今や私たちの生活に欠かすことのできないスマートフォンやタブレット。
実は、それらを動かしている内部の電子部品の多くが日系メーカー製であることをご存知でしょうか?
今回は、そんな就職先としても魅力的な電子部品メーカー大手7社についてご紹介したいと思います。
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スマホの電子部品のなんと約40%は日系メーカー製!
スマートフォンの電子部品のうち、約40%が日系メーカー製なんです。
ここでは日系メーカーの作る電子部品が、スマートフォンを制作するにあたって“どのくらい重要度が高いのか”を解説していきます。
「中国スマホメーカーが“ソニー製部品がなければ作れない!”と悲鳴」というニュースが!
スマホに搭載されるカメラの「眼」の役割を果たす、画像処理を行う半導体「イメージセンサー」。
金額シェアで約4割と世界首位のソニーは、米アップルなどの有力スマホメーカーに供給している。
そんな中、中国の業界アナリストによる「ソニーのセンサーが不足して、中国産スマホがつくれない」という悲鳴が上がっていると現地メディアが伝えている。
完成品であるスマホでは米アップル、韓国サムスン、中国勢の後塵を拝しているソニーが、電子部品では世界のスマホ市場で存在感を示しているようです。
これって意外なようですが、実は日系メーカーはスマホ市場に関しては、完成品よりも電子部品で圧倒的に強いんです。
産経ニュース/中国スマホメーカーが悲鳴 「ソニー製部品がなければ作れない!」他の精密部品も日本製に依存
http://www.sankei.com/premium/news/150618/prm1506180002-n1.html
ハイスペックスマホの電子部品はそのほとんどが日系メーカー製
近年、スマホの高性能化が進んでおり、汎用品(性能はそこまで良くないけど安い部品)は中国を筆頭としたアジア勢が幅を効かせていますが、高性能品(性能がかなり良いので値段も高い部品)に関してはやはり日系メーカーが主役です。
さらに今後は下記のような市場からのニーズが高まるので、より性能の高い電子部品が必要となり、まだまだ日系メーカーを中心にスマホ向け電子部品市場は動いていくでしょう。
日系メーカーの部品が必要になるスマホの進化
- LTEへの対応
- CPU性能やグラフィックス性能の向上
- ディスプレイの大型化
- 端末の薄型化
- 電池の長持ち、省電力化
意外と知らない!日系電子部品メーカー
今後もさらなる市場の拡大が期待される電子部品市場。
ここからは大手日系電子部品メーカー大手7社についてご紹介していきます。
- ソニー
- 京セラ
- TDK
- 日本電産
- 日東電工
- 村田製作所
- アルプス電気
- ローム
ソニー
主力製品はスマホ向けイメージセンサー。
高性能のイメージセンサーは他社の追随を許さず、「エクスペディア」はシェアを落とし続けていますが、iPhoneやギャラクシー向けにイメージーセンサーを供給することで利益を荒稼ぎしています。
他人の土俵で相撲を取るのも時には大事ですよね。
京セラ
京都電子部品メーカー4強の一角で、社長はかの有名な稲盛和夫さんです。
主力製品はスマホ向け電子部品のほとんどで使用されている半導体の元となる樹脂基板です。
2014年から半導体を増産するべく製造能力を増強し、2015年4~6月期の純利益は前年同期比でなんと62%増と急激に伸びています。
TDK
主力製品はスマホ向けコンデンサーや高周波部品。
2015年4~6月期の純利益は前年同期比で2.3倍の130億円まで拡大しています。
日本電産
京都電子部品メーカー4強の一角で、スマホ向け振動モーター、精密小型モーターが主力製品となっています。
2015年4~6月期の純利益は前年同期比で24.1%増の310億円を記録。
スマホ向けだけでなく車載用部品も好調を維持しています。
日東電工
主力製品はスマホ向け光学フィルムです。
2015年4~6月期の営業利益は前年同期比で54%増。
村田製作所
京都電子部品メーカー4強の一角で、主力製品はスマホ向けコンデンサーやフィルターです。
2015年4~6月期の営業利益は前年同期比で73%増の465億円と過去最高を更新しています。
アルプス電気
主力製品はスマホ向けのカメラ・アクチュエータやスイッチで、他にも音響機器向け電子部品も製造しています。
2015年4~6月期の営業利益は前年同期比19%増の415億円になる見通しを発表しています。
ローム
京都電子部品メーカー4強の一角で、京都府京都市右京区に本社を置く電子部品メーカーです。
おもな製品はLSI、トランジスタ、ダイオード、LED、抵抗器など。
スマホ向け主力製品は半導体素子で、2015年4~6月期の営業利益は前年同期比71%増の115億円となりました。
ちなみにスマホにはどんな電子部品が使われてるの?(6大電子”要素”部品)
ニューモデルが発表されるごとにその新しい機能に驚かされるスマートフォン。
その内部に使用されている電子部品は多岐にわたりますが、以下ではその中でも特に主要な電子部品についてご紹介します。
1.コンデンサ
コンデンサは電気を蓄えたり、放出したりする電子部品。直流を通さないで絶縁する(電気を流さなくする)はたらきもあります。電子回路では必ず使うと言って良いほど使われており、電子機器に欠かせない主役級の部品です。
2.抵抗器
抵抗器は電気を流れにくくする電子部品。流れる電気の量を制限したり調整したりすることで、電子回路を適正に動作させる役割をもつ大切な部品です。また、抵抗により発熱する役割もあり、電気エネルギーを熱エネルギーに変える働きもあります。
3.コイル
コイルは電気が流れたら磁力を発揮し、磁石を近づけたり遠ざけたりすると電力が発生する不思議な電子部品。別名インダクタと呼ばれています。コンデンサ、抵抗器と合わせて、電子回路の基本ととなる部品です。
4.ダイオード
ダイオードは、電気の流れを一方通行にする部品です。トランジスタやICなどと同じ仲間で、能動部品と呼ばれます。半導体を用いた基本的な部品です。LEDもダイオードの一種です。
5.トランジスタ
トランジスタは電気の流れをコントロールする部品です。半導体でできた能動部品の代表と言われるぐらいとても重要な部品で、いろんな電子回路で活躍しています。
6.スイッチ
スイッチは電気の通り道のオン/オフや切り替えをする部品です。機械的な動作で電気をコントロールする機構部品の仲間で、人が操作するためのツマミやボタンがついています。
「こんな説明ではイメージ出来ない!」という方にはこちらのサイトがおすすめです。
この村田製作所のサイトでは、本当にわかりやすく説明してくれているので是非一度ご覧ください。
イラストを用いた動画で仕組みを簡単に説明してくれているので、本当に参考になります。
私もこのサイトで勉強させてもらいました。
村田製作所/エレきっず学園「電子部品のはたらき」
http://www.murata.com/ja-jp/campaign/ads/japan/elekids/compo
まとめ
ここまで、大手日系電子部品メーカー大手7社についてご紹介してきました。
時代を牽引していると言っても過言ではないスマートフォンやタブレット。
「社名は聞いたことがあったけど、スマホの部品を作っていたんだ!」と思われた方も多いのではないでしょうか。
就職エージェントUZUZに登録されている企業数は約1,500社以上あり、ソフトウェア通信業界をはじめ、今回ご紹介したようなメーカーも多数登録されています。
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