高卒で中途採用に挑むために転職活動をしても、どうせ学歴フィルターで落とされてしまう。
そのような言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、実はそうでないケースもたくさんあります。
この記事では、20代高卒で中途採用されるための成功のコツについて紹介していきます。
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なぜ高卒でも中途採用で転職できるのか
- 高卒での就活が大変だったから、転職はもっと大変そう
- 「大卒以上」の学歴を求められる求人が多そう
- 大卒者も転職のライバルになるため負けてしまいそう
そんなふうに考えて、高卒の中途採用は難しいと考えていませんか?ですがやり方さえ分かれば転職は十分可能です!
では、なぜ上記のようなイメージがあるにも関わらず高卒でも中途採用で転職可能なのでしょうか。
それには、以下のような理由が関係しています。
- 企業は中途社員には即戦力を求めている
- 年齢が上がるにつれ学歴ではなく成果で評価されるようになる
それぞれ確認していきましょう。
企業は中途社員には即戦力を求めている
新卒で就職する場合、企業側は新入社員にはポテンシャルを求めています。
まだ社会に出て働いたことがないため、成果で評価することはできません。
そのため、「弊社で活躍してくれそう」「長く勤務してくれそう」といった期待感から採用を行います。
しかし経験を重視した中途採用の場合、企業側は「即戦力」になってくれることを求める傾向にあります。
確かに大卒者もライバルになりますが、学歴ではなく「即戦力かどうか」という土俵で勝負することになります。
もちろんこれは高卒者にとって有利というわけではなく、高卒であろうと大卒であろうと関係なく、平等に同じ指標で評価されるという意味です。
年齢が上がるにつれ学歴ではなく成果で評価されるようになる
新卒就活では学歴が気にされますが、むしろ社会ではどんどん「学歴」ではなく「実力」で評価されるようになっていきます。
22歳にとって大学卒業はつい最近のことですし、一番がんばったことは学生生活のなかにあるのは普通のことです。
しかし、40歳であれば大学卒業は20年以上も前のこと。
最近一番成果を上げたことは何かと聞かれれば、それは「仕事上の出来事」を意味するようになるでしょう。
あなたが人事で中途社員を採用するとして、前職で大きな成果を残した高卒の転職希望者と、何の成果も残していない高学歴の転職希望者のどちらを採用したいか、考えてみれば分かりやすいでしょう。
社会では、年齢が上がるにつれてだんだんと「実力」や「成果」で評価されるようになるため、学歴は関係なくなっていくのです。
高卒で中途転職することのメリット
高卒が中途採用で転職すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
まずはそれらのメリットを確認しておきましょう。
- 収入を増やせる可能性がある
- キャリアアップやキャリアチェンジできる
- 相性がいい業界や職場を探せる
収入を増やせる可能性がある
【最終学歴別の初任給比較】
大学院修了 | 25万7,100円 |
大学卒 | 23万3,600円 |
高専・短大卒 | 21万5,600円 |
専門学校卒 | 22万3,900円 |
高卒 | 18万4,600円 |
上記は、それぞれ最終学歴別の初任給の比較です。学歴別で比較すると、高卒がもっとも低いことが分かるでしょう。
ほかの学歴の初任給は20~24歳のデータで、高卒だけが19歳でのデータになるため、一概に上記のデータがすべてであるとは言い切れません。
ですが高卒者の20~24歳時の給与は20万5200円であり、それでも学歴間比較でもっとも低くなっています。
しかし、転職によってこの状況を打破できる可能性があります。
社会では年齢が上がるごとに「実力」や「成果」で評価されるようになり、反対に「学歴」は関係なくなっていく、とは前述したとおり。
自分に実力が十分についた時点で転職するのであれば、上記で示した「学歴でついた収入格差」をなくし、給与アップさせられる可能性があるのです。
参考:厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」
キャリアアップやキャリアチェンジできる
