第二新卒とは多くの場合、「学校を卒業後に1〜3年程度の就業経験があり、転職を検討している人」を指します。
とはいえ、20代で就業経験がある若者を「第二新卒」と呼ぶケースもあり、明確な定義はないのです。
第二新卒の定義については、こちらの記事で詳しく解説しています!
ちなみに既卒とは、内定がない状態で学校を卒業し、正社員として就職した経験がない人のことをいいます。
第二新卒と「既卒」との違いは「卒業後の就業経験の有無」です。
この記事では、第二新卒の人が転職する際の準備について徹底解説します!
- 第二新卒の転職におけるメリット、デメリット
- 第二新卒が転職する際にすべき8ステップの準備
第二新卒に特化した転職準備をすることで、転職を有利に進めましょう!
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第二新卒の転職におけるメリットとは
第二新卒の転職には、他の応募者にはないメリットがあります。
- 社会人としての基礎ができている
- すでに実績や強みがある
- ミスマッチを避けられる
メリット・デメリットの両面を押さえておくことで、回り道せず戦略的に転職活動ができますよ。
メリット1:社会人としての基礎ができている
第二新卒は一度社会に出ているため、新卒と比べると仕事の基本的なルールやマナーを理解しているといえます。
つまり、新しい職場でもすぐに仕事に慣れて働けるということ。これは新卒にはない強みです。
また自分のキャリアを築くことへの意欲があり、新しい環境でも積極的に学んだり、新しい仕事に挑戦したりすることができます。
過去に様々な経験をしているからこそ、自分の強みや将来の目標を考えることができるのも、第二新卒ならではといえます。
メリット2:すでに実績や強みがある
第二新卒は「別の場所で仕事を経験してきた」という実績があります。
例えれば、ゲームですでにクリアしたステージがあるようなもの。
働いた経験のない新卒や既卒の人と比べると、この違いは大きいですね。
それゆえに、新しい職場でも実績を活かして仕事を進めることができます。
仕事を通じて問題解決力、PCスキルなどさまざまなスキルや特技を身につけており、新しい職場でも、これらのスキルを活かして活躍できるのです。
また社会人としての経験を通じて人との関わり方を学んできたため、以下のようなコミュニケーションスキルをもっています。
- チームビルディング
- 円滑なコミュニケーション
- 上司やクライアントとの関係づくり
「すでにある実績やスキル」が自信につながり、堂々とふるまえるメリットもあります。
メリット3:ミスマッチを避けられる
第二新卒は社会人経験を通して得意なことや興味があること、自分に合った働き方や環境が分かっています。
また一度退職を決めていることから、「自分に合わない会社」を身をもって経験しているといえます。
したがって転職活動時にミスマッチが起きないよう慎重に選ぶことができるのです。
加えて、就職活動自体を経験していることも大きな強み。
自己分析や業界研究を経験している人も多く、自分に合った職場を見つけやすいといえるでしょう。
第二新卒の転職におけるデメリットとは
第二新卒の転職にはメリットが多い一方、デメリットもあります。
- 新卒と戦うとやはり不利
- 「すぐ辞めるのでは」と思われてしまう
- 現場経験が少なく即戦力とはいえない
デメリットを押さえておくことで、陥りがちな失敗を回避することができます。
デメリット1:新卒と戦うとやはり不利
まず挙げられるのが、「新卒と戦う場合は不利」ということです。
多くの企業で、第二新卒は新卒枠での就職活動が可能です。
しかし同じ土俵で戦った場合、新卒の方が有利になる傾向があります。これはなぜなのでしょうか。
企業側は、第二新卒と比べて新卒の方が柔軟な教育・育成が可能だと考えています。
また、企業は新卒ならば「学生時代に学んだ知識や基礎的なスキルを活かして成長できるだろう」と期待しています。
その点、第二新卒は新卒と比べるとフレッシュさで劣るというイメージをもたれがちなのも事実。
就職活動で新卒と戦うことは、何かと困難なのです。
第二新卒ならではの強みをアピールし、新卒者に差をつけなくてはなりません。
デメリット2:「すぐ辞めるのでは」と思われてしまう
どの企業も、長期的な人材確保を目指しているのは当然のこと。
その点、前職を短期間で退職した第二新卒の採用にはためらいが生じがちです。
企業はコストをかけて採用活動や社員の育成を行います。そのため、すぐに辞める人は採用したがらないのです。
「前の会社を短期間で辞めたということは、この会社も長くは続かないのではないか」そう思われてしまったら、まず採用されることはありません。
加えて、転職回数が多い場合はさらに不利。
