休学/留年理由はどう答える？唯一NGな返答と答え方のコツ・テンプレートも解説

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1 面接官が休学や留年の理由を聞くわけ
2 唯一落ちる可能性がある休学/留年の理由とは
3 休学/留年の理由を作る際の考え方
4 休学/留年の理由を伝えるテンプレート
5 まとめ

面接で休学や留年の理由を聞かれたとき、どう答えればいいか悩んでしまう方も多いかもしれません。

この記事では、そんな答えにくい休学/留年の理由の答え方を、人材支援会社UZUZの代表、岡本啓毅氏による解説動画を元にお伝えしていきます。

そもそもなぜ聞かれるのか、また「唯一NGな返答」とは何なのか、その答え方のコツやテンプレートを解説するので、気になる方はぜひ読んでくださいね。

▼この記事の元になった動画はこちら

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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面接官が休学や留年の理由を聞くわけ

まずは、なぜ面接官が休学や留年の理由を聞くのかを知っておきましょう。

これはシンプルに、休学や留年の理由が気になっているからです。

決して責めているわけではなく、ただ気になっているだけです。

確かに、休学や留年をしていると選考を通過できないという会社もないわけではありません。

しかし、そのような企業の場合は書類選考の時点で不採用になります。

面接選考まで進めているのであれば、基本的に、休学や留学の理由だけで落としたりはしないので、安心して答えるようにしましょう。

このとき自信がなさそうな解答になってしまうと「休学や留年の理由」ではなく「自信がなさそうな態度」が原因で落ちてしまうかもしれないので注意が必要です。

ただし、休学や留年によって他の同年代の人よりも遠回りしているのは間違いない事実です。

このあと答え方のコツも解説しているので、休学や留年によるマイナスの影響を少しでも減らすためにも確認してくださいね。

唯一落ちる可能性がある休学/留年の理由とは

基本的に、休学や留年の理由は、伝え方にもよりますが、正直に答えて問題ありません。

場合によっては「サボっていた」と言ってしまっても問題ない企業もあるほどです。

ただし、唯一落ちてしまう可能性がある休学/留年の理由があります。

それが「精神的に病んでいた」というケースです。

人事は、入社後に活躍してくれそうな人を採用したいと思っています。

精神的に病んでいた人は「働き始めてからも病んでしまうのでは？」という疑念を抱き、お見送りとなってしまう可能性が高くなってしまうのです。

ただし、本当に病んでいたことが原因で休学/留年した場合も、必ず落ちてしまうわけではなく、伝え方を工夫すれば十分に内定を得られる可能性があります。

伝え方の工夫の仕方は以降で解説しているので、そちらも合わせて確認してみてください。

休学/留年の理由を作る際の考え方

ここからは、休学/留年の理由を伝える際、どのように伝えればいいかを解説していきます。

嘘はつかない
伝え方を工夫する
精神的に病んでいた場合は2パターンに分かれる

基本的な考え方として、上記の3つに分けて解説するので、さっそく確認していきましょう。

嘘はつかない

前提として、嘘の理由を伝えるのは避けましょう。

「嘘をついてもバレなければいい」と考える人もいるかもしれませんが、結局は面接の場で会話をしていくうちに違和感が生じたり、不信感につながったりします。

内容を深掘りされたときに、答え方がしどろもどろになり、結局嘘がバレてしまうと即アウトです。

嘘をつくことのメリットはそれほど大きくないにも関わらず、バレたときのデメリットが大きすぎるので、嘘をつくことはおすすめしません。

伝え方を工夫する

嘘をつくのはNGですが、伝え方の工夫は必要です。

勉強が嫌で大学に行きたくなく、バイトをしていたら単位を落としてしまった。
バイトを有意義に感じるようになり、バイトに夢中になって勉強がおろそかになってしまった。

上記2つは、実は同じことを言っているのですが、印象が違いますよね。

同じ内容でも、1の理由を聞くと「嫌なことから逃げる人なのかな？」と思われ、ネガティブな印象になります。

一方で、2の理由を聞けば、面接官はバイトで何をがんばったのかなど、バイトの内容を聞きたくなるものです。

休学/留年の理由を伝えるときは、より自分の魅力が伝わる内容にして「深掘りしてみようかな」と思われるような伝え方の工夫をするようにしましょう。

精神的に病んでいた場合は2パターンに分かれる

精神的に病んでいた場合の休学/留年の理由の伝え方には特に大きなポイントがあります。

病院に行って病名がついた場合と、病名がついていない場合で対応が変わります。

それぞれ、どのように対応すべきか確認しておきましょう。

病名がついていない場合：病んでいないことを伝える

病名がついていない場合は「病んでいたわけではない」ことが伝わるような内容にしましょう。

うまく友達を作れなくて病んで、引きこもりになって留年してしまった。
