第二新卒の就活では、
- 短期離職しているからこれといってアピールできる実績がない
- 今さら学生時代のことをアピールできない
などの理由から自己PRの作成に不安を感じる人が少なくありません。
また、自己PR作成時の注意点を知らないがゆえ、残念な自己PRが原因で就活がうまくいかない人も……。
そこで本記事では、第二新卒におすすめの自己PRの作成方法や注意点について解説します!
誰にでもできる作成方法なので、ぜひ試してみてくださいね!
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1.第二新卒は、自己PR次第で多くの選択肢を手にできる!
第二新卒で自己PRに悩む人というのは、自分が第二新卒(=短期離職している人)であることを弱点と捉えているケースが少なくありません。
日本の多くの企業ではいわゆる「新卒至上主義」の考え方が根強く残っているため、つい新卒と比較して悲観的になってしまう傾向にあるのです。
しかし、実は企業にとって第二新卒を採用するメリットは多く、近年では第二新卒を積極的に採用しようという企業も増えています。
つまり、そのような企業にうまく自分をアピールできれば、第二新卒の転職はそれほど難しくありません。
第二新卒の採用に前向きな企業は、第二新卒の採用に次のようなメリットを感じています。
- 多くの企業は「若手を採用したい」と考えているから
- 社会人経験がある分、実務の育成に時間を割けるから
- ポテンシャル採用が多いから
多くの企業は「若手を採用したい」と考えているから
慢性的な人材不足が深刻化する中、多くの企業では次のような理由から、さまざまな年代の中でも特に「若手を採用したい」と考えています。
- 自社のカラーや文化に染めやすい
- 企業の若返りのためになるべく若い人材が欲しい
- 自社でできるだけ長く働いて欲しい
このような理由から、多くの企業は社会人経験のない最も「フレッシュ」な新卒の採用を希望するわけですが、近年は少子化の影響もあり採用計画どおりに新卒を採用できないケースも増えているのが実状です。
そこで注目されるのが新卒に近いフレッシュさをもつ第二新卒の存在。
一度は他社に就職しているとはいえ、第二新卒も先ほどご紹介した「若手を採用したい理由」にマッチしています。
そのため、近年で採用計画どおりに新卒採用ができなかった企業や、若手の人材をいち早く採用したい企業の中で、第二新卒のニーズが高まっているのです。
社会人経験がある分、実務の育成に時間を割けるから
新卒の場合は社会人経験が全くないため、入社後に時間をかけて新人研修を行い、ビジネスマナーや社会人としての常識を教育することが一般的です。
新卒採用はさまざまな行程を経て行われるため採用活動にコストがかかるものですが、企業にとっては入社後も給与を支払いながら研修や教育のためにコストをかける必要があります。
一方、第二新卒の採用では、多くの場合新卒採用のような大掛かりな採用活動が行われることはありません。
また、第二新卒は少なからず社会人経験があるため、基本的な教育に時間やコストをかけることなく実務をスタートさせることができるのです。
第二新卒の採用に前向きな企業は、第二新卒に対してこのような教育コスト・時間のロスがない点にもメリットを感じています。
そのため、第二新卒の自己PRにおいては、社会人生活で得たことや学んだことなど、新卒にはない強みをアピールすることも重要なポイントです。
ポテンシャル採用が多いから
第二新卒を歓迎する企業の多くは、第二新卒に対して華々しい実績やスキルは求めておらず、仕事に対するポテンシャルの高さに期待しています。
なぜなら、第二新卒は、さまざまな過程を経て新卒入社した会社をリスクも承知のうえで退職しているからです。
短期離職は「我慢が足りない」といったネガティブなイメージを持たれがちですが、見方を変えると「仕事に対する意識や目的が明確である」という捉え方もできます。
では、そのような将来に向けた考え方、ポテンシャルの高さを企業に理解してもらうためにはどうすればいいかというと、それは自己PRでアピールするほかありません。
自己PRは、経歴やスキルなど過去の自分をアピールするためだけのものではなく、将来の自分をアピールするための方法でもあるのです。
2.第二新卒が知っておきたい自己PRの作り方
でもやっぱりちゃんと作れる自信はないなぁ~。
自己PRの作成が苦手に感じている人の多くは、
- 文章力がないからうまく作れない
- 表現力のある人の方が有利
- そもそもこれといったネタがない
といった意識があるのではないでしょうか。
しかし、実は魅力的な自己PRというのは、特別なスキルやネタがなくても、あるコツさえおさえれば誰にでもスムーズに作ることができます。
そこでここからは実際に、5つのステップに沿って魅力的な自己PRを作るとっておきの方法をご紹介します!
