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女性が技術職を目指すには?|仕事内容・種類・働きやすい会社の見つけ方を紹介

女性が技術職を目指すには?|仕事内容・種類・働きやすい会社の見つけ方を紹介

技術職って何となく女性が少ないイメージだけど、女性でもなれるの?
もちろんです!

専門性やスキルが求められる技術職。

技術職といっても、種類により仕事内容が異なるので、自分が希望する種類の技術職を探すことが大切です。

女性が技術職を目指すなら、仕事内容や種類、想定される課題、働きやすい会社の見極め方なども知っておくといいでしょう。

就職・転職した後の課題まで想定して企業を選定することで、より理想のライフプランを実現しやすくなります。

この記事では、女性が技術職を目指すために必要な情報をご紹介します。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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女性の技術職は少ない?

女性の技術職は少ない?

男女共同参画局のリサーチによると、技術職の女子の割合は、全体の6.2%。

女性の技術職の割合が、極めて少ないことが分かります。

予想以上に少ない!
女性の技術職が少ないのには、理由があります。詳しく説明していきますね!

参考:男女共同参画局「職業における女性の進出

女性の理系進学率の少なさが背景に

女性の技術職が少ない理由は、女性の理系進学率がそもそも少ないからです。

技術職に就いている人の多くが理系出身者なので、理系分野に進学する人が少なければ、自然と技術職の女性も少なくなります。

令和3年度に内閣府が委託して行った調査では、女性の大学入学者のうち、理工系分野への入学者の割合は、全国では「理学」が2.1%、「工学」が11.5%。

理学と工学を合わせても13.6%しかおらず、10人に1人ほどしか理系へ進学していないことがわかります。

なお、政府としては、社会の課題を解決するためにも、女性の理工系分野への進路選択を促進しようと考え、以下の対策を講じています。

  • 高等教育機関へのアクセスの改善
  • 幼少期から理工系分野への興味を深められる機会の創出

理工学部を志望する女性には、数学や物理を好み、理数系の成績が良く、幼いころに化学館や博物館等で理系に関わる経験を積んでいることが多いそうです。

参考:令和3年度 内閣府委託調査 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「女子生徒等の理工系分野への進路選択における地域性についての調査研究

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

理系分野や技術職の男性的イメージも刷新が必要

女性の技術職が少ない理由の1つとして、理系分野を卒業後の就職先や仕事に、男性的イメージが付いてしまっていることが挙げられます。

実際には性別関係なく就ける職業であるにも関わらず、社会的に男性が働くイメージが付いてしまっていることで無意識に敬遠してしまっている可能性があるのです。

技術職の女性の割合を増やすためには、そもそも理系分野への進学率を上げる必要があり、大学、そして働き手や企業側のイメージ刷新も必要になると考えられるでしょう。

主な技術職の一覧・仕事内容・種類について

主な技術職の一覧・仕事内容・種類について

技術職って、そもそも何なの?
技術職とは理系の専門性やスキルを活かしてものづくりを行う仕事の総称です。同じ技術職でも、種類によって仕事内容が異なるんですよ。

女性だからではなく、技術職を目指すのであれば、仕事内容・種類を知っておくことが大切です。

仕事内容を把握せずに就職すると、「こんなはずじゃなかった」となりかねません。

【技術職の種類一覧】

技術職の種類(一例)仕事内容
システム開発職システムやサービスの開発・構築など
製造技術職製造工程の効率化など
開発職研究・技術・商品の開発など
生産技術職製品を作る生産ライン全体の効率化など
研究職新技術の研究など

システム開発職

主に、プログラミング言語などを利用してWebシステムやサービスを開発・構築する職種がシステム開発職です。

たとえばコンビニエンスストアのレジシステムだったり、企業の業務をシステム化するWebサービスだったり、あらゆる役立つシステムを開発するのが、システム開発職の仕事。

システム開発職として括られる職種の一例として、「システムエンジニア(SE)」や「プログラマー(PG)」はよく耳にするのではないでしょうか。

WebサービスやWebアプリの普及はもちろん、AIやIoTなど多岐に渡る分野で、今後も新しい製品やサービスが続々と登場することでしょう。

需要の高さから将来性も伺えるため、技術職のなかでもおすすめできる職種です。

製造技術職

製造技術職は、専門的な知見に基づいて、工場などでの製造工程の効率化や製品の品質向上などを図るのが主な仕事です。

企業によって異なりますが、温度や時間など、製品にとってベストな工程を起案・改善する専門知識に加えて、扱う製品の知識や経験も必要になるという特徴があります。

また、ただ製品を大量生産すれば良いのではなく、高品質な製品をいかに効率よく生産できるかを考え、成果を生み出す力も重要です。

さらにDXが進む現代では、消費者のニーズに合わせて新たな製品が続々と供給されていることから、ものづくりの現場に欠かせない製造職は、機械系や自動車のみならず、食品や金属類など、幅広い分野で活躍できる職種です。

製造工場は海外にもあるため、グローバルに活躍することもできる可能性もあるでしょう!

