もくじ
「では最後に、何か質問はありますか?」
面接の最後にこのような質問をされたことはありませんか?
このような面接官が応募者からの質問を受け付ける、いわゆる‟逆質問”。
そんな疑問にお答えすべく、今回は「逆質問の意図」や「質問例」などについて、応募者が第二新卒だった場合にフォーカスして解説していきたいと思います。
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第二新卒なら押さえておきたい!面接の逆質問とは?
冒頭で「逆質問には企業側の意図がある」ということをお伝えしましたが、逆質問をする意図としては、主に次の3つが考えられます。
- 自社への関心の高さを測る
- ポテンシャルを測る
- 自社のアピールをする
それぞれ詳しくチェックしていきましょう。
自社への関心の高さを測る
たとえそれが有名人でも身近な人でも、気になる人や好きな人に対して「その人のことをもっと知りたい!」と思うのは人として自然な感情ですよね。
それと同じように、やはりその企業に対して関心が高い人というのはホームページや会社概要のどこを探しても答えが見つからないようなことに疑問を持つもの。
面接官はそういった応募者の質問内容の詳細さや的確さで応募者の関心度を測っているのです。
ポテンシャルを測る
例えばプロ野球のヒーローインタビューを想像してみましょう。
「勝ちましたね!」とその後の返答を選手に丸投げするインタビュアーもいれば、「復帰後初の登板でしたが、手ごたえは感じましたか?」といった質問される側が答えやすい質問をするインタビュアーもいますよね。
質問の仕方というのは、実はその人が持つ語彙力や洞察力、判断力、コミュニケーション能力などさまざまなポテンシャルが垣間見えるものです。
言葉遣いや表情など面接官が注目するポイントはさまざまですが、応募者側は「質問内容以外の部分も見られている」という意識を常に持っておくべきでしょう。
自社のアピールをする
企業にとって面接とは、自社に合わない人材をふるい落とすだけではなく、優秀な人材を見つけ出し、自社をアピールすることで志望者を増やす場所でもあります。
逆質問ではつい応募者側の発言ばかりに気を取られがちです。
しかし、「質問に合った返答をしてくれているか」「自分が持っているイメージとズレはないか」など、エントリーを続けるか否かの判断材料であることも忘れてはいけません。
入社後のミスマッチがないように、面接官の返答にもしっかりと注目しておきましょう。
面接最後の逆質問で第二新卒が聞くべき質問
私のように御社とは異なる業界や業種から転職された方で、現在活躍されている方がいらしゃれば、その方の働きぶりについてお聞かせいただきたいです。
同業種への転職の場合は「私と同年代の方で」などに置き換えることもできます。
実際に活躍している先輩社員がいれば「この人もあの人のように頑張ってくれるかも」と面接官に期待感を持たせることのできる質問です。
御社に入社できた際には、一日でも早く活躍をしたいと考えています。
私には前職で〇〇や△△の経験がありますが、入社までにさらに勉強しておくと良いことがあれば教えてください。
新卒や既卒にはない実務経験やスキルがあることをさりげなくアピールしつつ、さらに入社する意欲が高いことや入社後のやる気も感じられる質問です。
ただし、実務経験があるとはいえども第二新卒。
先輩社員からすればそれほどの経験はないとも言えますので、過度なアピールは控えましょう。
前職では営業利益を伸ばすために〇〇や△△などの取り組みを行っておりましたが、御社ではどのような取り組みをされておりますでしょうか?
実務に関しての具体的な質問をすることで、実務経験があることや、仕事内容への関心が高いことをアピールできる質問です。
この例の「営業利益を延ばすため」の部分は他の内容に置き換えることもできるでしょう。
また、〇〇や△△の部分は内容によっては情報漏洩にもなりかねません。
そのため、一般的に行われていることや、公開されている情報にとどめるなど、詳細に説明することは避けましょう。
面接最後の逆質問で第二新卒が聞いてはいけない質問
ここからは第二新卒だからこそ避けておきたいNGな質問例をご紹介していきましょう。
私のような異業種からの転職でも問題ないでしょうか?
面接官からすれば「いやいや、問題ないと思ってから応募してくれよ……」と言いたくなる質問です。
異業種からの転職を不安に思う気持ちもわかりますが、面接官の前で自分の自信のなさを出すのはやめましょう。
同じような質問として「OK質問例その1」がありますので、質問するのであれば前向きな言葉で質問をしましょう。
以前勤務していた会社では〇〇が△△だったのですが、御社ではそのような心配はないでしょうか?