なお、詳細についてはこちらの動画でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください!
【面接前に必見!】20分で自己PRを作れる就活ノウハウ公開【模範回答あり】
STEP1:結果
まず最初に考えることは「結果」です。
第二新卒の場合、この結果の部分がすぐに思い浮かばず苦労する人が多いのですが、まずは次の2つのいずれかに当てはまるものがないか探してみましょう。
- 客観的に見て「すごい」「ほかの人とは一味違う」と思われそうなこと
- 「△位」「△人」など数字で表せること
「探したけど見つからない!」という場合は、次のようなエピソードがないか思い出してみましょう。
- 前職で〇〇ができなかったが、最終的にできるようになった
- お客さんから〇〇と感謝された
- 在職中や転職活動中に〇〇の資格をとった
壮大さやドラマティックさは必要ありません。
とにかく小さなことでも構わないので、そこから話が膨らみ、なおかつ仕事の話につなげられそうなことを見つけましょう。
STEP2:具体的な解決策
次に考えるのは、「具体的な解決策」です。
ここでは、先ほどの「結果」が生まれた背景について考えます。
たとえば、「自分からお客様に声を掛けることがなかなかできなかったが、最終的にはできるようになった」というエピソードの場合は、次のような解決策が考えられます。
- 声を出すことに慣れるように心掛けた
- 自分が伝えたいことを端的に説明できるようにまとめた
- お客様は「敵」ではなく「味方」であることを意識した
このような解決策が3つ程度考えられると理想的です。
「気付いたら解決していた」という場合は、「どうしてこうなったと思う?」と第三者に聞いてみることで新たな発見があるかもしれません。
STEP3:課題(問題)+決意
ここは、映画やドラマで考えてみるとわかりやすいでしょう。
何事もうまくいくストーリー展開より、何か問題があり最終的に解決するストーリー展開の方が話に深みがあり、見る(聞く)人の気持ちを動かすことができます。
ここまで考えてきた結果と解決策のもととなる課題(問題)を考え、解決に向けて自分はどのように決意をしたかを考えましょう。
先ほどの「自分からお客様に声を掛けられない」の例であれば、次のような課題や決意が考えられます。
一見難しいように思えるかもしれませんが、解決策はすでにできているので、意外とスムーズに考えつくはずです。
STEP4:前置き
先ほどの例の場合、いきなり「私は子どもの頃から人見知りな性格で…」と話し始めると、「急に何?悩み相談?」と、面接官を混乱させてしまいます。
そのため、結果や解決策、課題ができたら、「今から私はこのような話をします」といった前置きを考えましょう。
先ほどの例の前置きは、次のようになります。
在職期間数ヶ月などの超短期離職でないのであれば、ここで勤務年数を伝え、少しでも長く勤務していたことをアピールすると面接官に好印象を与えることができます。
STEP5:タイトル
最後はタイトルを考えます。
ここでいうタイトルとは、「私のアピールポイントは◯◯なところです」「私は◯◯ができます」といったようなことです。
「自分のことを一言で表せない」と悩む必要はありません。
自分が持つさまざまな側面のうち、あくまでも、これまでのエピソードに基づく「私は◯◯な人です」ということが表現できればOKです。
ここまで例に挙げてきたエピソードの場合、次のようなタイトルが考えられます。
タイトルまで考えることができたら、あとは次の順番で話を自然な形に組み立て直せば完成です!