開発職

研究によって得られた知見を元に、製品化までの工程を担う職種のことを相性して開発職と呼びます。

細かく分類すると以下の3つがあります。

  • 研究開発職
  • 技術開発職
  • 商品開発職

研究開発職」は、0の状態から1を生み出す仕事。

研究することで、今までにない技術を開発します。

技術開発職」は、研究開発職が生み出した技術を、どのように商品に活用するか考える仕事です。

商品開発職」は、研究開発職が生み出した技術や技術開発職が考えた活用方法を元に、新しい商品を作り出します。

買い手側のニーズを考えながら商品戦略を練り、必要であれば安全性のテストなども行います。

生産技術職

製造オペレーション全体の効率化を担う職種が、生産技術職です。

生産設備の設計・開発から人員配置まで、幅広い工程を担います。

オペレーション全体の効率化を図る際、効率が良いだけでなく、高い品質を低コストで実現することが重要です。

効率化に必要ならば、設備の開発・導入や、マニュアルづくりに携わる場合もあります。

国内だけでなく海外の製造工場が増えているため、グローバルに活躍できる可能性もあるでしょう。

研究職

企業や大学、民間企業や研究機関において研究を行うのが、研究職です。

就職先により、業務内容や研究内容が異なりますが、

研究職を大きく分けると、以下の2種類があります。

  • 基礎研究
  • 応用研究

基礎研究」は、新しい物質や原理を見つけるための研究で、「応用研究」は、基礎研究の結果を活用・実用化するための研究です。

商品開発前の根本の段階を担っている職種なので、技術職の中でも修士課程や博士課程を出た、とりわけ専門性のある人に適しています。

未経験からの就職や転職はハードルが高いため、まずは近い職種で経験を積んでみると良いでしょう。

女性が技術者になるにあたって想定される課題

女性が技術者になるにあたって想定される課題

女性が技術者になるにあたって想定される課題についても見ておきましょう。

昨今では、男女平等など働き方への見直しが進んでいるため、課題が改善しつつある企業もあります。

とはいえ、未だに課題を抱えている企業は少なくありません。

これからご紹介する課題は、すべての会社に当てはまるわけではありませんが、理解しておくと良いでしょう。

女性の職員・管理職が少ない

男性に比べて技術職の女性が少ないという課題があります。

少ないどころか、就職先によってはチームに女性が1人のみ、というケースもあるでしょう。

それに伴い、女性の管理職も少ない傾向にあります。

女性の管理職が少ないと、家庭があっても働きたい女性が快適に働くことができないだけでなく、さらには技術職を目指す女性にとってロールモデルが育たず、採用にも影響してくることが考えられます。

特に生理・妊娠・出産などの際、時短勤務をはじめとした柔軟な働き方や女性が活躍できる仕組みがある環境がなければ、働き続けるのは難しいでしょう。

女性のキャリアのみならず、社員の定着率にも影響してくるため、人手不足が懸念されるからこそ、多様な働き方ができる環境づくりが重要となります。

モデルケースが少なくキャリアイメージがつきづらい

キャリアアップをしていくためには、自分が10年後、20年後にどういう働き方をしているか、どのポジションで仕事ができているかなど、具体的にイメージしながら働くことが大切です。

イメージするためには、ロールモデルとなる人物を見つけ、参考にするといいのですが、女性が少ない場合、ロールモデルを見つけることが困難になります。

ロールモデルとは、考え方や行動など、キャリアをイメージする上で、お手本となる人物のこと。

ロールモデルとなる人物がいれば、将来のために今何をするべきか、今後どんな道を進むべきか想像しやすくなったり、実際に相談したりすることができますが、そもそも女性が少ない職場ではキャリアイメージの策定が難しいでしょう。

