もくじ
出版会社もたくさんあるし、僕でも簡単に就職できる気がするけど……。
特に既卒者の場合は、就職活動が難航することも。甘く考えていると、後悔するかもしれません。
そこで当記事では、既卒者で出版業界の内定を獲得した人のインタビューからわかるリアルな声や、既卒者が出版業界で就職活動をするときのコツを紹介します。
UZUZが徹底サポート!
既卒者として就職活動を始めた経緯
今回紹介するKさんは、新卒時にアルバイト先から内定を獲得したものの、その後改めて既卒者として就職活動を開始します。
なぜそのような経緯に至ったのでしょうか。
僕の場合は、新卒時にリクナビを使ってエントリーしたり、合同企業説明会に参加したりといった、一般的な就職活動はしていませんでした。
リクナビの求人ページを見たり、説明会に参加しても、本当に働くイメージは湧かないんじゃないかなって……。
それで、だったらアルバイトをして、実際に業務に携わってみる方が良いんじゃないかなと思ったからです!
実際に、当時アルバイトや業務委託で仕事をしていた「インテリアを取り扱う商社」「IT企業のマークアップエンジニア」「出版社での書籍出版」の3つのうち、インテリアを取り扱う商社とIT企業から内定をもらいました。
どちらの会社も魅力的でやりがいがあったのですが……。
「Kさんはとても優秀だし仕事も頑張ってくれるから、うちの会社に入社してほしい。
でも他にも自分がやりたいことがあったら、そっちに挑戦してからうちに来るのは遅くないと思うよ」と言われて。
そこでもう一度自分のやりたいことと向き合って、既卒者として就職活動を始めることにしたんです。
ウズキャリを通じての就職活動
はい、出版業界と音楽業界を志望していました!
出版業界を志望した理由は、実際に書籍の企画、取材、編集、出版の一連の業務に携わるなかで、自分の携わった本が形として世に残る事にとてもやりがいを感じたからです。
それから、小さい頃からずっと好きだった音楽に、何かしらの形で携わりたくて、音楽業界も検討していました。
出版業界に興味のある方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
出版業界への就職を決意した理由
やっぱり、実際に学生時代に本の出版に携わった経験があったため、働き方のイメージがつきやすかったことが大きいです。
また、会社の雰囲気を知りたいという希望に対し、社員と別途面談機会を設けてくれたので、会社に対する信頼感も強かったです。
既卒者が出版業界で就職が難しいとされる理由
- そもそもの求人数が少ない
- 新卒採用に限っている出版社が多い
- 中途採用では経験者が優遇されやすい
それぞれの理由について詳しく説明していきますね。
1.そもそもの求人数が少ない
第一に挙げられる理由としては、出版業界の求人数自体が少ないことがあります。
近年は、インターネットの普及や活字離れにより、出版不況が続いています。こうしたなか、企業は新規の採用を減らしている傾向にあるのです。
さらに、出版業界は人気が高いため、内定獲得は狭き門と言われています。
2.新卒採用に限っている出版社が多い
専門的なスキルが必要とされる出版業界では、新卒をメインに採用して、一から社員を教育することに力を入れている企業が多い傾向にあります。
実際に、第二新卒や既卒者の採用を積極的に行っていない企業も多く、これも既卒者が出版業界に就職するのは難しいと言われる理由のひとつです。
3.中途採用では経験者が優遇されやすい
編集や執筆など、特定のスキルが必要となる出版業界では、経験者を優先的に採用する場合が多いものです。
また、未経験の場合は、編集や営業など、未経験であることをカバーできる能力が強く求められます。
出版業界の主な職種
出版業界を志望するのであれば、仕事を知っておくことも重要です。
出版業界の主な職種は、「編集者」「営業」「校正・校閲」「事務職」の4つです。
1.編集者
編集者は、出版業界の花形と言える職種です。業務の担当範囲は、企画から取材、執筆まで多岐に渡ります。
編集者には、文章能力はもちろん、行動力や発信力、企画力などさまざまなスキルが求められます。
また、編集者はひとつの求人に多数の応募者が殺到するので、高い競争率を勝ち抜かなければなりません。
2.営業
出版業界における営業は大きく分けて「書店営業」と「広告営業」の2種類です。
書店営業とは、全国の書店に自社の本を置いてもらうように売り込む仕事です。
一方で広告営業は、雑誌や本に載せる広告枠を企業に売り込むことが主な仕事となります。
3.校正・校閲
校正は、誤字脱字や正しい日本語が使われているかをチェックする仕事です。
