「一度も会社を辞めたいと思ったことがない」という方は少ないのではないでしょうか。
少なくとも、この記事を目にしている方の多くは、一度は会社を辞めたいと感じたことがあると思います。
辞めたいとは思っても、転職活動や転職後の環境変化を考えると、なかなか思い切った決断はできないものです。
しかし、明確に会社を辞めるべきタイミングは存在しています。
この記事では、会社を辞めるべきなのはどんなときか、決断する際のポイントを人材支援会社である株式会社UZUZの代表、岡本啓毅氏による解説動画を元にお伝えします。
具体的な6つの「辞めるべきサイン」もお伝えしているので、会社を辞めようか迷っている方はぜひ確認してみてくださいね。
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【結論】会社を辞めるべきタイミングはある
結論として、会社を辞めるべきタイミングは存在します。
そもそも「会社を辞めたいと感じたのならいつでも辞めてもいい」という考え方があります。
しかし、一度「辞めたい」と思ってしまうと、それ以降は会社の嫌な部分だけが目立ってしまい、どんどん辞めたい気持ちが膨らんでいってしまいます。
視野が狭くなったまま勢いで会社を辞めてしまい、後悔したという人を何人も見てきました。
一方で「辞めるのは逃げだ」「残ってふんばったほうがいい」という意見を耳にしたこともあるかもしれません。
それが当てはまるケースもないわけではありませんが、無理を押して仕事を続けた結果、心身を崩してしまうのも良くないことです。
どう判断するのが正しいのか難しく、基本的に退職するという判断を下すのは簡単ではないものです。
しかし、先程もお伝えしたように、自分の未来のためにも会社を辞めるべきケースは確実に存在します。
どんなケースで会社を辞めるべきなのか、その判断基準について確認していきましょう。
会社を辞めるべき6つのサイン
ここからは、どんな状況のときに会社を辞めるべきなのか、置かれた状況と合わせて詳しく解説していきます。
会社を辞めたほうがいい状況や辞めるかどうか悩んでしまうケースには様々なものがありますが「辞めるべき」であるといえる状況にある人には、特定のサインが存在します。
会社を辞めるべき兆候として代表的な6つのサインについて、具体的に確認していきましょう。
1.将来のためにキャリアチェンジしたいと思っている
1つ目の会社を辞めるべきサインは、キャリアチェンジをすると決意していることです。
現職の在籍が短すぎると、不利なのではないかと考えて転職しにくくなってしまうこともあります。
そのため、もう少し様子を見てからキャリアチェンジしようと考えている方もいるでしょう。
しかし、キャリアチェンジするには早いに越したことはありません。
例えば、25歳で営業職からエンジニアにキャリアチェンジを決意したとします。
すぐに転職すれば、30歳になれば経験5年の中堅エンジニアになっています。
しかし「もう少し様子を見る」といって3年間在籍し、28歳で転職したとすれば、30歳になってもまだ経験2年の新米エンジニアのままなのです。
あまりにも在籍期間が短いまま転職すると短期転職による悪影響を受けてしまいますが、半年か1年程度在籍したのなら、もうキャリアチェンジに向けて転職しても良いでしょう。
2.社内に目指したい先輩がいない
2つ目の会社を辞めるべきサインは、社内に目指したい先輩がいないことです。
「上司や先輩のようになりたいか?」と考えたとき、社内に目指したい先輩がいないという場合があります。
先輩・上司というのは、言い換えてみればその会社でキャリアを積んでいった後の自分の姿です。
目指したい先輩がいないということはすなわち、その会社に在籍しつづけても「なりたい自分になれない」ことを意味しています。
そのような場合は、自分が目指す姿になれる会社に転職していったほうが良いでしょう。
3.しんどいことが続いて体調を崩してしまった
3つ目の会社を辞めるべきサインは、しんどいことが続いて体調を崩してしまった場合です。
端的に言って、体調を崩してまで続けたほうがいい仕事などありません。
何よりも大切なのは、心身共に健康なことです。
心身が健康な状態であれば、いくらでも次の仕事を見つけることはできます。
しかし一度体を壊すと、体調が元に戻って仕事ができるようになるまで期間がかかってしまいます。
その間のブランクが長くなると転職のハードルが高くなってしまいますし、体調を崩しやすくなると、それまでと同じような働き方もできなくなってしまうのです。
そのようなときは、迷わずに休職するか退職しましょう。
