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バイオ技術者になるには?役立つ資格や向いている人の特徴を解説

バイオ技術者になるには?

いろんな分野に関われて、手に職がつく仕事ってないかなぁ?
様々な分野に関わる選択肢をもった生物工学の専門家、バイオ技術者はどうでしょうか?
バイオ技術者、なんかカッコいいね!
だけど、どんな仕事なのかよく分からないなぁ。教えてよ!
わかりました。

バイオ技術者についての仕事内容や役立つ資格、就職の仕方など、さっそく見ていきましょう。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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バイオ技術者とは

バイオ技術者とは、バイオテクノロジーを駆使して医療・保健衛生・疾病問題、食料生産・農業技術、環境保全・資源問題など、幅広い分野に関する研究や開発を行う職種です。

厚生労働省の調査によれば、日本全国におよそ9万人のバイオ技術者がおり、平均年収は約619万円ほどとのことです。

また以下の厚生労働省による動画では、簡単にバイオ技術者の仕事内容を解説しているため、気になる方は確認してみてください。

参考:職業情報提供サイト「バイオテクノロジー技術者

バイオ技術者の仕事内容

バイオ技術者の仕事内容

具体的にバイオ技術者の仕事内容を教えてよ!
バイオ技術者は、文字通りバイオテクノロジーの専門的な技術を用いて研究・開発を行います。

生物が本来もっている機能を用いて、有効に活用する技術を開発しているのです。

バイオ技術者に特に資格は必要ありませんが、自分が関わる分野や仕事内容に関連した高度な専門性が求められます。

それぞれ、どのような分野や就職先があるのかも含めて確認していきましょう。

バイオ技術者の専門分野

バイオ技術者の専門分野は、大きく分けて以下の4つがあります。

  • 医療・ヘルスケア
  • 食料・農林水産業
  • 化学品(バイオケミカル)
  • 環境・エネルギー技術

それぞれ以下のような特徴があるので、確認しておきましょう。

分野特徴
医療・ヘルスケア再生医療の技術、尿や血液などから疾病リスクを調査する診断技術などの開発を行う。
食料・農林水産業特定保健用食品などの機能性食品の開発、農作物や水産・畜産などで効率的に収穫できる品種の開発などを行う。「食」に関する分野の研究・開発がメイン。
化学品(バイオケミカル)微生物の発酵能力などを応用し、食品や医薬品、農薬、工業用化学薬品の原料製造の技術を開発する。より化学に寄った研究分野。
環境・エネルギー技術微生物の発酵能力を応用し、バイオ燃料(バイオマス)の研究開発を行う。また、下水や排水、廃油の処理など、環境負荷を低減させる処理技術の開発や、環境負荷が低い原料の開発なども行う。

バイオ技術者の就職先

バイオ技術者の就職先は、いくつか候補があります。

  • 大学の研究機関
  • 政府関係の研究機関
  • 民間の研究機関
  • 民間の商品開発

大学・政府の研究機関では、主に基礎技術の研究を行います。

すぐに実用化は難しいものの、将来的に活用されうる様々な技術を開発しています。

民間の研究機関はもう少し実用寄りです。

基礎技術の中から、利益を生み出しそうな技術を選択して研究していきます。

また、具体的な商品化の前段階のデータ収集や、自社製品の安全性評価なども担当することがあります。

民間の商品開発部門は、これまでの研究結果をもとにして、実際の商品を開発していく仕事です。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

同じバイオ技術者でも、専門分野や就職先次第でまったく別の働き方になる

4つの専門分野と4つの就職先を見てきました。

これらは組み合わせ次第で、同じ「バイオ技術者」と呼ばれる職種でも、まったく別の働き方になります。

例えば、民間の商品開発の食品系バイオ技術者と、大学の研究期間の生物燃料系バイオ技術者では、まったく働き方が異なります。

扱う研究内容や技術、求められる成果も違ったものになるはずです。

バイオ技術者に就職したいなら、自分がどのような働き方をしたいか、どの分野と就職先が合っていそうかは、しっかりと考えておきましょう。

バイオ技術者になるには

バイオ技術者になるには

バイオ技術者って、やっぱりカッコいい仕事だね。
僕がいつも食べてるものでも、環境問題にも関わる研究がされるんだ。
でも、どうやったらバイオ技術者になれるの?
バイオ技術者は、まったく知識がなく、未経験では難しいですね。
どのようなステップでバイオ技術者になれるか、解説していきましょう。

