もくじ
退職理由がいかなるものであっても、一般的に第二新卒というのは新卒入社後3年以内に会社を辞めた人であることは事実です。
そのため、どうしても「第二新卒」というと、
- またすぐに辞めてしまうような人だろう
- 優秀な人であれば前の会社で活躍し始めているはずだ
- 優秀な人であれば会社が辞めさせてくれないだろう
- あまり考えずに行動をしてしまう人なのではないか
などといったネガティブなイメージを持たれやすいもの。
では実際に第二新卒はやはり「使えない」人材なのでしょうか?
また、「使えないとは」具体的にどのようなことを指すのでしょうか?
この記事では、そんなちょっと気になる疑問にお答えしつつ、「使える第二新卒」になるためのコツもご紹介していきたいと思います!
企業の採用担当・人事・現場に聞いてみた「使えない第二新卒ランキング」
「この人、使えないな」と思われる第二新卒者にはどのような特徴があるのでしょうか。
現場の生の声を拾っているので信ぴょう性が高く、参考になると思います。それでは使えない第二新卒の特徴ランキングをご紹介しましょう。
5位:ミスを他人のせいにする
間違いを指摘しても「でも」「いや」「しかし」と言い訳ばかりしてしまう。
ミスを自分のこととして捉えられず、他人のせいにしてしまう人です。
先輩や上司から何か指摘された場合は、まず素直に受け入れ謝る姿勢が重要。
自分の非を一度認めた上で、何か事情があった場合は説明するといいです。
4位:他人を批判しがち、ネガティブ
同僚や上司、会社のことを悪く言ったり、ネガティブな意見ばかり述べる人は敬遠されてしまいます。
成果を出しているわけでもない、入社間もない社員が文句を垂れても、「生意気」「口だけ」と思われてしまいます。
愚痴を述べる前にまずは会社で認められる存在になれるよう、努力すべきですよね。
また、ネガティブ思考やネガティブな態度は周りに良い影響を与えないのでよくありません。
3位:素直さや協調性がない
会社が第二新卒を採用する理由の一つに“素直さ”が挙げられます。
まだ若くて社会に揉まれていない第二新卒の実直で従順な部分が評価されているのです。
素直さに欠けてしまうと“第二新卒としての魅力に欠けてしまう”ともいえます。
また、協調性があることもとても大事。
会社内で良好な人間関係を築いていけなければ、長期働くことは難しいからです。
2位:自ら学ぼうという姿勢がない、自ら考えても行動できない
自分で考えずに「これはどうするんですか」「どうしたらいいですか」と答えを求める人。
少し調べれば分かるようなことまで聞いてしまうのはNGです。
一通り調べたけど分からない場合は、まず自分で考えて「私はこう思うのですが合っていますか」「このようにしたらいいと思うのですが、いいですか」という聞き方にするといい。
また、机の上で考えるだけではダメです。
考えたことを実行できる行動力も重要になります。
1位:コミュニケーションが取れない
この第二新卒使えないな……と思われてしまう特徴の第1位は、“コミュニケーション能力の低い人”です。
例えば、
- 文章を暗記しないと人前で話せない
- 何か質問をしても「はい」「いいえ」で会話が終わってしまう
- 敬語が使えない
- 質問に対する回答がずれている
という人はコミュニケーション能力が低いと判断されてしまいます。
意思疎通がきちんとできなければ安心して仕事を任せられません。
第二新卒が使えなくて企業が困る理由
第二新卒の採用を行っている企業は、当然第二新卒がまだ社会人経験が浅いことは承知の上で採用を行っています。
そのため、最初から高いスキルなどは求めていません。
ただ、先ほどご紹介したような「使えない第二新卒」を採用してしまった場合、企業は次のような理由から、採用後、結果的に非常に困ることになります。
少なからず採用コストはかかっているから
第二新卒の中でも、先ほどご紹介したような「使えない第二新卒」を採用してしまった場合、最終的に双方の関係性がうまく行かず、採用した第二新卒が再び退職してしまう可能性は否めません。
特に第二新卒の中には、単純に「辞めグセ」が付いてしまっている人も事実です。
たしかに、ビジネスマナーなどの新人研修を行う手間が省けるというコスト面にメリットを感じて第二新卒を採用する企業も少なくありません。
とはいえ、募集広告や転職エージェントへの依頼などに係る費用や、入社にあたり新しく揃えた備品購入費など、採用には少なからずコストがかかっています。
「使えない第二新卒」を採用してしまい、結果的にまたすぐに辞められてしまうと、コストの削減どころか、余計にコストがかかってしまうのです。
結局教育に時間をかけなければいけなくなるから
繰り返しになりますが、企業が第二新卒に魅力を感じる部分として「基本的なビジネスマナーが備わっていること」や「新卒のようなフレッシュさがある」といったことが挙げられます。
しかし、いざ採用してみるとコミュニケーションがまともに取れなかったり、新卒のような素直さがない場合は、第二新卒であっても結局新卒で入社した社員と同じように最初から教育をしなければなりません。
