もくじ
と、不安を感じている人もいるでしょう。
同世代の友人と比べると収入が少ないことに気づき、将来に焦りを感じるときもあると思います。
今回は、フリーターと正社員の年収格差をメインに「フリーターが年収以外にも金銭問題を抱えやすいこと」について解説していきます。
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フリーターと正社員ってどのくらい年収が違うの?
厚生労働省によると、大学進学率は20年間で20%以上と急激に上昇しているものの、一方で大学卒業時に就職も進学もしていない人も増加しているとのこと。
と、気軽にフリーターになった人もいるかもしれません。
いずれにしても、非常に多くの若者がフリーターを選ぶ時代になりましたよね!
しかしながら、正社員とフリーターでは、将来において年収が大きく違ってくるという事実があるんです。
以下のグラフをご覧ください。
正社員とパート・アルバイト(フリーター)の収入差は、20代前半で正社員が2倍ほど上回っているんです。
正社員の年収が多いという事実は、大卒でも高卒でも変わりません。
それが、30代〜40代になるとさらに年収差が大きくなっていきます。
それは、20代前半までの話。
ほとんどの場合、フリーターは正社員に年収で勝てることはないんです。
フリーターと正社員の年収の違いはどこ?
では、正社員がフリーターより年収が多くなるのはどうしてでしょうか?
それには大きく分けて下記3つの理由があります。
- 正社員は、毎月の給与とは別に賞与(ボーナス)の支給があるから
- 継続勤務年数や実力により昇給するから
- 月給制のため、風邪などで欠勤しても収入が減らないから
理由1:正社員は、毎月の給与とは別に賞与(ボーナス)の支給があるから
企業によって賞与額は異なりますが、例えば1カ月分の賞与があるだけでも年収に差が出ますよね。
理由2:継続勤務年数や実力により昇給するから
正社員には、1年2年と働き続けることで、年収が増える仕組みが存在しています。
フリーターも昇給はありますが、ほとんどが時給換算となり昇給額も微々たるもの……。
どんどん差がついてしまうのも、納得です。
理由3:月給制のため、風邪などで欠勤しても収入が減らないから
風邪などの欠勤では、「有給」に当ててもらえることが当たり前の正社員。
フリーターの場合、休んだ分だけ収入が減ってしまいますよね。
先のグラフでも見たとおり、フリーターの平均年収は200万円が相場。
年齢が上がっても、年収はほとんど上がらず横ばいになります。
そのため正社員とフリーターを比較すると、年齢が高くなるにつれて賃金格差が広がっていくんです。
先ほどのグラフからもお分りの通り、45歳を過ぎるころには、なんと「フリーターは正社員の3分の1しか年収がない」という残念な結果も出ています……!
結婚して家庭をもつなど将来のことを考えると、決して見過ごすことのできない情報です。
フリーターなら覚えておこう、年収よりも使える金額は少ないんです
ここまでの内容で、フリーターは正社員よりも収入面の差が大きいということがわかりました。
ただでさえ少ない年収ですが、実際に使える金額はもっと少ないことを知っていますか?
はい、実はそうなんです!
その理由は「税金」。
ここから、
- 納める税金の種類
- 納める税金の金額
についてお伝えします!
所得税
稼げば稼ぐほど納める額も多くなるのが、「所得税」です。
支払い額は次のようになります。
所得税の計算式
課税所得×税率-控除額=所得税
- 課税所得195万円以下なら税率5%、控除額0円
- 課税所得195万円~330万以下なら税率10%、控除額97,500円
※課税所得は、年収から基礎控除額103万円を引いたもの。
では、アフロマン君の年収を「150万円」と過程して、計算してみましょう。
※アフロマン君の年収は150万円なので、控除額は0円です。
この金額が、所得税。
月額平均2,000円程度ですね。
給与をもらう際に源泉徴収として所得税が引かれていますので、気がついていない人もいるかもしれません。
ちなみに所得が103万円未満の場合は、所得税を払う必要はありません。
住民税
こちらも稼いでいる額に合わせて、税金も高くなっていきます。
「市民税(都民税)」と「市町村民税(特別区民税)」の2つからなる税金です。
住民税ですが、住んでいる地域により納税額が異なります。
東京都世田谷区を例にすると、
住民税の計算式
課税所得×税率10%+均等割り額+利子割額5%=住民税
※税率と均等割額は、地域によって異なります。
※課税所得は「年収から基礎控除額35万円」と「給与所得控除65万円」を引いたもの
先と同じように年収150万で計算すると、
この金額が住民税になります。
月額平均で、約4,500円です。
こちらも、所得が100万円以下の場合は払う必要はありません。
国民健康保険
年収が103万円以上の場合は、「国民健康保険」または「社会保険」に必ず入る必要があります。
ただし、免除・納付猶予を申請することができます。
世帯の所得と加入人数から算出されますが、計算式は複雑なのでまたの機会に解説しましょう!
