もくじ
社会人としての経験はまだ浅いものの、新卒でもなく、社会人としての基礎的な部分は出来上がりつつある第二新卒は意外と企業から歓迎されることも。
ということは、転職するなら逆に第二新卒と呼ばれる今が有利なのでしょうか?
今日はそんな疑問を解決すべく、第二新卒の転職について多角的に解説していきます!
この記事のまとめ
- 第二新卒を採用したいと考えている企業は意外と多い
- 第二新卒の転職=よくないことではなく、メリットとデメリットの両方がある
- 第二新卒の転職ではポイントをおさえた慎重な就活が求められる
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第二新卒とは?入社何年目・何歳まで?
第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には「学校を卒業後1〜3年程度経過しており、なおかつ就業経験がある人」を指します。
実際のイメージとしては「1度は社会人として就職したが、3年以内に辞めて転職活動をしている人」が当てはまるでしょう。
よく混同される言葉に「既卒」がありますが、第二新卒と既卒は「就業経験の有無」が違います。
- 第二新卒:就業経験がある
- 既卒:就業経験がない
年齢についても明確な定義はありませんが、4年制大学を卒業して3年以内となると、23〜25歳くらいの人が該当するでしょう。
そのため、20代半ばくらいまでの転職者を「第二新卒」として扱う企業が多いです。
ここで、実際に企業では何歳までが第二新卒とされているかについてのデータを見ていきましょう。
株式会社リクルートキャリアは人事担当者向けにアンケート調査を行い、第二新卒について自社では何歳までと定義されているかについて質問しました。
この調査結果によると、最も多かった答えが「25歳」で23.4%となっており、次いで多かったのが「30歳」で21.3%です。
前述の通り、20代前半までを第二新卒とする企業が多数派である一方で、20代後半も大新卒に含める企業も同じぐらい多いことが分かります。
企業によって第二新卒の範囲は異なるため、応募の際に迷ったら人事担当者へ質問してみるのが良いでしょう。
参考:リクルートエージェント「第二新卒が転職成功するための方法は?転職活動のポイントまとめ」
第二新卒の転職の結論「転職は難しくない!」
3年以内に辞めてると、印象悪かったりしないかな?
転職を検討している第二新卒の中には「3年以内に辞めていると印象が悪いのでは?」と思い、心配している人もいるかもしれません。
結論から言うと、第二新卒の転職は決して難しくはありません!
自分が納得できる企業へ転職できるかどうかは本当に人それぞれですが、最近は多くの企業が第二新卒の採用に力を入れている点は安心してください。
ここでは、どれくらいの企業が第二新卒の採用に積極的なのか、データを踏まえて解説していきます。
7割以上の企業が20代通年採用を実施・検討中
株式会社学情が行った調査では、人事担当者へアンケートが実施されました。
「2024年卒採用の難易度が高いことを受け、『20代通年採用』を検討していますか?」という質問に対する回答は以下の通りです。
上記の結果を見ると、7割以上の企業が既卒や第二新卒などを積極的に採用したいと考えているといえます。
多くの企業が既卒・第二新卒の採用に積極的な理由については、この後の見出しで説明していきます。
参考:株式会社学情「人事担当者アンケート」
求人の約8割が「第二新卒歓迎」となっている
先ほどもお伝えしたように、第二新卒は多くの企業から歓迎されています。
2023年7月「マイナビ」に掲載された正社員求人のうち「第二新卒歓迎」としている求人は、全体の約79%にも上りました。
さらに、実際に第二新卒を採用した企業は全体の8割を超えています。
労働政策研究・研修機構が実施した「第二新卒者の採用実態調査」によると、85.9%もの企業が実際に第二新卒を正社員採用しています。
こうしたデータを踏まえると、第二新卒の転職は決して難しくなく「むしろチャンスである」といえるでしょう。
参考:労働政策研究・研修機構「第二新卒者の採用実態調査」
企業が第二新卒を欲しがる理由とは
日本の就活市場では未だに新卒一括採用のシステムが根強く残っていますが、最近では第二新卒を積極的に採用しようという企業も増えています。
第二新卒を積極的に採用している企業は、第二新卒のどのようなところに魅力を感じているのでしょうか?
企業側の本音に迫ってみました!