高卒が大卒をはじめとした他の学歴と比べてアドバンテージをもっている点は、若さです。
若いうちから働き始められるため、自分の適性などを見ながらキャリアアップやキャリアチェンジができるのが大きな利点となります。
転職する際、まったく異なる業界や職種へのキャリアチェンジができるのはおおよそ「30歳まで」であり、それ以降は厳しいといわれています。
大卒者が就職するのは22歳、院卒であれば24歳です。初めての職場で働き、自分のキャリアの方向性を決めるためには少々期間が短いと言わざるを得ません。
ですが高卒の場合、少なくとも4年は大卒者よりも長く猶予があります。
キャリアチェンジするにしても、現職をしっかり学んで手に職をつけてからでも、十分間に合うといえます。
相性がいい業界や職場を探せる
前述した、キャリアアップやキャリアチェンジの猶予がある、という話ともつながってくるのが、相性がいい業界や職場を探せるというメリット。
高卒時点での就活では、学歴が条件になってどうしても応募できない求人が生まれてしまいます。
また高卒での就活は基本的に、以下のようなルールに縛られているケースが多くあります。
- 「1人1社制」であり、1人が応募できる企業は常に1社だけ
- 内定を獲得したら内定承諾し、就活を終了しないといけない
- 内定獲得後の辞退はできない
そのため、高卒の新卒採用時は納得できる就職先でなく、妥協して就職した方もなかにはいたでしょう。
しかし、最初の会社でビジネススキルを磨いたことで、転職先の幅は広がっています。
当時は諦めていた第一志望の業界に転職できる可能性や、自分に最適な業界や職場を転職しながら何度か試す余裕も生まれるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
「同じ会社で3年働け」を信じても勤めても、まだ大卒と比べて余裕がある
「同じ会社で3年は働け」という話が語らたられることがありますが、実はこの説にあまり根拠はありません。
1年目ではまだ仕事を覚えることで精一杯で、2年目で仕事を覚え、3年目でようやく何かを任されたり挑戦しながら仕事できるようになる。
そうやってようやくその仕事の楽しさや本質が見えてくる、という経験則が理由のようです。
特にこの説を信じず、合わないと感じたらすぐに転職してしまうのも良いでしょう。
もちろん、この説を信じて3年間働いてみるのも良いでしょう。
3年間も同じ仕事をしていれば、何かしらスキルを自分のもののしたり、手に職をつけることもできるかもしれません。
仮にこの説を信じて3年がんばってから転職したとして、高卒者は同学年の大卒者と比べて4年早く社会に出ているため、同学年の大卒者が働き始めるより1年も前に転職出来ます。
高卒者は「若さ」と「時間」を最大限に利用し、スキルアップしていくのがおすすめです。
高卒におすすめの転職のコツ
ここからは、高卒者が転職する際に覚えておきたいコツを紹介します。
- 「大卒以上」の求人にも応募してみる
- 転職理由が「会社の悪口」にならないように
- スキルを重視する業界や職種を選ぶ
- 人材不足の業界や職種を選ぶ
上記の4点について、それぞれ確認していきましょう。
「大卒以上」の求人にも応募してみる
求人には応募条件があります。
完全に「大卒以上のみ限定」という募集もありますが、実際には「大卒以上が希望だが、能力があればその限りではない」という会社も多いのです。
もし本当に「大卒以上限定」でNGなのであれば、書類選考で弾いてくれるためそれほど応募先企業の手を煩わせることもありません。
応募できる求人で気になるものがあれば、学歴条件に関わらずとりあえず応募してみるのも手です。
転職理由が「会社の悪口」にならないように
転職理由は人事が気にするポイントの一つ。
「この転職理由だったら弊社に入社してもすぐに退職しそう」と思われないような伝え方にする必要があります。
転職の際、人事はどの程度長く働いてくれそうか、すぐに退職しなさそうかを気にします。
なぜなら少なくとも転職者は、前職を退職しているから。
そこで、客観的に「退職しても仕方がない」と示す必要があり、その手段として有効なのが「前職(現職)の会社の離職率を調べること」です。
先輩社員たちの離職率が高いことを伝えれば、「それは仕方がないから、弊社からすぐに辞めるようなことはなさそうだな」と思ってもらえるでしょう。
具体的には、3年目の離職率が30%よりも多いようなら、それは離職率が高い職場です。
