もくじ
これらを動かすためには、目的に合わせてきちんと動かすための制御システムが必要ですが、そのシステム開発などを行うのが組み込みエンジニアです。
私たちの生活をより豊かに、便利にしている縁の下の力持ちのような存在の組み込みエンジニアの仕事ですが、果たして就職・転職事情はどうなっているのでしょうか?
そこで今回、そんなちょっと気になる組み込みエンジニアの業務内容、就職・転職事情などについて詳しく解説していきたいと思います!
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組み込みエンジニアになるのは難しいの?
組み込みエンジニアの仕事は専門知識を必要とするため、その難易度は決して低いものではありません。
たしかに組み込みエンジニアの仕事は情報系や工学系の学校を卒業している人が多い傾向にありますが、基礎的な知識や技術さえ身に付けておけば、未経験や文系出身者でも就職は可能です。
というのも、組み込みエンジニアと一口に言っても、その中でも知識や技術力の高さによって任される仕事が分かれているからです。
そのため、業務上必ず必要となる知識や技術を少しでも身に付けておけば、未経験でも挑戦可能な業務から、組み込みエンジニアとしてのスタートを切ることができます。
実は人手不足なので穴場とも言える
今後ますますIot(モノのインターネット)やAI技術の発展が予想され、さらなる需要の高まりが予想される組み込みエンジニアの仕事。
しかし、その需要や将来性とは反対に、組み込みエンジニアは常に人材不足の状態に陥っています。
その理由としては、大きく次の2つの理由が関係していると考えられています。
- 組み込みシステムで必須となるC言語系を習得する人が減っている
- そもそも組み込みエンジニアという仕事の知名度が低い
まず、プログラミング言語についてですが、最近は組み込みシステムには欠かせないC言語系を習得しようとする人が減っているのです。
しかし、反対に汎用性の高くC言語系よりも簡単とされるJavaを学ぶ人が増加傾向にあるため、若手の人材が不足し続けている状況にあります。
また、IT系の開発職の中でも、システムエンジニアやWebデザイナーと比較すると組み込みエンジニアという仕事の知名度がそもそも低いという単純な理由もあります。
未経験の場合20代後半~30代になると難しいって本当?
先ほどご説明したC言語系を学ぶ若手の人材が減っている関係もあり、現在組み込みエンジニアにおいて中心となっている年齢層は40~50代が中心です。
そのため、若手の人材が求められていることは間違いありません。
しかし、組み込みエンジニアに関わらず、どんな仕事でも20代後半~30代になると未経験者はどうしても採用されにくくなる傾向があります。
そのため、既にプログラミング言語を習得し、エンジニアとしての実務経験がある場合は別ですが、完全な未経験者の場合はなるべく早く転職に向けて動き出すことをおすすめします。
とはいえ全くの未経験から組み込みエンジニアとして就職することは至難の技。
組み込みエンジニアを目指したいと考えたのであれば、まずはC言語をはじめとするプログラミングについての知識の習得を始めることは必須です。
組み込みエンジニアの業務内容や難易度
組み込みエンジニアの仕事は、大きく次の5つの工程に分かれています。
- 製品企画
- システム設計
- ハードウェア/ソフトウェア設計
- プログラミングによる組み込みシステムの実装
- 動作テスト
- バグやエラーなどのアフターサポート
この中でも、製品の企画やシステム設計といった業務は、組み込みエンジニアの業務の中でも心臓部分にあたるため、経験やスキルが求められます。
しかし、たとえば動作テストなどであれば未経験からでもチャレンジすることができる業務ですので、まずはできる業務から始め、少しずつ経験を積んで他の工程に携わっていくことが可能です。
組み込みエンジニアの業務難易度
なんとなく「難しそう」「敷居が高そう」などとっつきづらいイメージを持っている人が多いというのも事実です。
組み込みエンジニアの業務の難易度に関してですが、先にお伝えしたとおりC言語の習得が必須となります。
C言語の習得は、Javaなどの言語を習得するよりも基本的に難易度は高いため、Webエンジニアなどと比較すると難易度は高めであるといえるでしょう。
ただ、Webエンジニアよりも組み込みエンジニアは業界全体が人手不足の状態にあります。
組み込みエンジニアがIT系のエンジニアの中でも貴重な存在であることは間違いないので、目指す価値はあります。
組み込みエンジニアになる方法・必要なスキル
繰り返しになりますが、未経験から組み込みエンジニアを目指すのであれば、まずはC言語をはじめとするプログラミングの知識を身に付けることが必要です。
