もくじ
今日は、ニートに行われている就職支援について、次の2つの観点からご紹介します。
- ニートの現状
- ニートに対して行われている公的な就職支援
ぜひ最後まで読んで、ニートから脱出するためにどんな支援を受ければよいか、考えてみましょう。
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ニートの現状
総務省統計局による、2022年の「労働力調査」、2021年にBiz Hitsが現在ニートの男女288人を対象に行ったアンケート調査の結果をチェックしていきます。
1.ニートの人数
総務省労働局による「労働力調査」では、ニートに近い概念として「若年無業者」の数を公表しています。
若年無業者とは15〜34 歳の非労働力人口のうち家事も通学もしていない人と定義づけられ、2021年には58万人、2022年には57万人と、あまり総数に変化は見られませんでした。
2.ニートになった理由
Biz Hitsが行ったアンケート調査でニートや無職になった理由についてたずねたところ、次のような結果が出ました。
順位 | ニートや無職になった理由 | 人数 |
---|---|---|
1位 | 前職の人間関係や労働環境 | 70人 |
2位 | 心身の不調 | 69人 |
3位 | 失業・転職先が決まらない | 59人 |
4位 | 働きたくない | 23人 |
5位 | 新卒の就活に失敗した | 19人 |
「働きたくないので働かない」というニートのイメージそのままの人もいますが、心身に不調をきたしている人も多いのがわかります。
また、前職の人間関係や労働環境が良くなかったり、新卒の就活に失敗した人など、就職先で何らかの挫折を味わっているという特徴があります。
ニートから抜け出すにはこういった悩みに向き合いながら、面接等でこういった経験をどう伝えるかを考える必要があるでしょう。
3.ニートになってつらいこと
ニートになってつらいことは何かをたずねてみたところ、次のような結果でした。
順位 | ニートになってつらいこと | 人数 |
---|---|---|
1位 | お金がない | 171人 |
2位 | なし | 54人 |
3位 | 世間体が悪い | 18人 |
「ニートになってつらいことはない」と回答した人もいましたが、その3倍以上の人がお金がなくて辛い思いをしているようです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
「お金がない」ことへの対策はある
お金がなくて具体的にどのように辛いのかをたずねてみると、以下のような回答がありました。
- 「貯金を切り崩しているのでなくなった時のことを考えると怖い」
- 「年金や奨学金などが引かれる」
- 「傷病手当や失業保険などで食いつないできたが親の収入に頼るようにあった」
貯金を切り崩して日々の生活費を支払うのは仕方がないでしょう。
しかし、国民健康保険には法令で定められた所得基準を下回る世帯に対し、保険料を減額してもらえる制度があります。
また、国民年金には、収入の減少や失業などで国民年金保険料を納めるのが困難な人に対して、「保険料免除制度・納付猶予制度」があります。
どちらも適用条件を確認し、必要な手続きをすれば支払いを減らしたり、待ってもらえるケースがあります。
もし、支払いが厳しい場合はまず問い合わせをしてみましょう。
参考:厚生労働省「国民健康保険料・保険税の軽減について」
参考:日本年金機構「国民年金保険料の免除制度・納付猶予制度」
4.ニートから脱出したいか
ニートから脱出したいかをたずねたところ、次のような結果が出ました。
意見 | 割合 |
---|---|
すぐに脱出したい | 45.8% |
いずれ脱出したい | 45.8% |
現状のままでいい | 8.4% |
「ニートからすぐに脱出したい」「いずれ脱出したい」と考える人が合計91.6%で、脱出したいと考える人がほとんどなのがわかります。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
ニートから脱出するため何らかの行動を起こしている人は多い
ニートや無職から脱出するためにしていることをたずねたところ、次のような結果が出ました。
順位 | ニートや無職から脱出するためにしていること | 人数 |
---|---|---|
1位 | 就職活動(応募・相談・職業訓練など) | 70人 |
2位 | アルバイト・求人サイトの閲覧 | 65人 |
3位 | なし | 62人 |
4位 | クラウドソーシングの登録 | 37人 |
5位 | スキルや資格の取得 | 26人 |
6位 | 規則正しい生活/身体を動かす | 14人 |
7位 | 療養・通院 | 12人 |
ニートから脱出するために、何もしていない人も確かにいます。
しかし、体調を整える、資格を取る、アルバイトを探す、就職活動をするなど抜け出すための取り組みをしている人の方が多いと言えます。
このことから「ニートから脱出したい」と考えるなら、結果が出るかどうかは別として脱出をするために何らかの行動を起こすのが大切だと言えるでしょう。
5.ニートから脱出したきっかけ
ニートから脱出したきっかけについて聞いたところ、次のような結果でした。
