
でも、第二新卒は新卒枠にも応募できるって聞いたんだけど、本当なの?
では、第二新卒が新卒枠で採用されるようになってきた背景や、第二新卒で転職を成功させるためのポイントについて詳しく解説していきます。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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「第二新卒」とは?

では第二新卒の定義や特徴、新卒、既卒との違いについて解説します。
「第二新卒」の一般的な定義
第二新卒とは、一般的に「学校卒業後1〜3年以内に転職活動をしている若手社会人」を指します。
ここでの「学校」とは大学・短大・専門学校・高校のことです。
卒業後おおむね3年以内で、一度は正社員として就職したものの、早期に退職して転職活動中ということです。
年齢で言えば、20代前半〜半ば(22〜26歳程度)が多くなります。
すでに一度就職経験がある点で「新卒」とは異なりますが、まだ若く、ポテンシャル重視で採用されることも多いため「中途」とも一線を画す存在です。
新卒・既卒・第二新卒の違い
新卒、既卒、第二新卒の違いを表にまとめてみました。
種類 | 特徴 |
---|---|
新卒 | 学校(大学・短大・専門・高校)を卒業予定の学生。社会人経験なし。 |
既卒 | 卒業後に正社員としての就業経験がない求職者 |
第二新卒 | 卒業後1~3年以内に最初の会社を辞めて転職活動をしている人 |
このように「新卒」は卒業予定または卒業後すぐの就職未経験者のことであり「既卒」は卒業後に就職経験がない人を指します。
企業側はこれらを別のカテゴリとして見ており、求める人物像や選考基準も異なります。
監修者コメント
第二新卒という概念が広まった背景
近年、労働市場の変化により、新卒で入社した若手社員が早期に離職するケースが増えています。
こうした中で注目されるようになったのが「第二新卒」という存在です。
第二新卒は、新卒のような将来性や柔軟性を持ちながらも、すでに社会人としての基本的なスキルやマナーを身につけている点が特徴です。
いわば「新卒のポテンシャル」と「中途の実務経験」を持ち合わせている人材といえるでしょう。
このような特性から、企業の人材ニーズとマッチしやすくなり、近年では第二新卒を対象とした採用枠や就職支援サービスが広く展開されるようになっています。

岡本啓毅
第二新卒が新卒枠で応募できる理由

1.企業の採用方針が多様化している
少子化や人手不足の影響で、企業の採用はより柔軟になっているのが現状です。
以前は「新卒一括採用」が主流でしたが、現在は通年採用や第二新卒を含む広い人材の受け入れが進んでおり「新卒枠=卒業予定者限定」という考えが崩れつつあります。
適した人材を適切なタイミングで採用するという柔軟な方針が広がっている中で、第二新卒のように「若手かつ一定の経験者」は魅力的なターゲットとして注目されているのです。
このように企業が画一的な採用から離れ「多様な背景を持つ人材に門戸を開く」方向にシフトしていることが、第二新卒にとっても大きな追い風になっています。
2.第二新卒は即戦力になりやすい
第二新卒は社会人経験が浅いながらも、すでにビジネスの基本を身につけている層です。
そのため、企業としては「完全な未経験者(=新卒)」よりも、教育・研修コストを抑えつつ、比較的スムーズに現場に投入できる可能性が高いと判断しやすいのです。
また新卒とは違い、第二新卒は一度実際の業務を経験しているため、社会のリアルな動きや業務フローにある程度慣れています。
これにより、業界や職種が違っても「働く感覚」がある人材として現場で早くから活躍してくれると期待されます。
3.ポテンシャル重視の採用では第二新卒も対象になる
多くの企業が「新卒枠=若手・将来性のある人材枠」としてとらえるようになり、年齢や社会人歴よりも「育てやすさ」「カルチャーフィット」を重視する傾向が強まっています。
第二新卒は社会人経験が少ないため、新卒枠の一部として扱われるケースが増えており、実績よりもポテンシャルや人柄を重視して採用されることが多いです。
この点において新卒採用の評価基準と非常に近いため、新卒枠でも違和感なく受け入れられるケースが多いのです。
実際に「卒業後3年以内であれば、新卒枠としてエントリー可」とする企業も増えています。
こうした企業は、第二新卒に対しても「若手育成枠」として将来の活躍に期待して採用しているのが特徴です。
こちらの記事では、第二新卒の採用に積極的ではない企業の特徴や内定を勝ち取る方法について解説していますので、参考に読んでみてくださいね。
企業が第二新卒を採用したい理由

