もくじ
これまでは英語力を必要としなかった理系の職種でも、働く人の国際化や企業の海外進出などによって、英語を使う機会が増加しています。
理系で英語力を活かしたい方向けに、ここでは以下について解説していきます。
- 英語を活かした理系の仕事は何?
- 【TOEICのスコア別】就職可能な仕事例を紹介
- 社員の英語力を伸ばすための企業の取り組み
英語を活かしたい理系出身者には是非読んでもらいたい内容です!
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英語を活かせる理系の仕事はどんなものがある?
- ITエンジニア
- プラント/建築系エンジニア
- 医薬品関係の仕事
- 航空整備士
- 海外拠点のあるメーカーの技術職
ITエンジニア
システムエンジニア・プログラマー・インフラエンジニアといったITエンジニアに必要な英語力は、英語で書かれたマニュアルやドキュメントなどを読解する力。
IT技術は日々進歩しています。
最新技術の情報は英語で発信されているものも多く、英語の読解力があれば、訳す時間や手間をかけずに得ることができます。
収集した最新情報をスピーディに技術に落とし込むことができたら、エンジニアとして有利になります。
また、海外企業とやり取りすることが多い場合には、読解力以外にも英語でコミュニケーションが円滑にできることも重要なポイント。
情報収集+英語でのコミュニケーション、がメインとなるので、そこまで高度な英語力は必要ありませんが、ある程度は身につけておきたいですね。
プラント/建築系エンジニア
海外に拠点のある食品、化学系、水力や電力などの工場で働く「プラントエンジニア」や大型ビルの建設に携わる「建築系エンジニア」は、英語力を求められることが多い仕事です。
例えば、自社工場が海外にある場合や海外顧客とのやり取りが英語で行われる場合。
技術的な問い合わせへの対応で、英語を使う機会があります。
また、海外へ出張したり、駐在することになるケースも珍しくありません。
海外赴任となれば、現地スタッフの指導や顧客対応などで高い英語力が必要になります。
ただし、
「英語よりも中国語ができるスタッフがほしい」
「海外企業との取引があるとはいえ、基本は日本語で対応している」
と必ずしも英語力が必要とされているとは限らないため、事前にしっかりチェックしておきましょう。
医薬品関係の仕事
英語力が求められる医薬品関係の仕事は、MRやCRA、メディカルライターなどが挙げられます。
MR
MRとは、医療従事者に医薬品情報を提供する人のこと。
海外への出張や転勤があるケースは稀ですが、通常の業務で英語が必要になることがあります。
例えば、最新の医薬品情報を医師に提供したい時。
医学論文は英語で発表されることが多く、英語ができるかどうかで情報収集力に差が出てしまうんです。
ただしMRの場合は、英会話力が必要なのでなく医学論文が読めればOKなので、読解力には自信があるという人に向いています。
CRA(臨床開発モニター)
CRAは薬の開発で必要な治験が適切に行われているかどうかを監視する仕事。
担当する治験や所属する会社によって高い英語力が求められます。
例えば海外で行う治験を担当する場合は、読み書きに加えて、英語で問題なくコミュニケーションがとれなければなりません。
また、外資系企業のCRAに就職すると上司が外国人ということもあるので、専門性の高い話題にも対応できる高度な英語力が必要になります。
CRAは、「英語ができる」というだけでなく、「英語で専門的な仕事をこなせる」必要があるのです。
メディカルライター
メディカルライターは、医療に関する文書を作成する専門家のことです。
仕事の幅が非常に広いので「メディカルライター=英語力が必須」ではありません。
ただ、「治験総括報告書の作成」や「医療文書の翻訳」など専門性の高い仕事をするの場合、高度な医療英語の知識やライティング・リーディング力が必須になります。
航空整備士
航空機を点検・整備・修理する航空整備士は、英語で書かれたマニュアルを読み解く必要があります。
トラブルが起きた時は、膨大な英文資料から必要な情報を迅速に集めなければなりません。
とはいえ、マニュアル自体は英語を母国語としない人でも読みやすいように作られているため、高い英語力は不要です。
ただ国際線の担当になった場合、外国人の機長や整備士とコミュニケーションをとる機会が増えるため英会話力が必須となります。
英語のマニュアルが読み取れ、さらに英会話ができると航空整備士として広く活躍できるでしょう。
海外拠点のあるメーカーの技術職
半導体メーカー・電子部品メーカー・自動車メーカーなどで、海外に拠点のあるメーカーの場合、技術職も英語を使う機会があります。
海外にある工場とやり取りしたり、海外支店に出張や駐在したりすることも……。
理系が英語を活かせる仕事に就くには、TOEICは何点必要?
日本企業の場合、英語力を測るための指標として使われるのはTOEICです!
ここでは、TOEICのスコア毎に英語レベルと目指せる職種について見ていきましょう。
500点未満
残念ながら500点未満では評価の対象にはなりません。
むしろ400点未満の場合、「英語力が無い」ことをアピールしてしまうことになるので記載しない方が良いでしょう。
500~595点
500点台も「英語ができる」とはみなされません。
ただ基礎的な英語力はあり、ある程度の読み書き・簡単な日常会話ができるレベルだと判断されます。
600~695点
履歴書でアピールできるのは600点以降です。
600点は、「長文が聞き取れて、ある程度の意見を述べることができる」というレベル。
上場企業が一般社員に求めるスコアです。
700~795点
TOEIC700点台は、会話の中で、長いセンテンスでも細部まで聞き取れるレベル。
英語力が高いと評価される点数です。
意見を述べたり、複雑な要求にもある程度応えられるようになっていますが、広く話を展開していくのは難しい、という段階です。
800~895点
800点台は、ビジネスにおいて支障ない程度の英語力があると判断されるレベル。
800点以上あれば海外勤務のポジションも狙えます。
900~990点
900点台は、高度な英文を理解し、的確な英文を書くことができるレベル。
どんな仕事に就くにも申し分ない英語力があると証明できます。
理系の場合だと、メディカルライターの翻訳業務や英文での公式文書の作成といった高度な仕事も担当可能。
TOEICで高得点を取ったら……
スコア毎のだいたいの就職先がイメージできてきましたか?
