
しかし、しっかり対策すれば大丈夫ですよ!
この記事では、専門卒でなかなか就職が決まらないことの理由とその対策について解説していきます。
専門学校の卒業を控えている方は、ぜひ確認してください。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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専門卒の就職が決まらない理由

厚生労働省の調査によれば、大卒で就職を希望した人の内定率は91.6%。
一方で、専門卒で就職を希望した人の内定率は85.5%でした。

参考:厚生労働省「令和 5年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査」
大卒と比べて応募できる企業が少ない
理由の一つは、新卒採用では「大卒以上」が応募条件になっている募集が多いことが挙げられます。
- 基礎学力が高い人を採用したい
- 教育コストを下げたい
- 幹部候補を採用したい
上記のような理由から、企業は大卒を採用したいと考えています。
そのため、同じ職種であっても専門卒でも応募できる求人よりも「大卒以上」が条件になっている求人のほうが多く、専門卒はそもそも応募先が少ないのです。
専門職の採用枠が少ない
企業側が用意している「専門学生向けの専門職採用」の枠が少ないことも理由の一つです。
大卒向けの募集では、職種を限定しない「総合職採用」という採用方法があります。
部署を変えながらジョブローテーションをしたり本人の意向を聞いたりしながら、その後の職種を決めていくという方法です。
この場合、管理職候補であり広く浅い知識をもつ「ゼネラリスト」と、特定の分野に深い知識をもつ「スペシャリスト」と呼ばれるどちらかを、いずれは選ぶことになります。
一方で専門卒は、文字通り専門的な知識を活かして働くことが求められるため、最初から専門職採用であることが多くあります。
そのような専門職採用の枠は数が多いわけではないため、結果として就職先である専門職の席の取り合いになってしまうのです。
大卒と比べて就職情報を集めにくい
専門卒は、就職に関する情報を集めにくいことも就職が決まりにくいことの原因です。
大学のキャリアセンターのような手厚くサポートしてくれる施設がなかったり、ネット上で検索しても専門卒向けの就職情報は探しにくかったりします。
大卒と比べて情報を得る機会が少ないため、大卒よりも就職内定率が下がってしまっていると考えられます。
監修者コメント
大卒の資格取得を目指すのも手段の一つ
専門卒よりも大卒のほうが就職内定率が高いのはデータで見たとおりです。
もし大卒でないことが理由で就職が決まらない場合、進学・就職の選択までの時間や金銭的な余裕があるなら、いっそのこと大卒を目指すのも手です。
今すぐでなくても、まずは専門学校を卒業後にアルバイトなどで働きながら大卒資格を取得し、大卒相当の既卒として就職するという方法もあります。
将来的にどうなっていたいかを考え、その自分が思い描く理想像に近づけるようにキャリアを計画的に進めていきましょう。

岡本啓毅
就職が決まらない専門卒が就職するためのコツ

ここからは、就職が決まらない専門卒が就職するためのコツを解説していきます。
具体的な方法は後半でも紹介しているため、そちらも合わせて確認してみてくださいね。
専門卒の強みをアピールできるようにする
専門卒で就職活動を行う際は、専門卒の強みをアピールできるようにしましょう。
専門卒と大卒の就職内定率を比較してきましたが、基本的に専門卒と大卒では就活を戦うフィールドや、企業側から求められるものも違います。
専門卒は大卒と就職先を取り合っているわけではない、ということを理解しておきましょう。
- 特定の分野に関して専門性があること
- 専門的なスキルアップをこれからも続けられる知識的な下地があること
- 専門家として即戦力であること
上記を、専門学校での実績も交えながらアピールできるようにまとめるのがおすすめです。
スキルを整理して就職先の選択肢を広げる
専門卒の就職先は、必ずしも自分が勉強してきた分野の専門職だけとは限りません。
自分が学んできた専門性を、スキルごとに分解して考えてみましょう。
- 工業系分野に関する基礎知識
- 工業系分野を理解できる論理的思考力
- デザインスキル
もし自分が工業系デザインを学んでいたからという理由で工業デザイナーだけを目指していると、就職先は狭まってしまいます。
しかし、自分の専門的なスキルを分解すれば「工業系の会社」や「デザイナー職」にも適性があることに気づくことができ、就職先の可能性を広げることができるでしょう。
このように、自分がもつ専門性を強みにしつつも知識やスキルを抽象化・細分化して就職先を広げるのがおすすめです。
自分の専門ではない領域で就活を行う方法について詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
専門卒に強い就職エージェントを活用する
専門卒に強い就職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
エージェントサービスとは、キャリアに関する相談や求人紹介、そして選考対策まで無料でできるサービスのこと。
求職サイトだけでなくエージェントも活用したほうが、内定できる可能性は高まります。
その際、専門卒に強い就職エージェントを選びましょう。
専門卒と大卒だと就活で求められるものが異なるとは、お伝えしてきたとおりです。
そのため、しっかりと専門卒に対応できるエージェントを利用しなければ就活対策などが無意味なものになりかねません。
エージェントの利用は基本的におすすめですが、その際はぜひ専門卒に強い就職エージェントを探して利用しましょう。
専門卒で就職が決まらないときに具体的に行うこと