企業が第二新卒の採用に積極的になりつつあるのは、様々な理由があります。
育成の柔軟性が高く、組織に馴染みやすい
第二新卒は、社会人経験が浅いため、業務の進め方やビジネスマナーの基本は理解しつつも、前職のやり方に強く染まりすぎていません。
そのため、企業の社風や仕事の進め方を柔軟に吸収しやすく、育てやすい人材と評価されることがあります。
特に新卒採用と同様に、長期的な育成を前提とした採用を考えている企業にとっては魅力的な人材といえるのです。
早期戦力化が期待できる
第二新卒はすでに社会人経験があるため、完全な新卒に比べてビジネスマナーや業務への慣れが早い傾向があります。
例えば報連相や社内のコミュニケーションなど基本的な職場ルールも理解が早く、一定の即戦力としての活躍も期待できます。
特に若手不足に悩む企業では「育成しやすく、早く戦力になってくれる人材」として高く評価されます。
本人の再挑戦意欲が高く、モチベーションを期待できる
第二新卒の多くは、前職での経験を踏まえて「今度こそは自分に合った会社で長く働きたい」と本気で考えている人が多いです。
そうしたやり直しへの強い意欲や覚悟は、企業にとっても大きな魅力となります。
過去の経験を糧に、自ら考えながら行動できる主体性を持つ人材として、高い評価につながるでしょう。
新卒採用だけでは人材確保が難しい現実がある
少子化や採用競争の激化により、新卒一括採用だけでは十分な人材を確保できない企業も増えています。
こうした中で、第二新卒は貴重な若手人材の1つとして注目されており、新卒枠の補完として積極的に受け入れている企業も少なくありません。
柔軟な採用戦略の一環として、通年採用や第二新卒枠を設ける企業も増加傾向です。
第二新卒として新卒枠で採用を目指す際のポイント


採用につながるポイントを詳しく解説します。
ポテンシャル+社会人経験をアピールする
新卒枠に応募する場合、ポテンシャルの高さは重要視されます。
さらに新卒枠でありながら、社会人経験があるのが第二新卒の強みです。
そのため、前職での学びや経験を活かしつつ「新しい環境で成長したい」「一から吸収する姿勢がある」ことを伝えると好印象につながります。
即戦力以上に「吸収力」や「柔軟性」をアピールするのが効果的です。
また、若手人材を一から育てる体制がある企業であるか事前に調査しておくことも大切です。
「なぜ若手採用をしているのか」「育成方針が自分に合っているか」などを確認し、自分に合った企業を選ぶことで、長期的に活躍しやすくなります。
入社意欲と企業理解を明確に示す
第二新卒で新卒枠に応募する場合、企業側が特に気にするのが「今回は長く働いてくれるかどうか」という点です。
過去に早期退職をしているという背景があるため「本当にうちで働きたいのか」「またすぐ辞めないか」という不安を持たれやすい傾向があります。
だからこそ「その会社に入りたい理由」や「仕事内容・企業の価値観への理解」を明確に伝えることが重要です。
「入社したら、どのように働きたいか」「どんなスキルを伸ばしたいか」を具体的に伝えることも入社意欲を示す上で有効です。
また企業の事業内容・理念・最近の取り組みなどを調べるのはもちろん「なぜ他の会社ではなく、この会社なのか」まで言語化しましょう。
短期離職の背景をポジティブに伝える
第二新卒として応募する際、採用担当者がまず気になるのが「なぜそんなに早く辞めたのか?」という点です。
短期離職自体は今や珍しくありませんが、理由が不明確だったり、ネガティブな印象を与えたりすると「また辞めるかもしれない」という不安を持たれてしまいます。
そのため短期離職の背景を誠実に、かつ前向きに伝えることが信頼につながるのです。
短期離職の理由をポジティブに伝えるためには、まず「感情」ではなく「事実」にフォーカスして退職理由を整理してみましょう。
そのうえで「挑戦したいことが見えてきたが、現職では難しかった」などマイナスイメージに取られにくい表現を用いることが大切です。
また辞めた理由だけでなく、前職での経験から得た学びや、自己理解の深まり、今後の意欲・方向性をセットで明確に伝えるとさらに良い印象を持たれます。
明確なビジョンを持つ
転職理由や志望動機だけでなく「この先、どんなキャリアを描いているのか」つまり将来のビジョンがあるかどうかを、企業の採用担当者は重要な判断材料として見ています。
新卒のときよりも、社会人経験を経たからこそ見えてきた「こんな価値観の職場で働きたい」などといった軸があるはずです。
まずはこうした気付きを起点に、自分の「働き方の軸」を整理しましょう。
その上で「なりたい姿」を中長期的に描き、そのビジョンと志望企業の特徴がどうリンクするかを伝えることが大切です。
自分なりのキャリアビジョンを明確に描き、それに合った企業を選んだということをまっすぐ伝えることが、採用成功のカギです。
監修者コメント
選考対策は「新卒用」と「中途用」の両方を意識
たとえ新卒枠で応募する場合でも、第二新卒ならではの質問(前職での経験や退職理由、学んだことなど)が選考で問われるケースは少なくありません。
そのため、基本的なマナーや自己PRなどの「新卒向け」対策に加えて「中途採用向け」の質問にも備えておくことが大切です。
両方の視点を意識した準備が、選考突破の鍵となります。
第二新卒におすすめの自己PRの作成方法や注意点について解説しているこちらの記事も参考にすると転職活動に役立つのでおすすめです。
ぜひ読んでみてください。

岡本啓毅
まとめ
第二新卒者は「若さ×柔軟性×社会人経験」というバランスの良さが最大の強みです。
採用難の時代において、育てやすくて長期的な活躍が見込める人材として、第二新卒は企業にとって非常に魅力的な存在なのです。
そのため中途採用だけでなく、新卒枠での応募もできるため、社会人経験で学んだことを活かして、転職活動をすることで、採用のチャンスが増えるでしょう。
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