「高卒で正社員は難しいかも……」
「学歴でいい会社に行けるか決まっちゃうんでしょ……」
そんなふうに考えて、諦めてしまっている方もいるかもしれません。
「高卒で就活しても、仕事を選べないぞ」
「高卒で就活なんてやめておけ」
世間でそういわれているのを信じてしまっているかもしれません。
ですがそういった意見ばかりが正しいわけではありません。
やり方さえ分かれば、高卒での就活を成功させることはできます!
この記事では、高卒の方が就活を成功させるためのポイントや、おすすめの業界・業種などについて解説していきます。
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高卒就活を成功させるための業界の選び方とは
高卒就活を成功させるためには、いくつか覚えておきたいポイントがあります。
まず見るべきは、おすすめの業界かどうか。
いくら真剣に就活に力を入れても、的外れな業界を目指していては努力が報われません。
せっかくなら、成功につながりやすい努力をしましょう。
ここでは、高卒就活生におすすめの業界の選び方を解説していきます。
- 学歴を問われない業界
- 人手不足で人材を欲している業界
- 働きながら資格取得でキャリアアップできる業界
なお、ここで挙げた業界の具体例も後述するので、合わせて確認してみてください。
学歴を問われない業界
求人のなかには「大卒以上」など、学歴を応募条件としているものがあります。
しかし、学歴ではなくスキルや経験のほうが重要視される業界や、将来的な成長性やポテンシャルを大きく評価してくれる業界もあるのです。
学歴を問われない業界や、学歴よりもポテンシャルを評価してくる企業が多い業界は、高卒の就活生におすすめです。
人手不足で人材を欲している業界
慢性的な人手不足の業界ではある意味で採用ハードルが低くなっていて、ほかの業界と比べて多くの人材を採用している傾向にあります。
そのような、人手不足の業界を狙うのも手です。
人手不足である原因には様々なケースがありますが、主に以下の2つに分けられます。
- 成長業界で、従事する人員よりも求人のほうが多い
- 離職率が高く、業務量に対して「人手不足」の状態である
成長業界であれば、ある程度の将来性が見込めるため、目指してみて損はありません。
問題は離職率が高い業界についてです。
一見すると、離職率が高いのは悪いことのように感じられるでしょう。
ですが裏を返せば、それだけ採用枠が空いており、就職チャンスがあるということ。
また、どんどん転職して条件を良くしたり、キャリアアップするのが一般的という雰囲気の業界もあります。
こういった人手不足の業界は高卒就活生におすすめです。
働きながら資格取得でキャリアアップできる業界
学歴よりも実力やスキルを評価する業界は確実に存在します。
そういった実力主義の考え方を突き詰めると、「何ができたか/どんな仕事ができたか」に注目する成果主義に寄っていきます。
そして、それらの企業のなかには、「何ができるか/どんな仕事ができる可能性があるか」というポテンシャルに注目する企業もあります。
そのポテンシャルを証明する手段こそが、資格です。
例えば、普通自動車免許も立派な資格。免許がなければ、業務中に車を運転することが必須の業界では働けませんよね。
そのような場合、会社側が資格取得の補助やサポートを行ってくれる場合もあります。
自動車運転免許はイメージしやすいため例に出しましたが、ほかにも「〇〇取り扱い免許」「〇〇士」の資格など、その資格がなければ法律上できない業務がある場合、会社側が取得を後押しするケースは少なくありません。
働きながら資格取得ができる業界は高卒就活生に特におすすめできます。
働き始めた最初のうちは大卒と比較して収入面や待遇面で差があるかもしれません。
ですが、資格を取得していけばその差を埋めることができます。場合によっては逆転する可能性も。
社会に出てからは、多かれ少なかれ実力を評価されるようになります。
資格は実力の証明であり、同時に資格勉強を行うことは実際のスキルアップにも役立つのです。
高卒就職におすすめの業界
ここからは、実際に上記の条件を満たす業界にはどのようなものがあるか、いくつか例を挙げて確認していきます。
- IT業界
- 製造業界
- 飲食業界
IT業界
IT業界は学歴が重視されず、人手不足で、なおかつ資格取得も可能な、まさしく業界選びのポイント3つをすべてそなえたおすすめ業界です。
- プログラミングスキル
- コーディングスキル
- デザインスキル
- ライティングスキル
- マーケティングスキル
基本的に上記のようなスキルが評価されるため学歴は重要視されません。
急激な進歩によって人手不足が慢性化しており、常に採用活動を熱心に行っている企業ばかりです。