そして転職理由を伝える場合、ネガティブな理由であったとしても、会社の悪口にならないような伝え方にすることが大切です。
- 収入が低い→将来的な昇給率やライフステージが変わった際の収入に不安を覚えたため、長く働ける環境を求めて転職を決意した。
- 残業が多い・休みが少ない→月の残業が○○時間で/月の休みが○日しかなく、若いうちはいいが、長期的に働くことが難しいのではないかと考え、転職を決意した。
具体的には、以下のような3ポイントを意識して盛り込むようにしてみましょう。
- 自分にできることはやったが、環境を変えることはできなかった。
- 長期的に働ける環境ではなさそうだったため、長く続けられる環境を探して転職する。
- 悩んだうえでの決断である。
スキルを重視する業界や職種を選ぶ
社会では、年齢が上がることで評価軸が「学歴」から「スキルや実力」に変わっていくとは前述したとおりです。
ですが、最初から、またはかなり年齢が若い段階で、スキルを重視する業界や職種も存在します。
例えば、営業職は営業力さえあれば活躍でき、そのスキルや実力は「成約数」ではっきりと提示されます。
あるいは、ITエンジニアもスキルで勝負する世界です。
仕様どおりにプログラムを実装できるか、他人にも分かりやすいコーディングができているかは一目ではっきり伝わります。
そういった、若い段階でスキルや実力で評価される業界や職種を選ぶのもおすすめです。
スキルアップ支援がある会社はさらにおすすめ
スキルや実力を重視する会社のなかには資格取得やスキルアップに対して、会社側が補助をしてくれる場合があります。
スキルアップ支援の一例
- スキルアップ休暇を年間の有給休暇とは別に支給
- 試験受験のために受験費を会社が負担
- 社内勉強会のために会場の貸し出しや開催費用を支援
- 勉強のための書籍購入費を会社が負担・または折半
高卒は常に、ほかの学歴のライバルたちとスキルで勝負しなければならない状況にあります。
そのため、スキルアップを会社側がサポートしてくれるのは嬉しいことではないでしょうか。
10年、20年先を見据えるならば、そういったスキルアップ支援に積極的な会社を選んでみるのも手です。
人材不足の業界や職種を選ぶ
営業職やITエンジニアはスキルや実力を重視しているという理由でもおすすめですが、常に需要があり求められている、という意味でもおすすめできます。
人手不足の業界や職種では、企業側は人手を求めているため1人の応募者を複数の企業が採用したがり、取り合いになるという構図になります。
そのなかで、もっとも自分に合った良い条件の企業を選べばいいのです。
そして人材不足の業界では、自社を選んでもらおうと比較的良い条件を提示する企業も増えていきます。
営業職やITエンジニア以外では、高齢者の増加に対して従事者が少ない介護業界や、離職率が高い飲食業界などが人材不足の状態です。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
会社が違えば同じ仕事をしていても待遇が異なる
会社ごとに社全体が異なるため、給与体系や福利厚生も異なります。
そのためまったく同じ業界で同じ職種の同じ業務をしていても、給与や得られる福利厚生が違うのはよくあることです。
- 住宅手当などは潤沢だがボーナスは少なめ
- 設備投資をして会社を拡大することには熱心だが社員の給与はアップしない
- 毎年積極的に給与のベースアップをする
このように、様々な会社があります。
どれが正解ということもありません。
重要なのは、同じ業務を行っている人でも会社が違えば待遇が異なるのを知ること。
まとめ
高卒でも中途採用での転職を成功させることは可能です。
そして高卒が転職することには、いくつものメリットがあります。
しかし、スキルアップして成果を出したり、良い条件の企業を探したりしなければ、有効な転職は難しいでしょう。
転職を成功させるためには、以下のようなコツを参考にしてみてください。
- 「大卒以上」の求人にも応募してみる
- 転職理由はとにかくポジティブに
- スキルを重視する業界や職種を選ぶ
- 人材不足の業界や職種を選ぶ
もしも、学歴不問の会社、「大卒以上」と謳っているが実際は高卒でも入れる会社、スキルアップ支援に力を入れている会社、などを自力で探しにくい場合、第三者の手も借りてみましょう。
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