これまでの転職履歴がマイナスの実績となり、早期に退職する可能性を懸念されてしまいます。
これらのデメリットを払拭するためには、前職を辞めた理由をきちんと説明し、採用担当者に納得してもらわなくてはなりません。
デメリット3:現場経験が少なく即戦力とはいえない
現場での業務を円滑に遂行するためには、実務経験が必要とされることが多いもの。
第二新卒は現場での経験があるとはいえ、採用担当者から見ると、3年未満の経験はそれほど重視できるものではありません。
前職で何か特別な実績を残していたり、特殊なプロジェクトに関わっていたりすれば話は別ですが、第二新卒の多くはそのような経験はもっていないはずです。
「まっさらの新卒よりは頼りになるけれど、即戦力とまでは言えないな」というのが、採用担当者の正直なところでしょう。
現場経験は職務の内容に限りません。コミュニケーション力も大事な要素です。
転職してきた人材には、新しい職場で円滑なコミュニケーションをとる力が求められています。
その点、第二新卒は「異なる組織に適応する能力がどれくらいあるのか」を厳しく見られる場合があります。
「現場経験は少ないけれど、それを補って余りある強みがある」と採用担当者に知ってもらわなくてはなりません。
第二新卒の転職 8つのステップ&チェックリスト
ここまで見てきたように、第二新卒の転職には厳しい面があるのも事実。
しかし、ポイントを押さえてステップを踏んでいけば希望の業種・職種に転職することは十分可能です!
以下に、8つのステップと各ステップでやるべきことを解説します。
- 第二新卒に特化した転職エージェントに登録する
- 何のために転職するのかを明確にする
- 転職の計画を立てる
- 自己分析をする
- 業界や企業を研究する
- 応募する企業を絞り込む
- 転職に必要な書類を作成・提出する
- 面接の練習を行う
ひとつずつ見ていきましょう!
【STEP1】第二新卒に特化した転職エージェントに登録する
第二新卒の転職は孤独になりがちなもの。
一人で転職しようとすると、やらなければならないことに気づかなかったり、逆に必要ないことまで取り組んでしまったりして、回り道になってしまうおそれがあります。
また情報が少ないことから、ブラック企業と気づかず転職してしまうことも。
そんなあなたが最初にするべきは、第二新卒の転職に特化した転職エージェントを調べ、登録することです。
正確な情報が得られ、キャリアアドバイザーに伴走してもらうこともできますよ!
- 第二新卒に特化した転職エージェントを調べる
- 転職エージェントに登録する
第二新卒に特化した転職エージェントなら、UZUZがおすすめです。
キャリア設計や自分の強み、就職活動における軸などについて客観的なアドバイスが得られます。
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【STEP2】何のために転職するのかを明確にする
そもそも、前職を辞めて転職することを決めたのはなぜなのでしょうか。
あなたは面接の場でそのことをはっきりと説明できますか?
転職の理由を明確にすることで、自分が望む仕事内容や働き方が見えてきます。
「自分と向き合うのはしんどい」と感じる人もいます。また正直なところ、面倒に感じることもあるでしょう。
しかし、このステップを飛ばしてしまうと結局また不本意な就職をしてしまいかねないのです。
転職の際も就活同様、「軸」を明確にすることが大事。
就活の軸の作り方についてはこちらの動画が超おすすめです!
就活の軸の基本が、これ一本で押さえられますよ。
もしどうしても一人で考えるのが難しい場合は、キャリアアドバイザーとの面談を利用しましょう。
あなたの抱えるモヤモヤの「壁打ち相手」になってくれるはずです。
- 前職を辞める(辞めた)理由を改めて言語化する
- 転職する目的を棚卸しする
- 就活の軸についての動画を観る
- 考えるのが大変な時はキャリアアドバイザーとの面談を予約する
【STEP3】転職の計画を立てる
第二新卒の転職の場合新卒の就職とは異なり、説明会や入社の時期が決まっていないことがほとんどです。
そのため、ずるずると転職活動が長くなってしまいがち。
中には途中で転職をあきらめてしまったり、ニートになってしまったりする人もいます。
離職期間を短くするためにも、いつまでに転職したいかを決め、逆算して計画を立てることが必要です。
入社希望時期をキャリアアドバイザーと相談し、そのゴールに向けて行動していくのがおすすめです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
第二新卒の転職に適した時期とは
第二新卒の転職には最適な「時期」があることを知っていますか?