本音1.とにかく若手の人材が欲しい
企業の若返りのために若手の人材を欲しがる企業は多い一方、少子高齢化によって採用スケジュール通りに新卒を採用できない企業もあります。
第二新卒は一度はどこかの企業に採用された経験を持っています。
そのため、新卒と同じように自己分析や企業研究といった就活のノウハウや心構えがあり、企業にとっては「一定のレベルをクリアしている人」という安心感が持てる存在なのです。
さらに、第二新卒は社会人経験も浅いため、自社のカラーに染めやすいという新卒と同じメリットも兼ね備えています。
本音2.採用や新人教育にかける手間とコストを省きたい
新卒採用を行う場合、企業側は自社サイトやパンフレットなどの製作、新卒専用求人サイトの利用や会社説明会の開催など、かなりのコストをかける必要があります。
しかし、「第二新卒で転職するメリット」でもお伝えしましたが、特にベンチャーなどの中小企業では採用のためにあまりコストをかけることができないケースも少なくありません。
そのため、新卒採用よりも比較的競争率が低くて採用にあまりコストがかからないけど、新卒のようなフレッシュさのある第二新卒をあえて採用する企業があるのです。
また、第二新卒の場合は社会人としての基本的なマナーを身に付けている人も多いため、育成コストも抑えることができるだけでなく、同業他社の場合では即戦力にもなり得ます。
本音3.中途採用よりも扱いやすい
中途採用では、即戦力となる人材を確保できるメリットはあるものの、新卒社員よりも年収を高くする必要があります。
また中途採用の場合、入社した社員が先輩社員よりも年上だったり、前職での仕事の方法や癖などが身に付いていたりして、指示が出しづらいという問題が起こることも。
その点、第二新卒の場合は新卒と同程度の年収で、なおかつ経験が浅い分、自社の仕事の方法を吸収しやすいという長所も兼ね備えています。
第二新卒にとっての「転職成功」とは?
第二新卒にとって転職が難しいものではないことがわかりました。
そもそも、第二新卒にとって「転職成功」とはどのようなことを指すのでしょうか?
たとえば以下のような条件が挙げられます。
- 大手企業に転職できること
- 給与がアップすること
- 待遇が良くなること
- 自分のやりたいことや強みに合った職業に就けること
以上のことが、第二新卒にとっての「転職成功」の定義です。
もちろん「全てを叶える」ことは難しいですが、どれかひとつでもクリアできたら万々歳ですね。
第二新卒が転職先を探すときのポイント
「転職に成功した」と感じる基準は人それぞれですが、いずれの場合でも「転職先に自分が満足できるかどうか」が重要です。
自分が満足できる転職先を探すためには、下記のポイントに気を付けましょう。
- 業界自体が好き・興味のある分野か
- 仕事に誇りを持って働けるか
- 生涯勉強して、成長したいと思える仕事か
- 絶対にやりたくない業務は含まれていないか
第二新卒の転職は決して難しいものではありませんが、言い換えるとその後の転職は少々ハードルが高くなってしまいます。
第二新卒での転職先はその後のキャリア形成、ひいては転職市場における価値の高さに直結するため、将来像を見据えた転職先選びが欠かせません。
まずは一度、自分が目指す将来像、キャリアプランを明確にした上で、転職先を探してみましょう。
応募したい求人が上記4つのポイントをクリアしているなら、将来像にマッチした仕事選びができているといえます。
「自分がなりたい将来像」から逆算して、転職活動を行うようにしてください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
第二新卒を狙ったブラック企業には気をつけて
残念なことですが、第二新卒向けの求人にはブラック企業が混ざっていることも事実です。
- 長時間労働やサービス残業、休日出勤が多い
- とても達成できないようなノルマを課せられる
- パワハラ、モラハラが横行している
このようなブラック企業は絶対避けたいですよね。
そのためにも企業選びは慎重にしましょう。
注目すべきは以下の3点です。
- 同業他社と比べ不自然に給与が高すぎる
- 募集期間が長過たり、常に募集している様子がある
- やたらと情熱やアットホームさを強調している
これらはブラック企業にありがちな条件です。
とはいえ、求人票だけでは見分けにくいのがブラック企業。
実際に会社見学をしたり、キャリアアドバイザーの助言を求めたりすることをおすすめします。
初めての転職は転職エージェントの利用がおすすめ
ちゃんとした相談先があったらいいんだけど……。
第二新卒の中には、転職活動の進め方が分からない人も多いでしょう。
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第二新卒で転職するメリット・デメリット
今、第二新卒で転職するかどうかについて迷っている人の多くは、以下のような2つの考えの狭間で答えを見いだせずにいるのではないでしょうか?
