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面接には落とすための質問がある!?難しい質問をチャンスに変える方法も解説

面接落とす質問!?

面接が難しすぎて、全然採用されないよ(泣)。
もしかして、落とすための質問をしてるんじゃないの?
そんなことはありません……と、言いたいところですが、そうとも言い切れないのが現実です。
どういうこと!?

面接に落とすための質問があるのではないかと、感じる方もいるかもしれませんね。

それはある意味では正しいのですが、適切に対処すればむしろ高評価を得られるチャンスに変えられます。

この記事では、面接に落とすための質問があるのか、あるとしたらどんな内容なのか、そしてどのように対処すべきかを解説していきます。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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面接で落とすための質問をされるケースはまれにある

面接官が、落とすための質問を用意してるってこと!?
“落とすため”というより良い人材を採用するため結果的に“そうなっている”ケースは存在しています。

どのようなケースで「落とすための質問」をされるケースがあるのか、また結果的に「落とすための質問になってしまう」のはどのような場合なのか、もう少し詳しく解説していきます。

積極的に落としたいわけではない

前提として、面接官は「候補者を積極的に落としたい」わけではなく、「良い人材を採用したい」と考えています。

一見、落とすために考えられたような質問も、良い人材を見極めるためであって、わざわざ落とすことが目的ではないのです。

NGな受け答えはある

面接官は落とすために質問をしているわけではありませんが、「Aという質問に対して、Bのような回答をしたら落とす」というような企業にとってのNGな受け答えは存在します。

それは、例えるならば医師国家試験における禁忌肢のようなものです。

医師国家試験の禁忌肢とは、「全体の点数がどんなに良くても、この選択肢でこの間違いを選んだら自動的に不合格になる」という選択肢のこと。

患者さんの命に関わるような、間違った選択肢のことです。

面接の質問には、基本的に正解の答え方はありません。

しかし、例えば明らかに誠実さに欠ける言動をしてしまったり、会社への志望度が高くないことが分かるような発言をしたりしてしまったら、その時点で落ちてしまう可能性は高いですよね。

面接の返答に正解はないものの、明らかな不正解はあるものだと覚えておきましょう。

そして、不正解の返答をしてしまいそうになる質問をされると、あたかも「落とすための質問」であるかのように感じられるのです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

圧迫面接やハラスメントをされた場合は選考辞退(こちらからお断り)も視野に入れる

面接の返答で、応募者側に明らかな不正解があるのと同様に、面接官側にも明らかに間違った質問や返答があります。

圧迫面接をしてくる、恋人の有無や政治的思想の言及など極めてプライバシーな事柄を聞くような面接をされた場合、それは選考辞退を検討する根拠になりえる「明らかに間違った対応」です。

会社の顔である面接官がそのような態度を取るということは、会社全体の社風がそれを許すものであり、入社後もそのような社風の中で働き続けなければなりません。

面接の場はお互いの相性を見る場であるということも意識して、求職者側も企業の実情を見極められるようになりましょう。

落とすことが目的のような難しい質問を面接官がする意図とは?

落とすことが目的じゃないというのは分かったけど、じゃあ、なんでそんな「落とそうとしている」と感じるような質問をするの?
面接官が、落とすための質問だと感じる質問をするのには、意図があるんです。

落とすための質問だと感じられる質問は、「言いたくない」「難しくて考える糸口がない」「これまで考えたことがいタイプの質問」であるなど、様々な理由で答えにくいものです。