企業が第二新卒の採用に力を入れる時期としては、以下のようなものがあります。
■ 1〜3月
⇒4月入社にして新卒と一緒に研修できるようにするため
■ 7~9月
⇒新卒入社のピークが終わるため
つまり、やみくもに転職活動をするより、狙うべき時期に集中して行動したほうがはるかに効率が良いのです。
もちろん転職に適した時期は業界や職種、企業によっても多少異なります。
このあたりは転職活動のプロであるキャリアアドバイザーに相談し、戦略的に転職活動をすすめるのが大切です。
- 入社希望時期を決める
- 逆算して、自己分析や業界研究、書類準備、面接対策などの計画を立てる
【STEP4】自己分析をする
第二新卒は前職での経験があるとはいえ、その質や量が限られている場合がほとんど。
そのため、自己分析を通じて自身の強みや改善点を明確にすることが重要です。
自己分析により自分自身のキャリアプランや転職先の条件を具体的に設定し、応募先の企業に対して自己PRやアピールポイントを明確に伝えることができます。
加えて、自身の志向や適性と求められる職種や企業の要件とを比較し、ミスマッチを避けることも可能です。
しかし一人で自己分析に取り組むと、視野が狭くなりがち。また自己分析に苦手意識がある人もいることでしょう。
そんな時におすすめなのがUZUZの「適職診断テスト」です。
「適職診断」はLINEで友達追加するだけで、無料で診断を受けることができます。
自分の性格や将来の希望年収などから、マッチする仕事を教えてくれるので、ぜひ試してみてください。
このようなツールに加え、友人やキャリアアドバイザーの手を借りるのも良いでしょう。
いずれにしても、自分自身がどのような職種や環境で成長できるのかを把握し、それに合致する転職先を選ぶことが重要です。
- 自分が大切にしている価値観を洗い出し、仕事、環境、お金などのカテゴリーで何を重視したいのかを考える
- 自己分析についてキャリアアドバイザーに相談する
- 手っ取り早く自己分析をしたい時はツールを使う
【STEP5】業界や企業を研究する
業界研究と企業研究を行うことで、自身の興味や関心がある業界や職種を特定することができます。
業界研究を通じて、将来的な成長性やキャリアパス、求められるスキルセットなどを把握し、自身の目標に合致する職種や業界を見つけやすくなるのです。
加えて転職先の企業を評価するためには、企業研究も必要。
転職先の企業の文化、理念、ビジョン、経営方針、福利厚生などを調査することで、自身の志向や求める環境に適合する企業を見つけることができます。
企業研究を通じて、企業の業績や競合状況などを把握し、将来的な安定性や成長性を判断することも大切です。
このように、業界研究と企業研究を行うことで、転職先の業界や企業に関する知識を身につけることができます。
これにより、自己PRや面接で的確な質問や回答を行い、自身の熱意や関心をアピールすることができるのです。
研究の仕方がわからない時は、キャリアアドバイザーに相談しましょう。
- 業界研究のやり方を調べる
- 業界研究をする
- 企業研究のやり方を調べる
- 企業研究をする
【STEP6】応募する企業を絞り込む
自己分析や業界研究、企業研究がある程度できたら、その結果をもとに自分が働きたいと感じる企業を絞り込みます。
ここで、入れそうな企業にとりあえずエントリーするのは得策ではありません。
「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」ではなく、応募する時は一度に5社程度までに留めましょう。
入社時期が決まっている新卒(4月に一括採用)と違い、第二新卒の入社時期は前述したように様々です。
内定承諾期限を設けている企業がほとんどなので、あまり多く受けすぎると選考結果が出ないうちに承諾期限を迎えてしまう…というケースもあります。
それよりも「第一志望群」を受け終わったら、また次の企業を受けていくやり方がおすすめです。
また、第二新卒を募集している会社の中には、新入社員がすぐに辞めてしまうブラック企業が隠れていることもあります。
つまり、どの企業に応募するか見極める力が必要ということ。
そのためには、転職サイトやハローワークの利用だけでなく、転職エージェントに登録しておくことが必須なのです。
第二新卒に特化した転職エージェントなら、ブラック企業を排除してくれています。
「ブラック企業とは出会わない」そんな仕組みのあるエージェントを選びましょう。
- 興味・関心のある業界や職種を特定する
- 気になる企業の業績や求人情報、応募条件などを調べる
- ハローワークや求人情報サイト、転職エージェントを活用して、自身の興味や条件に合った求人を探す
【STEP7】転職に必要な書類を作成・提出する
転職に際しては、たくさんの必要書類があります。
たとえば応募する際に提出する書類として、履歴書や職務経歴書が挙げられます。
これらの書き方にはコツがあり、自己判断で適当に書いても選考を通る確率は高くありません。
また第二新卒の場合、新卒時の就職活動で使用した書類があるはずですが、過去の書類を転用するのはおすすめしません。
