もくじ
仕事は一年は耐えるべきだ、という言説を聞いたことがある方もいるかもしれません。
本当にそうなのでしょうか?
「仕事は一年は耐えるべき」なのだとしたら、どういった理由があるのでしょうか。
この記事では、一年で仕事を辞めたくなった時にどのように判断すればいいのかというポイントも含めて解説していきますので、転職を悩んでいる方はぜひ確認してみてくださいね。
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仕事は一年は耐えるべき?転職するかどうか迷ったらどうする?
自身の状況によって、一年耐えたほうが良いケースとすぐに転職したほうが良いケースがあるので、まずは一度立ち止まって考える時間をつくりましょう!
「会社を辞めたい」と思ったときは、基本的にはまずは一度立ち止まって「仕事に耐えながら自分はどうしたいのか」をじっくり振り返る時間をつくることがおすすめです。
ですが、あまりにも働くことがストレスになって耐えられそうもないという場合(精神的・肉体的にも悪影響を及ぼしている)は、早速転職を考えたほうが良いかもしれません。
いずれにしても、まずは自身の状況や気持ちを整理しなおして冷静に判断できるようになることがポイントですよ。
次項では、一年仕事に耐えることで得られるメリットや耐えずに辞めたほうがいいケースを見極める方法についても解説していくので、引き続き確認していきましょう!
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
「3年は会社に在籍すべき」には根拠はない!……が、根強いイメージも
かつては、「会社に入社したら3年は辞めずに働いたほうがいい」という論調がありました。
『3年間は同じ会社に勤めること』の明確な根拠は特にありません。
ですが、明確な根拠がないにも関わらず、いま現在も「3年は働いたほうがいいかな」と考えてしまう人は意外に多いです。
「つらいけど3年はがんばってみよう」と思ったり、転職の相談をされたときに「3年は続けてみたほうがいいんじゃない?今後、厳しくなるかもよ」と根拠のないアドバイスをしてしまったりする人もいるでしょう。
ですが、会社を辞めるかどうかの判断は「とりあえず3年働くべき」という曖昧な論調で判断すべきことではありません。
自分自身が置かれている状況や今後のキャリアを見据えて判断するものですから、根拠のない論調に惑わされずに検討するようにしましょう!
また、転職活動の際には、離職期間が早いことを懸念に感じる採用担当者もいらっしゃるので、しっかり理由を説明できるよう準備しておくことが大切です。
「まずは3年働こう」という論調のように、なぜ社会人3年目が節目とされているのかに関して、以下の記事でより詳しく解説しているので合わせて確認してみてください。
一年仕事に耐えることで得られるメリットはあるの?
一年仕事に耐えることで得られるメリットについて、代表的な3つを紹介していきます!
- 仕事との相性をしっかり見極められる
- 転職が不利になる可能性を軽減できる
- ネガティブな転職癖をつけずにキャリアを考えられるようになる
勢いで会社を辞めてしまおうと考えている方は特に、メリットを読みながら一度じっくり考えてみてくださいね。
3つのメリットについて解説していくので、見ていきましょう。
仕事との相性をしっかり見極められる
一年は仕事に耐えることで、その職種や業務内容との相性をしっかりと見極められることはメリットの一つです。
入社して最初の数か月〜半年程度は、研修やOJTが行われることが一般的ですよね。
その後、本格的に業務を行ったり、独り立ちできたりするようになるまでには一定の期間が必要になります。
また、仕事によっては季節によって覚える事柄や対応作業が変わったり、繁忙期や閑散期があったりする場合もあるでしょう。
そうなると、本当に自分に合っている仕事なのかどうか、という相性は1年程度働いてみないと判断できないケースが往々にしてあります。
1年かけて、仕事で成果が出れば楽しさを感じられるかもしれませんし、できることが増えて大きな仕事を任されるようになればやりがいを感じるかもしれません。
ですが、たとえば研修期間や業務を覚えスキルを高めていく最中に「成果が出なくてつまらない」「研修ばかりでやりがいがない」と思って会社を辞めてしまうと、実は向いている職場だったのにも関わらず、もったいない選択をしてしまうこともあるでしょう。
