もくじ
でも、高卒でもハローワークって使えるの?そもそも、どうやって使ったらいいの?
もちろん、高卒でも使えます!
この記事では、高卒がハローワークを使うメリットやデメリット、そして上手に使う方法についてご紹介していきます。
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ハローワークを利用した高卒の内定率は6割以上!
高卒が就職先を探す方法には学校推薦や求人サイトなどが挙げられますが、ハローワークを使って就活を行うのも一般的な方法です。
ここで、厚生労働省が行った「令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)」の結果を見ていきます。
この調査によると、ハローワークを利用した高校新卒者の就職内定率は63.0%となっていて、前年同期比で0.6 ポイント増加しています。
なお、高卒現役生の就活は多くの場合、内定辞退せずにそのまま就職することがほとんどなので、この数字は限りなく「そのまま就職した高卒」に近い数字といえるでしょう。
また、高卒者に関わるハローワーク求人全体の求人倍率は3.79 倍で、前年同期比で0.5 ポイントの上昇となっています。
つまり、高卒者ひとりあたり約4件の求人数があるため、就活生同士の競争は比較的激しくないといえます。
参考:厚生労働省「令和5年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況」取りまとめ(9月末現在)」
高卒がハローワークを使うメリット
ここでは、まず高卒でハローワークを使うメリットについて見ていきましょう。
地元の中小企業を中心とした求人を扱っている
ハローワークは基本的に、地域密着型の施設です。
ハローワークは「職業安定所」のことを指し、実は求職者だけでなく、採用したい企業側にもしっかりと人材を確保してもらうことも目的の一つです。
そのため、求人募集を行う企業側にも費用負担がありません。
その影響もあり、ハローワークでは大手求人サイトには募集が掲載されていないような、地元の中小企業も数多く募集を行っています。
ハローワークでは、その施設がある地域の地元中小企業が数多くの募集を出しており、そういった企業を探している人にとってはぴったりのサービスといえます。
若年層向けのサポートを利用できる
ハローワークには若年層限定で利用できるサポートがあり、高卒の人に向けたサービスも充実しています。
「わかものハローワーク」というサービスは、正社員を目指す35歳未満の人を対象に就職支援を行うものです。
この年齢条件に該当すれば、高卒者でももちろん「わかものハローワーク」を利用できます。
支援内容としては、求人情報や職業訓練の紹介、履歴書作成や面接に関する指導の他、専任担当者による個別のサポートが挙げられます。
また「わかものハローワーク」では、セミナーやグループワークを通じて就活生同士で情報交換できる「ジョブクラブ」を利用可能です。
同じ不安や悩みを持つ就活生同士で交流することで、気持ちを切り替えられたりモチベーションアップできたりといったメリットも期待できます。
職業訓練を受けられることもある
前述のとおり、ハローワークは「職業安定所」という名前の通り、安定した職の提供を目的としています。
そのため、求職者が目指す仕事に特定のスキルが必要な場合、そのスキルを身につけるための訓練を受けられることもあります。
職業訓練を受け、スキルアップできるのは大きなメリットです。
履歴書や職務経歴書の添削を受けられる
ハローワークでは、依頼すれば履歴書や職務経歴書などの提出書類の添削を受けられます。
多くの高校生が、こういった応募関連の書類を作成するのには慣れておらず、中には「初めて書くから分からない」という方もいるでしょう。
そういった方でも、不備がないように書類を作る手助けをしてくれる点はメリットです。
既卒の支援もしてくれる
大学や高校の卒業時に就職先がなく、卒業後も仕事を探している人を「既卒」と呼びます。
新卒向けの求人サイトや採用支援サービスなどとは異なり、ハローワークはそういった既卒や第二新卒、フリーターなども利用できます。
一時的に利用できるだけではなく、就職がうまく行かなかったり、その後に転職したくなったときにも使えるのは大きなメリットです。
高卒就活時にあらかじめ使い方を知っておけば、その後使いたくなった時にもスムーズに利用きます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
地元に根ざして働きたい方にはハローワークはおすすめ
ハローワークの最大の特徴は、やはり地元企業が数多く募集していることです。
求人サイトには掲載されていない、地域に密着した、それでいて優良な企業はいくらでもあります。
そういった隠れた地元企業と出会える可能性が多いので、地元に根差して働きたい方には特におすすめです。
また新卒以外も利用できるため、様々な事情から地元に戻って働きたくなった、という方にもおすすめできます。
高卒がハローワークを使うデメリット
地方に住んでいて、東京の就職先を探したい場合だと、デメリットもあるのかも??
