もくじ
新卒で入社して実際に働き始めたものの、
- 将来を考えると今よりももっと大きな会社で働きたい
- 大手で働いている同級生が羨ましい
- 新卒では無理だったけど、やっぱり大手への就職があきらめきれない
などの理由から、「大手企業への転職が頭をチラついている……」という人もいるかと思います。
現時点で学校卒業から3年以内かつ一度でも就業経験があるのなら、一般的にはあなたはまだ「第二新卒」の枠で就活をすることが可能です。
とはいえ、新卒入社であっても激戦を強いられる大手企業への就職。
第二新卒から大手企業への転職は果たして現実として可能なのでしょうか?
この記事では、そのような第二新卒から大手企業への転職について、じっくりと解説していきたいと思います!
- 第二新卒を募集している大手企業はたしかに存在する
- 同じ第二新卒でも大手企業に転職しやすい人としにくい人には特徴がある
- 大手企業への転職が無理そうな第二新卒にも受かりやすくなるコツがある
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第二新卒で大手企業への転職が「無理」と言われがちな理由
なぜ第二新卒から大手企業へ転職することは簡単ではないと言われるのでしょうか?
その理由の一つとして、企業が第二新卒を募集したい理由に答えがあります。
第二新卒を採用したい企業は「新卒で採用計画どおりに採用できなかった」「企業に若手人材が欲しい」などの理由から募集を行っていることが多いです。
とはいえ、基本的に新卒の大手企業人気は相当なもの。
そのため、新卒採用の時点で十分に人員が確保できてしまうことがほとんどなのです。
では、大手企業では第二新卒の募集を行っていないのでしょうか?
答えは「NO」。
そんなことは全くなく、大手企業でも新卒を採用計画どおりに採用できなかった場合や、第二新卒でも新卒と同じように積極的に採用をしていこうと考えている企業は存在します。
また、近年は新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けて、それまで「売り手市場」とも言われていた就活市場が「買い手市場」になってしまっています。
そのため、第二新卒はおろか新卒ですら就活に苦労している状況なのです。
まずは、なぜ第二新卒で大手企業への就職が難しいか、一度詳しく確認しておきましょう。
実務経験が少ないため
そもそも第二新卒に明確な定義はありません。一般的には、新卒として就職してから1年目~3年目までに転職する人を「第二新卒」と呼ぶことが多いです。
そのため第二新卒はまだ実務経験が少なく、ビジネスマンとして一人前と言えるほどの能力があるとはみなされないでしょう。
第二新卒は悪く言えば、「ほとんど新卒と同じ実務能力」であるにもかかわらず、「新卒よりも年上の転職者」であるという立ち位置になります。
大手企業には、新卒社員のうちから自社の社風に慣れてもらい、じっくりと育成して長期間在籍して長く活躍してもらいたい、という社風の企業が多くあります。
あえて「年上の新人」を積極的に採用しようとする意欲がそれほど働かないのです。
早期退職リスクがあると思われやすいため
前述したように、第二新卒は一般的に新卒入社から1年目~3年目の早期転職者のことを指します。
そのため、転職後も「また早期退職されてしまうのでは?」と疑われてしまうケースは多いです。
大手企業は、ほかの企業と比べると個人の在籍期間が長くなる傾向があり、一人の社員をじっくり育てていこうという社風があります。人事として、早期転職のリスクがある人を積極的に雇用しようとは思えないのでしょうね。
そもそも有効求人倍率が下がり「買い手市場」に
記事の冒頭で少し触れましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、有効求人倍率が下がっているという状況があります。
2019年には1.6倍ほどあった有効求人倍率が、2020年には1.1倍にまで急激に下落しました。
すなわち、採用に関して「売り手市場(求職者が有利)」から「買い手市場(雇用側が有利)」へ大きく変化し、求職者側に不利な状況になってしまったのです。
大手企業にはもともと求人が殺到する傾向があるため、より狭き門になっているのです。
参考:厚生労働省「一般職業紹介状況(令和3年1月分)について」
【2023年最新】買い手市場において大手企業が第二新卒に求めること
現在のコロナ禍のように景気が冷え込んだ状態にあると、当然ながら多くの企業は「どんどん投資して事業を拡大しよう」というよりも、「いかに会社を守れるか」に重点を置くようになります。
そうなると当然、企業にとっての「投資」である採用活動の勢いは弱くなり、新卒に対しては採用枠を減らすことになります。
また、第二新卒に対しても、「ポテンシャル」よりも「経歴」や「経験」を重視するようになるというわけです。
ただ、そもそも「買い手市場」であろうが「売り手市場」であろうが、大手企業は毎年大人気。
