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中卒の就活は資格取得で有利になる!中卒でも取れる!就職に役立つ資格8選

中卒の就活は資格取得で有利になる!
中卒からの就活って色々と不安……。何か強みになるアピールポイントがあればなぁ。
中卒の就活では、目指す仕事に関連する資格を取得するのがおすすめですよ!

中卒での就職活動は、学歴を補うアピールポイントを持つことで有利に進めやすくなります。

なかでも、この記事では就活を有利にする資格をご紹介。

中卒でも取得できる資格は国家資格、民間資格ともにたくさんあります。

資格を取得することで、収入が増えたり、希望する職業に就職できたりと仕事の幅が広がりやすくなるのでおすすめです。

自分に合った資格を取得して就活に活かしましょう。

この記事の監修者

岡本啓毅

YouTube「ひろさんチャンネル」運営 / 株式会社UZUZ 代表取締役

北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職をサポート。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる”をミッションに、YouTubeでは「就職・転職で使えるノウハウ」を発信中。X、TikTokなどSNS等の累計フォロワー数は13万人を超える。

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中卒の就活をとりまく状況とは?

有利になる資格を知る前に中卒者の就職をとりまく状況を知りたいな!
中学卒業後、新卒で就職する人自体それほど多いわけではありませんが、状況は悪くないようです。

ハローワークを介して出された求人や、就職した人のデータをまとめたのが以下の表です。

【中学新卒者の求人数・就職内定率】

年度求人数(件)求職者数(人)就職内定者数(人)求人倍率(倍)就職内定率(%)
平成31年3月卒19525914803.3081.2
令和2年3月卒16965374533.1684.4
令和3年3月卒11504053432.8484.7
令和4年3月卒10853042663.5787.5
令和5年3月卒10773643162.9686.8

参考:厚生労働省「高校・中学新卒者の就職内定状況等」6P

上記は厚生労働省がまとめたデータですが、求人倍率は低い年度でも2.84倍と、決して悪い数字ではありません。

内定率も全ての年度で8割を超えています。

ただ8割台の内定率を高いと見るか、低いと見るか、意見の割れるところではないでしょうか。

とはいえ上記の内定率は、卒業時に内定を持っている人の割合です。

実際には卒業年度の6月くらいまでには9割以上、就職が決まっているようです。

中卒で就職した場合の年収は?

中卒で就職した場合、収入はやっぱり低くなってしまうのかな?
そうですね、やはり高卒・大卒と比較して低くなってしまうようです。

学歴別の所定内給与(※)の額を比較してみましょう。

(※)所定内給与とは、毎月決まって支給される給与のうち、時間外手当や休日出勤手当などを除いた給与額のこと。

【学歴別 所定内給与比較】

学歴計中卒高卒専門卒大卒
235,200円220,700円197,500円222,800円248,300円

参考:e-Stat 政府統計の総合窓口「厚生労働省 令和6年賃金構造基本統計調査 新規学卒者の所定内給与額

このデータでは高卒よりも中卒のほうが給与額が高い結果となりましたが、それでも専門卒や大卒と比較すると低くなっています。

また社歴・年齢が上がっていけば、企業によっては学歴によって就ける役職が限定されてしまうこともあるかもしれません。

そうなると、生涯年収において大きな差がでてしまいます。

それを補ってくれるのが「資格」であるといっても過言ではありません。

中卒でも高収入を目指す方法は、以下の記事や動画で詳しく解説しています。

ぜひ、合わせてご覧ください。

なぜ中卒の就活は難しいといわれるのか?

