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不動産業界に就職するためには?未経験で就職する時の注意点やポイント

不動産業界に就職するためには?未経験で就職する時の注意点やポイント

不動産業界は「高年収だけどブラック」みたいなイメージがあるんだけど、実際のところどうなのかな?
不動産業界に「給料が良い」「ブラック」という印象を持っている人は多いですね。 けどイメージだけで就職を決めるのは、とても危険です!

本記事では、不動産業界への転職に興味のある人に向けて、不動産業界の仕事内容や未経験から就職する方法を解説しています。

不動産業界の仕事に関するイメージが掴める1記事となっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の監修者

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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不動産業界の将来性とは?未経験で就職する前に確認!

不動産業界の将来性とは?未経験で就職する前に確認!

そもそも、不動産業界の将来性ってどれくらいあるのかな?
日本の人口は減少しているし、将来性の面では少し不安かも…。
結論をいうと、大きく成長することはありません。

令和2年度には減少に転じましたが、原因としては、以下のものが考えられます。

  • 新型コロナウイルス感染症による景気の悪化
  • リモートワークが浸透したことによる、オフィスビルの需要低下
  • 災害や金融緩和政策による不動産価格の上昇

新型コロナウイルス感染症によって、不動産業界も大きな影響がありました。

特に打撃を受けているのは、オフィスビルや商業ビル、投資用物件を取り扱っている大手不動産会社です。

これまでとは生活スタイルや働き方が大きく変わり、建設や購入が鈍ったこともあって、当面大きな成長は見込めません。

ただ、不動産の需要がなくなることはありません。

人が生きている以上、家は必要ですし、リモートワークが浸透すると、自宅の環境整備にお金をかける人が増えます。

形が変わったとしても、不動産の需要はなくならず、安定成長していることは大きなメリットといえるでしょう。

不動産業界の今後の注目ポイントについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ぜひお読みください。

不動産業界は法人数が増加し続けている

不動産業界は大きく成長することはありませんが、将来においても安定が見込まれる業界です。

そのことを裏付けるデータを見てみましょう。

実際に、不動産業を営む法人の数は、年々増え続けていることが分かります。

【不動産業法人数】

年度法人数対前年増加率
平成24年度304,000社0.4%
平成25年度306,280社0.8%
平成26年度310,413社1.3%
平成27年度315,542社1.7%
平成28年度321,361社1.8%
平成29年度328,553社2.2%
平成30年度337,934社2.9%
令和元年度347,791社2.9%
令和2年度353,448社1.6%
令和3年度368,552社4.3%

参考:公益財団法人不動産流通推進センター「2023不動産業統計集」P1

最新のデータである令和3年度と、10年前の平成24年度を比較すると、121.2%の伸びがあります。

さらに10年、平成14年度までのデータをさかのぼっても、一度も減少に転じたことはありません。

当然、倒産する企業もある中で法人数が増え続けていることは、少なくとも市場規模は拡大している業界と捉えられるでしょう。

不動産業界全体の売上や利益の推移は?

次に不動産業界全体の、売上規模や経常利益額について見てみましょう。

最新の令和3年度から、過去10年を振り返ります。

【不動産業界 売上額・経常利益額の推移】            (単位:兆円)

年度売上高経常利益額
平成24年度32.73.1
平成25年度37.74.1
平成26年度37.04.6
平成27年度39.44.3
平成28年度43.05.3
平成29年度43.46.1
平成30年度46.55.2
令和元年度45.44.6
令和2年度44.35.4
令和3年度48.66.1