さらに、景気が冷え込んでいる時だからこそ、より安定志向を求めて「大手企業で働きたい!」と考える人は増え、ライバルも増えます。
- 今後さらに景気が悪化傾向に転じる可能性がある今は、可能な限り退職せずに就活をすすめるべき(様子を見た方が良い)
- 大手への転職を考えるのであれば、現在と全く違う業種・職種は避け、自分の経歴が少しでも活かせる企業を選ぶ
- 大手企業は「買い手市場」「売り手市場」に関わらず人気なので、「売り手市場」になるまで待つなど変な期待を持たない方が吉
それでも第二新卒を採用している大手企業一覧
新卒に大人気の大手企業、さらに「買い手市場」である今、「そもそも第二新卒を採用しようとしている大手企業は存在するの?」と思ってしまいますよね。
このような景気が冷え込みつつある状況の中でも、やはり「成長を続けている企業」「勢いのある企業」は存在します。
そもそも慢性的に需要が高く、人材不足に陥っている企業の場合は、第二新卒の採用も引き続き行われているのです。
ということで、ほんの一部ではありますが、実際に第二新卒の採用を行っている大手企業を一部ご紹介しましょう!
▼第二新卒の採用を行っている大手企業の例(2021年6月時点)
- ヤフー株式会社…広告営業・プロダクト管理など(公式HP)
- 日本オラクル株式会社…マーケティング支援・営業支援など(公式HP)
- サイボウズ株式会社…エンジニア・営業・マーケティングなど(公式HP)
- シャープ株式会社…研究職・事務職など(公式HP)
- 三菱電機株式会社…研究職・開発職など(公式HP)
- AGC株式会社…技術職・事務職(公式HP)
- 株式会社カネカ…研究職・事務職(公式HP)
- アクセンチュア株式会社…ビジネスコンサルタント・エンジニア(公式HP)
- A.T. カーニー株式会社…経営戦略コンサルタント(公式HP)
- 野村信託銀行株式会社…総合職(公式HP)
- 株式会社三井住友銀行…営業・企画・システムなど(公式HP)
それぞれの業界について、どういったニーズがあるのか詳しく解説していきます。
IT業界
IT業界の中でも「プログラマー」や「ITエンジニア」は少し特殊な状況が続いています。
感染症拡大の影響で一気にリモートワークが増え、PC一つで仕事ができるタイプのITエンジニアの多くが在宅ワークを選びました。
出社スタイルに戻した企業もありますが、在宅ワークに慣れたITエンジニアの一部が「出社するなら在宅ワークできる会社に転職する」方を選んだのです。
そのため一時的にITエンジニアが不足している会社が増えています。そういった企業であれば、採用の見込みが出てくるでしょう。
工業系業界
工業系の場合、理工系の大学出身かつ1社目も工業系の経験があれば重宝されます。
専門分野に特化した勉強をしており、なおかつその分野を活かせる仕事をしていればより評価されるでしょう。
また、大学時代だけでなく1社目で何かしらの実用的な資格を取得できていればアピールポイントになります。
化学系業界
こちらも前述の工業系と同じく、専門的な知識が重宝される業界です。
第二新卒で転職するなら、「大学時代に勉強したこと」にプラスして「1社目で得た業界知識」をいかに武器にできるかにかかっていると考えて良いでしょう。
コンサルティング系業界
大手コンサルティング会社は、新卒にとっても狭き門です。ましてや第二新卒であればなおさら入社は難しいと覚えておいてください。
そのうえで、いきなりコンサルタント職を目指さず、「IT部門」や「宣伝部」を目指すといった方法でコンサルティング系の会社に入社することはできるかもしれません。
一方で、第二新卒のデメリットである「早期退職されるのでは」の懸念を抱かれることはそれほど影響がありません。なぜならコンサルタント業界は、大きな成果を出しているのであればキャリアアップ転職していくのが普通のことだからです。
金融系業界
こちらもコンサルタント業界と同様に、新卒でも狭き門の業界です。当然、第二新卒にとってはさらに難しい転職先となります。
しかも銀行の場合、新卒社員を重用するという文化が古くから残っている企業も多く、第二新卒で転職できたとしてもすぐに活躍するのは難しいかもしれません。
金融系業界は現在IT化が進んでいるため、コンサルタント業界と同様、ITエンジニアなどの技術職として入社を目指したほうが内定は得やすいでしょう。
大手企業を受けても「無理」な第二新卒の特徴
でもいくら就活を頑張っても、志望理由や現在置かれている状況によっては「かな~り厳しい」という人もいるんです。
第二新卒を募集している大手企業は意外にも存在することがわかりましたね。
しかし、だからといって闇雲に就活を頑張ったところで、残念ながら報われない人がいるのも確かです。
例えば次のようなケースに当てはまる人は要注意といえます。
- 企業に入りたい理由が曖昧
- 今の仕事で何も結果を出せていない
- 低学歴
詳しく解説していきますね!
