日の業務に新鮮さや達成感を見出しにくいと感じる人が少なくありません。
自分の成果が目に見えにくいことや、目標設定の自由度が低いことも影響しています。
「もっと自分のアイデアを活かして働きたい」「社会に直接的な影響を与える実感がほしい」と感じ、民間企業への転職を検討するケースが多く見られます。
将来のキャリアが描きにくい
公務員は年功序列型の組織が多く、昇進や異動のタイミングがある程度決まっているため、自分でキャリアを選びにくい面があります。
専門性を深める機会が少ない、異動によって経験が分散されやすいなどの構造上の特徴もあり「このまま続けて、何を極められるのだろう」と不安を感じることもあるでしょう。
将来像を自分で描ける環境を求めて、転職を考える人もいます。
収入面で民間とのギャップを感じる
安定した給与が魅力とされる公務員ですが、昇給スピードが緩やかで、若いうちは民間企業と比べて収入が低めの傾向があります。
特に同年代の友人や知人が成果報酬で年収を伸ばしている姿を見ると「このままで良いのか」と疑問を抱くこともあるでしょう。
また副業や自由な資産形成に制限がある点も、収入面での不安につながる要因です。
将来的な生活設計を見直す中で、転職を意識するケースも増えています。
以下の記事には公務員から転職して民間企業に就職する際に押さえておきたいポイントや失敗・後悔する人の特徴についてまとめていますので、参考にしてください。

公務員は転職しない方がいいと言われる理由


雇用が安定している
公務員最大の魅力は、経済の変動や会社都合に左右されにくい「雇用の安定」です。
終身雇用に近い働き方ができるため、長期的な人生設計がしやすいという大きなメリットがあります。
転職によってこの安定性を手放すことになるため、慎重に検討する必要があります。
福利厚生が充実している
公務員は社会保険や退職金制度、住宅手当や休暇制度など、福利厚生が充実しています。
特に育児や介護、病気などライフイベントに対応した制度が充実しており、長く働き続けやすい環境が整っている点は民間企業と比較しても優位です。
転職先でこれほどの福利厚生を得られるとは限らないため、転職後にありがたみを痛感する人も少なくありません。
スキルや経験が民間で通用しない場合もある
公務員としての業務経験は、民間企業が求めるスキルセットとは異なることがあります。
特に営業やマーケティングなどの即戦力が求められる分野では「経験不足」と見なされるかもしれません。
そのため職種選びや自己PRの方法によっては、転職活動が難航することがあります。
民間企業のスピード感や競争に適応できないことがある
公務員の職場は、意思決定のプロセスが慎重かつ段階的であり、急な方針転換や結果を急がせる場面は比較的少ない傾向にあります。
一方、民間企業では「スピード」「効率」「成果」が強く求められ、毎日の業務の中で素早い判断や臨機応変な対応が重視されます。
特に中途採用で入社した場合、即戦力としての役割を期待されるため「まずは慣れてから…」という余裕はありません。
また成果や数字によって評価が左右される競争的な環境に戸惑い「仕事の進め方が全く違う」「ついていけない」と感じてしまう人もいます。
こうした民間特有のスピード感や競争意識は、公務員として長く働いてきた人にとって、大きなカルチャーギャップになることがあります。
給与が下がる場合がある
公務員の給与は年功序列型で安定しており、景気に左右されにくいのが特徴です。
一方、民間企業では職種や業界、企業規模によって収入に大きな差があり、転職後に給与が下がるケースも珍しくありません。
特に未経験職種や異業種へ転職する場合は、入社時点で「一からのスタート」と見なされ、年収が大幅に下がることもあります。
また民間では、ボーナスや手当が業績連動であることも多く、安定性に欠ける面があることも否めません。
公務員時代と同じ感覚で生活設計をしていると、転職後に家計が苦しくなり「こんなはずじゃなかった」と後悔する人もいます。
監修者コメント
民間とのカルチャーギャップに注意
公務員から民間企業への転職では、働き方や会社の風土などにギャップを感じやすい傾向があります。
特に年齢が上がるほど適応のハードルも上がり、転職先でストレスを感じてしまうケースも少なくありません。
転職は「環境を変えたい」という気持ちだけで判断するのではなく、自分の適性や今後のキャリアビジョンと照らし合わせて慎重に検討することが重要です。

