もくじ

「辞めたい」と思っても、自分の経験が他で通用するのか不安になりますよね。

この記事では、営業から異職種・異業界への転職を考えている方向けに、転職先の選び方や強みの活かし方、成功のポイントまで詳しく解説します。
今の不安を解消するヒントがきっと見つかりますよ。
この記事の監修者

岡本啓毅
株式会社UZUZ 代表取締役
1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。
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営業職から転職したいと考える理由

特に20代後半〜30代前半になると、今後のキャリアや働き方に迷う方が増えてきます。
よくある転職理由を紹介します。
ノルマや成果などのプレッシャー・精神的負担がつらい
営業職では、数字目標や成果に対するプレッシャーが常にのしかかります。
月ごとの売上目標やKPIに追われる日々が続くと「常に追い詰められている感覚」が強くなり、精神的に疲弊してしまう人も少なくありません。
特に新規開拓型の営業では、断られることもよくあるためモチベーションの維持が難しくなることも多いです。
なかなか結果が出ないと「自分は向いていないのでは」と感じてしまい、転職を意識するようになります。
また評価が数字に偏ることで、自分の努力が正当に評価されていないと感じるケースもあります。
将来のキャリアが見えない
営業としてある程度経験を積んだ後「このまま続けていても成長できるのか」「他の職種に挑戦した方が将来の選択肢が広がるのでは」と考える人もいます。
特に同じ業務の繰り返しにマンネリを感じていたり、管理職へのキャリアパスが明確でなかったりすると、今後のキャリアに対する不安が転職の動機になります。
また営業は柔軟に時間を使いにくい側面もあり、ライフステージの変化(結婚、出産、介護など)に合わせた働き方が難しいと感じる人も多いです。
人間関係のストレスや社風が合わない
営業職はチームよりも個人での成果が重視されるため、競争意識が強い職場環境や、上司からの詰め文化にストレスを感じる人も多いです。
また体育会系の風土やハイテンションな文化が合わないという理由で転職を考えるケースもあります。
さらにクライアントの理不尽な要求や態度のきつさに対し、ストレスを感じてしまうこともあります。
ワークライフバランスが取りにくい
営業職は外出や移動が多く、勤務時間の管理がしづらい傾向があります。
日中は取引先とのアポイントに時間を取られ、事務作業や報告書の作成は帰社後や自宅で行うことも珍しくありません。
また顧客都合でのアポイント・出張・休日対応などにより、プライベートの時間が取りにくい点も営業職の大きな課題です。
定時で帰りにくい、土日に仕事の連絡が来る、といった状況が続くと、心身ともに消耗してしまいます。
この結果長時間労働が常態化しやすく「家族との時間が取れない」「趣味や学びに割く時間がない」と感じて、転職を考える人が増えています。
自分の適性に合っていないと感じる
「人を説得することに抵抗がある」「数字を追うよりコツコツ作業する方が好き」といった理由で、転職を考える人もいます。
特に自分なりに頑張っていても、なかなか営業成績に結びつかないと「自分は営業に向いていないのでは」と考える人もいるでしょう。
仕事に向いているかどうかの違和感は、転職を考える大きなきっかけになります。
監修者コメント
転職する前に目的を整理しよう
営業職からの転職で、特に重要なのは「転職したい理由」を掘り下げることです。
「ノルマがきつい」「成果が評価されにくい」など現状への不満を理由に動き出す人が多いですが、それだけだと次の職場でも同じような悩みに直面する可能性があります。
転職を考えるときは「今の仕事で何が満たされていないのか」そして「これからのキャリアで何を大切にしたいのか」を明確にすることが大切です。
自分なりのキャリアの軸を言語化できると、求人の取捨選択や面接でも一貫性を持って判断でき、結果として満足度の高い転職につながりやすくなります。