ここからは、バイオ技術者になるためのステップを解説していきます。

1.学校で専門分野を学ぶ

バイオ技術者になるためには、特別な資格などは必要ありません。

ですが、専門化された分野の高度な知識を扱うため、まったく知識がない未経験の状態では採用されるのは難しいです。

まずは、専門学校や大学などで、専門分野を学びましょう。

生物工学や環境化学などの応用分野から、理学、工学、農学、薬学、医学などの基礎分野まで、役立つ学科はいくつもあります。

バイオテクノロジーと聞くと応用分野が評価されそうに感じるかもしれませんが、そうとは限りません。

例えば、研究機関のなかでは基礎学科の深い知識は重要で、決して無視できないものです。

一方で民間企業の商品開発では、開発したい商品ジャンルに適した応用分野の知識は不可欠です。

基礎研究と応用分野でどちらが評価されやすいかは、就職先や関わる技術にもよるため一概には言えません。

ですが、自分の軸となる専門分野についてはしっかりと勉強しておく必要があります。

また、生物学部や生物学科を専攻している人におすすめの就活方法については、以下の記事もご確認ください。

2.企業の求人に応募する

専門分野を決めて学ぶことができたら、次は実際に応募します。

前述した4つの就職先があるため、いずれかを選んで応募しましょう。

バイオ技術者として採用されてからは、実績を積んだり後述する資格を取得することでキャリアアップしていくことができます。

バイオ技術者に役立つ資格

バイオ技術者に役立つ資格

バイオ技術者は、資格をもっていなくてもなれるとお伝えしました。

しかし、高度な専門的知識や技術が必要な職種であるため、それを証明できる資格は重宝します。

また、資格取得のために勉強する課程で、専門的な知見を得られるため、実用性も十分あるといえるでしょう。

そのため資格を取得しているとバイオ技術者への就職に有利になったり、給与アップが見込めることがあります。

ここからは、バイオ技術者に役立つ資格を解説していきます。

バイオ技術者認定試験

社会で活躍するためのバイオ技術者に求められる能力を認定する資格です。

1994年に開始された歴史がある試験でもあり、初級、中級、上級の区分けがあります。

初級では基礎生物学や基礎化学などの、基本的な知識が求められます。

中級ではバイオ技術の基礎となる生化学、微生物学、分子生物学、遺伝子工学など応用的な知識が必要です。

上級では動物・植物・微生物バイオテクノロジーやバイオ技術の機器に関する知識も問われます。

合計で延べ75,000人に認定証を交付(2022年3月現在)している、有名な資格です。

認知度の面から考えても、おすすめできる資格といえます。

参考:日本バイオ技術者教育学会「バイオ技術者認定試験とは

技術士(生物工学部門)

技術士とは技術全般に関する国家資格で、技術士(生物工学部門)はその中の生物工学部門の資格です。

試験では科学技術全般に関する知識と、特定の生物工学専門の分野に関する知識が問われます。

一次試験、二次試験とあり、二次試験の合格者は400名に満たない(2019年現在)非常に難しい資格でもあります。

その分、もっていれば自分の技術的な知見の高さの証明につながるでしょう。

参考:日本技術士会「18 生物工学部門

食品衛生管理者

食品衛生管理者とは、衛生上の考慮が必要な食品や食品添加物を製造・加工する施設において、衛生管理を担えるようになる国家資格です。

「衛生上の考慮が必要な食品や食品添加物」には、全粉乳、食肉製品、魚肉ソーセージ、食用油脂、マーガリンなどが該当しています。

上記を扱えるようになるため、特に食品系のバイオ技術者が研究や開発を行う際に有用な資格です。

参考:厚生労働省「食品衛生管理者

バイオ技術者に向いている人の特徴

バイオ技術者に向いている人の特徴

バイオ技術者にすごく興味が出てきたんだけど……そもそも、僕は向いてるのかな?心配になってきた。
バイオ技術者に向いている人には、いくつかの特徴があります。それに当てはまっているかは、確認したほうがいいですね。

