転職をすべきかどうかは、ライフプランにも影響を与える重要な決断です。
そのため、転職するかどうかで悩んでいるものの決断ができないという方は多いのではないでしょうか。
この記事では、転職したほうがいい人ややめたほうがいい人の特徴、そして転職すべきかどうかの決断に悩んでいる人が考えるべきことをご紹介します。
転職で悩んでいる方はぜひ参考にしてくださいね。
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転職を決断できない理由とは
ここでは、なぜ転職を決断できないのか、その理由について確認しましょう。
転職を決断できない理由を知っておけば、どのように決断すべきか、そもそも転職するべきかどうかなどの判断材料になります。
待遇が悪くなる不安がある
転職を考えている人は、少なくとも現状から何かが好転することを願っているはずです。
もしかすると今よりも待遇が悪くなるのではないか、と思うと、転職の決断ができなくなってしまいます。
中には、実際に内定をもらってから、転職先で働くことをシミュレーションすることで、さらに待遇が悪くなることへの不安が強くなってしまうこともあるほどです。
新しく人間関係を構築するのが大変だと感じる
転職すると、少なくとも職場環境はガラリと変わります。
これまで構築してきた職場の人間関係をすべて捨て、新しく一から人間関係を構築するのが大変そうだと感じる人もいます。
これを面倒だと感じて、人間関係を構築する大変さを味わうくらいなら、いっそ転職しないほうがいいと思ってしまうのです。
スキルや経験が足りないと思っている
スキルや経験などが足りず、自分の能力不足で転職活動がうまくいかないと思っている人もいます。
応募した企業に落ちてしまうと、まるで自分の能力不足という現実を突きつけられたように感じることがあるでしょう。
また、自分でも薄々スキルや経験の不足に気づいているにも関わらず、いざその現実と向き合わなければならなくなると、怖いと感じてしまう人もいますよね。
そのような人は、転職したほうがいいのではないかという不安を抱えつつも、自分には転職は無理だと諦めてしまい、転職活動をすることができないままになってしまうのです。
年齢的な不安がある
30代以降で、転職の需要があるか不安だという方もいます。
30代以降になると求められる役割や仕事の仕方が20代の頃とは大きく変わっていきます。
だんだんと管理職としての役割が期待されるのですが、そういった管理職の数には限りがあるため、需要が少ないのは事実です。
専門職としての需要もあるのですが、30代以降の専門職は極めて高度なスキルが求められるため、いずれにせよ狭き門となってしまいます。
これらの理由から、年齢的な不安があるため転職が決断できない人がいるのです。
具体的にやりたいことがない
「現職を辞めてまでやりたいことがない」という人もいます。
どうしても叶えたい夢があるなど、情熱に突き動かされれば転職の決断をしやすくなります。
ですが具体的にやりたいことがない場合、転職活動もどのように行ったらいいか分からず、転職したほうがいい気がしていても行動に移せなくなってしまうのです。
そもそも転職活動をする時間がない
転職をすべきだと分かっているにも関わらず、忙しいために転職活動に使える時間がないという人もいます。
日々の業務や生活に追われて、転職活動が後回しになってしまっているのです。
中には、これまでお伝えしてきた様々な理由から転職の決断ができないにも関わらず、「時間がない」と忙しさを言い訳にして、転職活動をしていないという人もいるようです。
転職を決断できないときに考えるべきこと
ここでは、転職を決断できないときに考えるべきことを3つご紹介します。
重要なのは、転職に際して自分は何に迷っているのかを明確にすることです。
それを明確にすれば転職の決断ができるかもしれませんし、反対に転職すべきではないという決断ができるかもしれませんよ。
転職したいと思った理由は何か
転職しようと思ったのには、何かのきっかけがあるはずです。
転職したいと思った理由を明確にしておきましょう。
- 待遇面の不満
- やりたいことができた
- 将来への不安
- いつまでもこの仕事を続けることができないと思う
- なんとなく日々の積み重ねでこのままではいけないと思った
人によって様々な理由があるでしょうし、一つだけではないかもしれません。
根源的な理由に立ち返ってみると、一時の気の迷いだったことに気づけるかもしれませんし、絶対に転職したほうがいいと決断できる理由が見つかる可能性もあります。
転職をする、しないに関わらず、出した結論に沿って行動を始めましょう。
「転職すること」そのものが目的になっていないか
転職を、現状を変えるための手段や現状から逃げるためのものだと考えていないでしょうか。
転職は、あくまで「転職によって何かを叶えたい」からするものです。
もしも「転職すること」そのものが目的になってしまっているようなら、そのときは転職の決断はしないほうがいいでしょう。
転職したとき/しないときのデメリットとメリットは何か
転職したときのメリットとデメリット、そして転職しなかったときのメリットとデメリットを書き出してみましょう。
- 転職したときとしないとき、どちらが理想の働き方をしているか?