参考:公益財団法人不動産流通推進センター「2023不動産業統計集」P30

令和2年度において減少に転じたものの、40兆円を切ることはなく前年比97.5%と、大幅に落ちることはありませんでした。

過去10年を振り返ってみると、着実に伸びてきている印象です。

もちろん、企業により異なることはあるでしょうが、業界全体としては安定成長していると捉えて良さそうです。

不動産業界は大きく分けて4分類される

不動産業界は大きく分けて4分類される

不動産会社といってもたくさん種類があるよね?
特徴もやっぱり違うのかな?
はい!どの業務に関わるかで、働き方は大きく変わります。

不動産業界の仕事は、大きく以下の4つに分かれています。

  1. 建てる(デベロッパー)
  2. 販売する(売買)
  3. 貸す(賃貸)
  4. 管理する

さらに、上記4つの中でも、取り扱う物件が以下のように分かれます。

  • 新築と中古
  • ビル
  • マンション
  • アパート
  • 一軒家

このように、同じ不動産会社といっても、業務内容や取り扱う商材は大きく異なる点を理解しておきましょう。

1.建てる:不動産開発

不動産開発を行う業者をデベロッパーといいます。

都心部の街づくりやリゾート開発など、規模の大きい土地開発を手掛ける不動産会社」のことです。

よく「ゼネコン」や「ハウスメーカー」と混同されがちですが、明確に違いがあります。

ゼネコンは「大手建設会社」であり、デベロッパーの企画・指示に沿って建設を行う会社です。

デベロッパーとハウスメーカーとの違いは「開発規模」です。

ハウスメーカーは1棟の注文住宅を手掛けているのに対し、デベロッパーは街など大規模な土地開発に携わります。

日本におけるデベロッパーの将来性としては、苦しい状況にあるのが現状です。

人口減少・高齢化・日系企業の海外移転などにより、大規模な都市開発がしづらくなっていることが大きな原因と考えられます。

デベロッパーの有名企業は、以下の通りです。

  • 三井不動産株式会社
  • 三菱地所ホーム株式会社
  • 住友不動産株式会社

不動産開発(デベロッパー)業界をまとめた動画はこちら!

不動産開発の主な仕事内容

不動産開発の仕事内容は、主に以下の4つです。

  1. 開拓用地を取得する
  2. どのように開発するかを決める
  3. 開発作業を行う
  4. 事業化をする

規模の大きい仕事になるので、経験豊富な人が担当することが多いです。

一方、入社してすぐの若手は、事業化した際に入居してもらうテナントや分譲マンションの入居者を探す営業活動からスタートします。

成果に応じて、徐々に規模の大きな仕事を任されるようになっていくのが一般的です。

デベロッパーは責任の大きい仕事ですが、その分やりがいも大きいといえるでしょう。

平均年収は549万円と、日本の平均年収と比較して高めです。

動くお金が大きいため、年収も高くなりやすいと考えられます。

不動産開発業者の就職難易度

不動産開発業者への就職難易度は正直、高いといわざるを得ません。

大手デベロッパーにこだわらないのであれば多少難易度は下がるでしょうが、それでもかなり難しいでしょう。

不動産開発業者は、新卒一括採用がメインの会社が多く、離職率も低い傾向にあります。

そのため、中途入社の求人自体が少ない現状があるようです。

また、仮に求人があったとしても応募者が多く、狭き門となってしまうため、難易度が高くなってしまいます。

2.販売する:不動産売買

不動産の販売とは、文字通り「土地や建物の売り・買い」をサポートする仕事です。

不動産の売却にかかる手続きは、以下のステップがあります。

  1. 相場を調べる
  2. 不動産会社に査定を依頼する
  3. 不動産会社と媒介契約を結ぶ
  4. 希望価格・希望時期に売るための戦略を考える
  5. 販促を行う
  6. 購入希望者が現れたら、条件を交渉する
  7. 売買契約を結ぶ
  8. 決済・引き渡しをする
  9. 確定申告をする

これだけたくさんの手順があり、なおかつ高額な取引なので、素人が手軽に売買できるものではありません。

しかし、人によっては住宅や店舗など不動産を売買するシーンは発生するため、そんな時に専門家としてサポートを行うのが売買会社の役割です。

人が生活する以上、不動産は一定数必要となるため、今後も安定した市場が見込めるでしょう。

不動産売買に関する有名企業は、以下の通りです。

  • 三井不動産リアルティ株式会社
  • 住友不動産販売株式会社
  • 東急リバブル株式会社

売買の営業の主な仕事内容

不動産売買の仕事は、主に以下のような営業活動です。

  • デベロッパーやハウスメーカーの建てた物件を販売する
  • 自社で購入した土地に住宅を建てて販売する
  • 自社の土地に注文住宅を建ててもらえるよう、ハウスメーカーと連携する
  • 中古住宅や分譲マンションの売買仲介をする

このように、取り扱う土地や建物の種類は様々ですが、基本的には商材を適切な顧客に営業する仕事です。

営業手法は会社によって様々で、以下の方法があります。

  • チラシや広告からの問い合わせに対応しながら営業する
  • 飛び込みやテレアポで自ら営業先を開拓する
  • モデルルームに来場された方に向けてアプローチする