なぜなら、これまでの職歴を経て身についたスキルや実績があるはずだから。
以前作成した書類をアップデートして提出するのが得策です。
「どのようにアップデートすればいいか分からない」という場合は、経験豊富なキャリアアドバイザーにアドバイスをもらいながら改めて作り直しましょう。
次に、転職が決まったあと提出するものとして、以下のものがあります。
- マイナンバー
- 雇用保険被保険者証※返却されることが多い
- 源泉徴収票
- 基礎年金番号のわかるもの(年金手帳・基礎年金番号通知書など)※不要なことも
- 扶養控除等(異動)申告書
- 健康保険被扶養者(異動)届
- 給与振込先届出書
- 勤め先によっては健康診断書の提出を求められることもある
これらは転職活動時には必要ありませんが、転職が決まりいざ提出する段階になってから慌てて探すことのないよう、今のうちから所在を確認しておきましょう。
- 履歴書を作成する
- 職務経歴書を作成する
- 書類に貼付する写真を撮影する
- 送付状を作成する
- 印鑑、切手など細々とした必要物品を準備する
- 転職決定後に提出する書類を準備する
【STEP8】面接の練習を行う
面接では、まず自己紹介が求められることが多いです。
名前や学歴、前職の経験、興味や関心のある点などを簡潔かつ魅力的に伝えられる文章を作り、何度も練習しましょう。
自己紹介についてはこちらの動画がお役立ち!要チェックです。
自己紹介には自己PRとして、自分の強みや成果、志望動機なども盛り込むと良いでしょう。
また第二新卒にとって、転職理由は重要なポイントです。
転職の動機や目標を明確にし、それに基づいて説得力ある理由を提示できるようにします。
その際、前職での経験や学び、新たに得たスキルや成長への意欲などを強調すると良い印象を与えることができます。
さまざまな質問を想定し、答えを準備しておくことも大事です。
たとえば、「なぜ前職を辞めたのか」「なぜ続けられなかったのか」と聞かれる場合があります。
この場合、前の会社のせいにするのはNG。
自分の課題や反省点を端的に話し、そこから学んだこと、次の会社で活かしたいことを伝えるようにしましょう。
そうすれば、短期で離職してしまったことも欠点ではなくアピールポイントに転換できます。
最後に「逆質問」への準備です。
面接の最後には、「質問はありますか」とあちらから聞かれることが多いもの。
その際に好印象の質問ができるよう準備しておきましょう。
正直、一人で面接対策をするのは厳しいと感じるときはキャリアアドバイザーに頼りましょう。
返答を一緒に考えてもらうと共に、面接練習を繰り返し、受け答えの仕方や表情、姿勢、立ち居振る舞いなどについてフィードバックをもらうと安心です。
また、面接の練習についてはこちらの動画を確認しておきましょう!
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
実は大事な「逆質問」
面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれる、逆質問。
「特にありません」と答えてしまう人が多いようですが、正直もったいないです。
逆質問には隠れた意図があります。それは以下の3つです。
- 自社への関心の高さを測る
- ポテンシャルを測る
- 自社のアピールをする
第二新卒の場合は、「私のように御社とは異なる業界や業種から転職された方で、現在活躍されている方がいらしゃれば、その方の働きぶりについてお聞かせいただきたいです。」などの質問をすることで、やる気やポテンシャルをアピールできます。
- 自己紹介がすらすら言えるように準備する
- 説得力ある志望動機が言えるように準備する
- 前の職場を短期で退職する理由を言えるようにしておく
- こちらから質問できるよう準備する
- 面接練習をする
- 身だしなみを整える(髪型、スーツ、シャツ、男性の場合はひげ剃りなど)
面接の準備は転職活動の集大成となる部分。
転職エージェントやキャリアアドバイザーの力を借りて、抜かりなく取り組みましょう。
エージェントでは、面接練習や書類添削などあなたにぴったりのサポートを受けることができます。
第二新卒の転職には特にUZUZがおすすめです。
UZUZでは既卒・第二新卒求人を中心に保有しており、転職活動に自信がない方や第二新卒としてどう転職活動をしたら良いかわからない方にもていねいにサポートしていきます。
転職活動のスタートからゴールまで、しっかりと伴走してもらえますよ!
まとめ
第二新卒の転職にはメリットとデメリットの両面があり、第二新卒に特化した対策が必要です。
第二新卒の転職を成功させるためには、STEP1から8までを着実にこなしていくのがおすすめです。
その際、心強い味方となるのは転職エージェント。
第二新卒に特化したエージェントとキャリアアドバイザーの力を借りて、最短で転職を成功させましょう!
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