うまく友達を作れなくて浮いてしまい、学校に行きたくなくなってしまった。

上記は同じ内容ですが、1番よりも2番で伝えたほうが、通過率は高くなるでしょう。

なぜなら、働いてから精神を病んでしまわないか人事は非常に気にしており「病む」という言葉に応募者が思っている以上に敏感に反応するからです。

確かに当人としては「病んでいた」ことが理由だと感じるかもしれませんが、病名がついていない以上は「病んでいたとはいえない」のが事実です。

少し詳しく解説して「病んでいたわけではない」ことを伝えるようにするのがおすすめです。

病名がついている場合：再発する可能性を加味して内定を獲得する

診断によって病名がついていた場合は、病気と付き合っていくと切り替えて、再発する可能性を加味しながら就活を進めるようにしましょう。

肉体的な不調なら完治していれば問題ないですし、外から見ても完治が分かりやすいものです。

しかし精神的な不調の場合、完治したかが外から見て分からないので、どうしてもお見送りになる可能性が高まってしまいます。

とはいえ、通過率が下がるからといって、休学/留年の理由が病んでいたことだと伝えないほうがいいのかというと一概にそうとは言い切れません。

就活のゴールは「内定を獲得すること」ではなく、仕事で活躍し楽しく働けるような職場に出会うことではないでしょうか。

精神的に病んだ時期があり、再発するかもしれないことを加味したうえで、それでも採用してくれる会社のほうが相性が良いといえるのは間違いありません。

ただし、やはり病名を伝えると内定獲得のハードルが上がるので、どこまで伝えるかは個人の判断にお任せします。

選考の場で病気に関して言わないことにした場合、入社後も絶対に誰にも言わないことをおすすめします。

「病気を知っていたら採用しなかったのに」と言われてしまうかもしれませんし、最悪の場合は「不利な点を隠していた」として懲戒の対象になりかねないためです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

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簡単に理由の説明が終わるなら「得られたこと」を伝えるのもあり

休学や留年の理由の説明にプラスして、その経験からこんなことを学んだ、というように「得られたこと」を伝えるのもありです。

ただし、少し長くなってしまったりくどくなるようならやらないようにしましょう。

このあと解説するテンプレートと合わせて、一度理由の解説を全て話してみて、一連の説明が長くなりすぎないか確認してみてください。

短いと感じるようなら「得られたこと」をプラスしても良いですが、長いと感じるなら言わないほうがすっきりと伝わるようになります。

休学/留年の理由を伝えるテンプレート

続いて、休学/留年の理由を伝える際のテンプレートを解説していきます。

以下の5つの順番に沿って作っていくとまとめやすくなるので、ぜひテンプレートとして活用してみてくださいね。

休学/留年のおおまかな理由
休学/留年期間中に行っていたこと
変わるきっかけになった出来事
具体的な改善行動
改善行動をしたことによる結果

1.休学/留年のおおまかな理由

まずは休学/留年したおおまかな理由を説明しましょう。

失敗しない人はいないので、正直に言っても問題ありません。

あとでカバーできるので、ここではあえて取り繕わなくてもいいのです。

留年の例）
サークル活動に夢中になり、授業がおろそかになり、単位が足りずに留年してしまいました。

休学の例）
1年生のときにうまく友達を作れず、なんとなく学校に通いづらくなり、2年間休学をしてしまいました。

2.休学/留年期間中に行っていたこと

2つ目には、休学/留年期間中に何をしていたかを伝えます。

これも事実を伝えて問題ありません。

休学/留年したときにやっていたことなので、休学/留年の理由の詳細のようなものになります。

留年の例）
留年が決まるまでは「楽しい」を優先して、サークル活動ばかりしていました。

休学の例）
お恥ずかしながら、休学中の2年間はTVやYouTubeなどを見ながら、ダラダラと過ごしてしまいました。

3.変わるきっかけになった出来事

3つ目は、休学や留年から変わるきっかけになった出来事を伝えます。

基本的に「夢のために留学していた」などのポジティブな理由で休学・留年した人は理由の受け答えに困らないはずです。

休学/留年の受け答えに困るのは、それがサボっていたなどのネガティブな理由だからではないでしょうか。

ここで「ネガティブな理由で休学/留年していたが、そのときの自分とは変わったのだ」と伝えることが重要です。

このままではダメだと思った、そのきっかけを伝えれば問題ありません。

留年の例）
しかし、進級できないという結果になったとき、親にお金を出してもらっているのに申し訳ないと感じ、変わらなければいけないと思いました。

休学の例）
1年半ほど過ぎたとき、高校生の同級生と会う機会がありました。そのとき自分が周りに遅れていると感じて、胸を張って友人と会えるようになりたいと感じました。