- 日々の生活は、どちらの自分が楽しそうに送っているか?
- 5年後、10年後の自分はどちらが明るい未来を歩んでいるか?
上記も加味して考えてみてください。
転職したほうがメリットが大きくデメリットが小さいなら、転職の決断をしやすくなるでしょう。
逆もまた然りです。
いずれにせよ、転職後の自分だけでなく転職しなかった場合の自分もリアルに想像することで、現状の自分の想定不足にも気づくことができるのではないでしょうか。
転職を決断したほうがいい人の特徴
転職で迷っている人の中には、明らかに転職を決断したほうがいい境遇にある人がいます。
どんな人が当てはまるのか解説していくので、自分がそれに当てはまっていないかどうか確認してみてくださいね。
明らかに労働環境が悪い
サービス残業が多い、時間外労働が長すぎる、パワハラやセクハラなどのハラスメントが横行しているといった、明らかに労働環境が悪い場合はすぐに転職を決断すべきです。
こういった、いわゆるブラックな職場が、自浄作用によって改善することはありません。
そのような職場では何人も心身に不調をきたして休職せざるを得なくなってしまいますが、いつあなたがそうなるとも限らないのです。
そのような職場はすぐに辞めたほうがいいでしょう。
不満を解決するために動いたが解決できなかった
人間関係や給与、待遇など、個人の働きかけではどうしようもないこともあります。
ですが、改善のためにやれることがあるのも確かです。
現状の不満を解決するために様々な手を尽くして、やれることはやり切ったが何も変わらなかったという人も、転職の決断をしても良いでしょう。
現職の仕事をやりきったと感じている
現職の仕事で大きな達成感を得ており、これ以上の成長はできないと感じる人も転職を決断していいでしょう。
転職活動を進める際にも、やれるだけのことはやりきったという人と、そうでない人では面接などでの受け答えの質が変わってきます。
何かをやりきったということは自信にもつながりますし、やりきったという自負があるなら現職への未練もなく、清々しく次のステップに進めるでしょう。
また、転職を決断した理由として転職先の人事に納得してもらいやすい理由でもあります。
明確に転職の軸が定まっている
転職の軸はなかなか定めるのが難しいものです。
もしも現段階で目指している待遇や給与、仕事内容やキャリアプランなど、どうなりたいかが明確になっているなら、その人は転職を決断したほうがいいでしょう。
しっかりと転職の軸が定まっているのなら、あとは実際に転職活動をするだけです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
それでも迷いがある場合に考えるべきこと
「転職を決断したほうがいい人」に当てはまっているものの、それでも踏み出せないという人がいるかもしれませんね。
そんなときには、前の項で紹介した、転職を決断できないときに考えることを考えてみてください。
特に、転職したとき/しないときのメリットとデメリットを重点的に考えてみましょう。
少なくとも私たちは、将来的に70歳頃まで働かなければなりません。
そこまでのキャリアプランを想像できているでしょうか。
現状や数年先だけでなく、10年後や20年後の自分は幸せに働けているでしょうか。
たとえ今が幸せでも、もっと幸せになる方法があるかもしれません。
転職したほうが幸せに近づけそうだと感じるなら、それを決め手としてぜひ一歩を踏み出してみてください。
転職を思いとどまったほうがいい人の特徴
転職を決断したほうがいい人はいますが、一方で、思いとどまったほうがいい人がいるのも事実です。
では、どのような人が転職を思いとどまったほうがいいのか、ここで確認しておきましょう。
不満解消のためだけに転職しようとしている
自分が抱いている不平不満を会社にぶつけるために転職しようとしている人は、転職を思いとどまったほうがいいでしょう。
