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高卒の離職率が高い理由は?離職しないための3つの準備を解説!

高卒の離職率が高い理由は?
高卒の離職率って、大卒と比べるとどうなのかな?
高卒の就職後3年以内の離職率は大卒よりも少し高くなっています。
そうなんだ……。でも、どうして高卒の方が高いのかな?
さまざまな原因があるので、一緒に見ていきましょう!

高卒で就職を希望しているけど、続けられるか不安という人もいるのではないでしょうか。

この記事では、就職を考えている高卒の人へ向けて下記の内容を解説していきます。

この記事で分かること
  • 高卒の離職率の現状
  • 高卒が早期離職する3つのデメリット
  • 高卒者が離職する3つの主な理由
  • 高卒の離職率が高くなってしまう3つの原因
  • 高卒者が離職をしないためにできること

最後まで読むことで高卒の離職率について現状を把握できるだけでなく、自分が離職しないためにすべきことや意識したいポイントを理解できます。

できるだけ長く働きたいと考えている高卒の人は、ぜひこの記事を参考にしてくださいね。

この記事の監修者

岡本啓毅

株式会社UZUZ 代表取締役

1986年生まれ、北海道出身。第二の就活を運営する「株式会社UZUZ」を立ち上げ、数多くの就職サポートを実施してきた。“自らと若者がウズウズ働ける世の中をつくる。”をミッションに、Twitterで「仕事をウズウズ楽しむ情報」を、YouTubeで「就職・転職で使える面接ノウハウ」を発信。SNSの累計フォロワー数は9万人を超える。

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高卒の離職率の現状

実際、高卒ではどのくらいの人が離職しているのかな?
厚生労働省による調査では3年以内の離職率は38.4%です。
約3人に1人ってことだね!
そうですね。では、高卒の離職率についてより詳しく解説していきます。

高卒の3年以内の離職率は38.4%

厚生労働省が公表した「学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、高校を卒業した人の3年以内における離職率は下記の通りです。

卒業時期就職後3年以内の離職率
平成29年3月卒39.5%
平成30年3月卒36.9%
平成31年3月卒35.9%
令和2年3月卒37.0%
令和3年3月卒38.4%

卒業時期によって多少の変動はありますが、おおむね3人に1人が就職後3年以内に離職しているのが現状です。

過去10年の高校卒の3年以内の離職率を振り返ると、大体40%前後で推移していることが分かります。

また、最新の令和3年3月卒にフォーカスすると、1年目で離職したのは16.7%で2年目は12.2%、9.4%となっていて特に1年目で離職する人が多いようです。

前述の通り、高卒が3年以内に離職する割合は3人に1人となっているため、自分も早期離職する可能性があることを覚えておきましょう。

この記事では早期離職を避けるための心構えやポイントを解説しますので、最後まで読んでくださいね。

参考:厚生労働省「学歴別就職後3年以内離職率の推移

他学歴の離職率との比較

先ほど紹介した厚生労働省の「学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、令和3年3月卒業者における3年以内の離職率は学歴別に以下の通りです。

学歴別の就職後3年以内の離職率

学歴就職後3年以内の離職率
中卒50.5%
高卒38.4%
短大卒44.6%
大卒34.9%

中卒は、どの学歴と比較しても大幅に離職率が高いといえます。

一方で、高卒は意外にも短大卒より離職率が低い結果になっている点は興味深いでしょう。

高卒の離職率は一定高めであるとはいえ、中卒・短大卒と比較すると離職率の高さは高卒特有の悩みではないことが伺えますね。

高卒の産業別の離職率

厚生労働省が令和6年に公表した調査結果によると、高卒者における産業別の3年以内離職率が高い上位5業種は下記の通りです。

  • 1位:宿泊業・飲食サービス業(65.1%)
  • 2位:生活関連サービス業・娯楽業(61.0%)
  • 3位:教育・学習支援業(53.1%)
  • 4位:医療・福祉(49.3%)
  • 5位:小売業(48.6%)

