この記事では、残業がない仕事に就職するメリットのほか、企業の見極め方や仕事例、就職ポイントを解説します。
今の仕事で残業が辛い方は、ぜひ参考にしてみてください。
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残業がない仕事に就職するメリット
月間実労働時間数を見ると、次のことが明らかになっています。 ・一般労働者は、月平均13.8時間の所定外労働をしている ・前年度より、4.8%増えている ※所定外労働時間とは、残業の他に、早出、臨時の呼び出し、休日出勤などの実労働時間数です。 参照元:毎月勤労統計調査 令和4年分結果速報|厚生労働省 |
残業がない仕事に転職するメリットは、次の3つです。
- プライベートの時間を作りやすい
- 心身共にストレスを減らせる
- スキルアップに時間を費やせる
1.プライベートの時間を作りやすい
残業のない仕事に就くメリットとして、プライベートの時間を作りやすい点が挙げられます。
定時に終われば、友人や家族と過ごしたり、趣味の時間に充てたりすることができます。
さまざまな理由から、ワークライフバランス(仕事と生活のバランス)を重要視する人であれば、欠かせないポイントでしょう。
2.心身共にストレスを減らせる
心身ともにストレスを減らせることも、残業のない仕事に就くメリットのひとつです。
労働時間が長いと心身に負担がかかり、場合によっては慢性的な疲労やメンタルの不調を引き起こすおそれもあります。
3.スキルアップに時間を費やせる
定時に終われる仕事なら、残業分を自由に使えるので、スキルアップの時間に費やせるのもメリットといえるでしょう。
仕事に役立つ資格取得やスクール受講の時間を作れば、昇給・昇格、将来的なキャリアアップにもつながります。
本人の意志によりますが、働きながら、税理士資格などの難しい資格に挑戦することも不可能ではありません。
中長期で昇給したい、仕事の幅を広げたいと考えている方にとっては、検討しておきたい時間の使い方です。
残業がない仕事に就職する際の注意点
残業のない仕事に就職するには、収入面やスキル、仕事内容といった点を確認しておく必要があります。
ここでは、残業のない仕事に就職する際の注意点を解説します。
- 残業代がない分収入は減る
- 決められた時間で終わらせるスキルが求められる
- ルーティンワークが多い場合も
1.残業代がない分収入は減る
現職の給料が残業代込みの場合は、残業のない仕事に就職すると、収入が減ってしまう可能性があります。
残業時間が多くとも、その分残業手当がしっかり出ているのであれば、ある程度の収入を得られているかもしれません。
転職した後、現職よりも収入アップが見込めているのであれば問題ないでしょう。
しかし、前職と比較して転職先の基本給が同程度であれば、昇給・昇格を目指したり、その他の資格手当で収入を増やす必要があるでしょう。
ただし、転職後のキャリアプランが明確になっていて、キャリアアップにともない昇給が見込まれるのであれば、将来的には今の仕事にとどまるよりも、多くの収入を得られる可能性があります。
2.決められた時間で終わらせるスキルが求められる
残業時間が少ない会社は、単に仕事量が少ないというわけではなく、就業時間内の生産性が高い傾向にあります。
就業時間内に仕事を終わらせるために、スケジュール管理や効率的に進めるためのスキルが求められるでしょう。
残業があれば仕事の遅れをカバーできますが、決められた時間で終わらせるにはどうしたら良いのか常に考える必要があるでしょう。
3.ルーティンワークが多い場合も
残業のない仕事は、作業内容や一日にこなす量が固定されているケースが多く、ルーティンワークが多い可能性があります。
1つ事業に関わる仕事がそれぞれ分業制となっており、作業手順もパターン化されている場合があるため、同じ作業の繰り返しが苦にならない人に向いているといえるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
残業がないから仕事が楽とは限らない
記事内でも言及していますが、「残業が少ない=仕事量が少ない、楽」ということではありません。
残業が少ない会社は職種によっても異なりますが、以下の2つに大別されると考えられます。
- 業務量、顧客の担当が明確に分担されている
- 1人あたりの仕事の生産性が高い
特に多くの方がイメージする「残業が少なく、ワークライフバランスを築ける会社」というのは後者が当てはまる場合が多いといえます。