採用するタイミングが新卒入社の社員と同じであればまだ良いですが、そうでない場合は、第二新卒を教育するための時間を捻出しなければならず、社内でのスケジュールにまで影響を及ぼしてしまいます。
使える第二新卒の特徴
採用担当者から「この人を採用したい!」と思ってもらうには、以下の3つが重要になります。
- コミュニケーション能力が高い
- 自分で考え、自ら行動できる
- 素直で協調性がある
それぞれ説明していきますね。
1.コミュニケーション能力が高い
企業で働く場合、どんな職種においてもコミュニケーション能力は必須です。
コミュニケーション能力を高めるには、日頃から以下のことを意識するようにしましょう。
- 相手に関心を持つ
- 関心を持たなければ会話が弾まない。会話を広げるためには相手に関心・興味を持つことが一番。
- 相手が気持ち良く話せるよう聞く姿勢にも意識を向ける
- 腕組をしたり、目を合わさないで話をするのはNG。姿勢良く笑顔を心がけ、リアクションもとるようにする。愛想の良さは大きなアドバンテージに
- 自分の言いたいことは主張する
- 意見を求められた時に、「どっちでもいい」「何でもいい」と答えると自分の意見を主張できないコミュニケーション能力の低い人間だと思われてしまう。自分の意志・考えは持って、主張すべき時は主張することが大切。
あなたの周りにいるコミュニケーション能力の高い人を観察してマネしてみるのもアリです。
2.自分で考え、自ら行動できる
「言われたことを言われた通りにできる」だけではダメ。
指示待ち人間になってしまうといつまでも成長できません。
指示待ち人間にならないためには、以下を気をつけることが大切。
- 仕事をする時に、他に一緒にできることはないか考える
- やるべきことに優先順位をつけて取りかかる
- 自分で考えたものの、困ったことや分からないことがあれば、助けを求める
優柔不断な人、積極性に欠ける人は指示待ちに陥りやすいです。
常に、自ら考え、行動できるよう意識しましょう。
3.素直で協調性がある
前述した通り、素直さや協調性は会社の中で上手くやっていく上で不可欠。
例えば何かミスをしてしまった時は、素直に謝って同じ過ちを繰り返さないように努力しましょう。
逆ギレはもってのほか。
ただ、指摘を素直に受け入れるのはいいのですが、落ち込みすぎてしまうのも良くありません。
若者ならではのポジティブな姿勢と共に謙虚で素直な人材が求められます。
使える第二新卒になる3つのPoint
先ほどお伝えしたとおり、企業が欲しい第二新卒の特徴は以下の3つです。
- コミュニケーション能力が高いこと
- 自分で考え、自ら行動できること
- 素直で協調性があること
とはいえ、実務経験の少ない第二新卒の場合、具体的にどのような場面でどのように動けば良いのかわからないという人も多いかと思います。
ということで、ここからは「使える第二新卒」になるための具体的な方法をご紹介していきます!
コミュニケーションは「丁寧さ」第一で
第二新卒に限った話ではありませんが、コミュニケーション能力の高い人材は多くの会社から求められる存在です。
とはいえ、コミュニケーション能力は一日で簡単に身に付けられるものではなく、少しずつ少しずつ身に付いていくもの。
「相手の話にきちんと耳を傾ける」「自分の伝えたいことは相手にわかりやすく伝える」など、とにかく「丁寧さ」を意識してみましょう。
「コミュニケーション能力が高い人」と聞くとたくさんの人に積極的に話しかけたり、フランクに話せる人のようなイメージが強いですが、大切なのは「気持ち」です。
たとえ不器用でも、丁寧さを心がけて対応をすれば、必ず相手にあなたの気持は伝わり、良好なコミュニケーションがとれるようになっていくはずです。
疑問点はひとつずつ解消してから行動する
「指示待ち人間はよくない」というのは皆さんもご存知のことかと思います。
しかし、だからといって全てにおいて自ら進んで行動をすることが正しいとは限りません。
自分がきちんと理解している範囲の中で自ら行動に移せるのであれば全く問題ありませんが、「自分で判断しなければいけない」というのは少し危険な考え方です。
わからないことがあるのなら、まずはその疑問点をひとつずつ解消してから行動に移すようにしましょう。
自分から行動を起こすことと、勝手な自己判断は全くの別物です。
「気持ちは新卒」を忘れない
第二新卒の場合、期間に多少の差はあれど、「一度働いたことがある」という意識が少なからずあるものです。
そのため、つい同期に対して少し上から目線で話してしまったり、「自分は新卒とは違う」といった意識から、協調性のない行動を取ってしまうことがあります。
しかし、企業が第二新卒に期待することのひとつが「新卒のような素直さ」です。
たとえ第二新卒として入社し、ビジネスマナーの面などで新卒社員よりもできる部分があったとしても、「自分はわかっている」といった意識や目線で行動することは避けましょう。
面接で「使える第二新卒」と思わせるコツ
1点注意ですが「使える人」と思われたいがために、作り話や嘘を述べるのは絶対NGです!!
