もくじ
なぜ割に合わない仕事だと不満を感じるのでしょうか。
本記事ではその理由と、割に合わない仕事を減らすための方法を解説します。
「現職のまま解決する方法」と「転職することで解決する方法」の両方をお伝えするので、今の仕事内容に不満がある方はどちらを選択するべきか考えてみてください。
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割に合わない仕事だと感じる主な3つの理由
なぜ、割に合わない仕事だと感じるのでしょうか。
基本的に、就業規則や仕事内容に何をするかは書かれていますし、納得して就職することを選んだはずです。
それなのに割に合わない仕事をしていると感じる理由は、大きく分けて3つあります。
- 費やした労力が大きい・働き方がハード
- 働き方に見合う給与ではない
- 待遇が悪い
それぞれ確認していきましょう。
費やした労力が大きい・働き方がハード
当初想定していたよりも仕事量が多かったり、残業が多かったりすると割に合わない仕事だと感じます。
例えば、肉体労働の現場で「これを運んでおいて」と依頼された物が、想定よりもはるかに重く、運ぶ先もここから距離が離れていたら、どう感じるでしょうか。
上記は少し単純すぎる例かもしれませんが、業務上では当初の見積もりよりも大変な仕事になってしまうこともあります。
そういった時に、割に合わないと感じるのです。
働き方に見合う給与ではない
自分の働きの対価としてもらえる給与が少ないと、割に合わない仕事だと感じます。
仕事をする理由やモチベーションは人それぞれですが、「お金をもらうため」というのは、当然大きな比重を占めているのではないでしょうか。
それが少ないと感じた時、割に合わないと感じることでしょう。
特に、前述した「費やした労力が大きい・働き方がハード」も重なると「こんなにがんばったのにこれだけしか給与をもらえないのか」と、より徒労感が大きくなります。
待遇が悪い
仕事場の環境や福利厚生、自分の扱い、置かれた部署の状態などが悪いと「待遇が悪い」と思い、割に合わない仕事だと感じやすくなります。
待遇の良さは、自己肯定感や自分が尊重されているという感情に直結します。
- 同じ仕事をしたはずなのに、あの人の方が評価されている
- 同じ成果を上げているのに、隣の部署の方がボーナスが多い
- 同じ部署なのに、自分は有給休暇を取りにくく感じる
そういった待遇の悪さによって、相対的に自分が尊重されてないと感じ、結果としてそれは「こんなに仕事をがんばる意味は、なんだろう」という虚無感につながるのです。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
精神的なプレッシャーも割に合わない仕事だと感じる要因になり得る
何か重要な決断を行う時、人は精神力を使って疲弊してしまいます。
ただYESかNOかを決める時でも、重要なプロジェクトの分岐点にあったり、数億円の商品の購入に関わる場合、そのプレッシャーは重くのしかかるでしょう。
また複数人の部下を持って彼らの業務上の面倒を見るのは、かかる時間や労力以上に精神的な負担となります。
あるいは単純作業ではあるもののミスが許されない仕事は、緊張感からストレスも大きなものでしょう。
このような精神的なプレッシャーは、一見しただけでは分かりにくいものです。
しかし、見た目以上に圧力がかかるため、精神的に厳しい仕事は「割に合わない仕事だ」と感じる要因になり得るのです。
その他にも「あまりにも割に合わない仕事だから辞めたとしても仕方がない」と思われるような理由にはどのようなものがあるか、知りたい方はこちらの記事もご確認ください。
割に合わない仕事と感じると退職してしまう人はどれくらいいるの?
株式会社リクルートマネジメントソリューションズの実施した、若年層の早期離職の調査で、離職理由に関する資料があります。
【早期離職の理由】
労働環境・条件が良くない(労働時間・休日の取りやすさなど) | 25.0% |
給与水準に満足できない | 18.4% |
職場の人間関係が良くない・合わない | 14.5% |
上司と合わない | 14.5% |
希望する働き方ができない(場所・時間・副業など) | 14.5% |
成長できる見通しが持てない | 13.2% |
仕事に意義・やりがいを感じない | 13.2% |
今後のキャリアが描けない・目指すキャリア形成につながらない | 10.5% |
自分のやりたい仕事ができない | 9.2% |
昇進・昇格が見込めない | 7.9% |
会社の方向性と合わない(ビジョン・経営方針・価値観など) | 7.9% |
仕事で自分の能力や持ち味を発揮できない | 6.6% |
求められる成果が高すぎる・責任が重すぎる | 6.6% |
会社の将来に不安がある | 6.6% |
福利厚生が整っていない | 3.9% |
特に不満はないが新しい環境(業界・職務など)を経験してみたい | 3.9% |
条件に合う転職情報を見つけた・転職のオファーがあった | 2.6% |
会社や上司に評価されない | 1.3% |
参考:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ「新人・若手の早期離職に関する実態調査の結果を発表」
大きく分類すると、以下が割に合わないと感じてしまった退職理由のようです。
- 労働環境・条件が良くない
- 給与水準に満足できない
- 昇進・昇格が見込めない
- 求められる成果が高すぎる・責任が重すぎる
- 福利厚生が整っていない
- 会社や上司に評価されない
仕事が割に合わないことを退職理由として話してもよい?