岡本啓毅
営業経験は武器になる!他職種で評価されるスキル


どのような強みがあるか、具体的に見てみましょう。
コミュニケーション力と信頼構築力
営業職では、初対面の相手と短時間で信頼関係を築くスキルが不可欠です。
このような対人スキルは、チームで動く職場やクライアントとの調整が必要な業務で重宝されます。
具体的には人事・採用、販売職、営業サポート、カスタマーサポートなど、人と接する仕事全般でプラスに働くスキルです。
プレゼン力・提案力
営業では、お客様の課題を聞き出し、自社の商品やサービスの価値を伝えるスキルが求められます。
相手の立場を考慮し、分かりやすく説得力のある話し方ができる営業経験者は、社内外での説明・提案が必要な職種で重宝されます。
コンサルタントや企画職、マーケティング、さらにはエンジニアでもクライアント対応があるポジションなど、説明力と提案力が成果に直結する業務では非常に強みとなります。
情報収集力・ヒアリング力
営業では、顧客のニーズを正しく把握するためのヒアリング力や業界情報をキャッチする力が必須です。
また競合状況、業界トレンドを把握するために日常的に情報を集めて分析し、提案に活かす経験を積んでいます。
このアンテナの高さや、必要な情報を効率よくキャッチアップする力は、異職種でも評価されやすいスキルです。
たとえば、商品企画職やマーケティング職では、市場リサーチ力や仮説構築力として応用でき、分析をもとにした行動提案や施策立案に役立ちます。
課題解決力・提案設計力
「お客様が何に困っているのか」「どうすれば解決できるのか」を考え、最適な提案を行うのは、営業の中心的な仕事です。
営業経験者は「問題を見つけ、整理し、解決する」という一連のプロセスに慣れており、他職種でも即戦力として期待されます。
このスキルは特に、コンサルタント、カスタマーサクセス、プロジェクトマネージャーなど、課題発見から実行支援までを担う職種で高く評価されます。
目標達成力に向けた行動力
営業職は、自らアポイントを取り、戦略を立てて動く「自走型」の働き方が求められる職種です。
そのため指示待ちではなく、自ら課題を見つけて行動するスタンスが身についている人が多いです。
目標に対して自分でスケジュールを組み、粘り強くアプローチする力は、営業以外でも再現性の高いスキルといえます。
スタートアップ企業やベンチャー企業、または裁量の大きな環境で、新規事業開発や業務改善、プロジェクト推進などを担当する際に活かせます。
営業からの転職でおすすめの職種10選


営業出身に人気で、かつ営業職で培ったスキルが活かせる職種をご紹介します。
1.カスタマーサクセス(CS)
顧客が自社製品やサービスを最大限に活用できるよう、導入サポートやトレーニング、問題解決などを通して支援する職種です。
顧客の状況を把握し、どのような課題を抱えているか、どのような目標を達成したいと考えているかを理解することが大切です。
そのため、営業職で培った顧客との信頼構築力や要望をくみ取るヒアリング力、問題解決に向けた提案スキル等が活かせます。
「売る」より「支える」仕事が向いていると感じる人におすすめです。
2.人材コーディネーター/キャリアアドバイザー
求職者と企業の間に立ち、マッチングや面談、キャリア支援を行う人材業界の職種です。
求職者の希望や適性に合わせた求人情報の紹介、応募書類の作成支援、面接対策など、幅広いサポートを提供します。
スピーディーな調整力や両者のニーズを把握して提案する力など、営業職と共通するスキルが必要です。
特に人と深く関わる仕事が好きで、相談に乗るのが得意という人に向いています。
3.カスタマーサポート/テクニカルサポート
自社の商品やサービスを利用している顧客からの問い合わせに、電話、メール、チャットなどで対応し、問題解決を行う職種です。
顧客の疑問や不安を解消し、より快適に商品やサービスを利用してもらうための支援を行います。
顧客の感情に寄り添って、丁寧に課題を聞き出すヒアリング力や対応力、解決策を分かりやすく伝える説明力等が活かせます。
4.マーケティング職
企業の製品やサービスをどう売るかを考えて顧客に伝え、販売を促進する仕事です。
具体的な業務は、市場調査、商品企画、宣伝広告、販売促進など多岐にわたります。
「売る側」から「売れる仕組みをつくる側」へキャリアをシフトしたい人におすすめです。
営業の現場で培った顧客目線での訴求ポイントを活かし、提案する力が必要とされます。
5.人事(採用・労務・教育)
採用活動や社員の教育・労務管理などを通じて、企業の組織づくりを支える仕事です。
特に採用担当は、候補者との面談や求人作成、面接対応など、対人対応が多く求められます。
応募者との信頼関係を築くコミュニケーション力や、ヒアリング力を活かして活躍することができます。
6.販売職(店頭・接客)
小売店やブランドショップなどで商品を販売し、接客を通じて顧客満足を高めることが大切な仕事です。
物を売るという意味では、営業と親和性の高い職種といえます。
顧客ニーズに合わせた提案力や信頼感を与える接客トークスキルは、販売職で即戦力として活かせます。
7.商品開発・企画職
市場調査や顧客ニーズを元に、新商品やサービスを企画・開発する仕事です。
顧客のニーズやトレンドを分析し、商品コンセプトを立案、試作、テスト、モニター調査などを経て、商品化までを担います。
特に営業職として働いていた業界で商品開発職に就く場合は、現場で得た顧客の声を活かした企画提案をすることが可能です。
8.コンサルタント
クライアント企業の課題を分析し、改善提案や業務支援を行う仕事です。
的確な戦略提案やアドバイスをすることで、企業の成長や業績改善などを目指します。
コンサルタントは、分析力や問題解決能力、コミュニケーション能力が求められるため、営業職で得たスキルを活かし、活躍することができる職種といえます。
9.IT技術者
IT技術者といっても、システム開発、運用、サポートなど職種は多岐にわたります。
人材不足もあり、未経験者向けの研修付きの求人も増えており、キャリアチェンジ先として注目されています。
また、新しいものを積極的に取り入れる姿勢も大切な職種です。
チームで協力して仕事を進める力や進行管理スキルが活かせます。
営業職から短期離職し未経験でエンジニアに転職した人の体験談について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。