ここでは伝え方のコツを中心に伝授していきます。
コツ1.自己紹介・自己PR編
「この人、できるな!」と思ってもらうには、話し方が重要です。
論理的に話すことを心がけましょう。
順序だてて相手に分かりやすく伝えることが重要。
誰でも論理的に話せる方法があります。
それはテンプレートを用いる方法です。
自己紹介の場合は以下のテンプレートを用いて自己紹介文を作ってみましょう。
- タイトル
- 前置き
- 課題(問題)+決意
- 具体的な解決策2~3個
- 結果
- タイトルを繰り返す
このような流れでまずは自己紹介を作成し、スラスラ笑顔で話せる練習をすれば、
「この人、できる」と思ってもらえるでしょう。
コツ2.退職理由編
面接の中でも退職理由は非常に重要。
人生の一大決心をする際、あなたが何を考えていたのか知りたいのです。
面接官はいずれの質問においても、
- ウチに入社してすぐ辞めないか
- ウチで活躍してくれるのか
という視点であなたを採用するか見極めています。
あなたの退職理由によってネガティブなイメージを与えないようにするには、面接官に「その理由だったら辞めても仕方ないね」と思ってもらうこと。
例えばパワハラという人間関係が原因で退職を選んだ場合は、単純に「パワハラがひどいから辞めた」ではなく、
- パワハラによって仕事に支障をきたしていた
- 体調を壊してしまった
というマイナス影響を伝えるといいです。
ただ、それが原因ですぐに辞めてしまった場合は「忍耐強さに欠けるのでは?」「ウチへ入社してもまたすぐに辞めてしまうのでは?」と思われてしまいます。
そのため、そんな環境下でもあなたが残した実績や「自分の中で目標を決めてそこまで頑張った」という辛抱強さをアピールするといいです。
コツ3.志望動機編
志望動機を考える時に最も重要なのは、
- あなたが大事にしていること
- 会社が大事にしていること
これらが一致する部分を伝えるのがポイント。
- 志望動機・志望する業界で働くあなたのメリット
- 会社が大事にしていること(会社のメリット)を知る
- これらを結びつける
この手順を踏んで志望動機を作成すれば、説得力のある志望動機になるだけでなく、あなた自身が納得しながら志望動機を作成できるので入社後のミスマッチを減らすことにもつながります。
会社のメリットを知るには、働いている人に直接聞くのが一番ですね。
生の声を聞いて大変な面も知った上で「入社したい」という意志を伝えると、説得力がアップします。
あとはIR情報で今後の事業展開などについて調べるといいです。
これらを結びつけて志望動機にします。
例えば、ITエンジニアを目指している場合、
という志望動機にすると、あなたのメリットと会社のメリットが一致していることがわかりますよね。
コツ4.逆質問編
「質問はありません」と答えてしまうと「ウチに興味がないのかな」と思われてしまって非常にもったいないです!
面接官の逆質問の意図としては、
- 意欲を知りたい
- その企業の魅力づけをしたい
の2つが挙げられます。
これらの狙いに応えられる質問がいいですね。
例えば意欲をアピールするために、
などと質問すれば、積極性があって好印象。
また、企業の魅力づけができる質問を用意するのもいいですね。
例えば、
と質問をすれば、面接官はその新規事業の魅力についてさらに詳しく説明してくれるでしょう。
また、あなたが企業研究をきちんとしていることも伝わり、良い印象を与えられます。
第二新卒の転職には転職エージェントの利用がおすすめ
転職エージェントとは、求職者が無事に就職するために必要なサポートを提供してくれる機関です。履歴書の添削はもちろん、転職に関するアドバイスや面接対策までしてくれますよ。
ただし、どの転職エージェントでもいいわけではありません。
第二新卒は“第二新卒に特化したエージェント”を利用しましょう。
転職エージェントを利用するメリット
転職エージェントを利用することで得られるメリットはたくさんあります。
中でも大きなメリットは以下の4つ。
- プロのキャリアカウンセラーによるサポート
- 就職支援のノウハウを持ったプロのキャリアカウンセラーが、履歴書添削・面接対策・企業選びなど、就職活動に関わる様々なアドバイスをくれます。
- あなたの適性を見て企業を紹介してくれる
- エージェントには豊富な求人がありますが、その中からあなたの性格や経歴・適性を見てあなたにマッチする企業を紹介してくれます。
- 企業とのやり取りを代行してくれる
- 応募や面接日程の調整などはキャリアカウンセラーが代行してくれるので安心です。
- 書類選考の通過率が高まる
- エージェントと企業の信頼関係があるため、あなたが個人で応募するよりもエージェントの後ろ盾がある方が書類選考の通過率がアップするのです。
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