男女問わず文系だとややビハインドあり

女性に限らない話ですが、専門性が求められる技術職では、文系出身者は、理系出身者に比べてやや不利な部分があります。

しかし、資格やスキル、意欲でカバーすることは可能です。

とくに資格を取得していれば、学ぶ意欲があるとやる気をアピールすることにもつながります。

職種によって必要な資格が異なるので、まずは職種を決めてから取得する資格を決めると良いでしょう。

技術職として女性が働きやすい会社か見極める方法

技術職として女性が働きやすい会社か見極める方法

技術職の女性は、会社によって働きやすさが大きく変わりそうだね……。でも、働きやすさなんて働いてみないと分からないし、一か八かで就職してみるしかないってこと?
完全に見極めるのは難しいですが、会社を見極めるいくつかの考え方、チェックすべき点がありますよ!

女性が働きやすい会社に就職したいならば、以下の4つをチェックしてみてください。

すべてを満たせば、必ず働きやすいというわけではありませんが、より確率は上がるはずです。

  • 採用ページの社員インタビューに女性技術者がいるかどうか
  • 女性の技術職の割合を人事担当に聞く
  • 女性の活躍を促進する制度があるかを確認する
  • 就職・転職エージェントに相談する

採用ページの社員インタビューに女性技術者がいるかどうか

まずは、採用サイトを確認してみましょう。

企業の採用ページには、実際に働く社員のインタビューが載っているケースがあります。

社員インタビューの中に女性社員のインタビューがあれば、「女性の意見を大切にしていますよ」「女性も活躍できる会社ですよ」という企業メッセージが読み取れます。

また実際に働いている女性の意見は、就職後のイメージを膨らませたり、どんな会社か判断したりする材料にもなるので、読んでおくと良いですよ。

女性の技術職の割合を人事担当に聞く

会社の採用ページでは、女性の技術職が何人くらいいるのか、技術職全体のどれくらいの割合なのか、などの詳細は記載されていないことも多いです。

詳細を把握するためには、企業の人事担当に聞く方法がベストです。

面談や面接の機会で、女性技術職の割合について聞いてみてくださいね。

女性の活躍を促進する制度があるか確認する

以下のような認定を受けているかどうかを確認しておくことで、女性の活躍に賛成しているかが分かります。

また、社内での福利厚生人事制度についても合わせてチェックしておくといいでしょう。

(例)
  • 結婚休暇
  • 結婚祝い金
  • 産前産後通院休暇
  • 出産祝い金
  • 時短勤務
  • ファミリーケア休暇
  • えるぼし認定(女性の活躍促進に係る対応状況が一定レベル以上の企業を認定)
  • くるみん認定(一般事業主行動計画を策定した企業のうち、一定基準を満たした企業を「子育てサポート企業」に認定)

自分だけでリサーチするのは難易度も高いのでエージェントに相談を

高い専門性が求められる技術職は、職種により仕事内容や求められる能力が異なります。

女性に限らず男性にも言えることですが、数ある求人の中から自分に合う企業を見つけるのは難しいので、就職・転職に詳しいエージェントを頼るのがおすすめです。

男性に比べて圧倒的に割合が少ない女性が技術職を目指すなら、なおさらでしょう。

20代の就職・転職をサポートするUZUZならば、企業先の候補を一緒に探すことができるだけでなく、効率的に就職・転職活動を進めることができます。

求人数が豊富なので、技術職を目指す女性の方にも対応していますよ。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

OG訪問や面談で女性の技術者と直接話ができるとベター!

女性の技術者本人から直接話を聞ける機会を設けられると良いです!

中途採用の場合は、面談・面接の選考過程の間で、女性技術者が面接官を担当する場合もありますが、「必ず」ではありません。

女性技術者と会う機会がない場合は、失礼のないように「女性技術者の方と面談する時間をつくっていただけませんか?」と、こちらからリクエストしてみるのも良いでしょう。

実際に会って話を聞くことで、就職後のビジョンをより鮮明に描きやすくなります。

まとめ

女性が技術職を目指すなら、技術職の種類や仕事内容を知り、まずはどの職種に就きたいか考えることが大切です。

技術職の女性の割合は少ないので、働きにくい側面もあると理解した上で、より活躍できそうな企業に就職すると良いでしょう。

とはいえ自分が希望する条件の企業を自分だけでリサーチするのは難しいため、エージェントを頼るのが効率的です。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

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