求人倍率は低くないようだけど、どうしても中卒の就活って難しいイメージがあるんだよね……。
確かにそうかもしれません。やはり、中卒を対象にした求人自体の絶対数が少なく、目につきにくいからでしょう。

前出のデータから、求人倍率や内定率も決して低くないことは分かります。

しかし中卒の就活では、中卒を対象とした求人が少なく選択肢がない状況であるため、難しく感じてしまうのでしょう。

学歴要件のある求人に応募できない

求人の選択肢が限られるのは、やはり多くの求人に学歴要件があることが原因です。

応募資格が高卒以上・大卒以上となっている求人には当然応募はできません。

応募したとしても高い確率で書類選考で不採用となるでしょう。

就きたい仕事や興味を持てる分野があっても、学歴によって道が閉ざされる可能性は否めません。

中卒に対して良くない印象を持つ企業もある

前提、高校に進学しなかったことに対して、マイナスイメージを持ってしまう企業も少なからずいることを覚えておきましょう。

また悪い印象を持たれなかったとしても、高校に進学しなかった理由は必ず聞かれます。

なぜなら企業側は、学費無償化などの制度が充実しているにも関わらず学業を続けないということは「何か問題を抱えているのでは?」と懸念するためです。

また高校に行かなかったことで「社会で必要な最低限の一般常識が身についていないのでは?」と不安視されてしまう側面もあります。

中卒では取得できない資格がある

高校卒業以上でないと取得できない資格があることも、仕事選びの選択肢を狭めてしまう原因です。

栄養士・保育士・教員などは中卒のままでは受験資格が得られず、この分野に興味があっても就職することができません。

そのため目指したい場合は、定時制・通信制高校への編入や、高卒認定試験に合格するなど、高卒資格を取得しなくてはなりません。

ただ、もちろん上記以外に中卒から受験できる資格はあります。

働きながらでも取得できれば、その後のキャリアアップや転職にも有利に働くため悲観せずに、まずはどんな資格があるのか調べてみると良いでしょう。

監修者コメント

就活では学歴以外の部分で自分の価値をアピールしよう!