不満があり、それがなかなか解決されない場合、現職を辞めたくなってしまうのも仕方がないことです。
ですが勢いに任せて転職してしまうと「転職すること」が目的になってしまい、有意義な転職ができません。
結果、同じような不満を抱いてまた転職する、という悪循環に陥ってしまいかねません。
不満を解消するためだけに転職するのは避けたほうが無難です。
転職すればなんとなくうまくいきそうだと考えている
明確なプランがなく、転職の軸がないまま転職しようとしている人は、思いとどまったほうがいいでしょう。
転職すれば、なんとなくうまくいくという漠然とした予想しかできていないためです。
そもそも、自分の理想を完全に叶える会社はそうそう見つからないものです。
それにもかかわらず、しっかりと転職先の会社を分析せずに転職することは、やはり「転職すること」が目的の安易な転職になってしまいます。
転職の軸をしっかり作って、明確なプランに沿って転職できないうちは、転職を思いとどまったほうがいいでしょう。
自分のスキルの棚卸ができていない
自分のスキルの棚卸ができておらず、自分は何ができるか説明できない状態で転職しようとしている人は、思いとどまったほうがいいでしょう。
自分の強みが分からないから、自分のスキルや経験の活かし方が分からず、結果的に間違った強みをアピールしてしまいます。
自分の強みではない部分をアピールし、それに期待された状態で採用されてしまうと、転職者も採用した転職先企業も、どちらも失敗したと思ってしまうでしょう。
まずは自分のスキルや経験を棚卸して、自分の能力を正確に把握してから転職するべきかどうかを考えてみるのがおすすめです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職の意志は吹聴しないようにしよう
転職することは労働者としての当然の権利ではありますが、基本的に転職後にも現職の仕事に穴が開かないように配慮することをおすすめします。
パワハラなど会社側に問題があるのではない限り、円満退職を目指しましょう。
業界は意外と狭く、不義理を働いた噂は意外と転職先にも届いてしまうためです。
転職後の仕事状況を調整するためには転職時期を相談する必要がありますが、転職先が決まるまでは転職の意志は本当に信頼できる人にしか言わないようにしましょう。
現職にいながら転職活動をすることの最大の強みは、転職をやめても現職に戻れることです。
転職の意志があることを上司などに相談してしまうと「転職しようとした人」と見られ続けることになり、転職をやめた際に戻る場所がなくなってしまいます。
そのため上司には「転職したい」ではなく「キャリアの悩みがある」といった程度に留めつつ、転職を匂わせる相談をしておきましょう。
そのほか、なぜ円満退職を目指したほうがいいのか、またそのコツについて詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
まとめ
転職の決断はなかなか勇気がいるものですが、人によっては転職したほうがいい場合があるのも事実です。
この記事でお伝えした内容をぜひ自分の状況に当てはめて考えてみて、転職すべきかどうかを判断してみてください。
とは言っても、自分がどの状況に当てはまるのか、自分の主観だけで判断するのは不安ですよね。
そんな方はぜひ、キャリアのプロであるエージェントに相談するのがおすすめです。
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転職がなかなか決断できないと思っている方や、自分はもしかしたら転職したほうがいいかもしれないと感じている方は、ぜひ一度私たちにご連絡ください。
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