営業ノルマを設定している会社が多いですが、不動産は高額な商材だけに成約が難しいです。

そのため、精神的な強さも必要な仕事といえるでしょう。

平均年収は431万円ですが、中にはインセンティブで年収1000万円以上を稼いでいる人もいて、年収は人によって様々です。

売買仲介業者への就職難易度

不動産売買への就職難易度は、さほど高くはありません。

売買仲介の仕事は成果主義の要素が強く、結果を出せる人材であれば経験を問わず採用する傾向があるためです。

ただし、入社後に営業成績が振るわない場合、続けていくことは難しくなるでしょう。

3.貸す:不動産賃貸

不動産賃貸は、物件を貸したい大家さんと、賃貸物件に住みたい入居者を仲介する仕事です。

街中で最もよく見かける不動産会社といえば、この「賃貸物件を取り扱う会社」でしょう。

というのも、公益財団法人不動産流通推進センターが公表している平成29年のデータによると、不動産業界のうち「住宅賃貸業の割合は85.8%」と非常に大きなシェアを占めています。

最近では家を持たない賃貸派の人が増えていることからも、今後も市場規模は上がっていくことが期待される分野です。

取り扱うのはマンションやアパートが多いですが、中には駐車場、倉庫、事務所、土地などを扱うこともあります。

賃貸仲介に関する有名企業は、以下の通りです。

  • 大東建託株式会社
  • 株式会社ミニミニ
  • 東建コーポレーション株式会社

賃貸の仲介営業の主な仕事内容

賃貸の仲介営業の主な仕事は、入居者を探すことです。

探すといっても、飛び込み営業やテレアポは行わず、基本的にはチラシやインターネットサイトからの問い合わせに対応し、接客を通じて営業していくスタイルです。

世の中に賃貸物件は多数あるので、入居者の話をヒアリングして、条件に合った物件を提案します。

一般消費者との接点が最も多く、素人にも分かりやすく説明する力や、信頼される人柄が求められる仕事です。

また大家と入居者との間に入って、条件交渉や契約手続きも行います。

平均年収は400万円程度と、不動産業界の中では低めの分野ですが、その理由は1件あたりのインセンティブが少ないからです。

契約が決まった時に仲介業者に入る報酬は「契約となった物件の家賃1か月分」が基本です。

契約は決まりやすいものの、数をこなさないと厳しい分野といえるでしょう。

賃貸仲介業者への就職難易度

売買仲介業者と同様、結果を出せる人材であれば未経験者を広く採用する企業が多いため、就職難易度はさほど高くありません。

居住用物件では、営業の相手が個人となるため要望を汲み取ることや、分かりやすい説明などコミュニケーションスキルが求められます。

営業経験や販売経験があれば、さらに有利に転職活動を進められるでしょう。

4.管理する:管理

管理会社とは、大家から委託を受けて物件管理全般を代行する会社です。

大家が自分で物件管理をしているケースもありますが、ほとんどの大家は物件管理を管理会社に外注しています。

基本的には「いかに利益を出せるか」が管理会社の課題で、大家と共同で経営を行うパートナー的な立ち位置といえるでしょう。

管理会社が得られる報酬は、大家から毎月もらう管理費と、各手続きの手数料です。

日本の人口は減っているものの、新築マンションの供給は続いており、物件がある以上、管理会社は安定的な需要が見込めると考えられます。

管理会社に関する有名企業は、以下の通りです。

  • 大東建託株式会社
  • 積水ハウス株式会社
  • スターツコーポレーション株式会社

マンションや物件管理の主な仕事内容

マンションや物件管理の主な仕事は以下の通りで、多岐にわたります。

  • 入居者募集
  • 家賃の回収
  • 物件設備の点検やメンテンナス
  • 入居者からのクレーム対応
  • 契約更新手続き
  • 退去手続き
  • 退去後の修繕や清掃

