もくじ
応募者側から面接官へ行う逆質問は、実は採用において大きな意味を持っています。
特に、より採用に近づいている二次面接では、適切な逆質問をできるかが合否を左右することも。
本記事では、二次面接で逆質問を行うメリットや逆質問の例、逆質問を行う際のポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
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二次面接における逆質問とは
逆質問とは、応募者から面接官へ行う質問のことです。
面接の途中や最後に、面接官から「何か聞きたいことはありますか?」と問われた経験はありませんか?
一般的に面接では、面接官から応募者へ質問が行われますが、反対に応募者から行われるため「逆質問」と呼ばれます。
応募者をふるいにかけるための一次面接とは異なり、能力やポテンシャルを見極める二次面接は、より採用に近い位置づけにあります。
そのため、二次面接での逆質問に対して「特にありません」と回答してしまうと低評価を招いてしまい、採用から遠ざかってしまうおそれがあるのです。
二次面接における逆質問は、決して対策を怠らず、ポイントを抑えて準備していきましょう。
二次面接で逆質問を行うメリット
二次面接で面接官が逆質問を行う意図は、「応募者の意欲を知ること」と「自社の魅力づけをしたい」ことにあります。
そのため、二次面接で逆質問を行うと、採用における評価をアップできたり、入社を検討するにあたっての疑問を解消できるメリットも。
二次面接で逆質問を行うメリットは、主に以下の5つです。
- 面接官との対話を促す
- 面接官の評価材料となる
- 企業文化や仕事環境を知ることができる
- 自身の疑問や不安を解消することができる
- 熱意を伝えられるチャンスになる
面接における逆質問の位置づけについては、以下の動画でも解説しているのでチェックしてみてください。
また新卒採用のデータですが、企業の採用方針に関する調査資料を見てみると、採用したい学生の人物像に対する問いに「コミュニケーション能力が高い人」と答えた割合が、78.6%と最も高い結果が出ています。
効果的な逆質問により、会話が弾めば、コミュニケーション能力をアピールする絶好の機会になるはずです。
参考:内閣府「企業の採用活動に関する実態調査」P2図表2
また、新卒入社後3年未満の早期離職者が感じたギャップを示す資料では、入社前に確認しておけば防げた可能性のある事柄がいくつか見られます。
実際に働いてみなければ分からない部分は多いと思いますが、転職先でもギャップを感じて早期離職する事態はできるだけ避けたいものです。
そこで活用すべきなのが二次面接の逆質問。
二次面接では、上司や先輩になる可能性が高い面接官と直接話せる可能性が高いので、入社後のギャップをなくすためにも、より掘り下げた質問で、企業や仕事内容への理解を深めるべきでしょう。
参考:若者の就職・転職の在り方に関する研究会「若者にとって望ましい初期キャリアとは」P6図表9
大まかなメリットが分かったところで、もう少し細かく逆質問をするメリットを見ていきましょう!
面接官との対話を促す
逆質問では応募者から面接官へ問いかけることになりますが、その過程で面接官との対話が活発になるメリットを期待できます。
逆質問によって対話が円滑に進めば、面接官へ自分の印象をより強く与えられたり、自分の内面をさらに深く理解してもらったりする可能性も高いです。
逆質問は面接官との対話を促すチャンスと考えて、「特に聞きたいことはありません」と回答することがないようにしましょう。
面接官の評価材料となる
適切な逆質問ができれば、面接官へ自分の熱意や真摯さをアピールすることにつながり、採用におけるプラスの評価材料となるメリットがあります。
質問内容を工夫すれば、「企業へ関心を持っていること」「企業へ貢献するために積極的な取り組みを行う姿勢」を面接官へ示せる可能性が高いです。
反対に、内容が薄い質問をしてしまうと、面接官へマイナスの印象を与えてしまうおそれもあります。
せっかく二次面接まで進めたのですから、思いがけない失点を防ぐためにも、逆質問はしっかり用意してから臨みましょう。
企業文化や仕事環境を知ることができる
逆質問は、求人票や就活サイトでは知ることのできない、企業の文化や仕事環境をより深く理解できるチャンスです。