離職率上位となっている産業は、サービス業が多くシフト制などで休みや勤務時間が不規則であることから、生活のリズムが上手く取れないことが原因の一つと考えられます。

また、サービス業は立ち仕事も多く、体力的に負担の大きい仕事であることも離職の理由と考えられるでしょう。

参考:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)を公表します

高卒の事業規模別の離職率

事業規模別の高卒の就職後3年以内の離職率

事業規模高卒の就職後3年以内の離職率
5人未満62.5%
5~29人54.4%
30~99人45.3%
100~499人37.1%
500~999人31.5%
1,000人以上27.3%

上記の表を見て分かる通り、規模が小さい事業所ほど、3年以内の離職率が高くなっている傾向にあるようです。

規模の小さい事業の離職率が高い原因は、教育支援制度が十分でなかったり、人間関係が難しかったりすることなどが考えられるでしょう。

高卒が早期離職する3つのデメリット

ほかの学歴と比較しても、高卒は特別に離職率が高いってわけじゃないんだね。
じゃあ早期離職しても大丈夫そうだね!
確かに高卒は特別離職率が高いというわけではなく、3人に1人が3年以内に離職しています。
しかし、早期離職にはいくつかのデメリットがあるため、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

ここでは、高卒が早期離職すると懸念される3つのデメリットを解説していきます。

  1. 「またすぐ辞めるのでは」と思われてしまう
  2. スキルアップ・キャリアアップを見込めない
  3. 失業保険を受け取れない可能性がある

なお、ここでは調査の指標にもなっている「就職後3年以内」を早期離職の目安として解説していきます。

1.「またすぐ辞めるのでは」と思われてしまう

早期離職してから転職活動をすると、採用担当者に「採用してもまたすぐ辞めるのでは」「辞めグセがついているのでは」と思われてしまう可能性が高いです。

こうしたリスクを避けるためには、やる気や根気がなくて早期離職したのではないことを伝える必要があります。

この方法としておすすめなのが、キャリアアップや理想の働き方を実現するためといった前向きな転職理由をアピールすることです。

さらに、前職を辞めた理由と志望動機に一貫性を持たせられると、次の職場では長く働きたいという意思を示すことができます。

2.スキルアップ・キャリアアップを見込めない

早期離職をして転職活動をした結果、自分の希望にマッチする職場に就職できればその後、長く働き続けられるでしょう。

しかし、転職活動をしてもミスマッチな職場に就職してしまうと早期離職を繰り返すことになるかもしれません。

早期離職を何度も行うと、そのたびにキャリアアップが中断されて業務経験が広がらずスキルも身につきません。

その結果、転職活動でアピールする強みがなくなって困ってしまいます。

3.失業保険を受け取れない可能性がある

雇用保険では、失業した求職者を支援する給付金として手当(通称は失業保険・失業手当)が給付されます。

「自分が希望する労働条件や業務内容を実現するために転職する」といった自己都合退職の場合、離職日以前の2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12か月以上あることが必要です。

しかし、早期退職の場合は上記の条件を満たせずに失業保険を受け取れない可能性があります。

その結果、経済的に困窮してしまい生活を送れない事態へ陥るリスクも。

また転職活動では生活費だけでなく交通費や被服費もかかるため、失業保険を受け取れるように条件をしっかり確認しておきましょう。

高卒者が離職する3つの主な理由

高卒者が退職する理由って何なの?
最も多いのは企業とのミスマッチです。
ミスマッチなんだね!他にもあるの?
他にもありますので、高卒者が離職する理由を一緒に見ていきましょう!