ここで、なぜ面接官が落とすための質問と感じるような質問をするのか、その理由を確認しておきましょう。

理由を知っておけば対策を立てることもできますし、いざそういった質問に直面したときに誤った対応をしてしまうことも減らせますよ。

臨機応変に対応できる能力を確認したいから

落とすための質問に感じられる「答えにくい質問」は、その場でなんとか考えて答えを導かなければならないものです。

よくある一般的な質問にはスラスラと答えられても、聞いたことがない質問で詰まってしまい、まったく答えられなかったとしたら、どう感じるでしょうか。

用意された問題に関しては予習して万全にできるものの、急な問題に直面するとあたふたしてしまう、臨機応変に対応する能力が低いのではないかという評価になるでしょう。

このように、難しい質問への思考過程を通じて、型にはまらず臨機応変に対応できる能力がどの程度備わっているのかを確認したい、という意図があります。

社会で直面する問題には答えがないから

落とすための質問に感じられる質問には、すぐに答えを出せない内容の質問もあるでしょう。

ですがそれは、社会における諸問題はもちろん、仕事上で直面する問題も同じことなのです。

仕事であらゆる問題を自分で考え、正解を探しながら試行錯誤する必要があります。

落とすために感じられる難しい質問をすることで、答えがない問題にどう向き合うかを見たいという意図があるのです。

自社の社風に合っているか知りたいから

よくある難しい質問の例として、以下のような質問が挙げられます。

  • この100円のペンを私に1万円で売ってみてください
  • 自分が担当ではないクレームを受けたらどうしますか?
  • もし希望の部署に配属されなかったらどうしますか?

これらの質問はなにも、本当に100円のペンを1万円で売ってほしいから聞いているわけではありません。

これらの質問そのものが何かの「例え」になっており、それに対してどう反応・行動するかで自社の社風に合っているかどうかをみたいのです。

面接でよく聞かれる質問と答えづらい質問を知ろう!

質問の意図は分かったけど、どうしたらいいの!?
大事なのは、想定して準備しておくことと、その場で対応するための考え方を知っておくことです。

ここでは、面接でよく聞かれる質問と答えづらい質問のそれぞれについて、質問の意図と答え方のポイントを解説していきます。

よくある質問と聞かれることは少ないものの難しい質問、その両方の傾向をあらかじめ知っておけば、面接の際に緊張しすぎて、実力を発揮しきれなくなることを防げるでしょう。

面接でよく聞かれる質問と答え方の例

ここでは、面接でよく聞かれる質問とその回答のポイントをお伝えします。

ここでご紹介する質問は、どのような会社・どのような職種の面接であっても聞かれる機会が多い質問です。

これらの質問を想定してスラスラと答えられるように練習しておけば、面接中のプレッシャーを軽減し、普段通りの実力を発揮できるようになるでしょう。

【よく聞かれる質問例と回答のポイント】

質問:簡単な自己紹介をしてください。

回答のポイント:簡潔かつ事前に提出した書類と差異がないように答えましょう。
質問:志望動機を教えてください。

回答ポイント:志望度が高いことに加え、自分なりのエピソードを盛り込んだ動機を伝えましょう。

ちなみに志望度の高さを伝える場合は企業研究の質が重要になってくるので、面接前に企業のことや応募した職種に対する理解を深めておくと良いです。
質問:自己PRをしてください。

回答のポイント:大げさに話しすぎず、端的に伝えるようにしましょう。

多くの場合、事前に提出した書類に自己PRを記載しているはずなので、それを深掘りしていくと伝わりやすくなります。
質問:自分の長所と短所を教えてください。

回答ポイント:長所と短所に関するエピソードと合わせて説明しましょう。

短所の場合は、どのようにリカバリーやフォローをしたのかについてまで伝えるようにすると好印象になります。
質問:学生生活で力を入れたことを教えてください。

回答のポイント:なぜそれをがんばろうと思ったのか、動機も伝えると理解してもらいやすくなります。

自分が主体的に考えて行動した内容と、その経験から得られたスキルや仕事での活かし方を伝えられれば、志望への真剣さを伝えることができます。


そもそも面接での振る舞いや答え方をもっと鍛えたいという方は以下の記事も参考にしてみてください。

答えづらい質問と答え方の例

ここからは、答えづらい質問の例と、それに答える際のポイントを解説していきます。

答えづらい質問というのは、得てしてその面接官やその企業で特有のものです。

他であまり頻繁に聞かない質問だからこそ対策もしにくく、答える際に自分の本音が見えるのです。

とはいえ、どういった種類の質問があるのか、その傾向を知っておくことでいざ答えにくい質問に直面したときに失敗してしまうことを防げるようになります。

【答えづらい質問例と回答のポイント】

質問:同僚が不正を行っているのを見つけたらどうしますか?