このチャンスを効果的に活かせれば、自分がその企業にフィットするかどうかを確認できるため、入社後のミスマッチを防げるメリットがあります。
そのほか、逆質問を通して企業の価値観を深く理解した結果、三次面接や最終面接などで、その理解の深さをアピールポイントにつなげられることでしょう。
自身の疑問や不安を解消することができる
逆質問の場は、入社を検討するにあたっての疑問や不安を解消できる良い機会です。
企業説明会では質問しづらい内容も、面接官と1対1や少人数で対面する二次面接では、質問がしやすいものです。
自分が知りたい情報や懸念事項が逆質問を通じて明確になれば、納得感を得た状態で今後の面接や入社に臨めるメリットがあります。
熱意を伝えられるチャンスになる
しっかり企業研究を行い、より深く掘り下げた質問をすることは、熱意のアピールにつながります。
「この応募者は、当社のことをよく調べてきている」と、面接官に感じてもらえれば良いのです。
会社に対する強い興味が伝われば、面接官は好意的な目で見てくれるようになります。
会話も弾み、印象に残りやすくなるでしょう。
二次面接の面接官は実際に入社した場合に、上司や先輩社員になる可能性が高い人たちです。
人柄を気に入られ、「一緒に働いてみたい」と感じてもらえれば、大きなアドバンテージになることは間違いありません。
二次面接で効果的な逆質問例
一般的に二次面接では、求人票や就活サイトでは情報収集できないような内容を逆質問するのが好ましいといわれています。
例えば、具体的な業務や企業文化、キャリアパスに関する質問が理想的です。
以下では逆質問の例を紹介していきます。
- 業務に関する逆質問
- 企業文化・社風に関する逆質問
- キャリアパスに関する逆質問
応募先の企業や面接官のポジションに合わせて、自分の関心や疑問を解消できる質問を考えてみてください。
業務に関する逆質問
企業が行う事業の内容やおおまかな業務内容はWEBページで収集しやすい一方で、詳細な業務内容や仕事の進め方は、社員へ質問しないと分かりにくいものです。
例えば、
- プロジェクトを進行する際はチームワークが多いのでしょうか?
- タスクの優先順位はどのような基準で決定されることが多いのでしょうか?
といった質問が考えられます。
もちろんこうした内容は部署や社員によって変わるかもしれませんが、ひとつの参考として面接官へ質問することは大いに有意義といえます。
業務の内容や進め方を理解できれば、今後の面接において、自分の価値観や能力が、その企業の業務遂行へいかに役立つかをアピールできるようになるはずです。
そのほか、
- プロジェクトの成功に向けて、チームメンバー間でどのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか?
- 情報共有の活性化へどのように取り組んでいるのかを教えてください。
という質問も一例です。
入社後にチームメンバーと協力する場面に遭遇した際、協力関係をスムーズに構築するためのヒントとなることでしょう。
企業文化・社風に関する逆質問
二次面接における逆質問では、企業文化や社風に関する質問が好ましいとされることが多いです。
なぜなら、実際に企業で働いてみないと、社内の雰囲気や独自の文化は分からない傾向にあるからです。
企業文化や社風について質問を行う場合は、
- 御社の経営理念である〇〇に感銘を受けたのですが、具体的に現場で取り組んでいることがあれば教えてください。
- 御社の説明会では△△という社内風土があると伺ったのですが、それを感じられる具体的なエピソードをお聞かせください。
という問い方が良いでしょう。
ただ単に「企業文化を教えてください」という聞き方では、「企業研究が足りていない応募者」という印象を与えかねません。
そのため、あくまでも企業文化は勉強してきたけれど、求人票や就活サイトでは知れないような現場の取り組みを教えてほしいというスタンスで質問するようにしてください。
キャリアパスに関する逆質問
キャリアパスとは、自分が目指すポジションに就いたり、希望する業務を担当したりするために必要なスキルやトレーニング、取り組みのことです。
キャリアパスについて逆質問を行えば、入社後もスキルアップやキャリアアップのために学び続ける意欲があることをアピールできる可能性があります。
例えば、
- チームメンバーのスキル向上やトレーニングプログラムについて、どのような取り組みが行われていますか?
- このポジションにおいて、成果を評価しフィードバックを得るための仕組みはありますか?
