マイナビ転職の「転職に関するイメージ調査」によると、正社員で勤務する20~35歳の男女が転職のイメージとして最も多く挙げていたのが「大変・面倒」です。
データで見ても転職に対してネガティブなイメージが先行しているようですが、転職できる気がしないと思ってしまう原因を理解すれば、自信を持てるようになりますよ。
当記事を読んで、自分が「転職できる気がしない……」と思ってしまう理由を知っていきましょう!
参考:マイナビ転職「転職に関するイメージ調査」
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転職できる気がしない原因は?よくある10の要因
- スキル・経験不足
- 転職活動のやる気が起こらない
- 自己理解の不足
- 転職を繰り返している
- 転職理由が明確でない
- 業界・企業研究が不十分
- 面接に苦手意識がある
- 書類選考が通らない
- 理想が高い
- 転職の流れが分からない
自分に当てはまる事項がないかチェックしていきましょう。
1.スキル・経験不足
スキルや経験が不足していると、自信を持てず「転職できる気がしない」と思ってしまう可能性があると考えられます。
株式会社ビズヒッツが実施した「仕事に自信を持てない理由に関する意識調査」によると、20~60代の男女500人のうち、仕事に自信を持てないと答えた人の割合は43%でした。
仕事に自信を持てない理由で最も多かったのが「資格・スキルがない」、次いで「経験が少ない」という結果となっています。
調査結果から、「転職したくてもアピールできるものがなく困っている人が多い」ということがわかりますね。
新卒であれば、経験がなくてもポテンシャル重視(意欲重視)で採用されやすい傾向にありますが、年齢を重ねるほど、その年齢に見合ったスキルや経験を求められる傾向にあります。
高いスキルや経験が問われている求人を見ると自信がなくなり、転職できる気がしないと感じてしまうことがあるでしょう。
参考:PR TIMES「【仕事に自信を持てない理由ランキング】働く男女500人アンケート調査」
2.自己理解の不足
自己理解ができていないと自分を過小評価してしまい、転職できないと考えてしまいがちです。
自身の強みを把握していないと弱みばかりにフォーカスしてしまい、自分のことを無能だと感じてしまうかもしれません。
「自己理解が不足している」=「自分の強みを知らない」と、転職できる気がしないと思ってしまうのです。
3.転職活動のやる気が起こらない
転職をしたいと考えているものの、やる気が出ず、転職できないと感じてしまうこともあります。
転職活動では履歴書や職務経歴書・ポートフォリオの準備、面接対策をしなければならず、煩わしいと感じてしまいがちです。
転職活動のやる気を削がれてしまうことで、転職できる気がしない気持ちが膨らんでしまうパターンもあるのです。
4.転職を繰り返している
すでに転職を何度か繰り返していると、転職できる気がしないと感じやすいでしょう。
なぜなら「転職回数の多さが企業へマイナスイメージを与えるのでは……」と思い、自信をなくしてしまうケースが多いからです。
また特に20代のうちに転職を重ねていると、次の会社に入社できてもまたすぐに辞めてしまうかもしれないと不安になり、余計に気持ちが落ち込んでしまうことも少なくありません。
5.転職理由が明確ではない
転職理由が漠然としていると転職できる気が起きにくいもの。
「転職理由が漠然としている」とは、何となく現状に不満を抱えているものの、原因を深く考えていないため、なぜ転職したいのかが明確になっていない状態です。
転職理由が明確でないと転職先に求める条件でさえ定まらず、自分に合う会社を見つけること自体難しくなってしまいます。
また面接を受けても志望動機に説得力がなかったり、上辺だけのアピールになってしまったりして、うまくいかない可能性が高いです。
6.業界・企業研究が不十分
業界・企業研究が不十分だと、自分の価値観や相性とマッチしているかどうかのイメージが湧かず、転職に踏み出しにくくなってしまうでしょう。
また業界や企業の情報が少ないと転職先を調べる際に視野が狭くなり、偏った業界・企業しか見つけられない状態になってしまいます。
つまり自身のスキルや経験を活かせる業界や企業があったとしても、存在に気付くことができないのです。
スキルや経験を活かせる転職先を見つけられないと、キャリアアップの道筋が立たず、転職のモチベーションも上がりにくいでしょう。
7.面接に苦手意識がある
面接に苦手意識があると「選考を通過できる!」という自信を持てず、転職できないと思い込んでしまうかもしれません。