回答のポイント:コンプライアンス意識に関する質問です。

基本的に「御社の正規の手順で対応します」と答えておくのが良いでしょう。

なかには「不正を見逃してでも成果を上げろ」という考え方の企業もあるかもしれませんが、そういったコンプライアンス意識が低い会社は就職しないことをおすすめします。
質問:希望の部署に配属されなかったらどうしますか?

回答のポイント:社会では、自分の思い通りにならないことに直面することもあります。

そのときに、どうするかを聞いている質問です。

配属された場所でまずは成果を上げる」「入社後にスキルを磨いて異動を申請したい」などのように、一旦は状況を受け入れ、その後にどうするかを考えて対応する、という答え方にすると良いでしょう。
質問:あなたを採用するメリットはなんですか?

回答のポイント:捉え方によっては、「あなたを採用してもメリットがなさそうですが……?」という意味に受け取る方もいるかもしれませんが、そうではありません。

意味合いとしては、「入社後にどのように活躍するつもりですか?」といったニュアンスの質問だと思って答えれば問題ないでしょう。
質問:弊社が不採用だったらどうしますか?

回答のポイント:受けている側からすると、「採用」という言葉には敏感になります。

多くの場合は「採用されたらどうしますか?」という質問がメインですが、わざわざ不採用だったケースの問いをされると少し意地悪な質問に感じるかもしれませんね。

上記の質問をされたら「不採用の理由を自分なりに分析して今後に活かします」と伝えましょう。

その上で、その企業への志望度が高いのであれば「将来的に能力が十分に備わったら、また挑戦したい」と、その会社への志望度が高いことも伝えられると良いです。
質問:他に受けている会社はありますか?それらと比べて弊社の志望度はどのくらいですか?

回答のポイント:面接官は就活の軸は何なのか、志望度の高さはどれくらいなのか、内定承諾をしてくれそうかどうかといった観点も見ています。

素直に応募している企業と進行状況、そして志望度を伝えましょう。

面接で落とすためのような難しい質問をされたら?ピンチをチャンスに変える方法

こんな答えにくい質問されたくないなぁ〜。
もしかしたら、難しい質問への返答で高評価を狙えるかもしれませんよ?
そうなの!?

面接で落とすための質問だと感じられるような難しい質問には、できることなら直面したくないと思うかもしれません。

ですが、これらの質問は採用の見極めに関わる重要な質問であることが多いのです。

うまく乗り切れば、ピンチをチャンスに変えることができるでしょう。

そのための方法や考え方をご紹介します。

事前準備で面接の質問を想定しすぎない

頻出される質問について事前に考えておくことや、難しい質問の傾向を想定して対策しておくのはOKです。

ただし、難しい質問をされたときの事前準備は、あまり質問内容を想定しすぎないようにしましょう。

質問内容を想定しすぎると、回答を暗記してしまうことにつながります。

暗記してしまうと、一字一句暗記した言葉を伝えることに一生懸命になり会話が成り立たなくなってしまいますし、答えられなかったときにパニックになってしまう可能性もあります。

そもそも難しい質問は、応募者が想定していない前提であり、想定外の質問にどのような反応をするかを確認するためのものでもあるのです。

想定外の質問が来るかもしれない」という心構えをする程度に留めておきましょう。

質問の答えを考える時間をもらう

難しい質問をもらったら、まずは一呼吸置き「難しいので考えさせてください」と断りを入れましょう。

何も言わずに考え込んでしまうと気まずい沈黙の時間が生まれてしまいますし、なかなか答えられないと焦ってしまいます。

あまり考える時間が長くなりすぎると良くないですが、断りを入れておけば数十秒程度は考えていても問題ありません。

考えている間は、この後でお伝えする方法を駆使して質問の回答を導きましょう。

質問の要素を分解して内容を整理する

難しい質問を受けたときは、質問の要素を分解して整理してみましょう。

質問内容を分解すれば、間違った方向性で解答することを防げます。

前述の難しい質問を例に見てみましょう。

質問:他に受けている会社はありますか?それらと比べて弊社の志望度はどのくらいですか?