といった質問が挙げられます。
キャリアパスについて質問を行う場合は、質問の枕詞に「自分は入社後にこのようなスキルを身に付けていきたいと思っているのですが」という内容を付けると、学習意欲を効果的に示せるためおすすめです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
福利厚生に関する質問はOB訪問や内定後に確認しよう!
各種手当や社宅、社員食堂といった福利厚生に関する質問は、二次面接の逆質問ではしないのがベターです。
なぜなら、福利厚生についての疑問は、求人票やOB訪問であらかじめ解消できることがほとんどだからです。
また、内定後であれば、福利厚生に関する質問をしたからといって何か不利になるおそれもありません。
内定後に確認するのもひとつの手です。
福利厚生に関する質問ではなく、業務内容やスキルアップなど、応募者に努力の余地がある内容を質問するようにしましょう。
逆質問を用意する時のポイント
二次面接での逆質問は、しっかりとした対策のうえ準備することが望ましいです。
「その場で思いついたことを質問すればいいや」と考えるのはやめておきましょう。
二次面接の逆質問は、配属が想定される現場の担当者・責任者に直接、熱意をアピールできるチャンスです。
しっかり印象に残るように、考えて臨みましょう!
逆質問は4つ以上準備する
逆質問を効果的に行うためには、面接前にあらかじめ質問内容を用意しておくのがおすすめです。
逆質問の時間にもよりますが、実際には2~3つほどの質問を行うのが一般的。
先回りして面接官から話があることで、用意していた質問ができなくなる可能性もあるので、4つ以上準備しておくと安心です。
逆質問を準備する際は、自分自身の意欲や強み、企業や業務への関心の高さをアピールできる内容になるよう意識しましょう。
自身が気になることから質問を考える
逆質問の対策は、まず深いレベルでの企業研究から始まります。
企業研究を進める中で、興味が湧いたことや、深く知りたいと思えたことを切り口に、逆質問を考えると良いでしょう。
ほかの応募者と質問が被ることを気にする必要はありません。
率直に自分が知りたいことを質問すれば良いのです。
なぜ興味を抱いたのか、なぜ深く知りたいかが面接官に伝われば、熱意もアピールできるでしょう。
アピールにつながる質問をする
面接で十分に自己アピールができなかった場合に備えた逆質問も用意しておきましょう。
- 「御社で成果を上げるために、最も必要なスキルは何ですか」
- 「入社までに取得すると役立つ資格はありますか」
こうした質問は、意欲の高い印象を与え、熱心さのアピールにつながります。
逆質問は、疑問解消だけの時間ではありません。
効果的なアピールにつながるよう、質問内容を練り上げる必要があります。
働いている姿を想像してもらえる質問にする
会話を通じて面接官が、あなたが働いている姿を想像できると、印象に残りやすくなります。
- 「私がもし入社できたら、〇〇さんの部署の、どのような業務が向いていると思いますか」
- 「私の強みは、〇〇さんの部署では、どのように活かせると思いますか」
こうした質問は入社後、実際に仕事をしている姿を想像させます。
同僚として一緒に働いているイメージを持ってもらえば、かなり印象に残るはずです。
回答を想定しさらに深堀りする質問を用意する
逆質問の時間を長くとっている企業では、かえって時間が余り、間延びしてしまうことも考えられます。
質問の数を多く用意することも大切ですが、話が発展し会話が弾むような組み立ても考えておくと良いでしょう。
逆質問に対する面接官の回答を想定し、さらにそこから踏み込んでいく質問を、いくつか用意できればベストです。
一問一答で終わるのでなく、会話がつながっていけば「質問力=コミュニケーション力」のアピールにもなります。
二次面接における逆質問の注意点
二次面接における逆質問は、ただ単に質問すれば良いというものではなく、ネガティブな質問内容は避けたり、クローズドクエスチョンでは質問しないようにしたりといったポイントが重要です。
それでは、二次面接における逆質問のポイントを詳しく見ていきましょう。
- 待遇面やネガティブな質問内容は避ける
- 適切なタイミングで質問をする
- クローズドクエスチョンはNG
- 最後はお礼で締めくくる
1.待遇面やネガティブな質問内容は避ける
ボーナスの金額や平均残業時間、退職率といった労働環境に関する待遇面は、あまり質問しないようにしましょう。
こうした内容は面接官からは伝えづらいため困らせてしまいますし、待遇面の質問は、二次面接でなくてもOB訪問などで事前に確認できる内容です。