「〇〇が△△だった」の部分は、残業が多かったや、上司が高圧的だったなど、前職に関してのネガティブな内容です。
このような質問は「なんだか神経質そうだな」と思われたり、「待遇面を気にしているけど、仕事内容には興味があるのかな?」といった疑問を持たれかねません。
ストレートな表現は避け、
- 前職では繁忙期には週〇時間ほど残業をこなしていましたが、御社ではいかがでしょうか?
- 社員同士の親睦を深めるような機会はありますか?
など、回答から現場の様子が推測できるような質問にとどめましょう。
私には前職で身に付けた〇〇のスキルがありますが、△△部門には配属されますでしょうか?
繰り返しになりますが、実務経験があるとはいえども第二新卒。
「〇〇のスキルがある」「〇〇ができる」自信満々に断言してしまうのは謙虚さが足りない印象を受けます。
また、内定もしていない段階にもかかわらず面接官に入社後の配属先まで聞くというのも質問として的外れです。
例えば「何らかの形でこの経験を活かせる場はありますか」と言い方を変えたり、「もし入社できた場合には」などの前置きをするだけでも大きく印象を変えることができますよ。
第二新卒だからこそ活かせ!面接最後の逆質問のコツ
しかし、基本的に逆質問で押さえておきたいポイントは同じですので、以下のポイントを意識しながら内容を考えてみましょう。
逆質問を考える時のポイント
- 調べればわかる質問はしない
- 露骨なアピールは避ける
- さまざまな系統の質問を複数用意する
- 入社後をイメージした質問を考える
- 労働条件に関しては遠回しに質問をする
調べればわかる質問はしない
何も調べずに応募したことが明らかであり、応募先企業対して大変失礼です。 また、面接官は面接以外の業務も抱えながら、限られた時間を使って面接を行っているため、「なんでわざわざここで聞くの?」と思われてしまうでしょう。
面接でしかできない質問をすることは、逆質問をする際の基本中の基本です。
露骨なアピールは避ける
第二新卒の場合は少なからず実務経験もありますし、つい他の応募者との違いを見せようと逆質問の際にもアピールに注力しがちです。
たしかに逆質問は自分をアピールする場にもなります。
しかし、あくまでも質問をする時間であることを忘れずに、「どこを補うべきか」「役に立てることはあるか」といった謙虚な姿勢で臨みましょう。
さまざまな系統の質問を複数用意する
例えば募集している部門のことばかり事細かに質問したり、福利厚生についてばかり質問していると、「こだわりが強すぎるのでは?」と思われたり、視野が狭い印象を与えかねません。
また、同じ系統の質問しか用意していないと、面接の途中でそのことについて詳細に説明があると、最終的に質問することがなくなる危険性もあります。
具体的な数としては
5個以上を目安に、なるべく多くの引き出しを作っておきましょう。
入社後をイメージした質問を考える
例えば募集職種の1日の具体的なスケジュールを質問するなど、入社後をイメージした質問は入社意欲が高い印象を与えます。
また「この人が入社したら……」と、面接官にもあなたが入社しているイメージを印象づけることができます。
ただし、内定することを前提に話すことはNGですので「もし入社できた場合は……」などあくまでも低姿勢を心がけましょう。
労働条件に関しては遠回しに質問をする
労働条件や給与はたしかに気になるところではあります。
しかしいくら入社を強く希望しているからといっても応募者は社外の人間。
内定もしていない段階で社外の人間に労働条件や給与面について事細かに質問をされるのは、面接官に限らず、決して気持ちの良いものではありません。
これらの質問に関しては、例えば「NG質問例その2」で解説しているような遠回しな質問にするなど、必要最小限の範囲にとどめましょう。
まとめ
逆質問は面接において自分をアピールできる最後の場面とも言えます。
また、面接の最後ということで面接官の記憶にも残りやすいため、今回ご紹介したポイントを参考に最大限の準備をし、効果的な質問を投げかけたいところです。
しかし実際の面接では、自分が用意していた質問を他の応募者に先に質問されてしまったり、面接官とのやりとりの中で、すでに質問に関する答えが聞けてしまうようなこともあるかもしれません。
このように答えれば、スマートな返し方で好印象を与える効果もあります。
企業によって効果的な逆質問の内容は異なりますし、面接では話し方や表情など、自分では気づくことのできない癖が出てしまっていることもあります。
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