もくじ
きちんと手順を踏めば第二新卒が就職できないなんてことはありません。
ただ、相談者の中には自分は第二新卒だと言っていても、よくよく聞いてみると既卒に該当する場合もあるんです。
第二新卒には第二新卒の就活方法があります。同様に既卒には既卒のやり方が。
この枠を間違っていると就職活動が上手くいかなくて当然なんですよね……。
ここでは第二新卒の転職活動が上手くいくコツを、転職エージェント会社ウズキャリの社長、わたくしが自ら解説していこうと思います!
この記事のまとめ
- 前職を3年以上勤めていない第二新卒はダメ!という考えは古い
- 「他責思考」「企業選びの理想が高すぎ」「今の会社を辞めたいだけ」では就活は上手くいかない
- 経験者から学ぶ第二新卒の就活を失敗しないためのポイント
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第二新卒は就職できない?そう言われる理由
- 日本には「石の上にも3年」という風土がある
- 第二新卒は早期退職なので、特別なスキルや実績を持っていない場合、ネガティブな印象を持ってしまう
それぞれ解説します。
1.「石の上にも3年」という風土
石の上にも3年とは、「辛くても3年間我慢していればいつか成し遂げられる」というたとえです。
言い換えると、3年以内に辞めてしまうと「何も成し遂げられない」「我慢が足りない」とみなされてしまうんです。
ただ、変化のめまぐるしい現代では「石の上にも3年」という考えが必ずしも美徳にはなりません。
- 一つのスキルを身につける、あるいは成果を出すのに本当に3年も必要でしょうか
- 「何か違う」と思った会社に20代の貴重な時間を3年も費やす必要があるでしょうか
- 終身雇用制度が崩壊している現代、1つの会社にしがみつく必要はあるでしょうか
これらを考えた時、「石の上にも3年」を信じて無理して会社に留まる必要はないんです。
2.早期退職はネガティブな印象を与えてしまう
第二新卒には、20代前半のフレッシュさや熱意、社会人として揉まれていない柔軟性、素直な姿勢が求められています。
あとは、基本的なビジネスマナーが身についていればOKです。
後ほど詳しく説明しますね。
ただ、短期離職がマイナスイメージを与えるのは事実です。
これについてはなぜ短期離職してしまったのかについて、客観的に理解し、自分の非を認めてネガティブな印象を払拭すればいいんです。
転職エージェントでは履歴書からエントリーシート・面接対策に至るまで細かくチェックして、内定獲得のために全力でサポートします。
なので第二新卒の転職活動に対してそんなに不安に感じることはありませんよ。
そもそも第二新卒とは?企業に求められることは既卒と違う
冒頭でもお伝えした通り、第二新卒枠の中に既卒者が紛れていることがよくあります。
なので既卒の方が第二新卒枠に応募しても苦戦するでしょう。
まずはそれぞれの定義について説明しますね。
- 第二新卒:新卒で入社した企業を1~3年以内に辞めて転職活動を行う若年層
- 既卒:学校を卒業したものの、正社員として就職していない人
第二新卒と既卒の大きな違いは「社会人経験があるかどうか」です。
次に、企業がそれぞれに求めることの違いについて説明していきますね。
若手というだけでも企業からは人気があるのですが、若干の違いがあります。
1.企業が第二新卒に求めること
- 社会人としてのビジネスマナーが身についている
- 仕事に対する基本的な対応力が備わっている
- 20代としてのフレッシュさ
第二新卒の場合は前職でビジネスマナーが身についているので、企業は1からビジネスマナーの研修をする必要はありません。
また、業務を担当した経験がある分、仕事の吸収が早いことも見込めます。
そうなると、企業は育成にかけるコストカットが期待できるのです。
新卒を採用するとマナー研修なども行う必要がありますし、何より実は、新卒の採用はかなりお金がかかっているのです。
ほぼ新卒同様の若手を、コストカットして採用できる点、これが既卒にはない第二新卒のメリットです。
2.企業が既卒に求めること
- 柔軟かつ素直であること
- 熱意がある
- すぐに入社してくれる
すぐにでも若手人材が欲しい企業にとって、正社員として働いているわけではない既卒者は有難い存在。
就職していると退職まで2~3ヶ月かかる場合もあるのですが、既卒の場合は、退社の手続きもないので、入社まであまり期間が開かないからです。
また、社会で揉まれていないことから、フレッシュさ・素直さという点で既卒を欲しがる企業もあります。
このように、企業は採用で何を求めているのか、どんな人材が欲しいのかを理解して、転職の対策を行う必要があるんです。
就職できない第二新卒の特徴3つ
就職できない第二新卒の特徴は以下の3つ。
- 退職理由が他責思考・ネガティブ
- 理想が高すぎる
- 今会社を辞めることが目的になっている
それぞれ詳しく解説しますね。
(1)退職理由が他責思考/ネガティブ
- 「教育制度が整っておらず、仕事を教えてもらえなかった」
- 「ワンマン社長が傲慢だった」
- 「聞かされていない勤務地へ転勤させられた」
このような退職理由はネガティブとして捉えられ全て他責思考とみなされます。
例えば、あなたが重大なミスを犯しても「上司がきちんと説明してくれていなかったから」「顧客が悪い」などと責任の転換を図ろうとします。
人間なのでミスをするのは仕方のないことです。
ただ、自分の非を認めて「なぜそのようなことが起きたのか」「どうしたら繰り返さないで済むか」と自問しなければ、あなたは成長できません。
会社のここが嫌だった!などの理由では、「あなたはそこを自ら改善しようとしたのか?」という質問をされた時何も言えなくなってしまいます。
これではただ文句を言っているだけに聞こえてしまいますよね?