先ほども触れたように、待遇面に関することばかりを聞いてしまうと仕事や企業への興味が薄そうなイメージを与えてしまい、印象を悪くしてしまうかもしれません。
そのほか、新入社員の離職率が高いことや残業時間が多いこと、企業全体の売上が低下していることなども同様です。
企業にとってネガティブな質問や、面接官が答えづらい内容は避けるようにしてください。
2.適切なタイミングで質問をする
二次面接では、適切なタイミングで逆質問を行うことも大切です。
一般的には、面接の途中や終盤で「何か質問はありますか?」と面接官から質問を募ることが多いため、そのタイミングで質問をするようにしてください。
また、面接の終了時間が迫っていると感じたら、あまりにも回答が長くなりそうな質問は避けるのも、気遣いができるというアピールにつながります。
3.クローズドクエスチョンはNG
「はい」か「いいえ」で回答できるクローズドクエスチョンは、二次面接における逆質問ではなるべく避けるのがベターです。
クローズドクエスチョンは端的に回答できますが、内容を深掘りできずに会話がすぐ終わってしまいがちです。
逆質問は面接官との対話を深める機会ですから、内容を深掘りするためにもクローズドクエスチョンは避けて、互いに話を広げやすい形で質問するようにしましょう。
4.最後はお礼で締めくくる
意外と忘れがちなのが、逆質問の時間をとってくれたことに対する、お礼の言葉です。
一通り用意してきた逆質問を終え、満足のいく回答をもらえたら、必ず感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
面接官が「ほかに質問はありますか?」と尋ねてくれた時が、良いタイミングです。
「質問は以上です」だけでは、ぶっきらぼうな印象を与えます。
- 「質問は以上です。大変勉強になりました、ありがとうございました」
- 「質問は以上です。貴重な時間を割いていただき、ありがとうございました」
このように、丁寧に質問に答えてくれたこと、時間を使ってくれたことに対する、感謝のフレーズを盛り込むようにします。
面接官も「話せて良かった」という気持ちになってもらえるので、好印象が残せます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
面接官が既に話したことを繰り返し質問するのはNG!
逆質問の前に、面接官が既に話したことを繰り返し質問すると、「相手の話をきちんと聞いていない人」という印象を面接官へ与えてしまうおそれがあります。
そのため、重複した内容を質問することがないよう、質問内容は多めに用意しておくのがおすすめです。
また、面接中に面接官が話した内容は忘れないよう、意識して聞いておくことも欠かせません。
ただし、面接官が話した内容を深掘りする形でも質問であれば、話をきちんと聞いていたというアピールにもなるためOKです。
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二次面接の対策では、逆質問の準備だけではなく、想定される質問への回答を具体的に考えておく必要があります。
しかし、自分ひとりだけで対策を行うより、就活のプロから客観的なアドバイスをもらうほうが、二次面接へ自信を持って臨めるはずです。
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そのため、二次面接で実際にしてきた逆質問の内容やポイントを教えてもらえて、より実践的な対策ができるようになります。
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まとめ
企業への興味関心や学習意欲、自分の価値観や能力をアピールできる場である、二次面接の逆質問。
WEBサイトや求人票で事前の情報収集ができる内容ではなく、具体的な業務内容や企業風土を質問するようにして、自分の疑問を解消しつつ面接官との対話を深めていきましょう。
また、ネガティブな質問内容やクローズドクエスチョンを避けて、面接前には4つ程度の質問内容を考えておくことも欠かせません。
さらに、ただ単に逆質問を行うのではなく、自分を効果的にアピールできる内容を考えることも大切です。
二次面接で効果的に逆質問を行うためには、実際に就活を経験してきた就活のプロからアドバイスやサポートを受けるのがおすすめです。
一人ひとりに寄り添って柔軟なサポートをしてくれるUZUZで、採用へ近づくための逆質問対策をしっかり行っていきましょう!
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