順位 | ニートを脱出したきっかけ | 人数 |
---|---|---|
1位 | お金に困った | 33人 |
2位 | このままではまずいと思った | 12人 |
3位 | 結婚相手や交際相手ができた | 10人 |
4位 | 親に働けと言われた・親に見放された | 9人 |
5位 | 自分にできそうな仕事が見つかった | 6人 |
お金に困ったり、結婚相手や交際相手ができるなど切羽詰まった環境に陥ったのがきっかけという人が多い中、自分にできそうな仕事を見つけた人もいます。
前の項目でご紹介した、ニートを脱出するために取った何らかの行動が脱出のきっかけにつながったとも言えるため、すぐに結果を出せなくても行動し続けることが大事だと言えるでしょう。
特にニートから脱出するタイミングとしては、年齢が重要となります。
歳を重ねるほど、気持ちが億劫になったり、就職の難易度も変わってくるため、少しでも気持ちが向いた時がベストなタイミングといえるかもしれません。
参考:Biz Hits「【ニートや無職になった理由と脱出方法】男女288人アンケート調査」
ニートに対して行われている公的な就職支援
ニートに対して行われている、主な公的な就職支援3つについてご紹介します。
1.地域若者サポートステーション
地域若者サービスステーションとは、働くことに悩みを抱えている15才〜49才の人を対象に、就労に向けた支援を行う機関です。
全国に177ヵ所あり、若者の支援における実績がある民間団体などが運営しているため、支援1年未満での就職率が82.4%となっています。
地域若者サポートステーションでの支援内容は次の通りです。
支援の項目 | 概要 |
---|---|
コミュニケーション講座 | 働くために必要なコミュニケーションのコツを身に着ける |
ジョブトレ(就業体験) | 職場見学や職場体験をする |
ビジネスマナー講座 | 身だしなみやお辞儀の仕方、言葉遣い、電話応対など社会人としての基礎的なマナー、ビジネスでのコミュニケーションの取り方などを学ぶ |
就活セミナー(面接・履歴書指導など) | 履歴書・職務経歴書の書き方、面接での印象アップ術など、就活に関わるさまざまなノウハウを学ぶ |
集中訓練プログラム | 合宿を含む生活面等のサポートと職場実習、資格取得支援などを実施し、自信の回復、就職に必要な基礎能力の獲得を目指す |
パソコン講座・WORK FIT・アウトリーチ支援 | 働くうえで必要となる基礎的なパソコンスキルを学ぶ |
卒業生の声も「サポステ」のホームページに掲載されているため、利用が就職に結び付いた人の体験を読んでみることから始めてみましょう。
参考:厚生労働省「地域若者サポートステーション」
参考:厚生労働省「サポステ」
2.ジョブカフェ
ジョブカフェは正式名称を「若年者のためのワンストップサービスセンター」と言い、46の都道府県に設置されています。
ジョブカフェで受けられるサポートには次のようなものがあります。
- 地域の特色を活かした就職セミナー
- 職場体験
- カウンセリング
- 職業相談
- 職業紹介
- 保護者向けのセミナー
就職に関するイベントも随時開催されるので、厚生労働省のホームページから最寄りのジョブカフェのページをチェックしてみましょう。
参考:厚生労働省「ジョブカフェにおける支援」
3.わかものハローワーク
わかものハローワークは正社員就職を目指すおおむね35才未満の人が利用でき初回は予約不要です。
わかものハローワークで無料で受けられるサポートは次の通りです。
- 専任の就職支援ナビゲーターが行う就職サポート
- 職業相談・職業紹介
- 応募書類の添削
- セミナーへの参加
- 職場定着支援
- 正社員就職のためのスキルアップサポート
ハローワーク内に設置されているため、興味のある人は最寄りのハローワークに問い合わせをしてみましょう。
参考:厚生労働省「わかものハローワーク」
ニートが就職支援を利用する3つのメリット
ニートから脱出したいと考えている人は、就職支援を利用するのがおすすめです。
就職支援を利用すると、自分に合う仕事が見つかりやすくなったり、就活対策を総合的に行いやすくなったりするなどのメリットがあります。
ここからは、ニートが就職支援を利用するメリット3つを解説していきます。
1.自分に合う仕事を紹介してもらえる
ニートが受けられる就職支援には、公的機関が運営するハローワークのほか、就職エージェントが提供するサポートが挙げられます。
特に、よく就職エージェントが行う「適職診断」をすると、自分に合う仕事を紹介してもらいやすくなるでしょう。
適職診断は、いくつかの質問に答えることで自分自身の性格や価値観を分析し、適性がある仕事を診断してもらえます。
「ニートを脱出して仕事に就きたいけど、自分にはどのような仕事が合うのかがわからない!」という人は、ぜひ適職診断を利用してみてくださいね。
2.就活対策を総合的に行える
就職支援を利用するメリットのひとつに「就活に必要な対策を総合的に行える点」が挙げられます。
就活では自己分析やエントリーシートの作成、面接対策など、やるべきことがたくさんあります。
自分一人で準備や対策を行おうとしても、何から手を付ければ良いのか迷ってしまったり、途中でどうすれば良いか分からなくなってしまうこともあるでしょう。
そこで活用するのが、就職支援!