スキルを習得したり、成果を出したりするためには時間がかかるものなので、一年は仕事に耐えてみることで、自分との相性を見極められやすくなりますよ。
転職が不利になる可能性を軽減できる
転職が当たり前になってきた現代においても、1年以内の転職は短期離職とみなされる傾向があります。
企業の採用担当者は、なるべく長く在籍して活躍してくれる人を採用したいと考えています。
そのほうが将来的な採用費を抑えることにもつながりますし、自分たちの仕事の高評価につながるためです。
短期間での転職を繰り返している応募者がいたら、「自社もすぐに辞められてしまうのでは?」と感じられててしまう可能性は高いといえるでしょう。
一年は耐えることでその仕事の本質を知り、しっかりと転職の理由を説明できるようになりますし、「あまりにも短期転職すぎるのではないか」と思われる可能性を軽減できます。
ネガティブな転職癖をつけずにキャリアを考えられるようになる
仕事においては、がんばって耐えることが大切なタイミングがあるのは事実です。
社会情勢の変化で業績が悪影響を受けたり、天候や災害のために業務が停滞したりすることもあります。
大変な思いをすることもあるかもしれませんが、そのたびに「つらいから、耐えずに転職しよう」と続けていては、キャリア形成が難しくなってしまうのではないでしょうか。
心身的に耐えられない場合はすぐに退職すべきですが、そうでない場合は一年は耐えてみることで、ネガティブな転職癖がつくのを防げます。
仕事を一年耐えたほうがいい3つのケース
ここでは、仕事に一年耐えたほうがいいケースについて紹介していきます。
転職を考える際に、自分が置かれている状況に当てはめてみてくださいね。
今後のキャリアを考えず勢いで転職しようとしている
転職を考えるきっかけは、いくつもあるものです。
それが仕事上の不満に起因していても、前向きに改善しようとする転職であれば問題ありません。
ですがその転職が、キャリア目標や叶えたい夢があるなどの前向きな目的ではなく、何か会社に対して不満があり、改善を試みたり他者へ相談したりすることもなく、勢いで転職しようと考えているのなら、少し耐えたほうがいいかもしれません。
勢いで会社を辞めようとした場合、将来的なキャリアプランを考えていないため、どこかでつまずいて後悔してしまうことにもなりかねません。
キャリアを考えずに勢いで転職しようとするのは止めたほうがいいでしょう。
昇進や昇給を目前に控えている
昇進や昇給を目前に控えている場合、少し耐えてみるのがおすすめです。
昇進して責任範囲や業務範囲が変われば、見えるものが変わる場合もあります。
それまで「つまらない」「自分には合わない」と思っていた仕事が、急に楽しくなってくることもあり得るのです。
また、たとえ結果的に転職するにしても、転職後のベース給与は現職の給与が影響するケースがほとんどです。
将来的に転職した際の給与ベースを引き上げるためも、昇給するタイミングを待ってから転職したほうが良いでしょう。
仕事内容や待遇には不満がなく人間関係で悩んでいる
仕事内容や待遇には不満がないにも関わらず、人間関係の悩みで転職したいと思っているなら、少し耐えてみることをおすすめします。
給与体系や福利厚生などの会社の制度、会社全体の社風、そして会社の事業内容などを変えるのは非常に難しいものです。
一方で、人間関係は自分からの働きかけで変えられる可能性があります。
メンバーへの接し方や態度を変えることで人間関係を改善したり、自分への態度が悪いなら上長に相談したりして直してもらうように働きかけることもできます。
あまりに耐えられないならチーム変更や部署異動を依頼することもできるでしょう。
人間関係は変えられなくても、「仕事上のコミュニケーションだ」と割り切ることで人間関係から受けるストレスを軽減することもできるかもしれません。
このように、仕事内容や待遇は変えにくく、人間関係はそれらと比較して変えやすいものです。
仕事内容や待遇が合っているとしたら、それはなかなか得難いものなのです。
その得難いチャンスを捨て去って転職に賭けるよりは、人間関係を改善できるよう取り組むほうがよいこともあるでしょう。ょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
仕事を耐えながら転職の準備をしてもOK!