基本的に「大家と取り決めた業務」をこなすので、管理会社によっても仕事内容が若干異なります。

平均年収は456万円と、日本の平均年収と比較するとやや高めですが、勤務先や経験・スキル等で大きな差があることも特徴です。

例えば、物件管理に活かせる資格として、以下のものがあります。

  • 宅地建物取引士
  • 賃貸不動産経営管理士
  • 管理業務主任者
  • マンション管理士
  • 不動産コンサルタント

このように管理業務は、実務経験や上記の資格取得によって、スキルアップできる分野といえるでしょう。

不動産管理会社への就職難易度

不動産管理会社への就職難易度は、やや高めです。

オーナーの代わりに物件管理やメンテナンスを行うため、ある程度の専門知識が必要になります。

入居者募集やクレーム対応なども行うため、経験者が採用されるケースが多いです。

その他

ここまで各不動産業界の仕事について、主に営業職を取り上げてきましたが、不動産も会社であることに変わりありません。

なので、以下のような営業以外の役割もあります。

  • 企画、開発
  • 経理
  • 人事
  • 総務
  • 事務員

企画や開発はデベロッパーで紹介した営業以外の部分であり、建物を建てられるのかを調査し、どのように活用していくかを考える仕事です。

また、どの業界においても共通する「経理」「人事」「総務」を担当する人もいます。

このように営業職以外にも、様々な役割があります。

「不動産業界に興味はあるけど、営業はしたくない…」という人は、ぜひ他の職種も調べてみてください。

未経験で不動産業界はやめたほうがいい?就職するメリット・デメリット

未経験で不動産業界はやめたほうがいい?就職するメリット・デメリット

不動産業界といっても、いろんな仕事があるんだね!
でもさ、これだけ仕事内容が幅広いのに「不動産業界がブラック」といわれるのはなんで?
不動産業界を「ブラック」と言う人は、デメリットを見ているのでしょう。