やめておきましょう。
なぜなら、仕事が割に合わなかったという退職理由は、なんのアピールにもつながらないからです。
むしろ、不満を抱きやすい人物として、マイナスの印象を与えてしまうことにつながります。
企業が若手人材に求めるのは長く安定して働いてもらうことであり、スキルを積み上げて戦力になってもらうことです。
不満を抱きやすい人物は、仕事に身が入らずスキルが蓄積しない、早期離職のリスクが高いと判断されるでしょう。
そのため、前職の仕事内容が割に合わなかったとしても、退職理由はポジティブな表現に置き換える必要があります。
割に合わない仕事を続けるリスク
割に合わないと感じながら、仕事を続けるリスクは以下の3つです。
お金と時間と労力を無駄にしてしまう
給料が安い、長時間労働で休みが少ない、体力や精神的な負担が大きい。
こうした仕事に不満を持ちながら、長く続けることはおすすめできません。
給料が安いというのは「本来ならもっと稼げるはずのお金が得られない」という経済損失になります。
長時間労働や休みが少なく負担が大きければ、本来プライベートに費やせたはずの時間が失われてしまうでしょう。
無理して続けることで、自分の人生を有意義に送ることが難しくなるのです。
自身の市場価値が上がらない
割に合わないと不満を感じながら働いているならば、仕事の成果も出にくいのではないでしょうか。
毎日、目の前の仕事を漫然とこなしていくだけになると、スキルも蓄積しません。
こうした環境に長くいると、自身の市場価値が上がらないまま年月を重ねていくことになってしまいます。
いざ、不満に耐えられず転職しようとした時に、自分に年齢相応の市場価値がないことに気がつき愕然としてしまうでしょう。
心身に不調をきたすこともある
割の合わない仕事を続けると、将来的に体を壊したり、メンタル不調に陥るリスクが高まります。
不満を感じながらハードな仕事を続けることは大きなストレスとなり、精神衛生上良くない影響があるからです。
疲労も蓄積しやすく集中力が欠けてしまい、仕事中に思わぬ事故が起こってケガをしてしまうかもしれません。
いずれにせよ、我慢をしながら続けることはできる限り避けるべきです。
割に合わない仕事から転職すべき判断基準は?
でも、転職した方が良いと判断できる基準はあるの?
- サービス残業が横行している
- 心身の不調が出始めている
- 昇給の見込みがない
- 成長できる環境ではない
今の職場がこれらの状態にあてはまるようであれば、自分の市場価値が下がる前に、アクションを起こすことをおすすめします。
今の仕事が激務で転職活動に時間と労力を割けないと感じている方は、以下の記事の対処法を参考にしてみてください。
【現職編】割に合わない仕事への対処法
どうやって対処していけばいいんだろう?
すぐに転職するのは難しく、また転職活動は負担もかかるものです。
できるなら、今の職場にいるまま納得感がある働き方をしたいですよね。
ここからは、現職のままで割に合わない仕事へ対処する方法を3つお伝えします。
基本的には、割に合わないと感じる3つの理由である「仕事内容」「給与」「待遇」への対処方法を紹介していきます。
それでは、さっそく見ていきましょう。
スキルアップして効率良く働く
まずは仕事量が多かったり、仕事内容がハードだと感じたりすることへの対処法です。
一言でいうなら「がんばりすぎない」ようにして、自分の仕事量を減らすようにしていくことです。
仕事がハードなものではないと感じられれば、割に合わないと感じる機会を減らせるでしょう。
仕事量がパンクしそうな時には、新しい仕事を受けないようにするというのも一つの手です。
しかし、これは依頼される仕事全てを断り続けることではありません。
スキルアップして仕事効率を上げることによって、今と同じ仕事量でもそれをより簡単に、より短時間でこなせるようになっていくという考え方です。
うまく仕事をこなしている先輩社員を真似する、ツールを使って効率化するなどによって、仕事を効率的にこなせるようになれば、相対的に労働時間を減らすことになります。
昇給して給与を見合ったものにする
給与が低いと思う原因は大抵の場合、こなしている仕事の量に対して報酬が少ないと感じるからです。
それなら、仕事量に見合った給料にアップできる行動を行い、納得感を上げていきましょう!