(2)企業選びの理想が高すぎる
企業を選ぶ際、このように理想を挙げればきりがないですよね?
- 高収入
- 大企業
- 残業が少ない
- やりがいのある仕事
- 休みが取りやすい
- 在宅・出社が選べる
- フレックスタイム制
もちろん理想の企業が見つかるのが一番ですが、残念ながらあなたの希望を全て満たす企業は存在しません。
また第二新卒は、新卒ほど職種・業種の選択肢はないのが現実。
つまり、限られた職種・業種の中であなたの希望をいくつか満たす企業を見つけなければなりません。
- 「アフターファイブを充実させたいから残業が少ない会社がいい」
- 「将来、結婚して育児もしたいから在宅勤務が認められている会社がいい」
などあなたの人生観に基づいて、絶対譲れない条件をいくつか定めましょう。
残りについては妥協する姿勢が必要です。
(3)転職の目的が「今の会社を辞めたいだけ」
次にやりたいことがあるわけではなく、単純に「今の会社を辞めたいだけ」という人は要注意です。
例えば、先ほどの理想の項目で「残業が少ない会社」を選ぶとします。
希望条件として設定するのはいいのですが、「今の会社が残業が多くてしんどいから、残業の少ない会社に転職する」という理由のみで転職活動を開始してはいけません。
ただし、その転職理由を面接でそのまま伝えると、面接官からは「今の会社を辞めたいだけじゃない?」「現状から逃げたいだけじゃない?」と捉えられてしまいます。
そのため、転職の目的は「自分が次の会社でどのようになりたいかということを具体的に伝えるといいです。
ブラック企業で月100時間を超える残業を強いられているような場合は別ですが、「今の会社が嫌いだから転職したい」という場合は転職活動しても上手くいかないでしょう。
「あなたがやりたいことを見つけ、その目標を達成するために転職したい」という目的にしなければ、面接官はあなたを採用したいと思ってくれません。
体験談|転職活動に苦戦したけど就職できた第二新卒
しかし仕事が思うように上手くいかず、人生で初めて挫折を味わったせいか、ショックを受けた私はたった3ヶ月でスピード退職してしまいました。
すぐに次の仕事が見つかると甘くみていたのですが、受けても受けても落とされる日々。
かなり落ちて、かなり焦りました。焦った私は転職エージェントに相談することに。
そこで、「次の仕事で何がしたいのかを明確にする。そのために知らない仕事を知る」「退職理由や自分のアピールポイントを見つめ直すために自己分析する」というアドバイスをもらい、実践したところ転職することができました。
私の転職活動における最大のミスは「何も考えずすぐに辞めてしまったこと」。
退職はいつでもできるので、自分のビジョンを明確にしてタイミングを見計らって退職することをおすすめします。
ポイント
「どう考えればいいかも正直よくわからない……」
という方は、一度転職エージェントにキャリア相談してみることをおすすめしています。UZUZが運営するウズキャリでは、既卒や20代の転職に特化した転職エージェントが、キャリア相談から求人の紹介まで一貫して担当!二人三脚で転職活動を進めたい人にはぴったりです。
ご利用は完全無料なので、よかったら登録してみてくださいね。
第二新卒が就活で成功するためのコツ
ただ、いくら内定をもらい無事に転職できたとしても、その後すぐに辞めてしまっていてはそれは成功とはいえません。むしろ経歴に傷が入ってしまうので「失敗」ですね。
コツ1.まだ退職していなければ!次の会社が決まるまで今の会社は辞めない
私は相談者の方にいつも「退職するのは転職先が決まるまで待ってください」とお伝えしています。
「退職して気持ちをリセットしてから転職活動に集中したい」という気持ちはよく分かりますが、退職のタイミングを間違ってしまうと転職活動に悪影響を及ぼします。
いきなり退職してしまうと、「無職」となってしまい経歴上の空白期間が生まれてしまいます。
空白期間は長くなれば長くなるほど、あなたの市場価値が下がり、転職において不利になってしまうのです。
もちろん、「上司のパワハラがひどくて精神を病みそう」「過労死寸前」というような危機的な場合は、すぐに退職して問題ありません。