学んでおきたい開発言語としては、まずは組み込みエンジニアの仕事において使用頻度の高いC言語系の「C」を最優先に学びましょう。
「C」の習得後は、汎用性の高い「C++」を、さらにソフトウェアの制御に必要な「アセンブリ(アセンブラ)」、そして多くの分野で使用されている「Java」の順で習得することをおすすめします。
資格については未経験の状態であれば特に取得していなくても問題はありませんが、もし取得を考えるのであれば「ETEC(組み込み技術者試験制度)」が最も取得しやすいでしょう。
未経験から組み込みエンジニアを目指す場合の3つの方法
未経験から組み込みエンジニアに必要な知識を身に付け、就活を行う場合は、大きく次の2つのパターンがあります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分に合った方法で学習や就活をすすめることをおすすめします。
– | メリット | デメリット |
---|---|---|
独学+自分のペースで就活 | ・選択する教材によっては費用を抑えることができる ・自分のペースですすめられる | ・スケジュール管理が難しい ・モチベーションの維持が難しい ・分からない箇所でつまづき時間がかかる |
転職サポートも受けられるスクールに通う | ・スケジュール管理がしやすい ・不明点を素早く解消しやすい ・モチベーションの維持がしやすい ・就活サポートが受けられる | ・一般的に20万円前後の受講費用がかかる ・スクールによってはeラーニングがなく通学のみの場合がある |
組み込みエンジニアのよくあるQ&A
組み込みエンジニアに需要や将来性はあるの?
先にお伝えしたとおり、今後もITやIoT技術の発展が予想されるため、組み込みエンジニアの需要はますます増えることが予想されます。
また、現状として組み込みエンジニアは人手不足であるため、引く手あまたな状態もしばらくは続くことが予想されますので、将来性については「ある」と考えておいて間違いないでしょう。
なお、組み込みエンジニアの需要についてはこちらの記事で詳しく解説しておりますので、是非チェックしてみてください!
▼IT業界における組み込みエンジニアの需要って?転職に役立つ開発技術やスキルもご紹介
組み込みエンジニアは激務って聞いたけど本当?
平均的には約8割程度の人が1日1時間~1.5時間ほどの残業をしているようですが、毎日残業があるというわけではありません。
ただ、その企業によって抱えている案件や人員の量はさまざまですので、ケースバイケースとも言えるでしょう。
傾向としては納期前や、トラブルが起こった場合には残業が集中して発生することが多いようです。
組み込みエンジニアの平均的な残業時間や有給休暇などの職場環境については以下の記事で詳しく解説しています。
是非ご覧ください。
▼IT業界の闇!?組み込みエンジニアは本当に激務なの?組み込み系と呼ばれる仕事の実態とは
組み込みエンジニアは未経験でも大丈夫?
組み込みエンジニアになるためには特に資格も必要なく、未経験で入社した人や文系の学校を卒業した人が入社するケースも少なくありません。
ただし、先にお伝えしたとおり、C言語をはじめとするプログラミングに関する基本的な知識や技術は必須ですので、あらかじめ勉強しておく必要はあります。
未経験から組み込みエンジニアを目指す場合に必要な情報は以下の記事にまとめていますので、是非チェックしてみてくださいね。
▼未経験から組み込みエンジニアへ挑戦できる?転職の求人情報から必要スキルまで徹底解説
組み込みエンジニアにおすすめの資格は?
組み込みエンジニアになるための必須資格はありませんが、組み込みエンジニア向けの資格としては次の3つの資格が代表的なものとなります。
この他にも、未経験者の場合はITに関する基本的な知識を身に付けられる「基本情報技術者試験」もおすすめです。
組み込みエンジニアに必要な資格やスキルの詳しい情報については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもご覧ください。
▼組み込みエンジニアに必要な資格やスキルは?
「組み込みエンジニアは難しい?」この記事のまとめ
未経験から組み込みエンジニアになるためにはC言語などプログラミングに関する基本的な知識は必須となります。
しかし、その需要は非常に高く将来性もあるため、スキルを積み上げていくことで市場価値の高い人材になれることが予想されます。
組み込みエンジニアになるための学習はもちろん独学でも可能ですが、就職にスムーズに直結させることを考えると就活サポートが充実したスクールや、ウズウズカレッジのようなスクールがおすすめです。
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