ここからは、デメリットについても確認していきましょう。
自分に合った企業を探しにくい
先程お伝えしましたが、ハローワークは求人掲載に費用がかかりません。
地元の中小企業が数多く求人を掲載しているのです。
そのため膨大な数の募集があるのはメリットであるものの、一方でデメリットにもなりえます。
あまりにも募集企業の数が多いため、自分に合った企業を探しにくいのです。
条件から絞り込みもできますが、大手求人サイトなどのように細かく設定できるわけではありません。
絞り込みで細かく探せずマッチングしにくいという点も「探しにくい」というデメリットを助長しています。
求人の質にばらつきがある
募集の制限が少なく、ほとんどどんな企業でも求人を掲載できるため、求人の質にばらつきがあります。
いわゆる「ブラック」と呼ばれる会社なども求人募集でき、その中から優良企業を自分で見極めるのは難しいです。
応募に際して、あまりにも評判が良くない企業を選んだ場合には、ハローワークの相談員が念のための確認をしてくれることもあります。
しかし、相談員も募集の良し悪しをすべて把握しているわけではありませんし、常に確認してくれるわけではありません。
企業の良し悪しを自分で見極めなければならない点はデメリットといえます。
待ち時間があり効率が悪い
ハローワークを利用するデメリットの一つに、待ち時間があることで効率が悪くなる点が挙げられます。
ハローワークでは窓口に呼ばれるまで待ち時間が発生し、さらに窓口でも相談員が企業に状況確認するために時間がかかります。
一つの求人に時間がかかるため、もし内定がもらえなければ同じことの繰り返しで時間がかかり、効率が悪くなってしまうのです。
細かい選考対策をしてくれるわけではない
職業訓練や最低限の書類添削はしてくれますが、面接練習などをしてくれるわけではありません。
書き方のルールを破っていないか、誤字脱字がないか、面接で伝えるべき内容に漏れがないか、などは確認してくれます。
ですが、「もっとここはこう書いたほうが伝わりやすい」「面接ではこのように受け答えすると印象がいい」といった、詳細な対策をしてくれるわけではありません。
選考対策を自分でやらなければならない点は、デメリットと考えられます。
相談員が固定ではない
ハローワークでは相談員が固定でないため「私専属の担当相談員」がいない点もデメリットです。
前回の相談結果を踏まえての再相談や、前回の相談結果を踏まえての再相談や、前回の指摘を修正して再度履歴書の添削のお願い、といったことがスムーズに進みません。
相談員が固定でないことは、前述した「細かい選考対策をしてくれるわけではない」というデメリットの理由でもあります。
高卒におすすめのハローワークの使い方
高卒がハローワークを最大限活用するためには、いくつかのポイントに気を付けることが重要です。
例えば、大まかな企業探しと細かい選定は分けて行ったり、他の就活方法と並行して利用したりなどが挙げられます。
ここでは、高卒におすすめのハローワークの使い方をご紹介します。
地元企業に就職したいならハローワークを使う
何度かお伝えしましたが、ハローワークは地域密着型で、地元企業の求人数が多いことが最大のメリットです。
地元企業で就職したい人は特にハローワークを活用しましょう。
大まかな企業探しと細かい選定は分けて行う
ハローワークの大きなメリットの一つが、募集企業の掲載数が多いこと。
一方でデメリットとして、優良企業を探しにくいという点が挙げられました。
そのため、ハローワークだけに頼った就活を行うと、探しにくさを感じる原因となることがあります。
そこで、企業探しと企業選定を分けて行う方法をおすすめします。
まず、大まかな企業候補のリストを作るのはハローワークで行います。
次に詳しくお伝えしますが、その後の、企業の良し悪しなど実際の応募企業の選別は別途行うようにしましょう。
こうすれば、ハローワークのデメリットを少なくし、メリットを最大にすることが可能になります。
他の就活方法と並行して利用する
前項の「企業探しと細かい選定は分けて行う」でお伝えしたように、ハローワークだけで完結させず、他の手段も利用するのがおすすめ。
その際、複数の就活方法を併用することを特におすすめします。
- ハローワークで企業を探し、リストを作る
- 求人サイトや口コミサイトなどで実際に応募する企業のリストを作る
- 企業の内部情報に詳しい就職エージェントに相談してリストをさらに精査する
- エージェントのもとで選考対策を行う
ハローワークにはハローワークなりの、求人サイトには求人サイトなりの、エージェントにはエージェントなりのメリット・デメリットがあります。
複数を併用して利用することで、それぞれのデメリットを少なくし、メリットの多くを活用できるようにしましょう。
高卒でもハローワークを通さない就職方法もある
基本的に、高卒の新卒採用の場合、自治体などが定めたルールが決まっています。
「学校斡旋」で就活を行う場合は、特にハローワークを通す決まりになっていることが多いでしょう。
しかし、そうでない方法での就職も可能です。
ここでは、高卒がハローワークを通さないで就活を行う方法をご紹介します。
知人による紹介
学校や部活の先輩が働いている会社に、先輩からの紹介で採用試験を受けさせてもらう、といった方法で応募する方式です。
人づてに紹介してもらうことで、それぞれ以下のようなメリットがあります。
- 知人が働いている会社なので安心できる。
- 内部事情をある程度教えてもらえるため、不安が少ない。
- 「この人はこの会社と合っている気がする」と思う人から紹介されるため、働き方がマッチしている可能性が高い。