それについてはこちらの記事で詳しく解説しているので是非ご覧くださいね。
実際にTOEICが900点台なのに「英語は話せない」という人も存在します。
英会話は勉強で身につくものではなく、英会話レッスンなど実際に会話を通して習得できるんです。
なのでTOEICでハイスコアを目指すことはもちろん大切ですが、英語でのコミュニケーションが求められる仕事を希望する場合は英会話の練習もしておきましょう。
なお、企業によっては就活そのものを英語で行う場合もあるので、そんな時はこちらのページ「就活関連の英単語 over100!例文あり(名詞、動詞、熟語・表現)」をチェックするのがおすすめです。
英語を推している企業は理系・文系問わず増えている
グローバル化が進む中、企業全体で「英語」で業務をを行う会社が増えています。
例えば、
- 楽天:社内公用語が英語
- ホンダやシャープ:将来的に社内公用語を英語にすると発表
- パナソニック:昇進にTOEICのスコアが必要
- ソフトバンク:TOEICの高スコアを持っている社員に対して報奨金を支給
などが挙げられます。
英語を社内の公用語にすることには、どんな理由があるのでしょうか?
社内公用語を英語にする理由
企業が社内公用語を英語にするには、3つの理由があります。
- 日常的に英語を使うことで社員の英語力を伸ばしたいため
- 優秀な外国人を受け入れやすくするため
- 仕事の効率化を図るため
それぞれ詳しく理由をみていきましょう。
日常的に英語を使うことで社員の英語力を伸ばしたいため
いくら英語の勉強をしたり英会話レッスンを受けたりしても、日常的に使わなければ英語力は伸びません。
でも、会社全体が英語環境なら、社員みんなが毎日英語のインプット・アウトプットができます!
会話やメールの中で「この場合は英語で何て表現すればいいんだっけ?」「今の先輩の表現分かりやすかったな」など考えることになり、一つひとつが英語のトレーニングに。
楽天では日本人社員同士の会話はもちろんのこと、社内の食堂のメニューまで英語にしているのだとか。
このように「日常的に英語に触れること」で英語に対する意識も上がっていきますよね。
優秀な外国人を受け入れやすくするため
日本語しか通じない社内に、日本語が話せない優秀な外国人を採用しても能力を十分に発揮できません。
しかし社内公用語が英語であれば、即戦力として活躍できる可能性が上がります。
世界中から優秀な人材を集められると、企業全体としてのレベルアップも図れます。
少子高齢化によって労働力の低下が懸念されており、海外の人材の登用は今後も増えていくとされています。
仕事の効率化を図るため
海外支社があるところや外国人スタッフのいる会社では、メールや議事録・電話を全て英語で統一していれば、業務効率がアップします。
海外支社や海外スタッフに対して文書や会話をいちいち英語に翻訳する作業は必要なくなるためです。
また、英語での会話をルール化することで日本人・外国人の区別なく話せるので気を遣う場面も減ります。
このように業務上効率的なのです。
英語力を磨くためのサポートをしている企業も!
このようなミスマッチを避けるには、あなた自身の英語レベルと企業が求めている英語力がマッチしているかどうかを入社前に調べておく必要があります。
また、企業によっては入社後の英会話レッスンのサポートやTOEIC受験費用補助など英語力を磨くための支援制度を設けていることも……!
理系が英語を活かした仕事に就くには「英語力」と「専門性」が大事
理系の中で英語力が必要とされている職種やTOEICスコアの目安について紹介してきましたが、英語はあくまでツールの1つです。
TOEICが900点以上あったとしても専門知識がゼロであれば、あなたの能力を活かすことはできません。
例えば前述したITエンジニアの場合、いくら英語ができたとしてもプログラミングなどの専門知識がなければ仕事になりません。
IT技術に関するバックグラウンドがあるからこそ、英語で発信される情報を理解して自分の技術に活かすことができるんです。
英語でのコミュニケーションにおいても同様。
英会話が得意であれば外国人と日常会話はできますが、仕事になると専門的な話は知識がないとできませんよね。
日本語でも自分の専門外の難しい会話にはついていけません。
それと同じで、いくら英会話が得意でも、専門知識がないと理解できず仕事に活かすことができないでしょう。
「英語力」と「専門性」の2本柱があれば、大きなプラスに。
英語で仕事をしたいのであれば、英語力だけでなく専門性も高めていくようにしましょう。
まとめ
ここまでの話をまとめてみましょう。
- 理系の職種でも英語を活かせる仕事(ITエンジニア・プラント/建築系エンジニア・医薬品関係の仕事・航空整備士・海外売上比率の高いメーカーの技術職など)は豊富にある
- TOEICのスコアから、どんな職種を目指せるのかが分かる
- 英語を推している企業はこれからも増えていく
- 英語力と専門性を兼ね備えると大きなプラスに
今後も「英語で仕事をする」スタイルに追随する企業は増加していくことが予想されます。
そのため英語を活かせる場は広がってくるでしょう。
理系で英語が使える職種を紹介しましたが、
- 実際にその職種の求人が「今」あるのか
- 求人がある場合は、どんな企業なのか
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