ここからは、専門卒で就職先を決めるために具体的な就活の進め方について解説していきます。
就職に有利になる資格を取得する
就職に有利になる資格を取得するのがおすすめです。
就職するためのコツとして「専門卒の強みをアピールする」とお伝えしました。
しかし採用を担当する人事は、必ずしも専門分野に詳しいとは限らないため、専門的な会話をしてもそれがどの程度の専門性なのか分からないこともあります。
そんなとき資格を取得していれば、以下のような利点を得られるのです。
- 自分がもつ専門性を具体的かつ客観的にアピールしやすい
- 資格取得などの特定の目標に向けて、勉強や努力ができることをアピールできる
特に国家資格がおすすめですが、民間資格で取得しやすくなおかつ就職でも有利になる資格もあります。
どのような資格が就活で有利になりやすいか、詳しく知りたい方は以下の記事も確認してみてください。
先輩卒業生が就職した業界・職種・企業に応募する
選考に応募する際、先輩卒業生が就職した業界・職種・企業を調査して、採用された実績があるところに応募するのもおすすめの就活方法です。
専門学校のホームページから卒業生が就職した業界・職種・企業を調べたり、学校のキャリアセンターなどでも教えてくれます。
採用実績がある業界や職種や企業であれば、採用される可能性があるといえるでしょう。
それまでまったく卒業生を採用したことがない企業だと、どのような人が来るか分からず採用側も躊躇してしまいます。
しかし、すでに卒業生が採用されているならどのような勉強をしてきた人が来るか理解してもらいやすく、その卒業生が活躍しているなら採用される可能性も高まります。
監修者コメント
未経験・知識不問の募集に応募するのもおすすめ
一旦自分の専門性から離れ、未経験の分野で知識・経験不問の募集に応募するのも手です。
せっかく学んだ専門性を活かせないと思うかもしれません。
しかし、コミュニケーション能力やロジカルシンキングといったポータブルスキルと呼ばれる一般的なスキルのほうが重宝される職種も多いのです。
どんなに専門家として優れていても、ビジネスコミュニケーションができなければ仕事はスムーズに進められませんよね。
まずはそういった一般的なビジネススキルを身につけるためにも、専門性が第一に求められるわけではない仕事から始めるのもおすすめです。
ゆくゆくは一般的なビジネススキル+専門性を発揮しながら活躍できるようになるかもしれません。
加えて、自分が今学んでいることとは別の業界や分野だったとしても、専門学校で身につけた「専門性を磨こうとする姿勢」は絶対に活かすことができますよ。

岡本啓毅
選考対策を行ってから選考に挑む
大卒と比べて専門卒向けの就活情報はそれほど多くないため、専門卒の多くはそれほど選考対策ができないまま選考に挑んでいます。
- 自己分析を手伝ってもらう
- 書類添削をしてもらう
- 筆記試験の勉強をする
- 面接練習をする
上記のような、一般的な大卒がキャリアセンターで行うような選考対策をするだけでも、専門卒の場合は十分に効果があります。
また、前述したエージェントならばこれら全てを無料でサポートしてくれるため、エージェントを利用するのもおすすめです。
まとめ
専門卒は大卒とは求められるものが異なっているため、まずは大卒とは違うフィールドで選考を戦っていくのだと理解しましょう。
その上で、キャリアセンターや就職エージェントなどを駆使しながら専門卒に特化した就活対策を行って選考に挑むと効果的です。
私たちUZUZもエージェントサービスを運営しており、これまで6万人以上の就職・転職を支援してきました。
かつてキャリアの壁にぶつかり、それを乗り越えてきたエージェントも在籍しており、専門卒でなかなか就職先が決まらない方の悩みに寄り添ったサポートが可能です。
就職先が決まらなくて悩んでいる方は、ぜひエージェントであるUZUZへご連絡ください。
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