不動産業界も他の業界と同様、メリットデメリットがあります。

ここでは就職するメリット・デメリットを比較するので、転職を考える際の参考にしてみてください。

未経験から不動産業界へ就職するデメリット

成果主義でノルマに対するプレッシャーがキツい印象があるため、ブラック企業のイメージが先行しがちなのでしょう。

中には体育会系の社風が残る企業もあるため、馴染めない人にとっては厳しい環境かもしれません。

成果が出るまでに時間がかかる

未経験から入社して成果が出せるようになるには、ある程度の時間が必要です。

住宅の購入は大きな買い物であるため、顧客はかなり慎重でシビアな判断をします。

その分、営業にもプレッシャーがかかります。

不動産の豊富な知識が身について、顧客に信頼される営業になるには、ある程度の時間が必要です。

それまでの間は、なかなか成果を出せず、つらい思いをすることがあるかもしれません。

長時間労働になる場合もある

基本的に不動産営業は顧客の都合に合わせて動くことが多いため、勤務時間が不規則になりがちです。

賃貸仲介では年度末の繁忙期には業務量が激増し、かなりの残業が発生するでしょう。

土日が休みではなく、勤務時間も不規則です。

営業成績が振るわない場合は、プレッシャーからついつい労働時間が長くなってしまうこともあるようです。

未経験から不動産業界へ就職するメリット

不動産業界は未経験者でも採用される可能性が高く、結果を出せれば十分に活躍が見込める点は大きなメリットです。

仕事を進めるうちに、不動産関連の専門知識が身につくことも魅力といえるでしょう。

インセンティブで大きく稼げる可能性が高い

成果を出せれば高額のインセンティブがある給与体系のため、高年収が狙える点がメリットです。

インセンティブの形式は様々ですが「売上の~%」「ノルマ超過分の売上の~%」などで、一般的には10%が相場といわれています。

例えば、3000万円の住宅が売れた場合、300万のインセンティブを手にできるわけです。

結果を出せれば大きく稼げます。

若いうちから高年収を目指せることは、大きな魅力でしょう。

高い営業スキルが身につく

不動産営業が扱うのは、住宅という高単価の案件であるため、営業としては難易度の高い部類に含まれます。

こうした分野で成果を出せるようになれば、かなり高い営業スキルを身につけられるでしょう。

不動産営業で身につけた営業スキルは、より高額の案件を扱う難易度の高い営業にも十分に通用すると思われます。

営業実績が豊富であれば、強力なアピールポイントになり、転職にも有利に働きます。

未経験でも不動産業界で活躍できる人の特徴

未経験でも不動産業界をおすすめできる人の特徴

不動産業界で活躍できる人に共通する特徴ってあるのかなあ?
確かにあるようですよ。

不動産取引は、高額な案件となるため、タフな交渉が必要になる場面も多いようです。

顧客にとっては大きな買い物であるため、要求も厳しく営業担当者の責任も重くなりがちです。

そうした中でも活躍し実績を上げる人には、以下の特徴が共通します。

高度なコミュニケーションスキルがある

数ある営業職の中でも不動産営業、特に売買に関するものは、案件あたりの単価が高いのが特徴です。

そのため、顧客の要望もシビアであり、そうした中で成果を出すには、高度なコミュニケーションスキルは必須といえます。

顧客の要望に完璧に応えられない場合は、妥協案を提示し納得を引き出すなど、折衝力・調整力も必要です。

最終的には「この人から買えば間違いないだろう」という信頼関係を構築しなければ、売上にはつながりません。

忍耐強さ・根気強さがある

売上を上げる難易度は、営業職の中でも高い部類に入るでしょう。

特に不動産営業の仕事を始めたばかりのころは、なかなか結果が出ないことも多いようです。

こうした苦しい時も、辛抱強く取り組まなければ売上にはつながりません。

忍耐強く・根気強く、諦めない姿勢がある人が、やがて成果を出すようになっていくのです。

精神的・肉体的にタフである

ノルマがある企業も多いため、売上目標に対するプレッシャーはかなりのものです。

また、顧客のシビアな要望に、苦しい対応を迫られることもあるでしょう。

こうしたプレッシャーに負けない精神的なタフさは、不動産営業に必須のものです。

また、時期や抱えている案件によっては、休日出勤や残業も発生します。

不規則な労働環境にも耐えられる、肉体的なタフさも合わせ持つことが、活躍する不動産営業には求められます。

目標達成意欲が高い

大きく稼ぐには、成果を出してインセンティブを狙うことが近道です。

そのため、不動産営業として成功している人は、目標達成意欲が高い人が多い傾向にあります。

高い目標を設定し達成に執着できる人は、自ずと高い成果を残し、稼げるようになっていくのです。

顧客の幸せをサポートすることに喜びを感じられる

不動産は大きな買い物であり、1人の顧客が人生で何度も経験することは少ないものです。

顧客にとっては、一生に一度の選択であり、その後の人生の幸福度を大きく左右するといっても過言ではありません。

そのお手伝いをすることに喜びを感じられる人は、不動産営業として良い仕事ができる人材になれるでしょう。

顧客と強い信頼関係を構築できれば、知り合いや親戚を紹介してくれるなど、次の営業にもつながっていくのです。

不動産業界に未経験で就職する時の注意点やポイント

不動産業界に未経験で就職する時の注意点やポイント

そういえば、不動産業界って未経験でも就職できるのかな?
営業職なら、未経験でも比較的就職しやすいですよ!

ただし、世の中には様々な不動産会社があり、中には「ブラック企業」といわれるような企業も存在します。

ブラック企業を回避しつつ、未経験から不動産業界に就職するには、以下の4点を押さえましょう。

  1. 企業の口コミを確認する
  2. 転職・就職エージェントで企業を見極める
  3. 扱う物件によっても給料が異なる
  4. 採用されやすい書類や面接の傾向を知る

以下、それぞれの詳細を解説していきます。

1.企業の口コミを確認する

就職したい企業が見つかったら、必ず口コミを確認しましょう。

実際に働いた人から生の声が聞けますし、営業を受けた人がどういう印象だったかも確認できます。

ただし、口コミだけを鵜呑みにしないよう気をつけてください。

なぜなら、人が口コミを書こうと思う時は、ネガティブな反動で口コミを書くことも多いからです。

万人に気に入られる人やサービスは難しいもの。ある程度の割合ならネガティブな口コミがあるのは仕方ないと割り切って考えることをおすすめします。

また、実際に働いていた人による口コミは、退職年度を確認することも大事です。

何年も前の口コミは状況が変わっている可能性も大いにあるので、できるだけ最新の情報を集めるように心がけましょう。

2.転職・就職エージェントで企業を見極める

会社の雰囲気などは、口コミだけではイメージが掴みにくいと思います。

このような内部情報を知りたい場合は、転職エージェントを利用して担当エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントは企業の内部情報に詳しく、一般公開されていない情報も知れるため、企業分析がしやすいと考えられます。