(1)企業に入りたい理由が曖昧
以下のような理由から、大手企業に転職したいと考えている人は要注意!
- 大手企業は福利厚生や給与、ボーナスがいいから
- 大手企業で働いている方が世間的にかっこよく見られるから
- 大手企業に漠然と憧れているから
たしかに、待遇や社会的な知名度などは大手企業で働くことの魅力のひとつであることは間違いありません。
しかし、そのような理由を例えば面接の時に堂々と話すことはできるでしょうか?
第二新卒として転職をする場合、自動的に新卒入社3年以内の短期離職になることは間違いありません。
そのため、面接官からすると「どうして短期離職したのか?」ということに疑問を持つのは当然のことであり、基本的に面接では退職理由や志望理由をほぼ確実に聞かれます。
その時に上記のような志望理由だと、「他の会社でも良いのでは?」と思われたり、「上辺だけで会社を見ているからまたすぐに辞めそう」といった印象を与えやすくなります。
このような印象を面接官に与えないためには、退職理由と志望理由に一貫性を持たせ、「だからうちの会社を志望したのだな」と思ってもらうことが大切です。
(2)今の仕事で結果を出せていない
一般的に第二新卒の転職では「第二新卒は経歴よりもポテンシャルで採用されやすい」という傾向がありますが、あくまでもそれは中小企業を含む全体で見たときの傾向です。
かといって大手企業ではポテンシャルを一切見ないのかというとそういうわけでもありませんが、先にお伝えしたとおり、大手企業は新卒からも第二新卒から常に大人気の状態です。
そのため、何かしらの結果を残していない人は、企業にとっては採用する理由というのは特になく、書類選考の時点で落とされてしまうことも少なくありません。
第二新卒で大手企業への転職を狙うのであれば、現職(または前職)で何か少しでも他人に言えるような結果を残しておきたいところです。
とはいえ、一般的に新卒入社の場合、社会人としての基本を身に付け、基本的な仕事を覚えることが先。
たとえ小さくても何らかの結果を出すのであれば超最短でも1年は必要でしょう。
すでに退職してしまっている人については別の対策を考える必要がありますが、現在まだ離職をしていない人であれば、「大手企業に転職したい」と思ったその日から、何らかの結果を残せるように努めたいところです。
また、次に志望する企業が同業種や同職種であれば、現職での結果や経験をわかってもらいやすいというメリットがあります。
(3)低学歴
先にお伝えしたとおり、大手企業の新卒採用では、毎年膨大な数の応募者が集まるため、まず書類選考の時点で学歴で応募者を絞り込む企業は少なくありません。
第二新卒の場合「一度どこかに入社したら、学歴よりも最終職歴を見られるのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。
中途採用になると前職などこれまで積み上げてきた仕事での実績や持っているスキルが注目されますが、第二新卒の場合はそもそも武器になるような実績が持てるほど在職していません。
そのため、前職の経歴に加えて学歴も重視されてしまう傾向にあるのです。
「高学歴の人しか大手企業への転職の望みはない」とまではいいませんが、学歴に自信のない人はどうしても大手企業の就職では不利になってしまうことは覚えておきましょう。
ただし、低学歴かつ第二新卒であったとしても、1社目で目覚ましい活躍をした方や、相当な実績を積んだ場合、転職に成功する可能性は高まります。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
弱みを挽回できるような強みを見つける
大手企業を受けても内定が難しい第二新卒の特徴に、当てはまる方もいらっしゃったでしょうか。
しかし、「どうしても人手不足で今すぐ人員を確保したい!」といったやむを得ない事情から、そうした応募者も採用せざるを得ない企業もあります。
結果として、「前職で成果を残していないから期待していなかったが、社風と合っておりエース社員になった」「面接の受け答えでは熱意を感じられなかったが、口下手なだけで実は実務は優秀だった」という、ありがたい誤算もあるでしょう。
ですが、大手企業には優秀な中途の応募も殺到するため、わざわざ「本来は避けたい人材だが、やむを得ず採用しなければならない」ような事態になりづらいのです。
弱みを挽回できるような強みを見つけることから、始められるといいですね。
大手企業が好む第二新卒の特徴
まず大前提として、第二新卒であるという時点で、企業はその人が強力な即戦力になる人物ではないことは理解しています。
ただ、次のような特徴があると、今後の活躍を期待されやすい傾向があり、採用される確率も高まります。
- 前職で結果を出している、同じ業種に転職する
- 高学歴
- ビジネスマナーや社会人経験を身につけている
- ポテンシャルを感じる
詳しく解説していきますね!