面接への苦手意識は、過去に失敗した経験やコミュニケーション能力の不足から生まれます。
失敗のイメージが拭えないまま面接に臨もうとすると、漠然とした不安から面接を受けるのが怖い、また億劫になりがちです。
8.書類選考が通らない
書類選考がなかなか通らない状況から、転職できる気がしないと落ち込んでしまうこともあるでしょう。
書類選考で落とされつづけると、自信を失ってしまい「自分は転職できないんだ」と悩んでしまうケースも多々あります。
9.理想が高い
給料や福利厚生など、企業に求める理想が高いと転職先候補を見つけるのに苦労します。
理想を追い求めすぎると、どうしても転職先候補は少なくなってしまうため、なかなか希望の企業が見つからず、転職活動を前に進められなくなってしまうでしょう。
転職活動がうまく進まないと「自分は転職できないんじゃないか……」という気持ちになってしまいがちです。
10.転職の流れが分からない
そもそもどうやって転職活動をしていくのか、という「転職の流れ」を把握していないと、イメージが湧かず踏み出せないこともあります。
また退職の伝え方や、その後のどんな手続きが必要なのかを把握していなければ、転職スケジュールの見通しを立てづらく、余計にイメージが湧かなくなってしまうでしょう。
転職の流れが分からないことが、転職できる気がしないという気持ちを生む原因の可能性もあるのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
転職したい理由が「逃げ」である場合は要注意!
人間関係のトラブルや実力不足などによって、突発的に現状から「逃げたい!」という感情を抱くこともあるでしょう。
けれど退職を決意する前に、前向きな転職であるかを確認するようにしてみてください!
なぜならトラブルの原因を解明しないまま転職をすると、同じ問題を繰り返してしまう可能性が高いからです。
まずは今起こっているトラブルを改善する余地がないかを冷静に考えることが大切ですよ。
また、その結果、転職・退職を決意したとしても、今後のキャリアをしっかり考えておかないと転職で失敗してしまう可能性があります。
ただ現状から逃げようとするのではなく、なぜ会社を辞めたいのか、どんな転職がしたいのか、今後自分はどうなりたいのか……をしっかり考えるようにしましょう!
転職できない人によくある特徴3つ
転職できる人は企業が何を求めているのかを理解し、自分がアピールすべきことを明確にしています。
自分のキャリアを叶えるだけではなく、「企業へ価値を提供する」という考えを前提に持つことが、転職活動においては重要なのです。
反対に、転職できない人は企業目線に立って考えられていなかったり、準備不足であったりする場合が多い傾向にあるでしょう。
転職できない人の特徴を知っておくと、転職活動時に気を付けるべきことが明確になり、自信にもつながるので、しっかり確認しておきましょうね。
企業目線になって考えられていない
転職できない人にありがちなのが、企業目線で考えられていないことです。
企業は利益を生み出せる人材を求めているため、いかに役立てるかをアピールしなければなりません。
企業目線で考えていないと、アピールポイントに魅力を感じられず、ミスマッチと捉えられて選考で落ちてしまいます。
自己分析が浅いまま転職活動をしている
自己分析が不十分のまま転職活動をしていると、うまくいきません。
自己分析は自分の価値観や強みを客観的に把握するために必要です。
価値観を把握していないと自分に合った企業が分かりませんし、選考に進んだとしても志望動機が曖昧で説得力に欠けてしまいます。
そもそも自身の強みを理解していなければ、魅力的な自己PRをすることができません。
面接・質問対策をせずに選考に挑んでいる
転職を成功させるには、面接および質問への対策が必要です。
面接や質問への対策をせずに選考に臨むと、練習不足により緊張して実力を発揮できなかったり、質問に対して満足のいく回答ができなかったりといった失敗をしてしまいます。
良い面接をするためには事前準備をして自信をつけておくことが大切です。
転職できる気がしない時に自信を持つためのポイント8選
自信を持つためのポイントを紹介していくので、「転職できる気がしない」と感じて島ている方は、ぜひ実践してみてください。
- 転職できない原因を考える
- 転職の流れを把握する
- 転職後のビジョンを持つ
- スキル・実績の棚卸をする
- 面接練習をする
- 企業選びの軸を持つ
- 企業のメリットを考える
- スキルを高める
一つずつ、詳しくみていきましょう!