また、転職エージェントに相談すると、就職したい企業が見つかった際にも書類や面接のサポートまで受けられるので、就職を成功させやすい点も大きなメリットです。

3.扱う物件によっても給料が異なる

世の中には多くの不動産会社があるため、給料は様々ですが、基本的には「扱う物件」と「営業成績の評価方法」によって決まります。

  • 一軒家
  • ビル
  • 新築物件
  • 中古物件
  • マンション
  • アパート

このように、扱う物件の種類は様々です。

年収は営業成績によるところが大きいのでなんともいえませんが、平均でいえば「取り扱う物件の単価」に比例する傾向があります。

つまり、一軒家のような大きな金額を取り扱う場合は給料が高くなりがちで、賃貸マンションのような契約は決まりやすいが給料は低めなことが多いです。

ただし、未経験からでも働きやすいのは、賃貸マンションの営業なので、自分に合う働き方をよく考えるようにしましょう。

4.採用されやすい書類や面接の傾向

不動産業界に就職しやすい人の特徴は「数字を追って結果を出した経験のある人」です。

結局のところ、数字にシビアな営業の世界なので、結果を出せる見込みのある人が採用されやすいと考えられます。

面接では過去の経験をもとに判断するので、以下のような人は有利でしょう。

  • 前職で営業成績が社内1位だった
  • 学生時代、一生懸命勉強して偏差値を65まで伸ばした
  • スポーツで全国大会に出場した

つまり、書類や面接では、とにかくこれまでに出した結果をアピールしましょう。

また営業職はコミュニケーション力も重要です。

「アピールできる実績がない…」という人は、コミュニケーション能力の高さをアピールするのも1つの方法です。

未経験から不動産業界に就職したい人におすすめの資格

未経験から不動産業界に就職したい人におすすめの資格

未経験でも不動産業界に就職できるイメージが掴めてきたぞ!
あとさ、不動産業界に就職したい場合、何か準備できることはあるかな?
それなら、不動産業界で有利な資格を取得しておきましょう!

不動産に就職したい人におすすめの資格は、以下の5つです。

  1. 宅地建物取引士
  2. ファイナンシャルプランナー
  3. 賃貸経営不動産管理士
  4. 不動産鑑定士
  5. 土地家屋調査士

それぞれの資格に関する説明と、不動産業界でどう活かせるのかを解説していきます。

1.宅地建物取引士

宅地建物取引士(以下「宅建」)の概要は、以下の通りです。

  • 不動産業界全般で活かせる資格
  • 宅建資格を持っている人にしかできない仕事がある
  • 合格率は15〜17%
  • 受験は年に1回で毎年10月の第3日曜日
  • 受験料は7,000円
  • 合格しても5年に1度の更新が必要

不動産業界では、以下3つの「宅建資格を持っている人にしかできない業務」があります。

  • 契約締結前に重要事項説明を行う
  • 重要事項説明書面への記名押印
  • 契約内容への記名押印

他にも、宅建業には「宅建1名あたり5人までしか従業員を雇うことができない」という法律があります。

これらの理由から、宅建の資格を持っていると、不動産業界においては就職がかなり有利といえるでしょう。

また、宅建を持っていると資格手当がつく企業が多い(相場は3万円)ので、給料が上がるという点でもおすすめです。

2.ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(以下「FP」)の概要は、以下の通りです。

  • 金融知識が広く浅く身につく
  • 合格率は3級で70%ほど、2級で30%ほど
  • 受験は年に3回で、毎年1.5.9月
  • 受験料は3級で6,000円、2級で8,700円
  • 更新はない

FPが不動産業界に役立つ理由は、住宅を購入する場合、生涯かけて返済していくことがほとんどであり、その返済計画をサポートできるからです。

FPは1〜3級に分かれており、3級は金融業界で働いたことのない人でも取り組みやすい内容になっているので、興味のある人は1度調べてみてはいかがでしょうか?

金融全般の知識が身につくので、あなた自身の将来にも役に立つのでおすすめです。

3.賃貸経営不動産管理士

賃貸経営不動産管理士の概要は、以下の通りです。

  • 賃貸住宅管理の専門家
  • 2021年より国家資格となった
  • 合格率は27.7%(2022年)
  • 受験料は12,000円
  • 5年ごとに更新が必要

賃貸住宅管理に関する専門家で、設備の維持・点検が主な業務で賃貸契約後のトラブルにも対応します。

管理物件戸数が200戸を超える事業者は、営業所ごとに1人専任し登録が必要です。

宅建士と同じくらい実用性が高い資格で、取得すれば不動産業界への転職はかなり有利になるでしょう。

4.不動産鑑定士

不動産鑑定士の概要は、以下の通りです。

  • 不動産関連の最難関資格
  • 不動産鑑定評価書の作成は独占業務
  • 合格率は30%程度
  • 受験料は13,000円(書面申請)
  • 5年ごとに更新が必要