中卒の就活では、学歴以外の部分で自身の価値を証明することが重要です。

例えば、下記のような点を意識して就活することが重要です。

  • 人柄と熱意をアピールする
  • 人手不足の業界を狙う
  • 資格を取得する

面接では学歴よりもコミュニケーション能力や仕事への意欲が重視されるため、ハキハキと話し、これまでの経験から培った強みを具体的に伝えましょう。

また、例えば建設・介護・製造・運送などの業界は慢性的な人手不足のため、人柄ややる気を重視して採用する傾向にあります。

中卒で正社員への就職を目指すなら、ポテンシャルや意欲を重視してくれるような業界も視野に入れてみても良いかもしれません。

それにこの機会に、これまで見ていなかった業界も調べてみることで新しい興味関心も生まれやすくなりますよ。

さらに、当記事でも紹介してきましたが「特定の知識や技能があることを客観的に証明できる」資格を取得するのもおすすめです。

中卒から取得できる国家・民間資格は多数あり、これらの資格は即戦力として評価されて就職活動を有利に進めやすくなります。

就職活動において中卒だからといって「ポテンシャルがない」なんてことは、絶対にありません。

自身の努力とアピールで学歴の壁を乗り越え、安定したキャリアを築いていきましょう。

岡本啓毅

中卒で就活に向けて資格を取得するメリット

資格の取得をおすすめする理由は、仕事の幅が広がったり、収入が増加する可能性があったりと資格取得によるメリットがあるためです。

どのようなメリットがあるのか確認しましょう。

仕事の幅が広がる

資格とは国や自治体、民間法人などの認定機関により、その資格の分野に関する専門知識や技術を持っていると認められた人に与えられるものです。

どの職業であっても、未経験の人を採用すると、企業は基礎から教育しなければならず、負担がかかってしまいます。

そのため、経験者に限った採用を行う場合も少なくありません。

しかし、資格を持っていれば、たとえ未経験の職業であっても、ある程度の知識やスキルがあることを証明でき、採用につながる可能性が高まります。

未経験の職種にチャレンジしたい人やスキルアップをしたい人は、資格を取得し企業にアピールすると良いでしょう。

学習意欲と向上心を示せる

資格取得に向けて努力した過程をアピールすれば、目標に向かって継続的に取り組む学習意欲と向上心を示すことができます。

多くの企業は、社員に自律的に学んで成長する力を求めています。

資格取得は誰かに強制されたわけではなく、自らの意思で目標を設定して計画的に学習を進めたことを客観的に証明しやすいものです。  

資格取得へ向けた努力を示すことで採用担当者から「入社後も新しい知識やスキルを積極的に吸収して会社に貢献してくれるだろう」と評価してもらえる可能性があります。

収入が増える可能性がある

取得が難しい資格を持っていると、学歴に関係なく高収入を得られる場合があります。

例えば、税務の仕事を行うことができるのは税理士資格を持っている人に限られます。

しかし、税理士の資格は、大学を卒業した人であっても取得が難しいといわれる資格です。

つまり、税理士資格を持っていれば、限られた人数の資格保持者で、日本中の税務の仕事をすることになり、高収入が見込める可能性があるのです。

同様に高収入が見込める資格として、行政書士やシスコ技術者認定があります。

中卒でも取れる国家資格&民間資格とは?