1.自分が転職できない原因を考える
転職できない原因を考えて解決策を立てる必要があります。
転職できない原因の多くは準備不足です。
企業が求めるスキルや経験は何かを考え、自分が提供できるものを見つけることで自信につながります。
アピールポイントを明確にした上で、履歴書の自己PR文を練ったり、面接で伝える練習をしたりといった準備を行えば、不安は和らいでいきます。
2.転職や退職の流れを把握する
転職や退職の流れを把握しておけば、やるべきことが明確になりスムーズに活動できます。
転職活動で内定を得たら「職場への退職通知→退職→転職」という流れが基本です。
退職する際は退職に係る手続きや業務の引き継ぎを行うため、職場への事前通知が必要になります。
事前通知の時期は、法律上は遅くとも2週間前には伝えなければなりませんが、企業が個別に就業規則で定めている場合もあるので、必ず事前に確認しましょう。
また内定通知時やオファー面談(内定後の面談)の際に、入社予定日を聞かれることが多いため、転職活動を進めつつ退職のスケジュールも考えておくことが大切です。
3.スキル・実績の棚卸しをする
スキルおよび実績の棚卸しによって、企業へ効果的なアピールができるように準備しましょう。
転職活動では企業へ自分の強みをアピールし、評価してもらわなければなりません。
そのため、まずはスキル・実績の棚卸しを行い、自身の強みを見つけましょう!
自分には強みがないと思っていても、スキルを並べてみることで見つけやすくなるので安心してください。
スキルとは資格だけでなく、リーダーシップやコミュニケーション力、チームワーク力といった能力も含まれます。
まずは自分のスキルをどんどん洗い出してみましょう。
その後、強みの根拠となる実績を把握していきます。
たとえば、強みとしてリーダーシップが得意だと主張するなら、リーダーとしてチームをどのように引っ張り、具体的にどんな成果を得たのかを示すことで説得力が増していきます。
そうやってスキル・実績を棚卸しして言語化していったら、それを活かせる業界や企業を探していきましょう。
業界・企業の特徴を調べると、業務にどのような能力が求められているのか把握できるので、自分の強みとマッチする候補をいくつか挙げてみてください。
自分の強みを活かせる企業が見つかると、仕事でスキルを発揮して活躍できるイメージが湧き、転職へ自信を持てるようになりますよ。
4.転職後のビジョンを持つ
転職後のビジョンを持つことでモチベーションが上がり、意欲的に活動できるようになります。
転職後のビジョンとは、転職してから「どのように働きたいか」、「どんな仕事がしたいか」といった見通しのことです。
転職で達成できることや働いている姿を想像すれば、成功させたいという意欲が湧いてきます。
やるべきことが盛りだくさんの転職活動は体力が必要ですが、ビジョンをイメージできると前向きに取り組めるようになるので精神的な負担が軽くなり、転職活動をやり切るモチベーションにつながります。
また転職後のビジョンを持っていれば、目指す方向性が明確となるため、業界・企業選びの指針にもなりますよ。
5.企業選びの軸を持つ
転職ができるイメージを湧かせるには、企業選びの判断基準である「軸」を持つことが大切です。
企業選びの軸がないと、どんな企業を選べば良いのかが分からず、転職先の候補を決められません。
転職先の候補を見つけられないと「自分に合った企業はない」と結論付けてしまい、転職できないと思い込んでしまいます。
求人を出している企業は多く存在しているので、闇雲に探しても理想の転職先を見つけるのは難しいでしょう。
そのため転職先に求める条件を明確にして「企業選びの軸」を持ちましょう!