(1)前職で結果を出している、同じ業種に転職
第二新卒で転職を考えている人の中には「若いうちに全く別の業界や異業種に転職しておきたい!」と考えている人も少なくないかと思います。
たしかに全く別の業界や異業種に転職するのであれば、その時期は早ければ早い方が良いでしょう。
しかし、大手企業への転職を考えている場合は、少し話が違います。
しつこいようですが、大手企業は新卒からだけではなく第二新卒からも人気が高いもの。
そのため、同レベルの学歴の人が並んだ場合、全く異なる業界・業種から来た人よりも、同じ業界・同じ業種から来た人の方が、わずかながらも有利です。
また、先にお伝えしたとおり、特に現在のような景気が冷え込みつつある状態においては、企業は第二新卒であっても「少しでも使える人」を求める傾向にあります。
現職でまだ結果を残せていない人は、離職してしまう前に少しでも結果が出せるように今の仕事に取り組みましょう。
また、全く異なる業界・業種で、なおかつ大手企業に転職したいと考えている人は、今一度「別の仕事がしたいのか」「大手企業で働きたいのか」、どちらの気持ちが強いのかについて考えてみましょう。
(2)高学歴
繰り返しになりますが、大手企業はその人気の高さゆえ、やはり学歴を重視しがちであることは間違いありません。
全ての大手企業が学歴を重視しているわけではありませんが、企業によっては一定のランクの大学しか採用しないという話も実際にあります。
高学歴であることは、本人がコツコツと勉強をしたり、努力を重ねたことで勝ち取った努力の証でもあります。
また、そして企業にとっては「努力を重ねて難関大に入学できた人」「レベルの高い学生たちの中で研究をしてきた人」という一種の目印でもあるのです。
そのため、学歴に自信のある人は大手企業への転職活動を積極的に行ってみる価値は大いにあるといえるでしょう。
ただし、学歴に頼りすぎることで志望動機が曖昧なままだったり、学歴以外でアピールできる部分が思いつかないという人は自己分析を行うなどの対策が必要です。
(3)ビジネスマナーや社会人経験を身につけている
企業が第二新卒を採用する理由として、新卒に準ずる若さがまず挙げられますが、大手企業の場合は、そもそも新卒の応募者だけで十分に若さの面はカバーできてしまいます。
そこで新卒との差をつける部分、第二新卒を採用することのメリットとして活きてくるのが「基本的なビジネスマナーが身に付いていること」「社会人としての自覚をきちんと持っていること」といった部分です。
特に欠員補充として第二新卒を募集するケースなどでは、ビジネスマナー研修やパソコン操作などにかける時間や研修費用を浮かすことができるという狙いもあります。
ただ、逆に言えば、第二新卒であってもビジネスマナーや社会人としての自覚が低い人は、採用する価値が感じられにくいといえます。
ビジネスマナーや社会人としての自覚を持つにはある一定の期間が必要ですので、仮に入社後すぐに「やっぱり転職したい……」と考えたとしても、すぐに離職してしまうのは避けたいところです。
(4)ポテンシャルを感じる
大手企業が第二新卒を募集する場合は、やはり何度もお伝えしてきたとおり、学歴や実績が見られることが基本です。
ただ、大手企業に限定せずに第二新卒の採用を考えた場合「ポテンシャル採用」は多くの企業で行われています。
ポテンシャルとはその人自身が持っている能力や伸び代のようなものを指します。
同レベルの学歴・経歴の人が残った場合、最終的な判断基準となるのはやはりポテンシャルの部分です。
しかし、ポテンシャルと一口に言っても、「ミッションをクリアするための能力」や「人を惹きつける能力」など、求めるものは企業によって違います。
自分の目指そうとしている企業がどのような人物を求めているのか、また、自分はどんな部分が他人よりも秀でているのか、その能力を必要としている企業はどこなのかといった点を研究することも大切です。
大手が厳しい第二新卒が大手企業に受かるためのPOINT3つ
世の中には数えきれないほどの企業がありますし、それがたとえ中小企業であっても、あなたにピッタリの会社や、素晴らしい会社はいくらでもあるでしょう。
また、あなたがいくら「大手企業に入社したい!」と強く望んでも、選ぶのは企業側であり、そればかりはどうすることもできません。
とはいえ、なんらかの理由からあなたが「大手企業に入社したい!」と心から願うのであれば、やれるだけのことはやってみるべきでしょう。
ここからは、第二新卒が大手企業への転職を目指す際に押さえておきたいポイントについてご紹介していきます!
