もくじ
でも、伝え方を間違ってしまうと、マイナスなイメージを持たれてしまう可能性があります。
やる気があるところを見せようと思っているのに、マイナスなイメージを持たれたら嫌だなあ……。
では、転職理由で「成長したい」とアピールする際のポイントを解説しましょう。
また、転職理由で成長意欲を伝える場合のメリット、デメリットと例文も紹介しますので、転職活動の参考にしてみてくださいね。
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「成長したい」を理由に転職するのはあり?
転職の理由に「成長したい」と伝えること自体はNGではありません。
ただし、伝え方を工夫する必要があります。
なぜなら、転職の場合、多くの企業は即戦力を求めているからです。
そのため、強い向上心をアピールしようと「勉強したい」「成長したい」と伝えたところで、企業の求める人材として適していないと考えられてしまうでしょう。
また自分の成長しか考えておらず、企業には採用メリットがないと感じられたり、自社でスキルを身に付けたらすぐに転職してしまうのではないかと思われるかもしれません。
転職理由で成長意欲を伝える時には、成長したことを転職先の業務でどのように活かし、将来的にどのように活躍したいかというキャリアビジョンを明確にすることが大切です。
それにより、採用側のメリットも感じさせることができるでしょう。
「成長したい」ではありませんが「新しいことに挑戦」という転職理由についての解説もありますので参考にしてください。
転職理由で「成長したい」と伝える際に評価されるポイント
例えば、次のような評価ポイントがあります。
- 明確なキャリアビジョン
- 向上心やポジティブな意欲
- 適応力の高さ
それぞれ詳しく解説します!
1.明確なキャリアビジョン
「成長したい」と考えているのであれば、具体的な目標や目的があるでしょう。
その目標を達成するために、どのように取り組むかを明確にすることが大切です。
例えば「マネジメントのスキルを身につけ、〇年後には事業部のマネージャーとして活躍したい」など、具体的な期間を示しながらキャリアビジョンを伝えましょう。
その目標を叶えるための具体的なキャリアプランについても伝えられれば、成長意欲があり、長期的な視点を持っていることをアピールできます。
2.向上心やポジティブな意欲
成長意欲を理由に転職を考えていることは、前向きで積極的な姿勢を示すことができます。
転職先の企業に貢献するためには、自己分析の結果をもとに自分の強みや弱みを正確に把握し、それに基づいて成長計画を立て、積極的に成長したい姿勢を伝えることが大切です。
成長のために安全圏から抜け出し、新しいことに挑む姿勢は高いモチベーションとエネルギーが必要となるため、仕事に対するそのような姿勢は高く評価されるでしょう。
3.適応力の高さ
転職先で成長するためには、新しい環境や難しい課題に対して積極的に取り組む姿勢が求められます。
そのため、成長意欲を伝えることで、新しいスキルや知識を積極的に学ぶ意欲を示し、変化や新しい環境にも柔軟に適応できる自信があることをアピールできるはずです。
変化に対して柔軟に対応でき、適応力が高いとアピールすれば、新しい環境にもスムーズに馴染み、早期に業務に貢献できると期待されるでしょう。
転職理由で「成長したい」と伝える際のネガティブイメージ
- 即戦力として不安を感じる
- 転職理由の本音が見えない
- 長期での活躍が見込めない
「成長したい」という転職理由で評価される部分とネガティブな部分の両方を知ることで、より良い評価につながる転職理由が作成できます。
1.即戦力として不安を感じる
転職者を募集する場合、企業は即戦力として活躍できる人材を求めることが多いです。
そのため、成長意欲が強調されると、採用側が「今すぐには即戦力にならないかもしれない」と不安を感じることがあるでしょう。
転職前の職場で実績や身につけたスキルがあることを伝えないと、いくら「成長したい」という意欲があっても成長過程に時間がかかると判断され、採用には不利になるでしょう。
そのため、成長意欲だけに焦点を当てすぎないことが大切です。
転職前の職場での具体的な実績や経験もしっかりとアピールし、さらに応募先の企業に貢献するために必要なスキルを身につけていきたいという意欲を伝えることが大切です。