高卒者が離職する3つの主な理由は以下の通り。

  1. 入社後のミスマッチ
  2. 人間関係が合わない
  3. 労働条件が合わない

事前に離職してしまうよくある原因を知っておくことで、対策をすることができるようになるので参考にしてみてくださいね。

1.入社後のミスマッチ

多くの高卒者は、就職活動時に自分に合った仕事や職場の雰囲気を理解する経験が少ないため、実際に働き始めてから「自分に合わない」と感じることが多いです。

特に、期待して会社に就職したものの、働き始めてみると実際の仕事内容や環境が大きく異なる場合は、早期離職の原因になります。

アルバイトの経験なども少なく、社会経験もほとんどない状態での就職は、精神的にも負担が大きく、仕事になかなかうまく馴染めないと離職の可能性が高くなってしまうのです。

2.人間関係が合わない

職場での人間関係の問題も早期離職の大きな要因です。

職場の上司や同僚とのコミュニケーションがうまくいかない、孤立してしまうといったことがあると、職場に居続けることが難しく感じることがあります。

小規模な職場では特に人間関係の影響が大きく、チーム内の摩擦が起こると、離職理由に直結することがあります。

3.労働条件が合わない

労働時間や休日・休暇の条件を踏まえて入社したとしても、実際に働いてみると体力的な負担が大きく、続けるのが難しくなる場合もあるでしょう。

初めての仕事で過重な労働や長時間勤務に直面すると、ストレスを感じやすくなります。

労働時間が長く、休暇も取りづらい状況であるうえ、賃金が思っていたより少ないと感じると、やる気を失ってしまうものです。

高卒でも勝ち組になるための方法について以下の記事で解説していますので、参考にしてくださいね。

高卒の離職率が高くなってしまう3つの原因

大卒と比べると、やっぱり高卒の離職率は高い傾向にあるんだよね。
どうして離職率に違いがあるんだろう。なにか原因があるのかな?
高卒者の場合、社会人経験が少ない要因が挙げられますが、それ以外に「就職活動の仕組み」にも原因があるんです。
ええ!? 就職活動自体にも原因があるの!?

ここからは、高卒の離職率が高くなってしまう3つの原因を知って事前に対策できるよう備えていきましょう!

1.高卒採用に関する独自ルールがある

高卒の採用には大学卒者と異なり、「学校斡旋」「一人一社制」「直接連絡の禁止」といった独自のルールがあります。

高卒者の就職活動では、学校が企業との連携を強く持ち、就職先を紹介する「学校斡旋」の制度が一般的です。

これにより、個人の意思よりも学校の推薦や企業側の受け入れ体制に依存した就職活動になりがちで、自分に合った職業選択が難しくなることがあります。

また、一人の高校生が応募できるのは1社のみとする「一人一社制」もあるため、多数の企業や業界を比較検討して、自分に合った仕事をじっくり探すことが難しい状況です。

そのうえ、内定が決まると学校によっては「原則、内定辞退をすることはできません」と規定している場合もあります。

そのため、自分のやりたいことと本当に合致しているかを深く考え、応募企業を理解するといったプロセスが不十分になってしまい、入社後のミスマッチが起こるのです。

2.選考スケジュールがタイトすぎる

高校生の就職活動は、7月に求人票解禁、8月に応募前職場見学、9月選考スタートと非常にタイトなスケジュールで行われます。

そのため、じっくりと業界や企業について研究したり、自分に合った仕事内容について考えたり、将来のキャリアについて十分に考える時間が限られています。

また、職業に関する情報も十分に得られていない状態で進路を決めなくてはならず、結果として入社後に仕事内容や労働条件に対する不満が起こりやすくなってしまうのです。

3.業種の選択肢が少ない

高卒者向けの求人は、大学卒業者に比べて求人数や業種が限られており、選択肢が少ないことも問題です。

そのうえ、高校の就職活動のルールもあり、いくつもの業種や企業に同時に応募して比較しながら、自分に合った企業を見極めることが難しくなっています。

自分の希望に完全に合致する職業を選ぶことができず、妥協して就職するケースが多くなってしまうでしょう。

すると、後に職場や業務への不満やモチベーションの低下に繋がり、早期離職の原因となります。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

高卒は超早期離職も多い

リクルートワークス研究所の調査によると、高卒者の3年以内の早期離職者のうち、30.1%は入社後半年以内に離職している早期離職者であることが分かっています。

これは短大卒の24.0%、大卒の24.3%と比較すると高い割合です。

6か月以内の離職は、まだ仕事に慣れていない状態で辞めてしまうことになります。

高校での就職は、業界・企業研究不足によるミスマッチの影響が大きく、入社後すぐの退職につながる傾向が多いと考えられますね。

高卒での就職活動は「まだまだ将来のことなんてわからないよ」と悩む機会も多いと思いますが、それでも“自分の未来のこと”ですからしっかり向き合っていきましょう!