- POINT1:年齢的に第二新卒枠で居られるうちは、徹底的に準備をする
- POINT2:大手企業の求人を見つけるところから始める
- POINT3:求人が増えるタイミング・時期を見計らう
POINT1:年齢的に第二新卒枠で居られるうちは、徹底的に準備をする
まずこれは、現在まだ離職していない人に限って言えることですが、大手企業に転職したいと思うのであれば、今の会社でできるだけ結果を出したり、何らかのスキルを身に付けましょう。
先にお伝えしたとおり、第二新卒の場合は、若さだけで考えれば新卒には敵いません。
第二新卒として就活をする以上は、一度企業に就職した意味、社会人として働いたことによる価値を見出しておきたいところです。
「仕事内容的に今の状態で実績や結果を残すなんて無理!」という人は、就活の際に
「現職(前職)では△△を通じて〇〇であることを学びました」
と言えるように、何か学びを得ることを意識してみましょう。
そして、第二新卒の就活では、短期離職はもはやセットであり、選考の際に「またすぐに辞めるのでは?」という疑念を持たれることもセットと考えて間違いありません。
そんな疑念を少しでも軽減するためにも、そして一度目の就職を無駄にしないためにも、年齢的に第二新卒枠で居られるうちは、今の職場でできることは徹底的にやっておきましょう。
また、「異なる業界や異職種で大手企業を目指したい」という人には、例えばITエンジニアなど慢性的な人手不足に陥っている業界や職種を選ぶことをおすすめします。
ただ、そのような業界の専門職では未経験可となっていても基礎的な知識は求められることが多いため、できる限りの勉強はしておきたいところです。
POINT2:大手企業の求人を見つけるところから始める
大手企業は基本的に新卒採用がメインのため、そもそも第二新卒が応募できそうな求人を見つけ出すことも容易ではありません。
また、好条件の大手企業の求人は応募が殺到してしまうため、求人サイトなどに掲載せず、非公開求人として転職エージェントに「こんな人材を早急に欲しい」と依頼をかけている場合もあります。
求人サイトと並行して、転職エージェントを利用してみましょう。
転職エージェントでは、企業から直接依頼を受けて非公開求人を扱っているケースも多く、さらに、転職についてのアドバイスやサポートを受けることもできます。
すでに離職してしまっている人はもちろん、「転職を考えているけど今すぐの離職は考えていない」という人も、これからどのように就活を進めていくべきかアドバイスを受けておくとその後の就活もスムーズです。
ただし、転職エージェントと一口に言っても各社さまざまな特色がありますので、第二新卒の場合は、第二新卒や既卒、フリーターなど20代の就活に強いエージェントを利用されることをおすすめします。
私たち「UZUZ」でも、さまざまなサービスで第二新卒の転職をサポートしています。
自己PRの作成から面接など、転職する際に“嫌だな”と感じる部分のアドバイスに特に力を入れています。気になる方はぜひ一度、チェックしてみてください。
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POINT3:求人が増えるタイミング・時期を見計らう
第二新卒として就活できるリミットもありますが、どうせ就活をするのであれば、企業が第二新卒の採用を増やす時期を狙ってみるのもおすすめです。
まず先に第二新卒の採用が増えやすい時期をお伝えしておくと、以下の順になります。
企業が第二新卒の採用を増やす時期
- 3月
- 1~2月
- 7~9月
第二新卒向けの求人は、1月から徐々に求人が増え始め、3月にピークを迎える傾向があります。
これは、3月に決算が一段落する企業が多く、また、3月に採用をすることで4月に入社する新卒者との入社時期を合わせて、手続きや研修などを一度に済ませることができるためです。
また、7月~9月に求人が多くなる理由としては、人事異動が活発に行われる時期であることや、夏のボーナスを受け取ってから退職する人が増える時期であることなどが考えられます。
これらの時期を有効に活用するのであれば、入社後1年ないし2年は現在の職場で経験を積み、4月入社を目標に1~3月の間に集中して就活をしてみるというのもひとつの手です。
ただし、「求人が増える時期=ライバルが増える時期」ともいえますので、あくまでも求人に対するアンテナは常に張っておくようにしましょう。