そして、働きながらIT関連のスキルや資格を取得できるため、スキルアップやキャリアアップもしやすい業界です。
製造業界
製造業界もそれほど学歴を重視しておらず、しかも資格取得ができるため比較的おすすめの条件を満たしている業界です。
開発部や研究部は専門的な知識が必要なため難しいですが、工場や製造ラインなどは学歴不問で募集していることがあります。
また、製造に関連した様々な資格が取得できることも魅力。
危険物取扱やクレーンの玉掛けは、資格をもっていなければできない仕事なので、給与や待遇のアップ、さらには転職する際のアピールにつながります。
ほかにも配送に関係する仕事なら自動車の大型免許、工場内で輸送するならフォークリフト免許など、製造工場においてはほかの企業でも役立つ、いわゆる「潰しが効く」資格をいくつも取得できます。
飲食業界
飲食業界も学歴を問わない募集が多く、業界全体で人手不足であるため、高卒就活生におすすめの条件をいくつか満たしています。
ホールスタッフや調理スタッフは学歴を求められることはそれほどありません。
アルバイトからそのまま正式採用につながる例もあることから、スキルだけでなく「人柄」が重視されます。
飲食業界は離職率がほかの業界に比べて高く、人手不足のため常に一定数の募集が存在しています。
人手不足の状況は、採用枠が多いため就職できる可能性が高いことや転職によるキャリアアップのチャンスにつながっているため、必ずしもネガティブな要素とは限りません。
また、大手飲食店では社内資格や昇格試験を設けているところも多く、エリアマネージャーなどへの昇進も視野に入れることができます。
社内資格をもっていれば、別の店舗に転勤する際に今までと同じポジションで異動、ということも可能です。
大手であれば全国的に展開しているチェーン店であることも多いため、結婚や出産などを機に引っ越した際、違う店舗に今までと同じ待遇で転属できる可能性もあります。
高卒就職におすすめしない業界
ここからは、高卒就活生におすすめできない業界について紹介します。
- 商社
- メディア・広告業界
- 金融
- コンサルティング
これらの業界は学歴を重視する企業が多く、なおかつ求人に対して応募者のほうが多い傾向にあります。
簡単に言うならば、「おすすめ業界がおすすめである理由の逆」であるため、これらの業界はおすすめしません。
もちろん、それでも目指すのは個人の自由ですし、絶対に失敗するわけではありません。
ですが、高卒就活生はこれから紹介する業界を目指す場合は、心構えをしておいたほうがいいでしょう。
それでは、それぞれ確認していきます。
商社
商社、特に総合商社は応募倍率が非常に高く、大卒者にも大人気の業界です。
まず前提として大卒以上の学歴が求められる場合が多く、そのなかでも特に優秀な大学を卒業していないと入社が難しいといわれています。
優秀な大卒者たちと席を争うことになるため、高卒就活生にはおすすめできません。
メディア・広告業界
テレビ局、新聞社、広告代理店などは学歴重視の傾向があるため、高卒就活生ではなかなか採用につながらない可能性があります。
ただし、地方テレビ局や小規模な制作会社など、メディア・広告業界の大手企業から仕事を請け負っている企業であれば、就職できる可能性はあります。
その場合、「制作をしたい!」という熱意をもったクリエイティブ系の大学卒者と席を争うことになる点には注意が必要です。
金融
金融業界も商社と同じく大卒就活生に大人気の業界です。
倍率が高いだけでなく、しかも学歴はいわゆる東一早慶(東京大学・一橋大学・早稲田大学・慶応義塾大学)のようなトップ層をターゲットにしているため、高卒就活生はそもそも応募できない場合がほとんどでしょう。
また、入社時の段階から簿記などの資格取得などが求められることもあります。
金融業界の特に大手は、学生の時期から何年かかけてしっかりと準備しなければ採用されるのが難しいのです。
コンサルティング
コンサルティングファームも高卒就活生にはおすすめできません。
大卒以上の学歴が求められるのみならず、TOEICで高得点を取っているなど語学力も必須であり、幅広い知識が要求される仕事です。
高い思考力が求められるばかりでなく、休みなく常にクライアント対応を行うためストレス耐性も求められます。
その反面、かなり給与水準が高いため学生から人気の職業となっており、高学歴の学生が集まる傾向があります。
一般的な大学生にとっても難易度が高く、高卒の就活生にとってはさらに狭き門になってしまうのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
高卒の就職は意外と安泰!?
文部科学省が発表した調査によると、高卒就活生の就職率は男女合わせておよそ92%
なんと9割以上の人が就職しています。
それもそのはず。
厚生労働省の調査によれば、最新の高卒者の求人倍率は3.49倍!