東京都世田谷区を例にして説明します。
年収150万と仮定すると、
この金額が、国民健康保険料となります。
そう、かなり高額だとわかりますよね。
もしあなたの年収が103万円以下で親の扶養に入れるようであれば、扶養に入った方が保険料を払わなくて済みますよ。
国民年金
20歳から60歳の国民誰しもが入らなければいけないのが「国民年金」です。
無職であっても支払い義務があります。
ちなみに、平成30年度は月額16,340円でした。
国民年金は、毎年度「保険料の見直し」が行われているんです。
見直しといっても、年々上昇傾向……。
おっしゃる通り。
実は、ニートや低所得のフリーターなどのために減免・軽減制度が用意されています。
どうしても支払いが難しい場合は制度を利用することも検討しましょう!
ただし、減免・軽減制度を利用した分だけ将来もらえる年金の金額も少なくなってしまいます。
慎重に検討するようにしましょう。
- 所得税……月額平均2,000円程度
- 住民税……月額平均で約4,500円
- 国民健康保険料……月額平均13,500円
- 国民年金……月額16,340円
合計:月額36,340円
結局、フリーターが実際に使える手取り額はいくらなの?
そう思う皆さんにズバリ!手取り額をお伝えします。
フリーターの収入を150万と仮定すると、平均月収は125,000円程度。
では、東京都世田谷区に住んでいるフリーターU君を想定して、使えるお金を計算してみましょう!
一人暮らしをしているフリーターの場合
税金(所得税2,000円+住民税4,500円+国民健康保険13,500円+国民年金16,340円)を差し引くと、88,660円が残ります。
一人暮らしなので、電気、水道、ガスなどの光熱費が各3,000円くらいとして合計9,000円。
残りは79,660円ですが、ここから
なども出すことになります。
実際の数字で見てみると、生活していくのはかなり厳しいことがおわかりいただけると思います。
実家暮らしをしているフリーターの場合
実家暮らしであれば、光熱費や家賃はかかりません。
そのため、毎月決まってかかる費用は電話代くらいになりますよね!
贅沢はできませんが、自由に使えるお金もある程度期待できます。
しかし、これはあくまでも親が健在している場合。
もし親が亡くなり実家を相続するとなった場合は、相続税がかかり、自宅に住んでいるだけで固定資産税を支払わなければならないんです。
相続の放棄もできますが、今度は住む場所を失うわけです。
将来に向けて貯蓄をしておくことの重要性が、わかるのではないでしょうか?
フリーターには年収が低い以外にもこんな金銭面の問題が…
実はフリーターは年収が低い以外に、「社会的信用が低い」という面でも大きなデメリットがあります。
楽しく生きられれば、それでいいじゃん!
「社会的信用が低い」ことで起きるデメリットについて、これから詳しく掘り下げていきましょう!
クレジットカードが作りにくい
社会的信用が必要なもののひとつとして「クレジットカード」があげられます。
アルバイトは、社会的に不安定な職業と考えられてます。
理由は明白。
アルバイト先の事情で、いつ仕事がなくなる(クビになる)かわからないためです。
このように判断されてしまい、クレジットカードの審査に通らないことが多いのも事実。
また、そもそもの収入が低いとカードの審査が通らないこともあります。
ローンが組みにくい
車や住宅などの大きな買い物をする場合は、多くの人がローンを組むことになりますよね。
でも、フリーターの場合はローンが組みにくいんです。
これもクレジットカードと同様に、正社員に比べて収入が安定しないことが一番の要因。
フリーターの場合、正社員よりも「仕事を辞めやすい」環境であることも一因になっています。
仕事を辞めてしまって次の仕事が見つからなければ、ローンを返済できない状況に陥る可能性がありますよね。
利用代金を回収できない可能性が高いため、ローン審査で引っかかってしまう確率も高まるんです。
結論、年収アップのためにもフリーターは今すぐ就職した方が良い
ここまで正社員とフリーターの違いについて解説してきました。
年収の違いはもちろん、社会保障や社会的信頼の点でも大きく差が出ることがご理解いただけたと思います。
フリーター生活は20代の今は自由で気楽でも、近い将来に生活しにくいと感じる時が必ずきます!
そのため、少しでも早く正社員としての職を見つけた方がいいんです。
「今すぐ正社員の職に就きたい!」
「フリーターから正社員になりたい」
と思った皆さんにおすすめしたいのは、転職エージェントを活用すること。
例えば、UZUZでもフリーターや既卒、第二新卒向けに就業サポートをしています。
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