この質問は、以下の要素に分解して、それぞれに答えることができれば問題ありません。

  • 他に受けている会社はどこか?
  • その会社の業界や応募した職種は何か?
  • 選考の進行はどのくらいか?
  • 応募した企業全体で今面接を受けている会社の志望度はどのくらいか?
  • 複数社が受かったとき、どこを内定承諾しそうか?
  • また、その会社に内定承諾するのはなぜか?

これらを考え、その上で嘘がない範囲で伝えたい情報を伝えるようにします。

「あまり進行が芳しくないから、状況のすべては伝えないほうがいいな」「第一志望ではないことは言わないほうがいいな」といった具合です。

答えを簡潔にまとめる

質問の要素を整理したら、答えを簡潔にまとめて発言しましょう。

面接官から投げかけられる質問は、多くの場合「はい/いいえ」で答えられるようなタイプの質問ではないはずです。

また、答えにくい質問ということは、結論に至るまでの思考過程も複雑になってしまうことも多いでしょう。

そのため、しっかりと整理して答えなければ冗長になり、要点が分かりにくくなってしまうのです。

  1. 質問への結論としての回答
  2. その回答に至った理由
  3. その理由の詳細

上記のような順番で話すと伝わりやすくなります。

分からなくても必ず何かしらの回答をする

どれだけ考えても答えが分からない場合、「分かりません」という回答だけで終わらないようにしましょう。

前提として、分からないのであれば変に知ったかぶりをしたり、論点をずらして答えたりせず、素直に分からないことは伝えましょう。

「申し訳ありません、分かりません」と答えたあとに、フォローするような発言を残しておきましょう。

  • 今後、答えられるようにしておきます
  • このあとすぐに調べてみようと思います。
  • 帰ったあとにメールにて答えを返信させてください。

上記のようなフォローを行うことで、素直さ、誠実さ、将来的な成長性などが伝わりますよ。

また、もし面接そのものが怖いと感じてしまっているなら、以下の記事を読んで気持ちを整理してみるのもおすすめです。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

嘘はつかずに素直に答えたほうが結果的に評価されやすい

面接対策とは、決して上手な嘘をつく方法のことではありません。

例えば、「休日出勤はできるか?」と聞かれて、絶対にしたくないにも関わらず「いくらでもできます」と答えると、不本意な待遇で採用されてしまうかもしれませんよね。

そんなときは、素直に「できない」という旨を伝えるようにしましょう。

ですが、NOと断るにもNGと伝えるにも、言い方はあります。

「終日出勤はイヤです」とだけ伝えることもできますし、「公私を切り分けて働きたく思います。その分、平日はしっかりと働くつもりです」と答えることもできます。

意味としては同じですが、後者の答え方をする人のほうが、仕事を任せやすいと感じるのではないでしょうか。

自分の軸は歪めず、素直に答えたほうが結果的に相性が良い会社と出会うことにつながりますよ。

まとめ

面接で落とすための質問をされるかもしれませんが、そんなときでも傾向と対策を知っておけば、焦らずに対処できます。

暗記するレベルでは対策しない、質問には素直に答える、返答に詰まりそうなら考える時間をもらって要素を整理するといったことを意識するだけでも印象は大きく変わります。

もし、本番に近い練習がしたい、より詳細な面接対策を知りたいという方がいるなら、就職・転職エージェントサービスの利用を検討してみてください。

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面接に関する不安がある方は、ぜひ一度、私たちにご連絡ください。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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