校閲は、原稿に書かれていることが事実であるか、また矛盾する点はないかを確認する仕事です。
どちらも文章力や日本語の正しい知識など、専門的なスキルを求められることから、未経験可の求人はほとんどありません。
4.事務職
出版社など出版業界の企業にも、社内の広報や総務業務を担う部署の募集は少なからずあります。
編集者や校正・校閲などと比べて、直接書籍に触れる機会は少ないものの、出版業界に関わることができるという理由から応募をする人もいます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
執筆自体は外部委託している出版社が多数
出版業界といえば、文章を書く仕事をイメージしている人が多いかもしれませんが、実際にはフリーライターなど、外部のパートナーに執筆の依頼をしている出版社がほとんどです。
また、漫画や小説などを書いている作者・作家は、出版社と契約を結んでいる個人事業主であり、出版社の社員ではありません。
そのことを知らずに「文章を書きたい」「本が好き」という気持ちだけで出版業界を志すと、内定を獲得できても入社後のギャップに苦しむ可能性があるので、気を付けましょう。
既卒者が出版業界で就職活動をするときのコツ
でも小さい頃からの夢だったし、簡単には諦められない!なにか、良い方法はないの?
成功するポイントを押さえていれば、既卒者でも出版社への就職が叶うでしょう。
ここでは、既卒者が出版業界で就職活動をするときのコツを4つ紹介します。
1.営業職や事務職を検討する
出版に関する専門的な知識や経験を有していない場合は、営業職や事務職を狙うのもひとつの手です。
業界未経験でも営業や事務経験があれば、これまで培ったスキルを評価されて、採用される可能性があります。
2.出版に関する経験を積む
出版に関する経験を積むことも効果的な手法です。
例えば、「ブログを立ち上げて、面接でアピールできるレベルまで閲覧者数を増やす」「出版社でアルバイトをする」などの経験は、面接でより良い評価を得られます。
また、自分でWebメディアを立ち上げ、インタビューやリサーチ、執筆まで行うことも良いアピールになります。
3.出版関連の業界も就活の候補に入れる
出版業界への就職は狭き門となるため、特段こだわりがない場合は、少し視野を広げて探してみるのも良いかもしれません。
例えば、広告業界やWebメディア業界、編集プロダクションであれば、比較的出版業界に近い仕事に携われます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
Webメディア業界は狙い目
広告業界や編集プロダクションは数が限られているため、就職活動は決して楽ではありません。
そこで選択肢のひとつとしておすすめしたいのが、Webメディア業界への就職です。
スマホが現代人の必需品となった現代、さまざまなジャンルのメディアを打ち出しているIT企業は多く存在します。
さらに、出版業界もWebへの進出が積極的であるため、スキルアップすることが、結果的に出版業界へのステップアップにつながるかもしれませんよ。
4.転職エージェントに相談する
狭き門である出版業界では、そもそも募集企業が見つからないケースもしばしばあります。
そんなときには、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職エージェントでは、企業のホームページや転職サイトに掲載されていない非公開求人を紹介してくれる可能性があります。
さらに、あなたにピッタリの仕事探しから書類選考、面接の対策まで、就職活動全体を総合的にサポートしてくれるので未経験者でも安心です。
特に、出版業界に特化した転職エージェントに相談すれば、より効果的な書類添削や面接対策を行ってもらえるでしょう。
「出版業界に勤めたいけど、何から始めたら良いのかわからない……」という人は、転職エージェントに相談して、総合的なサポートを受けてみてくださいね。
まとめ
出版業界は、求人数が少ないことに加えて、新卒者を優先的に採用する傾向があることから、既卒者が未経験で就職するのは非常に難しいと言われています。
そのため、既卒者が出版業界を目指す場合は、出版に関する経験を積んだり、営業や事務のスキルを磨いたりすることがおすすめです。
そのほか、広告業界やWebメディアといった出版関連の業界も就職の視野に入れる、転職エージェントに相談する方法も有効です。
出版業界に勤めたい既卒者の方は、既卒・第二新卒の就活を得意とするキャリアアドバイザー「UZUZ」に相談してみてはいかがでしょうか?
UZUZが徹底サポート!