- 転職するなら早い方がいいのでは?
- 今転職するのは早すぎるのでは?
何ごとにもメリット・デメリットはつきものです。
ここからは第二新卒で転職することのメリット・デメリットについて解説していきますので、是非転職をするか否かの判断材料にしてみてください。
第二新卒で転職するメリット3つ
- 異業界や異職種など未経験の業界や職種にもチャレンジしやすい
- 入社時の教育に関するコストがかからないため採用されやすい
- 第二新卒枠が使える
1.異業界や異職種など未経験の業界や職種にもチャレンジしやすい
「現在の仕事とは全く異なる業界や職種に転職したい」と考えているのであれば、第二新卒のうちに就活をした方が採用される確率が高いです。
なぜなら、未経験者を募集している企業の多くは「経験はなくてもいいから、なるべく若い人を採用して社内でじっくり育てたい」と考えているからです。
第二新卒の採用を行っている企業のほとんどは、スキルではなくポテンシャルを重視しています。
2.入社時の教育に関するコストがかからないため採用されやすい
大手企業の場合は、採用や新人研修などにコストや時間をかける余裕がありますが、ベンチャーなどの中小企業では予算に余裕がないことも少なくありません。
そんな企業にとって第二新卒はとても魅力的な存在。
新卒社員と同じようなフレッシュさを持ちながらも、社会人としての最低限のマナーを身に付けているからです。新人教育にコストや時間を掛けられない企業から採用されやすい傾向にあります。
3.第二新卒枠が使える
最近では人材不足などの理由から、第二新卒であっても新卒と同じ枠で応募ができたり、「第二新卒枠」を設ける大手企業も増えています。
第二新卒は学校卒業後1~3年までというのが一般的ですので、この期間を過ぎると転職の際は中途採用枠のみ応募可能となります。
中途採用枠になると、年齢の幅が一気に広くなり、即戦力重視の採用になるため、何らかのスキルや実績がないと採用されにくくなってしまいます。
そのため、今第二新卒に該当するのであれば、期間限定の第二新卒枠を大いに利用し、就活すべきなのです。
第二新卒で転職するデメリット3つ
第二新卒で転職するデメリット
- 退職理由によっては「また辞めるのでは?」と警戒される
- 超短期離職の場合、企業から敬遠される
- 現場経験が浅いとみなされがち
1.退職理由によっては「また辞めるのでは?」と警戒される
第二新卒中に転職を考えているということは、長い場合でも新卒入社後3年以内に退職することになります。
基本的に採用側は短期間で離職したと感じるので、面接時には「どうして退職することになってしまったのか?」と退職理由を探ろうとします。
その際に「やりたい仕事ができなかった」などを退職理由にしてしまうと、「嫌なことがあったらまたすぐに辞めるのでは?」と思われてしまい、採用を警戒されてしまいます。
2.超短期離職の場合、企業から敬遠される
退職時期が1年目を過ぎたあたりの第二新卒であれば「基本的なビジネスマナーは身に付いている」と判断されるため、そこまで企業側から敬遠されることはないでしょう。
しかし、例えば入社後2~3ヶ月ほどの超短期離職をしてしまった場合、多くの企業はこんなネガティブなイメージを持つかもしれません。
「何も身に付いてないのでは?」
「本人に問題があったのでは?」
そのため、超短期離職をしてしまった場合の第二新卒の転職は、かなり厳しいものになるという覚悟が必要です。
3.現場経験が浅いとみなされがち
「入社時の教育コストがかからない」のは、第二新卒のメリットでもあります。
しかし、経験年数が短い状態で離職している第二新卒は「現場経験が浅い」とみなされることも少なくありません。
「入社したら結局一から教育しなければならないのか」と思われてしまったなら、就活では非常に不利。
そのため、第二新卒の転職では、次のうちいずれかをアピールする必要があります。
- 経験年数は短くても着実に現場経験を積んだ
- 現場経験は少ないが、それを上回る熱意や強みがある
こんな第二新卒は今すぐ転職して大丈夫!