4.我慢が未来につながっていないと感じる
4つ目の会社を辞めるべきサインは、我慢が未来につながっていないと感じたときです。
我慢しなければならないことは、仕事では必ず発生します。
その我慢は、やりたくないけれどやらなければならない業務であったり、それをやることで将来的な自分のプラスになるようなことだったりするものです。
しかし中には、その我慢が未来につながらないと感じられるものがあります。
例えば筋トレを行うのは大変ですが、将来的に筋肉がつくことで自信がつくかもしれませんし、理想の自分に近づけるとしたら自分のためにもなりますよね。
一方で、ただただ苦痛に耐えるだけの行為は、自分にとって何の利益ももたらしません。
自分が仕事上で行っている我慢が、将来的に実を結んでより良い自分につながっている、と感じられるなら、それは必要な我慢です。
ですが、我慢することがただ苦痛で、自分にとってのより良い未来につながっていないと感じるなら、それは会社を辞めるべきサインといえるでしょう。
5.自分の強みを活かせていない
5つ目の会社を辞めるべきサインは、自分の強みを活かせていないと感じたときです。
仕事をする際には、基本的に自分の強みを活かして仕事をするほうがいいといえます。
それまで20年以上生きて得てきた強みを使って仕事をするのと、それまで20年以上克服できなかった弱みを使って仕事をするのでは、前者のほうが成果が上がりそうですよね。
例えば、じっくり考えてから行動するのが得意という人にとって、一日に何件も飛び込み営業や電話営業の件数をこなす仕事は向いていません。
しかし、考えるよりも行動するのが得意だという人にとっては、前述の仕事は自分の強みを活かせる仕事になるでしょう。
強みを生かせる仕事をしていても、弱みと向き合って克服しなければならない場面があるかもしれません。
世の中には、探せば自分の特性に合った仕事はいくらでも見つかります。
今の会社で自分の強みを活かせていないなら、それを活かせる仕事を探しましょう。
監修者コメント
相性が良い仕事の目安は70%程度を目指そう
いくら「自分の強みを活かせる仕事は必ずある」とは言っても、100%自分の希望が叶う仕事はなかなか見つかるものではありません。
100%合う仕事を探し始めてしまうと、ピッタリな仕事を見つけてもさらなる理想があるのではないかと「理想探し」の状態に陥ってしまい、なかなか決断できません。
自分と相性の良い仕事を探す際のめやすは、だいたい70%程度の相性の良さであれば「相性が良い仕事を見つけた」と思いましょう。
だいたい70%くらいの相性の仕事を目途に探し、残りの30%分は自分の努力や工夫でカバーし、仕事に自分を適応させていくようにすると適職が見つかりやすくなります。
6.他人の目を気にして辞められない
6つ目の会社を辞めるべきサインは、他人の目を気にして辞められないときです。
- お世話になった人がいるから辞められない
- 今辞めると残ったメンバーに迷惑がかかってしまう
- 親が辞めないほうがいいと言うから
もう辞める決心がついているにも関わらず、上記のような理由で辞められないことがあります。
これは、悪く言えば「会社を辞めない理由を他人のせいにしている」といえます。
実際には、自分の中では辞める決心がついており、結論は出ているのです。
他人の目を気にせず、自分の人生を自分らしく生きることのほうが大切だと考えたほうが、結果的により豊かな人生にできるのではないでしょうか。
まとめ
会社を辞めるべきタイミングは確実に存在しており、そのサインを見逃さずに決断することで、自分にとって最適なキャリアを進むきっかけになります。
とはいえ、なかなか自分の判断で会社を辞めるべきか、それとも残ったほうがいいかは決めにくいものです。
そんな悩みがある方は、ぜひキャリアのプロに相談してみてはいかがでしょうか。
私たちUZUZはエージェントサービスを運営しており、キャリア相談から求人紹介、選考対策まですべて無料で受けることができます。
これまで6万人以上の就活・転職をサポートしてきた実績があり、キャリアに関するノウハウを数多くもっています。
この記事の元となった動画でキャリアのノウハウをお伝えしているのは、弊社代表です。
弊社に所属しているアドバイザーたちも、そういったプロならではの数々の知識をお伝えできます。
自分の置かれた状況に悩んでいる方、少しでも自分のキャリアを良くしたい方、辞めるべきだと思うが判断がつかないという方は、ぜひ一度私たちにご連絡ください。
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