あなたの大切な身体を壊してしまってまで働く理由はないです。
コツ2.すでに退職しているのであれば、なるべく早く就職活動をする
前述した通り、退職した時点から空白期間が生まれます。
空白期間の間に30代に突入してしまうと、転職活動がかなり難航することを覚悟してください。
それは避けてほしいですね。
20代というのは非常に貴重な時間であり、あなたの市場価値を高める大きな要因です。
そのため、第二新卒に時間はありません。
1日でも早く就活を開始し、希望する会社を見つけましょう。
コツ3.将来のキャリアから逆算して転職先を考える
転職の目的が「今の会社を辞めたい」という逃げの姿勢では受からないと話しましたが、これを回避するには、やりたいことを明確にしなければなりません。
実はあなたが知っている仕事は全職種のほんの一握り。
調べていくと「こんな仕事あるんだ!」「おもしろそう」「やってみたい」と思えるかもしれません。
また、職種ではなく将来設計から逆算して転職先を考えるのも1つ。
例えば、「将来は独立してフリーランスとして場所や時間に捉われず仕事がしたい」と考えるのであれば、フリーランスとして自由に働ける職種に絞る必要がありますよね。
そうすると、ITエンジニア・ライター・WEBマーケター・グラフィックデザイナーなどが候補になるでしょう。
仮に、ITエンジニアを選んだ場合、専門職なのでいきなりフリーランスとして活躍するのは難しいです。
そこで企業選びの軸としては「スキルが身につき経験を積めること」「キャリアアップが明確なこと」が重要になりますよね。
その場合、直近の年収が高い職種だけでなく、経験の浅いうちは給与が安くても、安定したキャリアを積むことで年収が上がりやすい職種・企業も候補に入ってきますよね。
また、あなたのやりたい仕事が未経験から挑戦が難しい職種であっても諦める必要はありません。
近しい職業に転職してステップアップしていき、将来的にあなたのやりたい仕事に就くキャリアプランを練ればいいんです。
もっと具体的に就活を成功に収めるコツを知りたい場合は、私のYouTubeチャンネル「ヒロさんチャンネル」で解説動画がたくさんありますので是非そちらをご覧ください。
第二新卒は転職エージェントがおすすめ!おすすめエージェント5選
第二新卒であってもここで解説したことに気をつければ、就職先は見つかります。
第二新卒はとても市場価値が高いので、「相手にされない」なんてことはありません。
転職エージェントが最後までしっかりサポートしてくれるので安心してください。
ちなみに、転職エージェントとは人材を採用したい企業と仕事を探している求職者をマッチングするサービスです。
単純に求人を紹介するだけではなく、履歴書添削や面接対策からキャリア相談、企業とのやり取りに至るまで就職活動に関わる全てをバックアップしてくれます。
おすすめの転職エージェント5選
ここでは、第二新卒の就職サポートを得意としている転職エージェントを5つ紹介します。
登録料・利用料はいずれも無料です!是非活用するご検討してみてくださいね!
ここで紹介したエージェント以外にも第二新卒が利用できる転職エージェントはあります。
それだけ需要があるってこと。
なのでたとえ今転職活動が上手くいっていない場合でも、プロの力を借りればあなたに合った仕事が見つかります!
ちなみに、ウズキャリでは転職後の定着率(転職後半年以上勤続している)を大事にしており、高い定着率を示せるかどうかがエージェントとしての評価につながると考えています。
ちなみにウズキャリの定着率は96.8%と業界トップクラスです。
これから転職活動を始めるという方も是非、一度利用を検討してみてくださいね。
UZUZが徹底サポート!
第二の就活 編集部
「“はたらく”をもっと身近に」をテーマに、就活=不安・やりたくないと感じる気持ちを変えるコンテンツを発信しています。編集部のメンバーは、全員が既卒や第二新卒の経験者です。だからこそわかる「就活に対する怖さ・逃げたい気持ち」に寄り添い、正しい情報をイラストや動画を用いてわかりやすく伝えていきます。