10.営業事務(アシスタント職)
営業担当者のサポートとして、社内での事務作業を行う仕事です。
営業担当者が社外での営業活動に集中できるように、見積作成、受発注処理、データ入力、顧客対応など営業部門の事務サポートを行います。
営業職経験者は営業フローを理解しているため、その知識や経験を活かした的確なサポート力を発揮できます。
営業からの転職を成功させるために意識すべき5つのポイント

事前にいくつかのポイントを押さえておくことで、後悔のリスクをぐっと減らせます。

1.転職の「目的」を明確にする
「営業の仕事がつらいから辞めたい」という逃げの動機だけで転職活動を始めてしまうと、次の職場でも同じような不満を抱えることになりかねません。
大切なのは「何が不満だったのか」だけでなく「どんな働き方がしたいのか」「どんな職場で力を発揮したいのか」といった将来像や価値観を明確にすることです。
そうすることで求人選びや面接でもブレない軸を持つことができ、ミスマッチを避けやすくなります。
こちらの記事は営業職からの転職だけではありませんが、転職の優先順位をつける重要性や優先順位を決めるための方法、優先順位をつけるべき項目について解説しています。
ぜひ参考にしてください。
2.「未経験可」だけで飛びつかない
「未経験歓迎」と書かれた求人の中には、業務内容が単純だったり、離職率が高く教育体制が整っていなかったりする企業もあります。
求人票に惑わされず、実際にどんなスキルが求められているか、どんな人が活躍しているかまで確認し、自分に合った職場かどうかを慎重に見極めることが大切です。
参考までに、企業の口コミなども見てみましょう。
3.「営業で身に付けたスキルをどう活かすか」を整理しておく
営業で得た経験は、他職種でも活かせることが多いですが、単に「営業で頑張ってきた」だけでは採用担当者に伝わりません。
重要なのは、希望する職種に合わせて「どのスキルがどのように活かせるか」を具体的に説明することです。
そのためには、企業研究や業界研究を徹底しましょう。
自分の経験を相手の立場で価値あるものに変えてアピールすることが大切です。
4.職種だけでなく「働き方」も確認する
転職後に「残業が減らない」「年収が逆に下がった」と後悔する人は多いです。
そのため転職前に自分がどんな働き方を望んでいるのかを把握し、それを実現できる環境かを見極めることが大切です。
たとえば残業時間や勤務時間の柔軟性、評価制度、有給取得率等を確認しましょう。
これらは求人票には表れにくい情報も多いため、口コミサイトやOB訪問、転職エージェントのアドバイザーを通じて実情を確認するのがおすすめです。
5.「転職後のギャップ」を埋めるために学びを始める
未経験職種への転職を希望する場合、入社後に仕事を覚えようという気持ちでは、遅れが出るかもしれません。
転職を決意した時点で、業界研究・職種研究を徹底し、必要スキルの学習を始めておくと、ギャップも少なくスムーズに仕事になじめます。
またスキルアップのための学習をしていることを面接などで伝えることで、本気度や前向きな姿勢をアピールすることもできます。
監修者コメント
未経験職種に挑戦するために
営業から異職種への転職を希望する人の中には「未経験だから自信がない」と感じる人も多いです。
しかし実際には、企業が未経験でも採用するのは「今あるスキル」よりも「今後の成長への期待」があるからです。
特に営業経験者は、困難な状況でも粘り強く成果を出してきた経験や、自ら学び成果につなげてきたプロセスが評価されやすい傾向にあります。
転職前に少しでも業界研究やスキル習得の準備をしておくと「本気度」や「学びに向かう姿勢」が伝わり、面接でも強みになります。
未経験からのキャリアチェンジは、自信がないからこそ、行動を通じてその不安を解消していく姿勢が欠かせません。

岡本啓毅
まとめ
営業から転職したいと思うのは、弱さではなく「今の働き方に違和感を感じているサイン」です。
営業職での経験は、次のキャリアに活かせる部分がたくさんあります。
そのため今の悩みを乗り越え、自分らしく働ける未来に向けて、まず1歩を踏み出すことが大切です。
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