2.転職理由の本音が見えない
成長意欲を強調しすぎると、職場の人間関係や待遇面での不満など実際の転職理由が見えなくなり、採用担当者が本音を疑ってしまうこともあります。
また、そんなに成長意欲があるのに、現職でなぜ成長できなかったのかとその理由を問われることもあるでしょう。
そのような時に明確な理由を回答できないと「現職での成長を諦めて転職を選んだ」とネガティブに捉えられる可能性もあります。
そのため、退職理由と転職理由を以下のように分けて伝えることが大切です。
- 前職では個々で仕事を進めていたが、自分の強みであるコミュニケーション力を使ってチームでのプロジェクトを進めたい。
- そのためにマネジメントスキルを身につけ、将来的にチームリーダーとして貢献したい。
退職理由と転職理由を分けて伝えることで成長意欲を持つ根拠が明確になり、採用担当者に分かりやすく伝わるはずです。
3.長期での活躍が見込めない
転職先で自分の成長ばかりを伝えてしまうと「転職先である程度経験を積み、スキルを身につけたら、また別の企業に転職してしまうかもしれない」と思われるでしょう。
自分が身につけたいスキルや経験を重ね、目標を達成できた場合やより興味が湧く企業を見つけたら、自社を踏み台にしてすぐ転職する人かと思われるかもしれません。
そうすると、採用にはつながらなくなってしまうので、一時的な成長意欲ではなく、継続的に成長し続ける意思を持っていることを強調するようにしましょう。
その上で、自分の成長がチーム全体の成長や業績向上につながるなど、企業にどのように貢献できるかを具体的に説明することが必要です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
「成長意欲」の具体化がポイント
転職の際に「成長したい」という退職理由を伝える人は多いですが、その分説得力のある具体的な内容がないと、差別化されにくくなります。
また、自分が転職先で学べることや、身に付けたいスキルばかりを強調すると、「自分のことしか考えていないのでは」と思われてしまいます。
次にお伝えする3つのポイントを押さえ、具体的、長期的な視点での転職理由を伝えるようにしましょう。
転職理由で「成長したい」と伝える際の3つのポイント
もっと具体的に伝えることが大切です。
ここで解説する3つのポイントを押さえれば、企業に評価される「成長したい」を伝える転職理由が作れますよ。
1.現職での経験を基に説明する
まず、転職前の職場でこれまでにどのように成長してきたか、どのような努力をしてきたかを具体的に述べることが重要です。
過去の成功体験や学びを共有することで、成長意欲がある人物であるとの裏付けになります。
現職での成長エピソードを述べた上で、現職ではなぜこれ以上の成長が難しいのか、その理由を具体的に説明しましょう。
そうすることで、転職でしか得られない成長を目指している人物であり、さらなる自己成長への意欲とチャレンジ精神が伝わるため、良い印象につながるはずです。
2.具体的なキャリアビジョンを明確にする
自分が転職先でどのように成長したいか、どのようなスキルや知識を身につけたいかというキャリアビジョンを具体的に示すことが大切です。
その際、応募先企業が提供する成長機会と自分の成長意欲が一致していることを説明できると、企業にとって魅力的です。
また、成長のためにどのような具体的な行動を取る予定かを示すことが重要になります。
具体的なステップや目標を持っていることで、一時的な成長意欲ではなく継続的に成長し続ける意思を持っていることをアピールできるでしょう。
3.転職先での貢献を具体的化する
採用担当者に良い印象を持ってもらうためには、自分の成長が企業にどのように貢献できるかを具体的に説明することが必要です。
自分の成長が企業の目標達成や事業拡大にどのように役立つかを具体的に示すようにしましょう。
個人の成長がチーム全体の成長や業績向上につながることを説明することで、企業にとってのメリットを強調できます。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
「企業を成長させる」は上から目線ではない
自分の成長が企業にどんなメリットをもたらし、企業を成長させられるかを具体的に伝えることは大切です。