岡本啓毅
公務員から転職しない方がいいケース

この章では、公務員が「今は転職しない方がいい」と考えられるケースを紹介します。
自分の状況を見つめ直してみてください。
現職の不満が「異動」で解消できる可能性がある
公務員の仕事に不満を感じている場合でもそれが配属先や業務内容に起因しているのであれば、異動によって状況が大きく改善されることがあります。
公務員は定期的な人事異動があるため、新しい部署で自分に合った仕事に出会える可能性もあります。
今すぐ辞めたいという気持ちが強くても、1度立ち止まり、異動や配置転換の希望を出すなど、現職でできる改善策を検討してみることが大切です。
転職したい理由が曖昧、または感情的になっている
「今の仕事がなんとなく合わない」「毎日がつまらない」など、漠然とした不満や一時的な感情だけで転職を考えている場合、後悔につながる可能性が高いです。
理由が曖昧なまま転職すると、転職先でも同じような悩みを抱える恐れがあります。
まずは、自分の気持ちや状況を冷静に整理し、本当に転職すべきなのかを見極めることが大切です。
転職後のキャリアプランが明確でない
転職後にどんな仕事をしたいのか、どう成長していきたいのかが明確でない場合、方向性を見失いやすくなります。
キャリアビジョンが描けていない場合は、焦って転職するよりも、まず自己分析から始めるべきです。
将来のビジョンがぼんやりしているうちは、現職で自分の強みややりたいことを探す時間を取るのも選択肢の1つです。
生活や収入に安定感が必要
住宅ローンの返済や家族の扶養など、安定した収入や生活基盤が求められる場合、公務員の立場を手放すリスクは慎重に考えるべきです。
民間企業では、成果主義や契約形態の変化により、給与や雇用条件が大きく変動することもあります。
特に、転職後すぐは収入が一時的に下がるケースも多いため、現職での安定を重視すべき状況かどうかを見極めましょう。
公務員から転職を検討した方が良いケース

ここからは、公務員が「転職を検討した方がいい」と考えられるケースを見ていきましょう。
特に転職しようかどうか悩んでいる人は、自分に当てはまる項目がないかチェックしてみてください。
業務の負担が大きく限界を超えている
公務員であっても、職種や部署によっては激務なケースもあります。
例えば、体力が必要な業務内容であったり、勤務時間が不規則な仕事であったりする場合です。
部署によっては時期的に業務が集中し、長時間勤務により疲弊してしまうこともあるでしょう。
また、業務内容がどうしても自分に合わず、毎日が苦痛に感じ精神的に参ってしまうこともあるかもしれません。
こうした負担が限界を超え、心身の不調が出始めているのであれば、転職を検討すべきでしょう。
職場の人間関係や風土が合わない
公務員は比較的、上下関係が厳しい傾向にあります。
また、仕事の進め方も厳格なルールが定められていることも多いです。
そのため、自分の意見や考え方を取り入れて仕事を進めたい気持ちが強い人は、窮屈に感じてしまうようです。
さらに人事異動が少ない職場では、職員の顔ぶれが変わる機会もあまりないため、苦手な人がいた場合、距離を置くことが難しくなります。
ハラスメントなどは論外ですが、「同世代がいない」「気軽に相談できる人がいない」など人間関係の悩みは発生しがちです。
今の環境が耐えがたいのであれば、転職を検討するのはやむを得ないでしょう。
自分のやりたいことが公務員では実現できない
安定を求めて公務員になったものの、学生時代の同級生が民間企業で毎日新しい刺激を受けて働いている姿を見るとうらやましく感じることもあるでしょう。
そんな中、自分のやりたいことが明確に見えてきて、それが公務員で実現できないのであれば、転職してチャレンジするのは一つの手。
自分のやりたいことがはっきりしているのであれば、少しでも若いうちに挑戦した方が良い結果につながりやすくなります。
「公務員から転職しない方がいい」と後悔しないための5つのステップ