ここまで、第二新卒のメリット・デメリットを見てきました。
「最低でも1年くらいの間は辞めない方が良いのでは」
そう感じた人もいたことでしょう。
たしかに、第二新卒で転職を考えている場合であっても、少なくとも基本的なビジネスマナーが身に付く1年程度は退職しない方が賢明です。
なるべく早めに転職した方が有利な場合もありますが、多くの場合、短期離職はかなりネガティブなイメージを持たれてしまうからです。
しかしそれ以前に、次のような状態にある人は短期離職になってしまっても構わないので、一刻も早く転職を考えた方が良いかもしれません。
1.パワハラ・セクハラなど、現在の職場がかなりブラック企業の場合
現在の職場が労働基準法に違反しているようなブラック企業だったり、パワハラやセクハラなどが横行しているなど明らかに問題がある場合は、なるべく早く転職を考えましょう。
正当な理由であれば、たとえ結果的に短期離職になってしまったとしても就活の際事情を話せば面接官も理解してくれるはずです。
ただし、「ここはブラックだ!」と自分の主観だけで判断してしまうと、返ってあなたが次の転職時にクレーマーのように思われてしまう可能性があります。
2.ストレスから心身に支障が出始めている場合
何らかの理由から現在の職場で働くことが辛く、ストレスから心身に支障が出始めている場合は、完全に体調を崩してしまう前に早めに転職を考えましょう。
特に精神的な疾患にかかってしまうと、一生働くことができなくなってしまう可能性もありますし、最悪の場合、命に関わることもあります。
また、体調を崩し、面接時にそのことを包み隠さず話したとしても、「うちの会社でも採用しても体調を崩されるのでは?」と思われて逆にもっと採用されにくくなってしまうケースもあります。
そうならないためにも、まずは自分の身を守ることを最優先に考えましょう。
3.転職によってキャリアアップが見込める場合
転職によって自分のスキルアップやキャリアアップが見込める場合も、転職して大丈夫なケースです。
この場合は、自分のキャリアや人生において転職がプラスに作用すると考えられるため、転職するのをおすすめします。
ただし、第二新卒の場合は少し注意が必要です。
今の仕事をこの先10年、20年と続けた先で「自分はきちんと成長できるのだろうか?」と不安になることもあるでしょう。
特に、入社してまだ数年の第二新卒であればなおさらです。
若手社員のうちはコツコツと下積みをしながら基礎を身に付けて、将来的には大きな仕事を任せてもらうための準備期間といえます。
目の前の仕事が地味でやりがいのないように思えても、それは一人前に成長するためには欠かせない経験なのかもしれません。
そのため、今の仕事に不満があったりスキルアップ・キャリアアップできるか不安があったりする場合、職場の先輩や上司に一度相談してみてはいかがでしょうか?
その上でやはり「自分のキャリアアップのために転職が必要だ!」と思うのであれば、転職を検討してみてください。
第二新卒で転職に成功する人・失敗する人の違い
一口に第二新卒といっても、転職する人の理由や、退職までの期間も人それぞれ違いますし、次に目指そうとする仕事や業界も人それぞれ。
ただ、転職に失敗する人と成功する人にはそれぞれ行動パターンや思考パターンにある特徴があります。
転職に成功する第二新卒の7つの特徴
まずは、転職に成功する第二新卒の特徴を見ていきます。
1.退職理由に説得力がある
前職(現職)に不満があったとしても、自分にも非があったことを認めている人は成功できます。
仮に自分にそれほど非がなかったとしても、退職に至った=自分の判断が甘かったといったように謙虚な態度を取っていると好印象だからです。
2.志望動機に一貫性がある
1社目を志望した理由から退職した理由、2社目の志望動機までにストーリーがあり、志望動機に筋が通っていることも大事です。
3.1社目で何か学びを得ている
「◯◯ができるようになった」など短い期間でありながらも、前職(現職)で得たものをアピールできると有利になります。
4.素直でポジティブ
