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世界の「食」を支える、変える老舗企業!「味の素」企業研究

味の素株式会社は、食品事業を主軸に、アミノ酸事業、医薬事業など幅広い事業展開を行っています。日本のみならず、世界を舞台に幅広く活躍するグローバル企業といっても過言ではありません。理系の就活生にとって、注目すべき企業といえますね。そこで今回は、味の素株式会社について徹底解析します。

「味の素」のプロフィール

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「味の素」の設立と沿革

味の素の歴史は、1908年(明治41年)に池田菊苗教授が昆布のうまみ成分であるグルタミン酸を発見し、原料とするうま味調味料の製造に成功した瞬間から始まります。池田菊苗教授は、化学薬品事業を展開していた二代鈴木三郎助に事業化を依頼。「グルタミン酸塩を主要成分とせる調味料製造法」の特許の権利を共有し、1909年に世界初となるうま味調味料「味の素」は誕生しました。後に社名ともなる「味の素」の名前は、製品化にあたって命名する際に二代鈴木三郎助が提案した「味の元」が基礎となっているとか。「元」は、茶道などの家元を連想させるため、「素」と改めたそうです。こうして「味の素」は、1909年12月24日に商標登録されました。

販売にこぎつけたものの、その後の道のりは困難を極めました。今までにないうま味調味料「味の素」は、世間の人々になかなか受け入れられなかったことが理由のひとつです。しかし、二代鈴木三郎助は、さまざまな困難にも屈することなく事業の拡大に挑み続けました。販売店の設置や、広告など当時の日本ではユニークともいえるマーケティングを、国内のみならず台湾や中国などのアジア地域にまで展開させたのです。1917年には、ニューヨークに事務所を設置するほどというから驚きですよね。

1917年(大正6年)6月に、味の素社の前身である株式会社鈴木商店を設立。1923年の関東大震災で社屋消失と工場全壊という未曽有の困難に遭遇しながらも、味の素の開発・製造・販売を継続。第二次世界大戦後の1946年2月に「味の素株式会社」と社名を改称し現在に至っています。

味の素の企業理念

企業として掲げるコーポレートスローガンは『おいしさ、そして、いのちへ(Eat Well, Live Well.)』
引用元:味の素公式サイト

食品事業を基幹とし、アミノ酸の研究・開発にもっとも力を注いでいます。社名の「味の素」は、うま味成分であるグルタミン酸の発見から製造された調味料のこと。グルタミン酸を世界で初めて発見した池田菊苗博士と創業者二代鈴木三郎助の志である「おいしく食べて健康づくり」は、味の素グループの礎であり原点となっています。

数字でみる「味の素」

2010年に創業100周年を迎えた味の素株式会社は、世界130国におよぶ国と地域に販売拠点をもち、従業員数はグループ全体で31312人(2015年3月31日時点)、2014年度の連結売上高は1兆66億円を誇る大企業として成長し続けています。

「味の素」の事業内容

主な事業は、アミノ酸を核とした「食」「バイオ・ファイン」「医薬・健康」の三分野にわたり、世界の人々の食と健康に貢献することを目指しています。食品事業では、創業以来培ってきたアミノ酸の研究と開発を活かした独自の技術とノウハウが最大の特徴。調味料・加工食品分野においては、日本最大の売上高を誇る業界トップの大企業といえます。

バイオ・ファイン事業は、先端バイオ・ファイン技術をもとに、世界一のアミノ酸メーカーとして医薬や食品、調味料や化粧品などへ事業分野を展開。いわば、味の素の事業の核ともいえる領域です。バイオ・ファイン事業のなかには、グルタミン酸と核酸を利用した調味料事業やうま味調味料事業などさまざまな分野があります。また、各種アミノ酸の用途開発や加工利用も行っており、独自のアミノ酸製造技術をもつことでも広く知られています。

バイオ・ファイン事業における研究開発費は、総売上高(2014年度連結実績)の3.2%にもなる322億円を投入しており、最も力を入れている事業だということがわかります。また、医薬事業では、クローン病の栄養治療剤であるエレンタールを始めとするさまざまな医薬品を開発、上市し、世界における医療の進歩に貢献し続けているのです。

「味の素」の求める人材とは?

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個性=スペシャリティを持ち、それを伸ばしたいという強い成長意欲を持ち、キャリアを自らで掴み取る自立した人材。それが当社が求め、ともに働きたいと考える人物像です。
引用元:味の素採用サイト

味の素株式会社では、新卒・既卒を問わず優秀な人材を募集しています。事務系、技術系職種に共通するのは、働き方によって、LコースとMコースに分かれている特徴があることです。Lコースは、海外を含む全国転勤が前提の職種、Mコースは原則として転勤はありません。それぞれに果たすべき役割や将来的なキャリアが異なるとのこと。個人の能力を最大限に活かすことができる環境が整っているといえますね。

なかでも、理系の就活のターゲットになるのは、やはり技術系の職種ではないでしょうか。例えば、技術系Lコースでの募集職種は、食品分野から発酵・バイオ分野、化学分野や単離精製分野などを含む6つの分野に分かれています。さらに、それぞれの分野のなかで、研究・製品開発や技術開発・企画、エンジニアリング、品質保証など理系の得意分野ともいえる職種が用意されているのです。

「味の素」の競合他社も要チェック!

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キッコーマン株式会社

醸造調味料を主力とし、醤油の製造・販売では、日本のみならず世界100カ国以上で販売しています。なかでも、アメリカにおいてはKikkoman=Japanese soy sauceとして広く知られており、シェア55%を誇るブランドとして成長し続けているのです。2015年3月期の売上高は3,713億円(連結)、営業利益は253億円(連結)を計上する食品業界のトップ企業です。
(参考:キッコーマン新卒採用情報

キユーピー株式会社

マヨネーズを主力商品とする食品企業として知られ、キユーピー・アヲハタグループを構成しています。株式会社中島董商店、アヲハタ株式会社などのグループ会社を通して、調味料のみならず、さまざまな製品を開発・販売。2015年3月期の売上高は2,278億円(単体)となっています。
(参考:キューピー採用情報

他にも、ハウス食品グループ本社株式会社ミツカングループなど、世界に誇れる食品メーカーは理系の就活に外せない企業といえますね。

まとめ

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いかがでしたか?技術系職種が幅広い「味の素株式会社」についてご紹介しました。食の安全と健康を守る目的を第一に考える世界的な食品企業は、優秀な理系の人材を求めています。世界を舞台に活躍できるフィールドを求めるのなら、挑戦する価値はあるのではないでしょうか。

執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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