具体的には、自身のスキルアップや業務の効率化などを駆使して「これだけの仕事をこなして、これだけの成果を上げている」と給与交渉をしましょう。
かつての日本は給与交渉をしにくいという控えめな面もありましたが、近年では積極的に自己アピールして給与アップを目指すのを良しとする風潮も生まれています。
給与に満足できれば、割に合わない仕事だと感じる機会は大きく減少するでしょう。
思い切って残業をやめる
思い切って残業をやめてしまうのも一つの方法です。
残業をやめてしまえば、少なくとも時間的な面で割が合わないと感じることはなくなります。
「自分の仕事がそれほど残っていなくても、周囲の同僚が残業していて帰りにくいから帰らない」という状況なのであれば、割り切ることも必要です。
自分だけ残業をやめてしまうのは、同僚の目もありハードルが高いかもしれません。
しかし、プライベートに割ける時間が増えれば、気分転換も図れるためストレスの軽減にもつながるでしょう。
配置換えや待遇改善を交渉する
社内での配置換えや待遇改善を要求するのも割に合わない仕事を減らす対処法の一つです。
同じ会社内でも、割に合わない仕事が多い部署とそうでない部署があります。
また、ある部署ではまったく活躍できなかった人材が、別の部署に行った途端に評価が大きく上がるというのもよくあることです。
自分に合う仕事ができれば自己肯定感も上がり、場合によっては給与も上がり、割に合わない仕事だと感じることも減るでしょう。
また、現状の労働環境が良くないのであれば、待遇を改善してもらえるように交渉するのもおすすめです。
総じて待遇に満足できているのであれば、割に合わないと感じることもなくなっていきます。
【転職活動編】割に合わない仕事への対処法
または、自分が納得できる状態に変えるためにあまりにも労力がかかりすぎる場合です。
そのような時は、転職も視野に入れましょう。
ただし、転職先でも結局「割に合わない仕事」をしてしまっては本末転倒です。
ここからは、転職することで割に合わない仕事を減らすための考え方を3つお伝えしていきます。
- 自分が求める仕事・給与・待遇のバランスを見極める
- 優先順位を決めて転職先を探す
- 転職のプロに相談する
さっそく、確認していきましょう!
自分が求める仕事・給与・待遇のバランスを見極める
どんな仕事であれば「割に合わない仕事だ」と思わないのか、それは人によって異なります。
例えば、仕事のやりがいが最も重要だと感じる人もいれば、給与が十分ならやりがいはどうでもいいという人もいます。
「自分にとっての割に合わない仕事」の判断を間違ってしまうと、また転職先で割に合わない仕事をさせられている、と感じてしまうことになりかねません。
自分にとって、仕事内容・給与・待遇のバランスが良いのはどのような状態なのかを見極めるようにしましょう。
優先順位を決めて転職先を探す
仕事量、仕事内容、給与、待遇、その他責任ややりがいなどを全て含めて、何を優先するかを決めましょう。
これは、具体的な転職先を選定するために有用なことです。
できることなら、仕事・給与・待遇のすべてが高水準の会社に転職したいですよね。
妥協せずに理想の職場を探すことも大切ですが、そういった会社は多くありませんし、ズルズルと転職を引き伸ばしていてはいつまで経っても現状が改善されません。
ですが、何もかも備えている会社ではなく、これだけはゆずれないという優先度が高いものを満たせる会社に絞って探すことで、転職が成功する可能性を高められます。
決めた優先順位をもとにして転職先の企業を探せばミスマッチを減らせるため「転職したけど結局割に合わない仕事をしている」という状況を防げるでしょう。
転職のプロに相談する
自分の業務量は適切か、業界の他の企業に比べて自分の給与は高いか低いか、などは自分一人の知見だけでは判断しにくいものです。
そこで、キャリアのプロである転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
彼らはキャリアに関する様々な知見を持っているため、相談することで仕事量やスキルと仕事内容の関係、給与の適正、待遇がどうかなど、色々な疑問が解決するでしょう。
なお、いざ実際に退職すると決めた際に退職のコツが知りたい方は、こちらの記事も確認してみてください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
副業など本業以外に収入ややりがいを見出す方法もある
現職に交渉するのも大変で気が引けるものの、かといっていきなり転職するのはハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
特に、職種を変更して新しいことに挑戦するようなタイプの転職の場合、その心理的ハードルはさらに高くなります。
そんな時は、まずは副業などによって転職を目指している職種が自分に向いているかを確認してみるのもおすすめです。
収入が増えたり副業のやりがいで充足感を得られれば現職のままでも不満はなくなり、転職しなくても良くなるかもしれません。
また、本業以上に夢中になれる仕事を別に見つけられれば、それを本業にするために転職するハードルも下がっていくでしょう。
まとめ
割に合わない仕事だと感じる理由は、主に仕事内容・給与・待遇のいずれかに不満があることです。
複数の理由が重なると、割に合わないと感じる度合いは大きくなり、だんだんと耐えがたいものになっていくでしょう。
その状況から脱却するためにも、やはり仕事内容・給与・待遇を改善して納得感があるものにしていくことが重要です。
現職で交渉して変えていくこともできますが、どうにもできないなら思い切って転職するのもよいでしょう。
もし転職して割に合わない仕事を変えたいと思うなら、ぜひ私たちUZUZにご相談ください。
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自分が抱えている、割に合わない仕事だと感じる悩みを相談するだけでも問題ありません。
気になった方はぜひ一度、UZUZへご連絡ください。
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