- 就活全体の流れ
- やるべきことのアドバイス
- 志望動機の作成とアドバイス
- 客観的意見を交えた自己PRのアドバイス
など、様々にサポートしてもらえるメリットがあります。
自分では気が付かなかった話し方のクセや、間違いの指摘もしてもらえるので、より質の高い就活を進められるようになるでしょう。
また就活に関する、様々な悩みを相談できるのも魅力のひとつ。
例えば、「ニートを脱出する自信が出ない」「就職する必要性を感じない」などの根本的な悩みの相談もOKです!
就活のプロとしての意見をもらえるので、きっとあなたの力になってくれるでしょう。
3.就職後のアフターフォローを受けられる場合も
就職支援のなかには、就職後のアフターフォローを行ってもらえる場合もあります。
「就職できても、就職先の仕事が自分に合うか不安」「就職先でうまく働いていけるか不安」という人は特に、就職後のアフターフォローを受けられる就職支援を利用するのがおすすめですよ。
就職支援のなかでも就職エージェントは、就職後のモチベーションの保ち方や仕事が辛いときの対処法まで、効果的なアドバイスを受けられる可能性が高いです。
就職するまでで終わらず、就職後の不安も一緒に解決できる就職支援を選びましょう。
ニートから脱出するための5つのポイント
「ニートから脱出したい!」と思っていても、本当に脱出できるのか不安ですよね。
ニートから脱出するためには、仕事選びや心の持ち方など、いくつかのポイントに注意することが重要です。
ニートから脱出するための5つのポイントを紹介していくので、早速実践してみてくださいね!
1.行動を起こすなら早ければ早いほど良い!
ニートから脱出するための行動は、早ければ早いほど良いです!
ニート期間が長くなると、どうしても面接官は「採用後にきちんと働いてくれるだろうか」と不安が強くなってしまいがちです。
またニート向けの公的な就職支援のなかには、利用者に年齢制限を設けているサービスも少なくありません。
こうした理由から、就職に向けた行動を起こすのはなるべく早いほうが良いのです。
行動を起こすといっても、いきなり面接を受ければいいわけではありませんので、まずは「自分に合う仕事選び」から少しずつ始めていきましょう。
2.「仕事が合わなかったら辞めてもいい!」という気持ちを持つ
なかには、「せっかく就職しても仕事が自分に合わなかったらどうしよう」という不安を抱えている人もいるかもしれません。
しかし、就職しても自分に合わなかったらいつでも辞めても良いのです。
「仕事が辛くても辞めてはいけない」と思っていると、就職してから自分を必要以上に追い込んでしまう恐れがあります。
そのため、「仕事や職場の人間関係が合わなければ辞めてもいい!」という気持ちを持ちましょう!
そうすると、就活に踏み出す勇気が少しずつ出てきますよ。
3.他人との関わりが少ない仕事を選ぶのもおすすめ!