第二新卒で退職した自分を素直に受け止められる人は高評価です。
失敗を認めながらも、次へ向かおうという前向きさがあり、そのことを自分の言葉で話せると良いです。
5.企業選びの軸を持っている
現職(前職)の退職理由を踏まえた上で、企業選びをすることが大事です。
仕事内容や待遇など、優先順位をきちんとつけた上で企業選びをしていると、成功に近づきます。
6.自己分析ができている
自分が身につけてきたスキルや強みを言語化できていると有利です。
前職を退職した理由、転職先の志望理由がはっきりしているといいですね。
7.転職エージェントを味方につけている
自分1人で何とかしようとせず、転職のプロであるエージェントと一緒に戦おうとしていることで、一気に成功に近づきます。
自己分析から業界研究、書類作成、面接対策までプロの手を借り、効率良く進めていくことができるからです。
転職に失敗する7つの特徴
次に、転職に失敗する第二新卒の特徴を解説していきます。
- 退職理由が他責
- 転職の目的がはっきりしていない
- 退職してから転職活動をしている
- 就活が場当たり的で適当
- 待遇や条件面だけで企業を選んでいる
- 会社を辞めるために転職をした
- 新卒時の就職活動と同じように考えている
一つずつ見ていきましょう。
1.退職理由が他責
会社や仕事内容に不満を感じて退職することはあると思いますが、そこで100%自分に非はないと思い込んでいる人は失敗してしまうことが多いです。
退職する人はあくまでも少数派であることをわかっていないからです。
2.転職の目的がはっきりしていない
「職場の雰囲気が合わなかったから」「思っていた仕事と違ったから」など、将来状況が変わる可能性を全く考えていない人がいます。
自分で状況を変えようともしなかったということであり、就活では良い評価を得られません。
3.退職してから転職活動をしている
退職したその日から空白期間=無職期間となるので、その間キャリアは全く積めなくなってしまいます。
収入がなくなるため、就活が長引けば長引くほど焦りが増し、悪循環となります。
4.就活が場当たり的で適当
転職の目的が明確でないため、企業選びも「なんとなく良さそう」という感じになってしまっている人がいます。
すなわち、企業研究も適当で次が決まればそれでいいと思ってしまっているということ。これでは就活成功は望めません。
5.待遇や条件面だけで企業を選んでいる
給与や福利厚生ばかりに気を取られてしまい、長く働ける環境であるかや、仕事内容についてしっかりと考えていないのも良くありません。
そのためまた転職を繰り返すことになってしまいます。
6.会社を辞めるために転職をした
前職が嫌だという気持ちが強いあまり、転職が目的ではなく退職の手段になってしまっている人がいます。
キャリアプランなどの前向きな考えはなく、とにかく辞めたい一心……。そんな態度は、必ず採用担当者に伝わってしまいます。
7.新卒時の就職活動と同じように考えている
「新卒時に就職活動がうまくいったから今回も同じようにすれば良い」と考えているのはNG。
第二新卒ならではの戦い方があることに気づいていないということ。戦略的に就職活動を進めることができなくなってしまいます。
やっぱりひとつひとつきちんと考えて行動することが大切です!
第二新卒のよくある転職理由
新卒1年目のうち「会社を辞めたい」と考える人の割合は、なんと77%もいます。
もしあなたが「こんなに早く仕事を辞めたいと思っているのは、自分だけじゃないか?」という不安があったとしても、そう考えるのはあなただけじゃありません。
ここでは「2019年に株式会社アックスコンサルティング」が行った調査をもとに「第二新卒のよくある転職理由トップ5」をご紹介します。
- 1位:上司との関係が上手くいかなかった(40.0%)
- 2位:給料が低い(33.0%)
- 3位:同僚との関係が上手くいかなかった(21.0%)
- 4位:仕事で成果が出なかった(20.6%)
- 5位:希望の部署に配属されなかった(19.4%)
以下、それぞれの理由を詳しく解説していきます。