そのため、残業が少ない会社に就職するには、それなりに業務の効率性が求められます。自身でも仕事を早く終わらせる工夫をしたり、または視点を変えて「本当に自分が得意なことで活躍する」といった考えも必要です。
特に「他の人は1.5時間かかることを30分で終わらせる」ことができたり、他の人が苦手意識を持つ仕事も楽しくこなせたりするなら、自身の強みといえます。
得意な仕事を明確にした上で、残業の少ない会社を選ぶと、理想とするワークライフバランスを実現できるかもしれません。
また、自身のスキルもしっかり活かせるので、キャリアの観点から見ても理想的な働き方といえるでしょう。
残業がない企業の見極め方
就活中に残業の少ない企業を見極めるには、何か基準があるのでしょうか。
残業が少ない企業を見極めるには、次のポイントをチェックしてみてください。
- 離職率が低い
- 社員数が多く余裕がある
- to Bの事業を行っている
1.離職率が低い
残業が少ない企業の特徴として、離職率の低さが挙げられます。
長時間労働の解消など、社員の働き方改革に努めている企業が社員の定着率が高く、離職率が低い傾向にあります。
離職率については、非公開にしている企業もありますが、就職四季報で「3年後離職率」を確認すると良いでしょう。
また、過去の採用実績と現在の社員数を比較することでも、予測可能です。
2.社員数が多く余裕がある
残業の多い会社だと、社員数が少なく、仕事をいくつか兼業で担当している場合もあるでしょう。
社員数が多い企業の場合、多くの仕事が分業制になっており、それぞれの仕事に担当やチームが設けられています。
そのため、仕事のマニュアルの整備が進んでいたり、作業効率化を図るためのツールの活用やメソッドが一定設けられていることから、就業時間内に仕事が終わるように分担されている場合が多いです。
2019年以降、時間外労働の上限規制が設けられ、超過すると違反金や実刑も科せられるようになっています。
3.to Bの事業を行っている
to Bの事業を行っている企業も、特徴として残業が少ない傾向にあります。
なお、to Bとは、Business to Businessの略で、企業(法人)向けに行う事業を指します。
to B向けのサービスを提供する取引先の多くは、営業時間が朝〜夕方までのビジネスタイムに集中しているため、稼働時間も日中がメインとなります。
そのため、繁忙期などを除いて、遅くまで働くケースが少なくなります。
また、企業によっては顧客が固定の場合もあることから、業務がルーティン化されていたり、就業時間内に終わるように担当に割り振られる傾向にあるのです。
ただし、to B事業では業界や商材の専門知識が求められるケースが多いため、未経験からの就職は難しい傾向にあります。
特に営業職などは顧客が求める知識や要望も高くなるため、同業界や職種で経験を積んでからチャレンジしましょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
理想的な働き方を実現するための条件について考えよう
残業が少なく、理想とする生活を送れる仕事を見つけるには、記事でも述べた「離職率の低さ」「社員数」「toB向けの事業」を複合的に見て判断すると良いでしょう。
しかし、根本的に考えておかなくていけないのは「あなた自身が理想とするワークライフバランスを実現し続けるには、今のままでいいのか、何が必要となるか」ということです。
残業がない・少ない会社は、ただ楽な仕事ではないため、日々生産性を高めることが求められ続けるでしょう。
そうすると、必然的に「自身の強みや中期的に見て戦える専門性は何なのか」も考えておかなくてはなりません。
そうしないと、残業が少なく、プライベートの時間を確保できる仕事を継続することは難しいでしょう。
例えば、適性を考えず事務職を選んでしまうと、一時的な働き方や気持ちのゆとりを持つことはできても、数年後のキャリア形成に影響が出ることもあります。
そのため、上述した会社の特徴をそのまま当てはめて考えるだけでなく、「自身が会社に価値を提供し続けることができる仕事」や「中期的に見て強みや得意なことを活かせる仕事」であるかも見ておきましょう。
就職しやすく残業がない仕事例
残業のない仕事は人気が高いことから、記事内でもご紹介したto B事業のように、未経験からでは就職が難しいケースもあります。
しかし、あきらめる必要はありません。