ここからは、バイオ技術者に向いている人の特徴について解説していきます。

ミスマッチを防ぐために、バイオ技術者が気になるという方は確認してみてください。

大前提としてバイオテクノロジーが好き

大前提となりますが、バイオテクノロジーという技術そのものに高い興味関心があることは前提かつ、重要であるといえます。

バイオ技術は研究所、大学、企業で常に様々な実験が進められています。

さらに国内にとどまらず、海外の研究者も同様です。

そのため、新しい技術を探求していくためには、常に新しい情報をキャッチしながら、日々の研究開発に携わる必要があるでしょう。

大学、大学院からバイオ技術の研究に携わり、さらに深めたいと思う探究心がある方が向いているといえます。

課題解決力がある

研究であれ開発であれ、バイオ技術者は日々問題に直面します。

「思ったような結果にならない」「なぜならないのか」「どうすれば望む結果を得られるのか」……といった課題と常に向き合っています。

そのため、多角的な視点や仮説を持ちながら、試行錯誤を行うことが必須となるでしょう。

目標とする技術を探求していくためにも、研究開発者として課題解決力は必要不可欠となります。

情報収集・分析能力がある

「バイオテクノロジーが好き」という項目でもお伝えしましたが、バイオ技術者は常に最新のバイオ技術を知っておかなければなりません。

そういった様々な最新情報をキャッチし、自分の分野で活かすために噛み砕いて吸収する能力が必要です。

英語力がある

情報のキャッチのためにも、自分から発信するためにも、英語力が求められます。

基本的に、バイオテクノロジーに関する最新の論文は英語です。

さらに、海外で学会やシンポジウムがおこなわれることも少なくありません。

そのため、論文を読める=リーディングのみならず、有識者と意見交換ができるだけの英語力が必要であると考えておきましょう。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

社会問題や地球規模の課題を解決できる可能性も

バイオ技術は、これまでにない技術や商品を使って、社会の課題とも向き合える仕事です。

例えば、バイオ燃料の普及によるエネルギー・環境問題の解決。

安価で安全な食品の大量生産による食料自給率や世界的な食料危機の解決。

社会問題に対して危機感をもち、それらを解決したいというモチベーションがある方であれば、バイオ技術者の仕事は非常にやりがいを感じやすくなるかもしれません。

その他、人の役に立てるような仕事を探している方は以下の記事も確認してみてください。

まとめ

バイオ技術者とは、バイオテクノロジーを活用して研究や開発を行う仕事のこと。

関わる分野は、大きく分けて以下の4つです。

  • 医療・ヘルスケア
  • 食料・農林水産業
  • 化学品(バイオケミカル)
  • 環境・エネルギー技術

そしてバイオ技術者の就職先は、以下の4つのパターンであることをお伝えしました。

  • 大学の研究機関
  • 政府関係の研究機関
  • 民間の研究機関
  • 民間の商品開発

バイオ技術者は、専門分野と就職先の組み合わせにより、多様な働き方の選択肢をもっています。

あなたがもし、バイオ技術者に興味をもったなら、ぜひ私たちUZUZのエージェントサービスに相談してみてください。

エージェントには、キャリアの相談ができ、一般には公開されていないような業界の詳しい話も聞くことができます。

バイオ技術者になる方法やおすすめ企業などもお伝えできますし、書類添削や面接練習などの選考対策も可能です。

気になった方は、まずはUZUZへご相談ください。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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