1位:上司との関係が上手くいかなかった(40.0%)
上司と合わずに仕事を辞めたいと考える人は、圧倒的に多いです。
これは、就活中には上司がどんな人かまでは分からないため、防ぎづらい問題かもしれません。
しかし、どこの職場でも合わない人は存在します。
単に合わないからという理由だけで転職すると、次の職場でも人間関係が上手くいかずに転職したくなるかもしれません。
「合わない人とも上手く付き合うことも社会人にとっての重要なスキル」という点は、ぜひ理解しておきましょう。
2位:給料が低い(33.0%)
給料に不満を感じて、転職する人も多いです。
「給料なんて、入社前から分かってた情報では?」と思うかもしれませんが、給料について正しく理解していないと入社後に後悔します。
給料は税金や社会保険料が天引きされた状態で支払われており、税金や社会保険料は給料(額面)のうち20%程度を占めます。
そのため「思ったよりも低い」と感じる人が多いのです。
ここをよく理解できておらず「生活が厳しいから転職したい」と考える人が多いので、注意しておきましょう。
3位:同僚との関係が上手くいかなかった(21.0%)
同僚と合わなかったケースも1位と同様「人間関係の悩み」であり、約2割の人が入社後に「合わない」と感じて転職しています。
こちらも1位と同様「合わない人とも上手くやっていくスキルが重要」と認識したうえで転職を考えましょう。
おすすめの解決方法は「所属するコミュニティを増やす」ことです。
会社の人としか付き合いがないと発散するところがなく、ストレスを抱え込みがちです。
しかし、職場の外で良い人間関係が築けていると、精神的にも安定しやすいので、ぜひ職場以外のコミュニティにも所属してみましょう。
4位:仕事で成果が出なかった(20.6%)
仕事で成果を出せずに転職を考える人もいます。
正直、新卒の場合これは仕方ないことかもしれません。
社会人1年目は「2〜3年目に成果を出すためのトレーニングの時期」くらいに思っておく方がいいでしょう。
しかし、上司から早くも成果を求められて、精神的に辛くなってしまった人が転職したいと考えるようです。
5位:希望の部署に配属されなかった(19.4%)
希望の部署に配属されずに「やりたい仕事じゃない」という理由から転職する人もいます。
特に新卒で「総合職」として採用された人は、希望の部署に配属されないことも多いでしょう。
企業規模が大きくなるほど様々な部署があるため、新卒で大企業に就職した人にありがちな理由といえます。
第二新卒が転職成功するためのポイント
第二新卒の転職は、基本的にほとんどの人が入社後3年未満という短期離職を伴うものとなります。
多くの場合、次の転職では第二新卒という肩書はなくなっているはずですし、仮にまだ第二新卒の肩書があったとしても、それは超短期離職を繰り返しているということになり、経歴にかなり大きな傷がつくことになります。
そのため、第二新卒の転職では失敗を繰り返さないためのポイントを押さえた、慎重な就活を行いましょう。
ここからはそんな第二新卒の転職を成功させるためのポイントと注意点についてご紹介していきます。
- 自己分析で改めて自分を客観視する
- 必須!次の仕事が決まってから会社を辞める
- 転職理由(退職理由)を上手に伝える
- 自分がなりたい将来像から逆算して考える
- 転職サイト、エージェントは”使いこなす”
自己分析で改めて自分を客観視する
自信を失くしていることも多い第二新卒。「自分でも自分がわからない」という人も多いですね。
そんな方におすすめなのが、「改めて自己分析を入念に行う」ということです。
自分をできるだけ客観視すると、志望する企業の社風、求める人物像、仕事内容との接点が見つかることがあります。
それにより、企業選びや面接対策に「迷い」がなくなり、効率良く転職活動を進めることができるのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
新卒の時に自己分析した人ももう一度やってみよう
「自己分析なら新卒の時にさんざんやったから、もう十分」と思っていませんか?