一年は現職で耐えつつ、その間に転職の準備を並行して進めることは大いにOKです。
自己分析をしたり、なぜ辞めたいと思ったかを振り返ったり、どうなったら辞めないのか、あるいはどんな会社なら長く続けられるかを考えるなど、今の会社で働き続けながらもできることはさまざまにあります。
自分の希望や理想を整理することは、転職するにしても現職を続けるにしても有意義な体験です。
自身の考えを整理整頓しつつ、転職活動を通じて他社を知ることで、「現職が自分に合っている!」と分かる場合もあるでしょう。
「仕事は一年耐えたほうがいい」とはお伝えしましたが、だからといって一年経過するまでは転職活動を封印しなければならない、ということでもないのです。
仕事を一年耐えることなく転職したほうがいい4つのケース
ここからは、仕事を一年耐えることなく転職したほうがいいケースについて紹介していきます。
入社前に聞いていた業務内容や条件・待遇が異なる
自分が求める業務内容や条件・待遇と実態がミスマッチしていると、転職したくなってしまうものです。
しかも自分が聞いていた求人内容と実態が異なるような、ミスマッチの原因が会社側にあるときは、すぐに転職を検討しても問題ありません。
求人票で嘘をついていたり、誤解されそうな表現を意図して使っていたりした場合、そういった会社からはすぐに離れたほうが良い可能性があります。
そのような会社の場合、そのほかの業務面でも不誠実な対応をされてしまうこともあるかもしれません。
そのような会社で耐える必要はないため、すぐに転職活動をはじめましょう。
他にやりたいことが明確にある
働いていくなかで自分のやりたいことが見つかり、それを実現する手だてやキャリアプランがしっかり描けているなら一年耐えずに転職しても問題ありません。
キャリアプランが明確でなく、勢いで転職してしまうことが問題なのです。
やりたいことや夢に向かってしっかりと計画して行動してキャリアを築けるのであれば、早いうちに活動を開始したほうが良いでしょう。
自分のやりたいことや夢のために「やりきった!」といえるまで挑戦できたとしたら、たとえ目標に届かなくとも、その後のキャリアにおいて良い糧になりますよ。
改善を試みたが変化がなかった
異動願いを出したり上司に相談したりして、改善するための努力をしたにも関わらず効果がないときは、一年耐えずに転職したほうが良いかもしれません。
明確な回答がなく訴えが受け入れられていないと感じた場合はもちろん、「○年後に異動できる」と、あまりにも解決できる時期が先伸ばしされている場合も同様です。
何かしら改善するための方策を講じたのであれば、短期間の転職であっても改善しようと努力したことを選考で伝えることができ、ネガティブな印象を軽減できます。
仕事が原因で心身の体調に影響を及ぼしている
仕事が原因で心身に不調が生じているなら、退職を検討したほうが良いでしょう。
身体を壊してしまったら取り返しがつかないのと同様に、精神がすり減ってしまっても回復には時間がかかります。
キャリア形成も自己実現も、安全かつ平和に働ける環境があってこそです。
また、そのような悪影響による転職の場合、面接で不利になると考える方もいるかもしれませんが、自身がどういう状況にあったのか誠実に伝えれば問題ありません。
まずは自分の心身の健康を第一に考えてみてください。
とはいえ、何度も短期間での転職を繰り返すのは避けたいですよね。
転職を繰り返さないよう、以下の記事も合わせて確認してみてください。
まとめ
転職が頭をよぎったら、まずは自分が仕事を一年耐えてみたほうがいいケースにあるのか、耐えず会社を辞めたほうがいいケースあるのか判断できるようになりましょう。
しかし、なかなか自分一人の力でキャリアに関する判断を下すのは難しいものです。
そんなときは、キャリアのプロである転職エージェントに相談してみてください。
私たちUZUZUもエージェントサービスを提供しており、これまで6万人以上の就職・転職をサポートしてきました。
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一年以内の転職をすべきかという悩みの相談もできますし、転職することになった際の面接対策や面接練習も可能です。
今の仕事に一年耐えるべきか悩んでいる方は、ぜひ一度ご連絡ください。
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