中卒でも取れる国家資格&民間資格

資格には大きく分けると、

  • 国家資格
  • 民間資格

の2種類があり、これらは認定機関が国か民間かの違いによって区別されています。

国家資格は、国の法律に基づいて認定されるもので、民間資格に比べ難易度が高い傾向にあります。

また民間資格は、民間団体や個人が独自の審査基準を設け、認定するものです。

資格によっては、取得しても就活に活用しづらいものや、取得難易度が高いものなどがあるため、事前に調べてから勉強を始めた方が良いでしょう。

中卒で取れる国家資格4選

国家資格というと、受験できる人は限られているイメージがあるかもしれませんが、実は中卒から受験できる国家資格はたくさんあります。

受験可能な資格をしっかり調べ、希望する職種に役立つ資格を取得することをおすすめします。

以下の4つは中卒から取得できる人気の国家資格です。

宅地建物取引士

不動産業界を目指す人におすすめの資格は「宅地建物取引士」です。

宅地建物取引士(宅建士)は、不動産取引の専門家であることを証明する国家資格です。

「宅建」と呼ばれることも多く、不動産の売買・賃貸の仲介の仕事をする時に役立ちます。

宅地建物取引士には独占業務があるため、不動産会社は従業員5名につき1名以上の宅建士を配置することが法律で義務付けられています。

不動産業界では宅建士の資格が非常に重宝されるため、勉強を重ねて資格を取得することで有利に就活を進めやすくなるでしょう。

調理師

飲食業界を目指す人におすすめの資格は「調理師」です。

調理師は、食品衛生や栄養に関する知識を持ち、安全でおいしい料理を提供する専門家であることを証明する国家資格です。

調理師資格を持っていない場合でも調理を行うことはできますが、調理師資格は調理の技術や衛生面の知識も備えていることの証明になります。

調理師免許を取得するためには、調理師養成施設を卒業するか、実務経験を積んで試験に合格する必要があります。

調理師に興味がある場合は、まずは学べる環境を探すところから始めていきましょう。

国内旅行業務取扱管理者試験

旅行業界を目指す人におすすめの資格は「国内旅行業務取扱管理者試験」です。

旅行を取り扱う営業所では、最低でも一人は国内旅行業務取扱管理者を選任しなければならず、旅行業界では欠かせない資格です。

国内旅行業務取扱管理者とは、旅行業務の責任者として、取引の公正や旅行者の安全を守る重要な役割を担います。

受験資格に学歴や年齢の制限はないため、誰でも受験が可能です。

試験は年に1回実施されるため、しっかり準備していきましょう。

准看護師

医療業界を目指す人におすすめの資格は「准看護師」です。

准看護師の資格は、国家資格ではなく、都道府県知事資格にあたります。

高齢化が進み医療業界の人手不足が続いていることや、不況の影響を受けにくい業界であることを考えると、安定して仕事を得やすい仕事といえます。

国家資格は、学歴を問わず受験でき、安定して仕事を得やすいのが特徴です。

一方、民間資格に比べ、難易度が高い傾向にあるため、しっかり勉強時間を確保した上で、受験することをおすすめします。

中卒で取れる民間資格4選

民間資格には、誰もが知っている有名なものから、特定の業界や組織の間で用いられる資格まで様々な資格があります。

ここでは、中卒から受験でき、就活に役立つ資格をご紹介します。

インテリアコーディネーター

不動産業界や建築設計事務所、住宅関連メーカーなどへの就職を目指す人には、「インテリアコーディネーター」の資格をおすすめします。

インテリアコーディネーターは、住む人にとって快適な住環境を作るプロ。

インテリアの知識を豊富に持ち、住みやすい空間を整えるのが仕事です。

インテリアコーディネーターは民間の資格であり、資格がなくても名乗ることはできますが、資格を持つことで専門知識があることの証明となります。

住宅メーカーや工務店、建築設計事務所や家具メーカー、インテリア販売店などでの就職活動では、有利に働きやすくなるでしょう。

医療事務技能審査試験

医療機関での就職を希望する人におすすめの資格は「医療事務技能審査試験」です。

医療事務とは、診察料の計算やカルテの整理、受付業務などを行う仕事で、医学や薬学に関する知識も必要になります。

医療事務技能審査試験は、一般財団法人医療研修協会が実施する医療事務の技能を評価する試験で、通称「メディカルクラーク」と呼ばれています。

この資格を取得すると医療事務に関する専門知識と技能を証明できるアピールになるでしょう。

さらに、医療という専門分野の知識を身につけることで、就活では勉強意欲や働く意欲をアピールできる材料にもなります。

ホームヘルパー

需要が多い介護の分野に進む人におすすめの資格は「ホームヘルパー」です。

ホームヘルパーは高齢者や障碍者の食事や入浴、排せつそして移動などの支援をする仕事です。

高齢化が進み、介護士不足が社会問題となっているため、比較的職を得やすい資格といえます。

また、ホームヘルパーの取得後は、スキルアップとして国家資格の介護福祉士の取得を目指すのも良いでしょう。

秘書技能検定

就活や転職時のアピールに使える資格としては「秘書技能検定」がおすすめです。

言葉づかいやマナーなど、ビジネスの場で求められる知識や対応について問われる資格です。

3級から1級までの4ランクに分かれており、準1級以上を持っていると就活に有利にはたらく場合が多くなります。

民間資格の取得は、仕事への意欲を示すことにもつながります。

進みたい業界で役立つ資格取得を目指しましょう。

監修者コメント

実務に直結する資格や人手不足の業界で需要が高い資格を目指そう

中卒が就活へ向けて資格を取得するなら、実務に直結する資格や人手不足の業界で需要が高い資格を目指すのがおすすめです。

就職後の仕事で直接役立つ資格を選べば、採用担当者に「入社後すぐに活躍してくれそうだ」と判断してもらいやすくなります。

例えば、資格がなければ就けない仕事や、資格手当が出る仕事の場合、資格を保持している点は強力なアピールポイントになります。

また、人手不足の業界ではスキルを持った人材を積極的に採用する傾向があるため、就職先の多い業界の資格を取得することで就職のチャンスが広がるでしょう。

さらに、資格は単に知識やスキルがあることの証明だけでなく「自ら学ぶ意欲」と「目標を達成する力」があることを示す材料となります。

面接では、なぜその資格を取ろうと思ったのか、どのような努力をしたのかを具体的に話せるように準備しておきましょう。

岡本啓毅

まとめ

中卒から取得でき、就活が有利になる資格を紹介してきました。

気になる資格はありましたか?

資格取得を目指す際には、希望する職種に合う資格なのか、自分が取得できる難易度なのか、必要な勉強時間を確保できるのかといったことも考えなければなりません。

自分に合う資格を取得し、就活を有利に進めましょう。

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