参考:リクルートワークス研究所「データから見る高校卒就職者の課題と展望

高卒者が離職をしないためにできること

高卒者が離職をしないためにできること

高卒で離職する原因はミスマッチが多いことは分かったよ!
じゃあさ、ミスマッチを減らすためにはどうしたらいいの?
ミスマッチを減らすためには、「就職前に自分に合った仕事を見つける」ことが大切です!

就職する前に、自分に合った仕事を見つけるための方法を解説していきますので、ぜひ参考にしてください。

1.自己分析を徹底する

まずは自己分析を徹底し、自分の性格を知るだけでなく、自分に合う業界や職種を判断することも大切です。

自分の興味・関心や得意なこと、将来のキャリアビジョンを明確にしてみましょう。

自己分析を通じて、自分がどのような職業に向いているのかを理解することで、より自分に合った職業選択ができます。

また、長く続けられる仕事や業界を見つけるためには、自分の価値観やライフスタイルに合った職業かどうかを考えることも重要です。

2.業界・企業研究を徹底する

自分に合う業界が分かったら、興味を持った職業や業界について、しっかりと情報収集を行い、仕事内容や働く環境を具体的に理解することが重要です。

インターネットや企業のパンフレットなどを隅々まで見て、業界の現状や将来性、求められるスキルや経験・資格などを調べましょう。

また、同じ職業に就いている人の経験談(口コミもOK)を聞くことも大切です。

さらに、労働環境や制度も事前にしっかり確認しておきましょう。

例えば労働時間・休日制度・福利厚生・キャリアアップの機会などを把握し、自分が働き続けやすい環境かどうかを把握することが大切です。

3.説明会や職場見学に参加する

採用選考の前に一度は応募先の企業に勤める人から直接話しを聞く機会があると、仕事内容や職場環境について理解を深めることができます。

そのために、インターンシップや職場見学を積極的に活用しましょう。

高卒者向けのインターンシップが増えてきているため、実際の仕事や職場環境を体験し、短期間でも実際の業務を経験することで、入社後のギャップを減らすことができます。

監修者コメント

岡本啓毅HIROKI OKAMOTO

自分が納得できる仕事を探すことが大切

高校の就職では、何を軸にして就職先を見つけたら良いのか分からないという人もいるのではないでしょうか。

給与や待遇など労働条件に注目しがちになってしまいますが、仕事を続けていくために必要なことは、仕事にやりがいを持てるかどうかです。

せっかく働くなら、自分が活き活きと楽しく働ける仕事のほうが人生も豊かになっていきそうに思いませんか?

そのため、自分の成長が感じられたり、面白いと感じられる仕事を探すことが大切です。

高卒就活を成功させるためのコツについては以下の記事も参考に読んでみてくださいね。

まとめ

高卒者の離職率が高い背景には、職業選択のミスマッチや仕事内容への理解不足、職場環境への適応が難しいといった要因があります。

これを防ぐためには、自己分析をしっかり行い、自分に合った職種や業界を見極めることが大切です。

また、事前に職場見学やインターンシップを通じて業務を体験することで、入社後のギャップを減らすことができます。

さらに、希望する企業の労働条件や働き方を確認し、自分の価値観やライフスタイルに合った職場を選ぶことも離職を防ぐポイントです。

この3つの準備を整えることで、長期的に満足できるキャリアを築くための基盤を作ることができるでしょう。

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執筆・編集

第二の就活 編集部

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