仕事を探している高卒就活生1人につき、およそ3.49件の募集があることを意味しています。
1人あたり、およそ3.5件のなかから求人を選べるという訳です。
冒頭でお伝えした「高卒で就活しても、仕事を選べないぞ」という世間の声は、こういったデータを知らない人の言葉かもしれませんね。
高卒就職を成功させるコツ3選
ここまで高卒の就活生におすすめの業界とおすすめしない業界について見てきました。
ここからは、実際に就活をする際のコツについてお伝えします。
- 学歴では戦わない
- 自分の強みが何か理解する
- 詳細の計画を立てながら就職先を選ぶ
この3つについて詳しく解説していきます。
学歴では戦わない
高卒というだけで、大卒と比べて学歴コンプレックスをもってしまう方もいるようです。
ですが、学歴という土台で戦うのはやめましょう。
学歴の高低は、実社会ではそれほど関係がありません。
なぜなら、ビジネスにおいて重要なのは学歴ではなく能力や実績だからです。
例えば、成果を出している高卒の社員と成果を出していない大卒の社員がいたとき、果たしてどちらが評価されるでしょうか。
「成果を出していないけど、学歴が高いから大卒の社員を高く評価しよう」というやり取りがビジネスの場で起こりえるかどうか、想像してみてください。
「学歴が高い人が、全員仕事ができるのか」というと、そういうわけではありません。「学歴の高さ=スキルの高さ」ではないのです。
むしろ大学生レベルや新社会人1年目程度の「ビジネス力」や「仕事力」などは、ベテラン社会人から見れば、あってもなくても同じようなものなのです。
これは高卒者にとって優しいというわけではなく、むしろ「誰にとっても平等」というだけ。
学歴で戦うのではなく、「いかにして成果を上げるか」「どれだけビジネスに貢献できるか」で勝負するようにしましょう。
自分の強みが何か理解する
大卒者は、4年間大学で勉強しながら、自分が探求したい専門的な分野や論理的思考力を磨きます。
そのため、論理的思考力や考える力は、高卒と大卒を比較した場合、一般的には大卒のほうが身についているものです。
高卒が大卒よりも優れているのは、4年分の時間、すなわち「若さ」です。
採用する側は、「長く働いてくれそう」「成長してくれそう」といった期待感で採用します。
大卒者ですら専門性ではなく「フレッシュさ」や「将来への期待感」を重視して採用されているので、高卒の場合、大卒よりも4年間分のアドバンテージがあるということです。
さらに高卒は、彼ら大卒よりも若くフレッシュで、吸収力や素直さもあります。
高卒における就活では、その点を面接でアピールするのが良いでしょう。
詳細の計画を立てながら就職先を選ぶ
「就職先が決まったから、就活は成功」ではありません。
就職先では当然ながら仕事をしなければなりませんし、結果を残す必要があります。
そして、就職後も人生は続いていきます。
最終的な就活のゴールは、就職先で自分が望むように働けること。
そして、キャリアプランのゴールは「良いキャリアライフ≒人生を歩むこと」です。
キャリアアップをするなどして、どのように大卒との賃金の差を埋めるか(埋めたいなら)、今後どうなっていきたいのかを想定しながら就活を進めてみましょう。
資格が取得できる業界がおすすめなのも、これが理由です。
残念ながら、「高卒である」というだけで転職先が絞られることは、事実としてあります。
ですが資格があれば、そのスキルを有していると客観的に示せるため、「学歴ではなくスキルを重視する業界」での就職率を上げることが可能です。
どんな自分になっていたいか未来像を描き、そのために今何をするか、3年後、5年後、10年後に何をしているか……と、想像しながら就職活動を行ってみてください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
高卒の就活は期間を空けず、すぐに「社会人」になることが大事
“若さ”が高卒就活生がもつ最大のアドバンテージであり、もっとも強い武器です。
最大の武器が失われてしまわないよう、なるべく卒業後に就職先が決まっていない状態にならずに就職するようにしましょう。
卒業後にフラフラせず、キャリアに穴をあけないことが大事なのです。
同年代の大卒と比べたときに“若さ”が武器であるというのは、裏を返せば、同年代の大卒たちが学生として授業を受けている間、高卒は社会人としていち早くビジネス経験を積めるということ。
若いうちから社会人経験を積んでビジネス感覚を鍛えるためにも、なるべく空白期間を空けないように就職することをおすすめします。
まとめ
高卒での就活は、ポイントを押さえて行うことで成功しやすくなります。
- 学歴を問われない業界
- 人手不足で人材を欲している業界
- 働きながら資格取得でキャリアアップできる業界
応募先を考える際は、これらの特徴を1つでも満たしているか調べてから応募すると良いでしょう。
反対にこれらの要素が当てはまらない、特に学歴重視の業界は避けたほうが無難です。
また、おすすめの業界は以下のとおり。
- IT業界
- 製造業界
- 飲食業界
いずれも、おすすめ業界の要素を2つ以上そなえている業界です。
そして、実際に就活をする際には下記の3つのコツを意識しながら進めていきましょう。
- 学歴では戦わない
- 自分の強みが何か理解する
- 詳細の計画を立てながら就職先を選ぶ
自分だけの力で就活を進めるのが不安なときや、「この企業って、実際にどうなの?おすすめなの?」といった疑問の答えを知りたいときは、ぜひ第三者に頼ってみてください。
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どんなことでも構いませんので、少しでも高卒の就活に不安があるなら、お気軽にご相談ください!
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