第二新卒の今だからこそ、改めて自己分析に取り組んでほしいと思います。
なぜなら最初に就職した企業での経験や学びがあなたを大きく成長させているはずだからです。
経験した業務とその中で学んだこと成功体験や失敗体験改めて感じた自分の強み以上を棚卸ししてみましょう。
その上で「転職したい職種や業種」について考えることで、「転職の軸」がはっきりするのです。
必須!次の仕事が決まってから会社を辞める
大前提として、自分がいくら転職をしたいと考えていても、「必ず転職できる」「◯◯までに転職できる」という保証はどこにもありません。
そのため、「こんな人は転職してOK」でご紹介したような緊急を要する状況にない場合は、可能な限り次の仕事が決まってから今の会社を辞めるようにしましょう。
その理由は、離職期間をできるだけ短くするため。
退職した次の日から次の就職先が決まるまでは空白期間=無職となってしまいます。
その期間が長くなればなるほど、面接時に「この間何をしていたの?」と鋭い質問をされるようになってしまうのです。
また、退職してしまうと収入源がなくなるため、空白期間が長くなればなるほど焦りが生じ、企業選びなども雑になってしまいがちです。
実際に、UZUZが2020年に358名の第二新卒の方に対して調査を行いました。
その結果は一目瞭然。
仕事を続けながら転職活動をしている人の38.1%が「転職活動に苦労している」と答えています。
それに対し、退職して転職活動をしている人で「転職活動に苦労している」と答えたのは64.4%という結果に。
様々な理由から、先に退職することを余儀なくされた人もいるかと思います。
しかし、離職を先にしてしまうと「早く転職しなければ!」というプレッシャーや金銭面での余裕など、心理的な負担が大きくなる傾向があるようです。
さらに、退職を先にしてしまうと、企業側からは「計画性のない人」「とにかく辞めたい気持ちが強い人」といったネガティブなイメージを持たれてしまう可能性もあります。
第二新卒の就活はとにかく慎重に、可能な限り退職は転職先が決まってからにしましょう。
参考:UZUZ「【調査リリース】コロナショックで20代の転職市場に変化あり|UZUZ若者キャリアレポート<2020夏>|第二新卒の転職活動の実態調査」
転職理由(退職理由)の伝え方は前向きに!
転職したい理由や退職に至った理由は人それぞれ違います。
しかし、仮にあなたがどれだけ「会社が悪い」「職場の◯◯が駄目だ」と考えていても、あまりネガティブに会社のことを批判しないようにしましょう。
「自分は悪くないのに、なんで嘘を言わないといけないの?」と思ってしまう人も中にはいるかもしれません。
しかし考え方によっては「それを入社前に見抜けなかったあなたが悪い」ともとれるのではないでしょうか。
仮に100%会社や職場側に問題があったとしても、あくまでも一度は自分でアクションを起こしたことを伝えるようにしましょう。
なぜこのような伝え方をする必要があるかというと、ネガティブな退職理由だけでは以下のように思われてしまうからです。
- うちが採用したところで、この人は悪い面ばかり見てしまうのでは?
- 問題に直面した場合に行動を起こさずにすぐ逃げようとする人なのでは?
- 何かひとつのことにつまづいたらすぐに辞めようと考える人なのでは?
なお、退職理由(転職理由)の上手な作り方についてはこちらの記事で詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
自分がなりたい将来像から逆算して考える
第二新卒が転職を考える場合、「現状を変えたい、だから転職したい」と、現状から抜け出すことをベースにして転職を考えがちです。
しかし、転職するだけであれば誰でもできることです。
大切なことは、転職先で楽しく働けることであり、次の転職先でまた「転職したい」と思わずに過ごせることこそが本当の成功ではなないでしょうか。
そのため、転職を考える場合は、「今の会社とは違う、良さそうな会社」を探すのではなく、あくまでも「どんな自分になりたいか」という理想の将来像を軸に考えましょう。
そして、理想の自分になるためには、どんな環境が必要なのかを考えながら転職先を決めるようにしましょう。
なお、「理想の自分になるためにどんな転職先を選べばいいのかわからない」という人は、転職のプロがいる転職エージェントにキャリアの相談をしてみることをおすすめします。
転職サイト・転職エージェントを“使いこなす”
最後に、転職サイトや転職エージェントはただなんとなく利用するのではなく、「使いこなす」「使い倒す」ことが大切です。
ここで改めて、転職サイトと転職エージェントの違いを確認しましょう。
大きな違いは「自力で就活を進める」のか「担当のキャリアアドバイザーがサポートする」のかという点です。
- 転職サイト:企業が求人募集の案内を載せて、求職者が自由に閲覧できるサイト
- 転職エージェント:「人材を採用したい企業」に「就職したい求職者」を紹介するサービス
それぞれ特徴が異なるので、あなたに合った方法で就活を進めていきましょう。
転職サイトと転職エージェントの両方を使ってみて、自分に合う方を活用するのでも問題ありません。
1社しか登録してはいけないなどのルールもなく複数社に登録してもOKですし、基本的には無料で利用できます。
ここでポイントなのが、転職サイトだけ、転職エージェントだけを使うのではなく両方を使うこと。
そして転職エージェントは複数に登録し、複数のエージェントに担当してもらうことをおすすめします。
複数の転職エ―ジェントに担当してもらうメリットは以下3つです。
- 転職サイト、転職エージェントにそれぞれの良い部分がある
- エージェントによって得意・不得意な業界や職種、求職者がある
- エージェントとの相性もあるので複数を利用した方が安心
ぜひ、相談してみてくださいね!