- タイトル
- 前置き
- 課題(問題)+決意
- 具体的な解決策(1~3)
- 結果
- タイトル
3.第二新卒の自己PRで気をつけること
ここまでご紹介してきた5つのステップを使えば、さまざまな「結果」を使っていくつもの自己PRを作ることができます。
ただし、自己PRが作れたからOK!というわけではなく、第二新卒の場合はさらに気をつけておきたいことがあります。
ここからは、面接・職務経歴書の両方で気を付けておきたい自己PRのポイントをご紹介します。
自己PR内容が応募先企業の求める人物像と合っている
第二新卒の場合、「短期離職したから自己PRできることがない」というところからの自己PRを考えることが多いため、自己PRができればそこで安心してしまいがちです。
しかし、ここで注意したいのは、企業は応募者の「すごい話」を知りたいわけではないという点です。
企業が知りたいのは「自社でどんな活躍をしてくれそうか」という部分。
つまり、自己PRは、その企業がどのような人材を求めているかを踏まえたうえで考える必要があるのです。
そのためには、まず自己PRを考える前に企業分析を行いましょう。
自己PRを何パターンか作って、企業の方向性に合わせて使い分ける方法もおすすめです。
エピソードに具体性を持たせる
今回ご紹介した自己PRの作成方法は、小さな「ネタ」に肉付けしてしていくようなスタイルです。
この作成方法では、さまざまな「ネタ」が使えますが、肉付けが甘いとエピソードが薄っぺらくなり、聞く(読む)人の心に響かないものになる可能性があります。
聞く人の心に響く自己PRにするためには、エピソードにできるだけ具体性を持たせることが大切です。
具体性を持たせる方法にはさまざまなものがありますが、次のように数字や会話の内容を入れる方法は比較的簡単です。
〇)営業成績を前月比10%ずつ上げるために、△△に関する本を1日1冊読んで知識を増やしました。
×)お客様からお褒めの言葉をいただきました
〇)お客様に「あなたの提案のおかげで毎日快適になった」とお褒めの言葉をいただきました
このように、自己PRを聞く(読む)人が想像しやすくなることを心掛けましょう。
自己PRに学生時代の実績や経験を使っていない
就職してからはこれといった実績や経験がないものの、学生時代であればアピールできる実績があるという人もいるでしょう。
結論から言うと、第二新卒だからといって学生時代の実績や経験を使ってはいけないという決まりはありません。
たとえば入社後数ヶ月で退職したような超短期離職の場合は、学生時代のエピソード以外思いつかないこともあるでしょう。
しかし、入社後2~3年程度経過しているのに学生時代の話をしていると、「社会人になってから得たものはないの?」と思われてしまう可能性があります。
新卒にはない第二新卒だからこその強みといえば、社会人経験があることです。
せっかくの強みを生かすためにも、できるだけ社会人になってからのエピソードでアピールしましょう。
面接では「明るい印象」を与える
面接で自己PRをする際は、硬い表情ではなく、柔らかい表情で話すことを心がけましょう。
というのも、「メラビアンの法則」という心理法則によると、人が他人とコミュニケーションをとるときに最も影響を与えるのは視覚情報とされているためです。
なお、この法則では、視覚情報が人に与える影響が55%であるのに対し、聴覚情報は38%、言語情報は7%といわれています。
インパクトのある自己PRが考えつきにくい第二新卒の場合は特に「何を話すか」よりも「どう話すか」が重要です。
普段からニコニコと笑顔で対応できる人は、周囲の人の気分も明るくします。
面接官に「一緒に働きたい」と思ってもらえるような笑顔を意識してみましょう。
4.この記事のまとめ
自己PRは「自分のすごさ」をアピールするのではなく「自分の持ち味」をアピールするものです。
自分がその企業にとってどんな持ち味を発揮できるのかをイメージしながら、今回ご紹介した方法を参考にぜひあなたらしい自己PRを考えてみてください。
また、自己PRはひとりよがりにならず、客観的な評価を意識しながら考えることも大切です。
「自分の自己PRを客観的に評価してほしい」「専門家に自己PRの指導を受けたい」といった場合は、転職エージェントを活用する方法もおすすめです。
転職エージェント・ウズキャリでは第二新卒をはじめ、既卒やフリーターなど、20代の就活サポートを行っています。
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