もくじ
最近、「ChatGPTやGeminiなどの生成AIに触れる機会が増えた」という方も多いですよね。
もしかしたら、すでにAIを活用して就職活動を進めている人もいるかもしれません。
しかし、「人事にAIを活用したってバレたらどうなるんだろう」「企業は就職活動にAIを使用することをどう思っているんだろう」と、疑問がある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、人材支援会社UZUZの代表、岡本啓毅氏による解説動画を元にエントリーシートをはじめとした就活にAIを活かすポイントについて解説していきます。
就活はもちろん、就職後にもどのようにAIと向き合っていくかの参考にしてみてください。
▼この記事の元になった動画はこちら
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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前提知識|就活生のAI使用状況はどのくらい?

「他の就活生は、どれくらいAIを使っているんだろう?」と気になっている方もいるかもしれませんね。
株式会社マイナビが行った調査によると、就職活動中の学生の生成AI利用状況は、近年で大きく変化しています。
2024年卒の学生では23.7%が生成AIを利用していたのに対し、2025年卒の学生では60.2%にまで大きく上昇しました。
この傾向を見ると、今後さらに多くの割合の人が生成AIを活用するようになると予想できます。
もはや生成AIは、一部の学生が使う特別なツールではなく、多くの就活生が活用する「当たり前のツール」になりつつあると言えるでしょう。
参考:マイナビ キャリアリサーチLab「生成AIがもたらす就職活動の変化~2024年卒から2025年卒の変化について」
企業は就活にAIを使用することをどう思うのか

就職活動で学生がAIを使うことに対して、企業側はどのように考えているのでしょうか。
結論、意外に感じるかもしれませんが、「活用してほしい」と考えている企業の割合の方が多い傾向です。
前述したマイナビの調査によると、2024年の段階で既に44.1%の企業が「生成AIを活用してほしい」と考えており、「活用しないほうがいい」と感じる31.1%を上回っていました。
そして2025年卒の調査では、「活用してほしい」と考える企業の割合がさらに増え、57.7%にまで達しています。
このように企業側としては、学生が生成AIをうまく活用して就職活動を有利に進めることをポジティブに捉える傾向が強まっているのです。
背景にあるのは、これからのビジネスシーンにおいて生成AIを使いこなせる能力が非常に有利になるという認識が広がっていることが挙げられます。
そのため学生のうちから生成AIを使いこなす経験を積んでおくことは、社会に出てから即戦力として活躍できる可能性を高めると考えている企業が多いのです。
AIを活用することのメリットについて知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
エントリーシート(ES)に生成AIを活用する便利な方法3選

エントリーシート(ES)の作成は、就職活動の中でも特に時間と労力がかかるプロセスの一つですよね。
限られた文字数で自分の魅力をアピールすることに苦戦している就活生も少なくないでしょう。
ですが、そんな時に強力な味方になってくれるのが生成AIです。
前述したマイナビの調査でも、学生がAIを活用する際にエントリーシート作成をはじめとしたテキスト生成に関連した場面で利用していることが分かっています。
ここではエントリーシート作成において生成AIを便利に活用できる3つの具体的な方法を紹介していきます。
テキスト生成にAIを使用する際の基本的な使い方や生成のコツは、以下の記事で確認してみてください。
1.文章を推敲し誤字脱字を減らす
エントリーシートにおいて、誤字脱字はマイナスポイントになります。
どんなに素晴らしい内容が書かれていても、誤字脱字が多いと「注意力が足りない」「入社意欲が低いのではないか」といったネガティブな印象を与えかねません。
そこで役立つのが、生成AIの文章推敲です。
自分の文章をChatGPTなどの生成AIに入力し、「誤字脱字を修正してください」「より自然な日本語になるように推敲してください」といった指示を出してみましょう。
AIは、文法的な誤りやスペルミスを自動で検出し、修正案を提示してくれます。
これにより、自分で何度も読み返しても見落としがちなミスを発見できるだけでなく、文章全体の質を向上させ、採用担当者により良い印象を与えるESを作成することができます。
2.「応募企業」向けに自身の経験を活かした文章を作ってもらう
自己PRや学生時代に力を入れたこと(いわゆるガクチカ)の文章は、応募する企業に合わせて調整することが重要です。
いくら素晴らしい経験があっても、それが応募企業でどのように活かせるのか明確にしていなければ、「この人を採用したい!」と思ってもらえません。
自分の経験を応募企業に合わせる形でブラッシュアップする際にAIを活用してみましょう。
- (応募企業名)で活躍するイメージをもってもらえるようにしてください。
- この企業が求める人材像に合うように、〇〇の経験を具体的に表現してください。
自己PRやガクチカをAIに入力して上記のように依頼すれば、企業のミッションやバリュー、事業内容などを加味してより説得力のある表現に改善してくれます。
AIが改善した文章を参考にすれば、自分の経験と応募企業のニーズを効果的に結びつけ、採用担当者に「この人はうちで活躍してくれそうだ」と思ってもらえるようになるでしょう。
3.伝えたい内容を全て入れたエントリーシートを作成&文字調整してもらう
エントリーシートの作成で難しい点の一つに、文字数制限がありますよね。
伝えたいことがたくさんあるなかで、指定された文字数に収めるのは大変な作業です。
こんな時にも生成AIを活用してみましょう。
まず、伝えたい内容を最大限に盛り込んだ状態の文章を、文字数や表現は気にせずとにかく全て書き記します。
次に、その文章をAIに入力して「この文章を400文字にして」「内容を調整しつつ〇文字でまとめて」などの条件を提示して、調整を依頼してみましょう。
生成AIは、指定された文字数に合わせて内容を要約したり、より効果的な言葉を選んだりして、文章の意図を損なわずに調整してくれます。
この方法を使えば文字数調整に費やす時間を大幅に短縮でき、自分では気づかなかった改善点を発見してより洗練されたエントリーシートを作成することが可能です。
監修者コメント
エントリーシートの作成以外にもAIは活用できる
生成AIは、エントリーシート作成だけでなく就職活動の自己分析や業界研究においても活用できます。
自己分析では、ChatGPTにキャリアコーチ役を依頼し、自分の価値観や強み・弱みに関する質問に答えることで、潜在的な特性や適職候補を発見できます。
対話型のコーチングやアドバイザーのように、自己理解を深める手助けをしてくれるでしょう。
業界研究では、「〇〇業界で重要なポイントは?」「〇〇業界の未来予測は?」といった質問をAIに投げかけることで、業界の動向や必要なスキル、課題などを把握できます。
AIを活用してエントリーシート作成や情報収集の時間を短縮し、その分をより深い自己理解や企業・業界研究に充てることもできます。
AIはあくまで補助ツールですが、効果的に活用することで就職活動全体の質を高めるきっかけになるはずです。
積極的に活用してみましょう!