【比較】第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェント
サービス名 | サイトorエージェント | 特徴 | 公式サイト |
---|---|---|---|
マイナビエージェント | エージェント | ・幅広い業種や職種の求人を取り扱っている ・書類や面接のサポートが手厚い ・「転職できなさそう」と思われると、サポートを断られる可能性もある | 公式HP |
リクルートエージェント | エージェント | ・正社員経験が2年以上ある人は、希望にあった求人を紹介されやすい ・スピード感があり、早く転職が決まりやすい | 公式HP |
doda | サイト | ・自分のこだわりに合わせた、細かな条件で求人検索ができる ・診断ツールや書類作成ツールなどの機能が充実している ・サイトだが、エージェントサービスやスカウトサービスとも連動しているので、使い勝手が良い | 公式HP |
リクナビネクスト | サイト | ・日本最大級の求人掲載数を誇っている ・独自のAIによる分析で、自分に合った求人が見つかりやすい ・転職に関するノウハウも詳しく学べる | 公式HP |
ウズキャリ | エージェント | ・第二新卒や既卒の転職支援に特化している ・1人あたり約12時間といった丁寧なサポートを受けられる ・ブラック企業の求人を排除している | 公式HP |
マイナビ Woman will | エージェント | ・結婚や出産など、女性特有の悩みを解決しやすい ・テーマ別の転職相談会が開催されている ・独占求人が豊富 | 公式HP |
また、第二新卒におすすめの転職サイトについては、以下の記事で詳しく解説しています。
さらに詳しい情報を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
第二新卒の転職でよくあるQ&A
最後に、ここからは第二新卒の転職でよくあるQ&Aをご紹介していきます。
それぞれ、答えについて詳しく解説した記事がありますので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
Q1第二新卒で大手への転職は難しいの?
無理ではありませんが、正直なところ難しいです。
大手は新卒をがっつり採用できるので、第二新卒を採用する旨味があまりないのです。
実績がある中途社員の場合でも、転職は結構難しいというのが実状です。
Q2よくあるみんなの退職理由って何?
人間関係や給与の低さなどが挙げられます。
新卒入社の人は、一度にたくさんの新しいことと向き合うことになるため、どうしてもストレスがたまりやすいものです。
ただ、事前に「こんなことで悩みやすい」ということを知っておくだけでもストレスを回避しやすいですよ!
Q3転職におすすめの時期、タイミングってある?
第二新卒の転職におすすめの時期は求人の増える3月と9月です。
ただ、求人が増えるとライバルも増えることになるので、正直そこまで気にする必要はないかと思います。
また、転職するのであれば新卒入社後1年以上経過してからの方が良いです。
詳しくは以下の記事で解説しています!
Q4第二新卒におすすめの転職サイト・転職エージェントが知りたい
やはり本音は当社ウズキャリを利用して欲しいところですが、第二新卒や既卒など20代を中心とした転職サイトやエージェントは他にもあります。
おすすめのサイトやエージェントはこちらの記事でご紹介しています。
是非ご覧ください!
Q5面接が不安
面接官にはそれぞれ目的がありますので、まずは面接官の目的を理解することが大切です。
面接官の目的に合った対策をすれば不安な気持ちも解消されるはずですよ!
詳しい内容についてはこちらの動画でご紹介しています!
まとめ
長くなりましたが、ここまで、第二新卒の転職に役立つ情報をまとめてご紹介してきました!
- 色々わかったけど、自分の場合はどうなのかな?
- この部分についてもっと詳しく知りたい!
- やっぱりなんだかモヤモヤする……
といった方は、ぜひ一度ウズキャリのキャリアカウンセラーにご相談ください。
ウズキャリには第二新卒や既卒出身のキャリアカウンセラーが多数在籍しているため、より詳細な情報やリアルなノウハウを知ることができるはずですよ!
登録は簡単、Webによる面談も可能ですので是非ご利用ください!
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