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情報・通信業界は多くの学生から注目を集める業種の一つです。仕事の面白さはもちろん、給与体系や教育制度など注目を集めるにはそれなりの理由が存在します。ライバルが多いからこそ、企業研究は大きな要となってくるのではないでしょうか。今回は特に老舗中の老舗でもある野村総研について事業内容や特色、そして求める人物像などについて探ってみたいと思います。
「野村総研」の給与水準はトップクラス
株式会社野村総合研究所は、情報・通信業界では大手として知られています。その歴史は古く1965年に設立され、2015年には創立50周年を迎えました。英文社名を略してNRIグループとして成長し続け、2015年3月現在、従業員数は連結で9012人という巨大企業に発展したのです。
将来性が期待でき、なおかつ業界トップクラスで働けることから人気も高く、「会社四季報 春号 2015年2集」によると平均年収の高い企業の35位にランクインされました。その年収は平均年齢38.7歳に対して1,091万円という数字が報告されています。年収の高さからも、仕事のやりがいをうかがい知ることができますね。
野村総研」の軸となる4つの事業
給与水準が高いということは、情報・通信業界の中でも大きなシェアを占めていることになります。そんな業界のトップクラスに位置する野村総研では以下の4つを大きな軸としています。
コンサルティング事業
顧客ごとに細かな戦略を立てるマネジメントと、ITの戦略を提案するシステムコンサルの二つから構成されており、企業や社会の状況を踏まえた上で培ってきたノウハウを武器として提供しています。
金融ITソリューション事業
野村総研では得意分野でもある金融を更に細分化し、証券・資産運用・銀行IT・保険ITの4つのソリューションを通して顧客の課題解決に向けての取り組みを行っています。細分化した事業だからこそきめ細かなサービスの実現につながっています。
産業ITソリューション事業
製造や流通、サービス業や産業など幅広い業界に対応すべく、業界別・業種別に分けたソリューションを提供する事業です。対応できる業界は幅広く、コンサルからアウトソーシングまでを一括管理しているのも特徴といえます。
IT基盤サービス事業
ITを基盤として、先駆的なサービスの提供を実現する事業です。システムの運用やインフラ整備の他、セキュリティ対策などこれからの日本のITを支える基盤といっても過言ではありません。
野村総研の基礎となる事業は、情報・通信業界の中でも要とも言える重要な事業の一つといえます。
「野村総研」が求める人物像
企業が大きく飛躍するためには人材は重要な資源の一つです。野村総研ではどのような人物像を求めているのでしょうか。野村総研の採用情報によると、下記の3つを求める人物像として設定しています。
- プロフェッショナル志向を持つ
- 組織プレー、チームワークが可能である
- 幅広い分野への興味とバランス感覚を有する
面接ではグループディスカッションで上記の人物像を多角的に判断し、学生時代に打ち込んだことや、志望動機の他、挫折の有無と、どうやってその挫折を克服してきたのかなどの質問もあるようです。
業界大手なだけにストレス耐性や解消法についての質問もある他、事業内容についての理解と、立案など具体的な質問もあります。これらは企業分析を行い「自分ならこうしたい」というシミレーションしておくことで、自分の言葉として伝えられるのではないでしょうか。
もちろん年度によって質問の内容は変わってきますが、即戦力となる人材を求めているだけに、面接では具体的な内容に備えた対策がカギになってくるかもしれません。
「野村総研」にある豊富な人材育成制度
野村総研は事業を進めるにあたり、教育制度や評価制度も重要視しています。具体的な精度としては以下の3つの柱を掲げています。
業績・成果・能力主義
こちらはその名の通り、総合職として入社して以降、基礎を積んだ上で専門的な分野にステップアップできる制度です。応力に応じて適正に評価してもらえる環境が整えられているのが特徴といえます。
裁量労働制
一定の期間を経た後、個人の能力に応じて仕事の進め方を自分でプランニングできる制度です。勤務時間という縛りではなく、業務の内容を自己管理できるというメリットがあります。
評価・人材育成制度
「Challenge&Ac制度」、通称C&Aと呼ばれるこの制度は、半期ごとの目標を上長と共に確認し、評価する制度です。経験豊富な上長からは的確なアドバイスを受けることができますし、何より定期的に振り返る事で業務の見直しとより高い目標設定が可能となります。
また、情報・通信業界の中ではトップクラスとも呼ばれる教育制度も充実しており、人材開発部が中心となり資格取得のための支援なども行っています。
この大きな3つの柱からも、キャリアを積みながらスキルアップできる環境が整備されているのを知ることができるのではないでしょうか。
「野村総研」以外にもこの企業は見逃せない!
野村総研は、難易度が高い傾向がありますがそれだけやりがいや待遇も魅力的な企業といえます。野村総研を希望している人は競合他社の「NTTデータ」も確認しておくことをおすすめします。
NTTデータは就職ランキングの上位に入るほど人気が高い企業の一つ。東京オリンピックの開催でますます注目度が集まる豊洲に本社を構え、2015年3月期の連結売上高は1兆5118億1200万円、経常利益は779億900万円で、国内や海外にも多くの拠点を有する通信業界のパイオニアとも言える存在です。
類似企業や競合他社を研究しておくと、業界の傾向などを知ることができますし、就職した時にも仕事に生かせるヒントになるので、この機会に確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
IT業界を先導する野村総研についてご紹介しました。今後も日本の未来にさまざまな事業を通して提案しつづける野村総研は、あなたの夢を実現できる企業の一つかもしれません。その夢を叶えるかどうかはあなた次第。成功に結びつく事を応援しています。