岡本啓毅
エントリーシート(ES)にAIを使う際のNG行動
生成AIは就職活動に限らず非常に強力で便利なツールですが、使い方を誤るとかえって逆効果になってしまうこともあります。
特に、企業からの評価を下げてしまうようなNG行動は避けなければなりません。
ここでは、エントリーシートにAIを使う際に気を付けるべき2つのNG行動について詳しく解説します。
AI生成の文章をコピペして使ってしまう
生成AIは質の高い文章を瞬時に生成できますが、エントリーシートにそのままコピペして記載するのは厳禁です。
人事担当者は日々多くのエントリーシートに目を通しており、生成AI特有の表現には敏感なため、簡単に見抜かれてしまいます。
AIで作成された文章をそのまま使うと、「手抜き」「思考力不足」といったネガティブな印象を与え、評価が大きく下がるリスクがあります。
また、生成されたものをそのまま使う行為はビジネスにおけるAI活用でもNGとされる行為です。
AIはあくまで下書きや推敲の補助として活用し、最終的には必ず自分の言葉で、自分らしさが伝わるように表現しましょう。
生成された内容を調査せずに鵜呑みにしてしまう
生成AIは便利ですが、常に正確な情報を提供してくれるとは限りません。
ハルシネーションと呼ばれるような行為(間違った情報を事実と誤認してしまう)や古い情報を使って生成してしまうこともあります。
これらを未確認のままエントリーシートに利用すると、内容が事実と異なるため信用を失ってしまうリスクがあるのです。
AIの回答を鵜呑みにせず、必ず企業の公式サイトや専門ニュースなど信頼できる情報源で裏付けを取り、追加調査を行うことが重要です。
例えば、AIが示した業界トレンドをGoogle検索で深掘りするなど、情報の正確性を高める努力をしましょう。
AIは情報収集のきっかけとして活用し、最終的な内容の正確性は常に自分で責任を持つ意識が大切です。
さらなるAI活用のヒントを探している方は、以下の記事も確認してみてください。
監修者コメント
就職活動ではAIを「ブラッシュアップするため」のツールとして使おう
就職活動におけるAI活用でもっとも重要なのは、「AIはあくまでも補助ツールである」という認識です。
AIを「答えを出すもの」ではなく、「自分が作ったものをブラッシュアップするもの」として使いましょう。
例えば、エントリーシート原稿の表現改善や文字数調整にAIを活用し、提案された内容に必ず自分の修正や加筆を加えてから提出してください。
この方法で、AIの利便性を活かしつつ自分の個性や考えが反映されたオリジナルなエントリーシートが作れれば、企業に悪い印象を与えることはきっとありません。
AIは自分の能力を拡張してくれる便利なパートナーなのは間違いありませんが、最終的な判断と責任は常に自分自身にあることを忘れないようにしましょう。
就活だけでなくこれからの社会でAIと共存するうえで、「メインは常に自分で、AIはサブである」という意識が大切です。

岡本啓毅
まとめ
AIは今や就活生の6割以上が利用する一般的なツールであり、エントリーシートの作成にも活用できます。
企業側もAI活用に前向きで、AIスキルが今後のビジネスで重要であると認識されているためです。
しかしAIが生成した文章のコピペや内容の無確認利用は、人事に見抜かれたり誤情報で信用を失ったりするリスクがあります。
AIはあくまで補助ツールであり、最終的な判断と責任は自分にあることを忘れず、必ず自身の言葉で修正・加筆し、オリジナリティを追求しましょう。
AI活用や「それって企業側はどう思っているの?」などの疑問が湧いたときは、様々なテクニックや知識を教えてくれる就職・転職エージェントに相談するのもおすすめです!
私たちUZUZも就職・転職エージェントを運営しており、これまで6万人以上をサポートしてきました。
この記事のもとになった動画に出演している岡本啓毅氏はUZUZの代表であり、私たちは動画でお伝えした以上のノウハウをみなさんにお伝えすることが可能です。
就活へのAI利用やその他キャリアに関する悩みがある方は、ぜひ一度ご連絡ください。
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