他人とのコミュニケーションが苦手で働く勇気が出ない人は、人との関わりが少ない仕事を選ぶのがおすすめです。
例えば、工場でのライン作業員や物流業の配送ドライバーなどが挙げられます。
こうした仕事は他人との関わりが少なく、さらにルーティン業務が多いという特徴があります。
また他人とのコミュニケーションが苦手な人のなかには「何かうまいことを言わなければ……」と自分にプレッシャーをかけてしまっている人もいるかもしれません。
しかし、仕事では最低限の挨拶や報連相ができていれば大丈夫。
話すのが上手でなくても、相手に「伝えたい」という気持ちは伝わるものなので、身構えなくても大丈夫ですよ。
4.未経験者・初心者歓迎の求人を探す
ニートが就活をする場合、未経験者や初心者歓迎の求人を探して応募するのが良いでしょう。
こうした求人は、学歴・職歴、保有スキルを不問としている場合が多いため、自分の経歴や能力に不安がある人でも挑戦しやすいです。
就職エージェントに相談して、未経験者・初心者歓迎の求人を紹介してもらいましょう。
5.まずはパートや派遣社員として働くのもアリ!
ニートから脱出するといっても、最初から正社員を目指す必要はありません。
まずはパートや派遣社員として働きながら、可能なら正社員を目指す方法もありでしょう。
パートであれば自分の都合や体調に合わせてシフトを組めますし、派遣社員なら自分の好きな働き方をしやすいメリットがあります。
パートや派遣社員を正社員として登用する企業も多いため、頑張り次第では正社員へキャリアチェンジが可能です。
ニートから脱出したい気持ちが少しでもあるならUZUZの就職支援を利用しよう!
ニートから脱出したい気持ちが少しでもあるなら、UZUZの就職支援を利用するのもおすすめです。
UZUZ独自のサポートを3つご紹介します。
1.ニートの気持ちに寄り添った相談システムを採用
UZUZのサービスの流れは次の通りです。
流れ | 概要 |
---|---|
会員登録 | ・オンラインで5STEPの簡単登録 ・事務所に足を運ぶ必要はない |
個別カウンセリング | ・初回の面談に備えて経歴や要望を電話やLINEでヒアリング ・キャリアアドバイザーが選定され約1時間の初 回面談(ヒアリング) |
各種講座・面接対策 | ・書類添削 ・オーダーメイドの面接対策 |
企業面接 | ・採用面接の日程調整や書類の提出を代行 |
内定・入社 | ・企業から内定をもらう |
入社後フォロー | ・期限の定めはなく入社後に感じた悩みや不安をキャリアアドバイザーに相談できる |
登録するのに事務所に足を運ぶのは不安な人や、初対面の人に相談するのは苦手という人でも利用しやすい相談システムとなっています。
また知らない人は怖いという人向けに、ホームページにキャリアアドバイザーの画像とプロフィールを掲載しています。
採用面接の日程調整や書類提出も代行してもらえるので、まずはオンライン登録から始めてみましょう。
参考:UZUZの「ヒト」
2.「もう就職で失敗したくない」という気持ちを大切にサポート
ニートになった原因が、就職先での人間関係や労働環境、新卒での就活に失敗したことにある人は、「もう就職で失敗したくない」という気持ちを抱えていることでしょう。
UZUZで紹介できる登録企業は3000社以上ありますが、独自の基準でブラック企業を排除しています。
そのため、上記のようなことは起こりにくくなり入社後の定着率も95.7%を達成しました。
UZUZではニートの人が就職で二度と辛い気持ちを繰り返さないよう、大切にサポートしていきます。
3.就職で挫折経験のあるキャリアアドバイザーが対応
UZUZのキャリアアドバイザーは全員元第二新卒と既卒です。
就職で挫折経験があるからこそ、同じ痛みを抱えたニートの人の気持ちにも寄り添いやすいと考えてのことです。
性別や年齢など、希望に応じてキャリアアドバイザーを選ぶことができるので、ぜひ自分と相性の良い人を見つけてみてください。
まとめ
この記事では、日本におけるニートの現状と就職活動、支援についてご紹介しました。
ニートになったきかっけには様々あるでしょう。
実際には働きたい、これから頑張りたいと思っても、過去の経験から億劫になってしまう人は少なくないはずです。
実際、ニートの人は「働きたくないので働かない」といったイメージとは異なり、大半の人がニートから抜け出したいと考えています。
そのような人を支援するサービスは身近なハローワーク、ジョブカフェなど公的機関も多くあるので、積極的に活用してみてください。
それでも不十分だと感じる方は、ぜひUZUZの就職エージェントを頼ってください。
UZUZではフリーター、ニートの方に特化した就職支援をおこなっており、数多くの実績があります。
当事者にしかわからない、言えない悩みも、専門エージェントだからこそ寄り添って解決に導きます。
まず一歩を踏み出したいと考える方は、まず簡単な相談からでも構いませんのでUZUZに相談してくださいね。
UZUZが徹底サポート!