そうすれば、膨大な企業の中から自分に合いそうな会社を見つけやすくなります。
6.企業目線になって考える
自分を採用するメリットが何かを企業目線で考えられると、転職に自信を持てるようになります。
まず、企業は自社に利益をもたらしてくれる人材を求めていることを理解しましょう。
そのうえで、自分のスキルや強みが企業の役に立つ(=企業が求める人材)ことが分かれば、転職の自信へとつながっていくはずです。
具体的には、企業が今後どのような事業を展開していきたいのか、社会にどんな価値をもたらしたいのかといった方向性を探りその目的に役立てる自分のスキルや強みとは何なのか」を分析することが重要です。
情報をホームページやプレスリリース・SNSなどで収集し、企業がどのような人材を求めていて、自分のスキルや強みをどのように活かすかを考えていきましょう。
7.面接の練習をする
面接に苦手意識があり転職できないと思っている人でも、練習によって面接への苦手意識を克服し、自信をつけることができます。
面接が苦手だと感じてしまうのは、面接官の質問に対する受け答えがスムーズにできなかったり、緊張したりすることが要因の場合が多いです。
けれど、それらは対処することで解決することができますよ。
まず面接官からの質問の受け答えがスムーズにできない問題への対処法は、質問を想定しておく・回答を準備しておく・自然に話せるようになるまで練習することです。
自然に話せるようになるまで練習をすれば、面接本番でも、質問に慌てずに答えられるようになります。
次に緊張を和らげるためには、本番を想定した練習の繰り返しが大切です。
家族や友人・転職エージェントのキャリアアドバイザーなどにお願いして模擬面接をしておくと、本番でも緊張しにくくなります。
また一人で練習する場合でも、面接練習の様子を撮影して、客観的に自身を見て話し方や表情など改善していけば、自信をつけやすくなりますよ。
8.自己スキルを高める
スキルを高めることで転職できるという自信につながります。
転職ではスキルと経験が評価されやすいため、成功しやすくなります。
業務遂行に役立つスキルを高めたり、関連する資格を取得したりするのが有効です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
第三者の客観的なアドバイスをもらおう
「自信が持てない」、「どうやって進めたら良いかが分からない」といった方は、転職エージェントへの相談がおすすめです。
転職エージェントはキャリア形成のプロなので、求職者の悩みに寄り添いながら伴走してくれます。
自信を持てない原因を一緒に考えてくれたり、転職活動の進め方についてアドバイスをしてくれたりと、きっとあなたにとって頼りになる存在になるでしょう。
たとえば転職エージェントでは自己分析や履歴書・職務経歴書の作成、志望動機や自己PRの相談ができたり、経歴やスキルにマッチした求人情報を紹介したりしてもらえるので、企業探しにも役立つのでとっても便利です。
転職エージェントへ相談することによって、転職活動の方向性が定まり、自信を持って踏み出せるようになりますよ。
まとめ
転職できる気がしないのは、「自分は採用されない」と感じる要因があるからです。
特に、自分が企業にとって役に立つ人材であることを、書類や面接でアピールできるようになれば、転職に自信を持ちやすくなります。
自分のスキルや実績を洗い出し、企業が魅力に感じるアピールを組み立てましょう。
転職について誰かに相談したいなら、転職エージェントの「UZUZ」がおすすめです。
キャリアアドバイザーによるサポートを受けられるので、転職の準備がバッチリできて、自信を持って転職活動に望めるようになりますよ。
登録・相談は無料なので、ぜひUZUZにご相談ください!
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