- すでに働いている社員経由の紹介なので、人材の質的にある程度信頼できる。
- すでに働いている人の知り合いなので、社内に定着してもらえる可能性が高い。
- 求人サイトへの掲載などの採用コストを抑えられる。
人材業界ではいわゆる「リファラル採用」と呼ばれるもので、近年注目が集まっている採用方法です。
求人サイト
高卒向けの求人サイトなどを利用する方法もあります。
「学歴:高卒」に向けた求人サイトなどもあるので、まずは登録して使い方に慣れておくのも良いでしょう。
エージェント
就職に関するエージェントを使って就活することも可能です。
エージェントに申し込む方法は、主に以下の二つです。
- エージェントサービス専門のサイトから申し込む
- 求人サイトが抱えているエージェントサービスに、求人サイト経由で申し込む
エージェントはきめ細やかに面接対策をしてくれますし、企業ごとの比較や性質を見てマッチした企業を紹介してくれるため、非常に便利です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
細かい高卒就活のルールは現役生を守るためのもの
大卒現役生には求人応募可能スケジュールがあり、毎年「何月何日に募集解禁」といったルールが発表されています。
高卒現役生にはさらに厳しいルールが定められることがほとんどで、代表的なものは以下のとおりです。
- 1人が1回に応募できる企業は1社まで
- 採用可否が決まるまで次の応募はできない
- 内定を得たら承諾しなければならない
- 内定を得たら就活を終了しなければならない
不自由に感じるかもしれませんが、ルールは基本的には学業をおろそかにしないために決められているものです。
高校生の本分は、本来は勉学に励み学力をつけること。
いわば、現役生を勉強以外の活動から守り、勉強に専念できるようにするための仕組みなのです。
ただし、あまりに厳しすぎるとして「1人が応募できる企業を同時に3社までに緩和する」と独自に定めている自治体もあります。
なお、これらの高卒就活のルールは現役生でないなら関係ありません。既卒、第二新卒、フリーターであれば、ルールに縛られずに自由に就活できます。
高卒はハローワークと就職エージェントを併用すべき!その理由とは?
高卒の人は、ハローワークだけでなく就職エージェントも利用するのがおすすめです。
その理由としては、下記のものが挙げられます。
- 自分に合う求人が見つかりやすくなるから
- 厳選された質の良い求人に出会えるから
- サポートが万全で効率よく就活できるから
ここでは、高卒がハローワークと就職エージェントを併用すべき3つの理由を見ていきます。
1.自分に合う求人が見つかりやすくなるから
就職エージェントは、求職者一人ひとりの希望や適性、スキルを踏まえて、その人に合う求人を紹介します。
ハローワークよりも細かい部分まで考慮して求人紹介を行うため、自分に合う求人が見つかる可能性が高まることでしょう。
これまでの就職サポートで培ってきた独自のノウハウや経験を活かして、自分に合う求人を紹介してくれるので、納得のいく就職先が見つかるはずです。
特に、高校新卒者の就職支援に力を入れているエージェントであれば、安心してサービスを利用できます。
高卒就活にも対応可能とアピールしているエージェントを、ぜひ利用してみてください。
2.厳選された質の良い求人に出会えるから
就職エージェントも利用することで、ハローワークだけを利用したときよりも質の良い求人に出会える可能性が高まります。
これは単に紹介してもらう求人数が増えるだけではなく、就職エージェントが事前に登録企業へヒアリングして、紹介する求人を厳選しているからです。
また、就職エージェントを通して人材採用を行う場合、登録企業はエージェントへ利用料を支払います。
そのため、登録企業は人材採用にコストをかけられる、つまり経営上ある程度余力がある企業といえます。
ハローワークだけでなく就職エージェントも利用すると、実態が分かりやすい求人に出会いやすく、就職で失敗するリスクを低減させられることでしょう。
3.サポートが万全で効率よく就活できるから
就職エージェントは、就活における心構えや自己分析、適職診断から書類添削、面接指導に至るまでトータルサポートを行います。
就活における様々な相談にも乗ってもらえて、実践的なアドバイスも知ることができることでしょう。
さらに、就職後のことまでサポートしてくれる就職エージェントであれば、安心して働くことができるはずです。
また、ハローワークのように待ち時間が長いわけではなく、時間を効率的に使えるのもメリットの一つ。
高卒就活は時間が限られるため、就職エージェントを利用することで効率よく就活を進めるのがおすすめです。
まとめ
ハローワークは地元の企業が数多く登録しており、膨大な求人を抱えているのが魅力です。
一方で、求人の質はピンキリかつ数が多いため自分に合った企業を探しにくいというデメリットもあります。
ハローワークだけに頼らず、複数の就活手法を併用することでこれらのデメリットを打ち消すことも可能です。
ハローワークも高卒就活の手段の一つとして覚えておきつつ、複数の手段を使って就活をするのをおすすめします。
私たちUZUZもエージェントサービスを運用しています。就職に関する相談ができるだけでなく、書類の添削や面接対策、企業の紹介もすべて無料。
私たちが紹介した企業に就職しなければならない、という制限もありません。
高卒就活が不安なら、まずは一度エージェントへの相談も検討してみてください。
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