かなり難易度の高い資格であり、有資格者の数も宅建士と比較すると10分の1ほど。

不動産の価値を査定するには、幅広い専門知識が必要です。

不動産に関わる高度な専門家としてコンサル的な業務を行うこともあり、高年収が見込める資格といえるでしょう。

5.土地家屋調査士

土地家屋調査士の概要は、以下の通りです。

  • 不動産の調査や測量を行う
  • 不動産の表示に関する登記を行える
  • 合格率は9%台
  • 受験料は8,300円
  • 更新はないが毎月の会費が必要

建物や土地の形状や広さなど精密に測量を行い「表示に関する登記」を行うことが主な業務です。

表示に関する登記とは、土地や建物の形状や用途が変わる際に必ず行わなければならないもので、高度な測量の技術と法律知識が必要になります。

かなり需要が高く、独立開業も目指せる資格です。

不動産業界の企業別年収ランキング

不動産業界の年収別企業ランキング

不動産業界の企業別年収ランキングを紹介します。

「少しでも高い年収の企業に就職したい!」という人は参考にしてください。

※最新ランキング(2023年)

ランキング企業名年収
1ヒューリック1,707万円
2日本商業開発1,558万円
3三井不動産1,273万円
4三菱地所1,267万円
5ランドビジネス1,172万円
6プロパスト1,116万円
7東急不動産ホールディングス1,071万円
8JALCOホールディングス1,067万円
9東京建物1,018万円
10平和不動産1,011万円

未経験から不動産業界に転職したい人のよくある質問

未経験から不動産業界に転職したい人のよくある質問

ここでは、不動産業界に就職を考えている人が抱きがちな疑問についてお答えします。

不動産企業はブラックなの?

明らかなブラック企業は少なくなっているようですが、企業によって職場の風土は異なるので一概にはいえないというのが答えです。

不動産業界は成果を出せば、高いインセンティブが支給され、昇進も早くなります。

こうした環境で成果を上げてきた人が上司になるため、多少の厳しさ、プレッシャーはあると思ったほうが良いでしょう。

反対に成果さえ出していれば、それほどプレッシャーをかけられることはなく、のびのびと仕事ができる環境でもあるようです。

不動産業界がブラックのイメージが強い理由を解説した記事はこちらです。

ぜひ合わせてお読みください。

不動産業界の給与が高いのはなぜ?

不動産営業は、一案件あたりの取引額が高額で利益率も高いため、給与も高めに設定されています。

競合他社との競争が激しい業界であるため、優秀な人材を確保する必要があり、高額の給与を提示する企業が多いのでしょう。

不動産営業は、高額取引によるプレッシャーや、ノルマなどストレスがかかりやすい側面があります。

こうしたストレスへの対価や、モチベーション維持の施策として、高額の給与設定が一般的になっているのかもしれません。

女性でも活躍できる?

不動産業界は男社会のイメージが強いですが、もちろん活躍している女性はたくさんいます。

例えば、仲介業者では窓口担当の女性が多く活躍しています。

事務職でも女性の活躍の場はたくさんあり、整った福利厚生で働きやすい環境が整備されている企業も多いようです。

もちろん営業として活躍している人もいます。

一人暮らしの物件を探している女性顧客などは、担当営業が女性だと安心できるものです。

不動産企業の仕事でつらいことは?

高額な取引となるため、シビアであることは否めません。

顧客との信頼関係が重要で、その構築のため神経を使う必要があり、高いストレスを感じることもあるでしょう。

成果に対するプレッシャーも強く、勤務形態も不規則になりがちなため、ワークライフバランスが構築しにくいこともつらさの一因です。

水曜日が定休日なのはなぜ?

企業によっても異なりますが、水曜日を定休日にしている不動産業者は確かに多いです。

業界の慣例という側面もありますが、業務の都合上、水曜の定休が適しているのです。

賃貸物件を探すことや、住宅購入の契約を行うのは、顧客が休みである土日が多くなります。

土日の営業で成約した案件の事務手続きがひと段落する、水曜を定休としているのでしょう。

まとめ:未経験から不動産業界への就職にはUZUZがおすすめ

未経験から不動産会社に就職を考えている方には、UZUZの利用がおすすめです。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。

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