残業の有無は企業によって異なりますが、職種ごとにもその傾向があり、中には未経験からでも目指せる仕事もあります。
未経験からでも就職しやすく、かつ残業の少ない仕事例は、以下の3つです。
- 工場作業員
- 事務職
- 販売職
1.工場作業員
残業が少ない仕事の一例として、工場作業員が挙げられます。
工場作業員は、生産される製品の検品や、機械のメンテナンスなどを行うのが仕事です。
各工場にはそれぞれ稼働時間があり、一日の生産量も限られていることから、働く人の業務量も明確になっているので、定時で終わります。
また、稼働時間が長い工場ではシフト制を採用しているので、残業が発生しづらいです。
ただし、企業規模によって残業時間が左右されるため、会社の規模やシフト制導入の有無、繁忙期などの確認が必要になります。
2.事務職
経理事務や総務事務といった事務職も、残業の少ない仕事に挙げられます。
仕事内容は、主に書類作成やデータ管理、電話対応など固定化されており、突発的な対応を求められる状況がほぼないため、残業が少ないのです。
未経験から就職するにはパソコンスキルは必須で、他にも次の資格を取得しておくと良いでしょう。
- パソコンのスキル
- MOS(マイクロソフトオフィス スペシャリスト)
- 簿記
- 文書管理士検定
事務職への就職には、企業の求めるスキルや経験が、自分のもっているものとマッチする求人を探す視点が重要となります。
3.販売職
販売職はシフト制が導入されている企業が多いため、残業の少ない仕事といえます。
来店した顧客に対し、商品やサービスを販売する仕事です。
商品知識に加え、顧客の購入をサポートする説明力や対応力などが求められます。
販売職に就くのに、特別な資格はありません。
ただし、次のような資格があると、販売職として活躍の幅が広がるでしょう。
- 接客販売技能士
- 販売士(リテールマーケティング)検定
- 接客サービスマナー検定
- 日本語検定
- 英語対応能力検定
残業がない仕事に就職するポイント
残業がない仕事に就職するポイントは、次の3つです。
- 「残業が少ない」を志望動機にしない
- 口コミサイトなどで残業時間を調べる
- エージェントに残業がない仕事を紹介してもらう
1.「残業が少ない」を志望動機にしない
「残業が少ない」を志望動機として単刀直入に伝えてしまうと、企業選びに仕事時間だけを重視していると捉えられてしまいます。
また、就職後に今までに感じなかった不満を抱く可能性があり、「すぐに退職してしまうのではないか」と懸念を与えてしまうでしょう。
労働時間が長いといったネガティブな理由に基づく場合、不満の解消を軸にするのではなく、企業や仕事への興味や意欲を伝えるべきです。
2.口コミサイトなどで残業時間を調べる
残業がない仕事に就職するなら、口コミサイトなどで労働時間について情報収集するのがおすすめです。
実際に働いている人の体験であれば、ある程度信ぴょう性の高い情報を得られます。
ただし、中には偏った意見が集中している傾向もあるので、上述した「離職率が低い」
「社員数が多く余裕がある」「to Bの事業を行っている」などの観点も合わせて確認してみてください。
ただし、匿名性が高いサイトを活用する場合は、悪い評判に偏りやすいので、あくまでも参考程度にとどめましょう。
3.エージェントに残業がない仕事を紹介してもらう
残業の少ない仕事を見つけるには、エージェントに紹介してもらうのが最短コースです。
エージェントなら「残業の少ない仕事に就きたい」などの条件を踏まえて、あなたにピッタリな企業を紹介してくれます。
ちなみにこのメディアを運営しているUZUZは、20代の就職・転職に強いエージェントです。
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厳しい自社基準で、ブラック企業を徹底排除しています。
実際に企業を訪問して、労働環境や教育体制をしっかりチェックしていることから、入社後の定着率95.7%!
残業の悩みや就職に不安がある方は、ぜひ無料相談から始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では、残業がない仕事に就職するメリットのほか、企業の見極め方や仕事例、就職ポイントを解説しました。
残業がない仕事への転職を検討する際には、注意点や企業の見極め方、職種などを把握しましょう。
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