公務員が転職で後悔しないために踏んでおきたい5つのステップを紹介します。
1.現職の不満を言語化・整理する
「何となく不満があるから」といった曖昧な理由で転職を決めてしまうと、後悔につながる可能性があります。
まずは仕事内容・人間関係・働き方・将来性など、どこに不満を感じているのかを紙に書き出し、明確にしましょう。
原因を整理することで、本当に転職すべきか、それとも異動などで解決できる問題か見極めやすくなります。
感情的な勢いではなく、客観的な視点で不満を分析することが、冷静な判断への第一歩となります。
2.民間企業の実態や文化をリサーチする
公務員と民間企業では、働き方や求められる姿勢が大きく異なります。
例えば、結果重視の評価制度、スピード感のある業務進行など、公務員にはなかったプレッシャーを感じる場面が増えるかもしれません。
また転職先によっては、福利厚生や労働時間が現職よりも厳しいこともあります。
そのため転職を考える際は、気になる業界・職種や企業の実態をリサーチし、自分の価値観や働き方と合うかどうかをじっくり確認しましょう。
企業説明会への参加や転職エージェントとの面談を通じて、生の情報を得ることが大切です。
3.ライフプランや収入の変化をシミュレーションする
公務員の給与は安定しており、退職金や年金制度も比較的手厚いため、民間企業に転職した場合、年収が下がるリスクがあります。
転職後の収入、昇給ペース、福利厚生などを調べ、自分や家族のライフプランにどのような影響があるのかをシミュレーションしておきましょう。
家のローンや子どもの教育費など、将来にかかる費用も含めて現実的に考えることで、納得できる判断ができるようになります。
4.自分の市場価値を客観的に把握する
公務員としての経験やスキルが、民間企業でどのように評価されるかは職種によって異なります。
例えば、企画・調整力、法律知識、文章作成スキルなどは一定の評価を得やすい一方で、競争やスピードを求められる現場では適応に苦労する場合もあります。
自分の強みがどの業界・職種で活かせるのかを見極めるためにも、転職サイトで求人を調べたり、転職エージェントのアドバイスを受けたりしましょう。
自分の市場価値を客観的に把握することで、ミスマッチを招くリスクを減らせます。
5.焦らず冷静に準備を進める
「今すぐ環境を変えたい」という気持ちが強くなると、準備不足のまま転職に踏み切ってしまうことがあります。
そのために、情報収集や自己分析、スキルの棚卸し、応募書類の準備など、やるべきことは多いです。
焦って判断すると、転職先で「こんなはずじゃなかった」と後悔する可能性が高くなります。
まずは時間をかけて準備し、現職と並行しながら転職活動を進めるのがおすすめです。
冷静さを保ち、自分にとって本当に納得のいく転職となるよう、計画的に進めましょう。
公務員からの転職が成功しやすい人の特徴

以下で紹介する転職が成功しやすい人の特徴が、例え今の自分になかったとしても、意識して取り入れていけば問題ありません。
公務員からの転職が成功しやすい人の特徴を見て、積極的に動いてみてくださいね。
明確なキャリアプランがある人
転職活動を始める前から、実現したいキャリアプランが明確な人は、転職に成功しやすい傾向にあります。
例えば、将来自分がどのようなビジネスパーソンになりたいのか、どのように活躍して社会に貢献したいのかが明確になっている人です。
こうした人は転職の軸や目的がはっきりしています。
選考プロセスにおいても、ブレのない対応ができるため企業からの評価も高くなる傾向があります。
結果として、自分の望むキャリアを実現可能な会社に、入社できる可能性が高くなるのです。
チャレンジ精神が旺盛な人
慣れた環境で長く働くよりも、刺激を求めて新しいことにチャレンジし、自己成長を図りたい気持ちが強い人も転職に成功しやすいでしょう。
こうしたチャレンジ精神が旺盛な人は、自分のスキルの幅を広げることや、ポテンシャルを高めることに価値を見出します。
エネルギッシュで柔軟性があり、新しい環境にも適応していく力があるので、民間企業でも十分に活躍できる下地を持っているのです。
専門スキルを持っている人
公務員として勤務する中で、専門的なスキルを身につけた人は、そのスキルを活かす方向性で転職活動をすると成功しやすいでしょう。
例えば、法律や条例に基づいた行政手続きに関するスキルを持った人材が欲しい企業など、ピンポイントで公務員の業務経験が活かせるケースもあります。
企業が必要とするスキルと、自分が身につけたスキルがマッチすれば、企業から高く評価され、転職後すぐに活躍できるのです。
一例として、市役所勤務から民間企業の社内SEとして転職した成功例を、こちらの記事で紹介しています。
ぜひ、合わせてお読みください。
監修者コメント
転職活動は情報戦
公務員と民間企業では、働き方や評価基準に大きな違いがあります。
だからこそ、後悔のない転職を実現するには、事前の情報収集と準備が欠かせません。
自己分析、市場価値の把握、ライフプランのシミュレーションなど、段階的に整理していくことで判断材料がそろい、自信を持って動けるようになります。
焦らず、段階を踏んで準備することが成功の第一歩です。
こちらの記事では、公務員から民間企業へ転職するメリット・デメリットや公務員から転職する際のQ&Aがまとめられています。
公務員からの転職を考えている人は参考に読んでください。

岡本啓毅
まとめ
公務員からの転職は、安定した立場を手放す大きな決断です。
そのため、転職後に「転職しなければ良かった」ということのないように慎重に判断することが重要です。
不満の原因や転職後のビジョンを整理し、自分にとって「転職が本当に必要か」を見極めることが、後悔しないキャリア選択につながります。
焦らず、現職でできることや転職以外の選択肢も含めて、広い視野で考えてみましょう。
公務員から転職すべきか、今のまま続けるべきかと1人で悩んでいる方は、UZUZに相談してください。
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