大手転職に向けて第二新卒が準備しておくべき3つのこと
さて、大手企業に受かるために「徹底的に準備する」というのはお伝えしたとおり。
では具体的に、どんな準備をすればいいのでしょうか。
ここから、詳しく解説していきます。
1.今いる場所で目に見える成果を出す
何度かお伝えしてきましたが、とにかく「1社目での成果」があればあるほど、大手企業への転職も成功しやすくなります。
せっかく会社に所属しているのでしたら、そこでいろいろな挑戦をしてみることがおすすめです。
何か大きな成果があれば、「やりきったから、転職しました!」と胸を張ってアピールできるでしょう。そうすれば“転職に対する前向きな理由”となるため、大手企業の人事が抱きがちな「また早期に退職するのではないか」という懸念点を薄めることにもつながります。
2.資格やプロダクトなど具体的な成果を生み出す
中には、「どんなに今の会社で手を挙げても何も任せてもらえず挑戦できない」という方もいるかもしれません。
ですが、挑戦することは会社とは関係ない場所でも可能です。
難易度が高い資格や専門分野で重宝される資格の勉強をし、取得するのもいいでしょう。
ITエンジニアやデザイナー、ディレクターやプランナーなどであれば、プロダクトを個人で作ればいいのです。
会社の手を借りずに自分独自の力で目に見える成果物を用意することができれば、その分野や職種に関してやる気を伝えることにもつながります。
3.非公開求人などの求人調査
優良な求人情報は、いつどこに掲載されるか分かりません。
複数の転職サイトに登録して、常に情報収集を行いましょう。
特におすすめなのが転職エージェントに登録し、自分の希望を伝えておくことです。
非公開求人のなかには大手企業のごく少数の募集などもあるため、マッチした求人を紹介してもらえる機会が増えます。
間に転職エージェントが入ってくれることで、ミスマッチを防いだり、転職活動の対策などを行ってもらうことで成功率が上がるという点もメリットです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
しっかりと準備をしてチャンスをつかもう
大手企業に転職したいなら、粘り強さと運の要素が必要になります。
自分にピッタリのポジションがあっても、その募集に出会うことができなければ、当然ながら応募すらもできません。
これまでに挙げてきたポイントや準備はすべて、「いざ、チャンスが到来した際に逃さないためのもの」だと覚えておきましょう。
逆に言えば、前述した「無理」な特徴をもっている人であっても、現職で成果を上げるなどマイナスを覆すようなプラスの要素を得ながら地道に活動を続けていけば、いつかチャンスに出会えるかもしれないということ。
「今すぐ、手っ取り早く大手企業に転職する方法」はありません。
その代わり、しっかり準備しておけば誰にでもチャンスを掴める可能性があるのです。
まとめ:第二新卒の大手企業への転職は無理ではないが厳しい
ただでさえ第二新卒の就活は新卒よりもハードルが高いものです。
ましてや目標とする転職先が大手企業、その上現在のコロナ禍という状況において、そのハードルはより高いものになっています。
ただ、そんな中でも第二新卒の採用を行っている大手企業は確実に存在しますし、この先の人生で後悔しないためにも、第二新卒というカードが使える今、就活をしてみるのは悪いことではありません。
とはいえ、リミットのある第二新卒。
転職活動をスムーズにすすめるためには自分一人だけではなく、プロの力を借りながらすすめることをおすすめします。
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ウズキャリは、第二新卒や既卒、フリーターなど20代の就活に特化した就活エージェント。
第二新卒向けの非公開求人はもちろんのこと、第二新卒向けの応募書類の書き方や、面接対策なども行っています。
さらに、就活をサポートするキャリアカウンセラーの多くは、第二新卒や既卒など「20代の就活で苦労をした」という経歴の持ち主。
きっとあなたの気持ちに寄り添ったサポートができるはずです。
登録はとっても簡単!
Web面談なども行っていますので、第二新卒で転職を考えている方は、是非一度お気軽にウズキャリまでご相談ください!