しかし、この意味を取り違えて「自分が企業を成長させてあげる」というような上から目線で伝えてしまってはかえってマイナスイメージを持たれてしまいます。
自分の役割を理解して「どのように貢献できるのか」という謙虚な気持ちを表現するようにしましょう。
退職転職理由の作り方についてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。
「成長したい」と伝える転職理由の例文3選
上手く書けなければ、評価されなくなってしまうし……。
- 同業他社への転職の場合の例文
- 異業種への転職の場合の例文1
- 異業種への転職の場合の例文2
それぞれの例文を以下に紹介しましょう。
1.同業他社への転職の場合の例文
前職で叶わなかった大規模なプロジェクトのマネジメント職に携わりたいと思い、転職を希望いたします。 前職では小規模なチームでスマートフォン向けゲームアプリの開発に携わっていました。 以前から、スマートフォンより高度な演出が可能なPCゲームの開発に興味があり、様々なヒットゲームを手がける貴社を志望しました。 貴社の制作チームは規模が大きく、ディレクターやプロデューサーへのキャリアパスが明確に示されている点にも魅力を感じています。 これまで携わってきた様々なジャンルのゲーム開発で培った経験を生かし、貴社のゲーム開発にも貢献したいと考えています。 また、チームリーダーとしてのマネジメント力をしっかりと身に付け、将来はディレクターやプロデューサーになれるように学び、成長したいと考えました。 |
携わってきた仕事の内容を具体的に記載し、そのスキルを今後仕事にどう生かせるかを伝えられています。
将来にわたって長期的な視点での企業への貢献が分かる内容となっているため、高評価につながるでしょう。
2.異業種への転職の場合の例文1
ウェブマーケティングに興味があり、学生時代には自己資金でECサイトを立ち上げ、SNS広告やSEOを活用したウェブ戦略に携わりました。 前職では事務を担当し、現場からの要望を社内イントラネットに展開して意見の共有や業務改善の促進を行いました。 これらの経験で得た顧客要望を反映させたサイト構築のスキルがウェブマーケティングでも活かせると思います。 入社後はウェブマーケティングに特化したスキルアップを積極的に行い、貴社のウェブサイトの改善に貢献し、業界内での立ち位置向上に寄与したいと考えています。 常に最新のトレンドや技術を取り入れながら、柔軟で創造的な発想でウェブマーケティング領域での成果を上げ、貴社のビジョンを共有できる一員として活躍したいです。 |
これまでの経験やスキルが明確になっており、それをさらに成長させることで転職先に活かそうとする意欲が伝えられているため説得力があります。
転職先のビジョンを実現するための一員となって活躍する医師を伝えているところも企業への貢献が伝わります。
3.異業種への転職の場合の例文2
前職ではジョブローテーションを行う企業で様々な職を経験できましたが、その中では専門性の向上が難しいと感じました。 経理の職を経験した際、データ整理や会計業務が自分の性格に合っていることに気付きました。 現在は、簿記検定1級を目指し勉強を続けており、貴社に入社した際には会計士の資格取得を目指し、学んだ知識を活かして貢献したいと考えています。 貴社の経理業務の業務をしっかりと学び、必要なスキルを積極的に身につけ、早くお役に立てるようにしたいです。 また貴社のロードマップに共感し、〇年後の大規模な事業拡大の際には経理として会計基盤を支える一員になりたいと希望を抱いています。 |
前職でなぜスキルアップが難しいと感じたのか、批判を加えず、状況や環境の違いから伝えられています。
自身でも成長するための努力をしていることが伝えられており、そのうえで転職先での成長意欲を伝えられているので、信頼感があります。
まとめ
転職理由で「成長したいから」と伝える人は多いですが、伝え方によっては採用担当者にかえってネガティブな印象を持たれてしまうので注意が必要です。
- 現職での経験を基に説明する
- 具体的なキャリアビジョンを明確にする
- 転職先での貢献を具体的化する
以上の3つのポイントを押さえて伝えれば、好印象をもたれ評価につながるため、転職理由で成長意欲を伝える際は参考にしてみてくださいね。
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