でも資格があるわけじゃないし……やっぱり不利だよね……。
だけど、資格がないからと言って、就職できないわけではないので安心してください。
フリーターが「そろそろ就職をしようかな」と考え始めた時に気になってくることのひとつが、無資格でこれといったスキルがないことではないでしょうか。
同い年で順調に就職をした人たちは、すでに後輩がいたり、社会人としてのマナーを身につけていたり、それぞれの職業で必要な資格を取得していたり……。
なんだか差をつけられているように感じてしまい、さらに就職するのが怖くなるケースも多いものです。
「無資格のフリーターでも就職できるのか?」
「スキルゼロからの就活はどうしたらいいの?」
本記事ではそんな疑問を解消できる方法をご紹介します。
UZUZが徹底サポート!
無資格のフリーターでも就職できる!その理由とは?
結論から説明すると、無資格のフリーターでも就職できるチャンスは十分あります!
無資格のフリーターでも就職できるといえる理由については、以下の3つが考えられます。
- 企業に育成スキルがあるから
- 資格不要の業界・職種があるから
- 就活中にある程度のスキルを身につける時間があるから
次の見出し以降で、詳しく見ていきましょう。
また、ここで企業は採用活動において、どの程度保有資格を重視しているのかを確認していきます。
就職みらい研究所が公表した『「就職白書2023」データ集』によると、2023年卒採用活動において企業が重視した項目トップ11は下記の通りです。
順位 | 項目 | 割合 |
---|---|---|
1位 | 人柄 | 93.8% |
2位 | 自社/その企業への熱意 | 78.9% |
3位 | 今後の可能性 | 70.2% |
4位 | 性格適性検査の結果 | 42.3% |
5位 | 基礎学力 | 36.5% |
6位 | 能力適性検査の結果 | 32.4% |
7位 | アルバイト経験 | 29.1% |
8位 | 学部・学科/研究科 | 25.9% |
9位 | 大学/大学院で身につけた専門性 | 23.2% |
10位 | 大学/大学院名 | 17.2% |
11位 | 取得資格 | 16.1% |
参照:就職みらい研究所「『「就職白書2023」データ集』」
新卒採用では人柄や企業への熱意、ポテンシャルが特に重視されるようです。
なお、既に大学を卒業してフリーターとなっている人は「既卒」という扱いになり、企業によっては新卒採用枠にエントリーすることも可能です。
その場合も保有資格はあまり重視されないため、これまでのアルバイト経験や人柄などをアピールするようにしてください。
企業に育成スキルがあるから
そもそも新卒で採用される人の多くが無資格でスキルもゼロに近いですよね。
多くの企業は無資格・スキルゼロの人材を雇い、教育して、自社の臨む人材に育て上げるスキルをもっています。
フリーターと新卒では、置かれている環境や企業から提示される条件が異なります。
しかし、まだ若い20代のうちであればフリーターであっても新卒に近い条件で就職できる可能性もあるのです。
資格不要の業界・職種があるから
世の中には、資格不要の業界・職種はたくさんあります。
無資格・スキルゼロのフリーターから就職を成功させたいなら、そういった業界・職種を選ぶのもひとつの手です。
資格やスキルを必要とされるような業界・職種は、20代といっても無資格・スキルゼロのフリーターでは就職を成功させるのは至難の技。
業界や職種選びの段階で迷っているのであれば、あえて茨の道を行かずとも、成功させる道はいくらでもあるのです。
就活中にある程度のスキルを身につける時間があるから
資格不要の業界や職種があるといっても、自分と合わないと感じる仕事では、就職できてもすぐに辞めてしまう可能性が高いです。
目先の就職成功だけを狙うのではなく、長期的に働き続けることを目標にした場合、興味のある業界や、性格に合った職種への就職を成功させることが大切です。
その業界・職種に資格やスキルが必要なのであれば、就活前や就活中にスキルを身につけなければなりません。
新卒採用を狙った場合、学校に通い授業やテストはもちろん、さらにアルバイトなどもこなしながら就活をしなければならないでしょう。
なので、プラスで資格取得を目指す時間はなかなか取れません。
ところがフリーターの場合は、基本的にこなさなければならない予定といえばアルバイトのみ。
資格取得やスキル習得のための時間的余裕が新卒よりもあるのは大きなメリットだといえるでしょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
企業は無資格のフリーターをどのように評価するか?
無資格・スキルなしのフリーターが応募してきた場合、面接官は「将来的に自社で活躍できる人物か?」という視点で評価します。
まず、仕事に対する熱意やモチベーションが感じられるかどうかは、必ず判断されます。
特に「当社でなければならない理由」が明確であり、そこに熱意が感じられればポイントは高くなるでしょう。
加えて、コミュニケーションスキルや臨機応変な対応力など、仕事の基礎力についてのポテンシャルも重要な判断材料です。
最後は性格を含めた人柄など、会社・仕事に馴染めるかどうかといった視点で、総合的な評価をしていきます。
無資格・未経験でも就職しやすい仕事
フリーターの就職におすすめな職種については、下記記事も合わせてお読みください。
営業職
営業職は、ほとんどの企業で必要とされており、未経験者でもできる可能性が高い職種です。
販売する製品やサービスについては、入社してから学んで知識をつけていけば良く、特別な資格や経験が問われることは、ほとんどないといえるで良いでしょう。
「誰とでもコミュニケーションがとれるか」といった、対人スキルが重視されるため、人と関わることが好きな人には、向いている仕事といえます。
介護職
介護職は、人手不足が深刻な職種の1つです。
慢性的な人手不足で、しかも若年層の担い手が少ないため、フリーターであっても歓迎されやすい職種であるといえます。
無資格から仕事を始めても、経験を重ねていくなかでケアマネージャーなど、専門資格が必要なポジションにステップアップしていくことも可能です。
販売・サービス職
販売・サービス職も人手不足が慢性化している職種のため、若年層のフリーターは歓迎されます。
特に接客業のアルバイト経験が長いフリーターは、即戦力として重宝されることもあるでしょう。
全国展開している大手チェーンなどからも豊富な求人があり、入社後に実績を積めば、若いうちからマネジメントを行うポジションにつくチャンスもあります。
ITエンジニア
ITエンジニアは、プログラマーやシステムエンジニアなどIT分野の技術者を指す総称です。
昨今のIT技術の急速な普及と発達により、IT関連の需要はこれからも右肩上がりで伸びていくと予測されます。
将来的な人材不足を想定して、今の段階から未経験者を採用してじっくり育てていこうと考える企業も少なくありません。
専門知識が必要なイメージが強いかもしれませんが、充実した研修制度を用意している企業もあり、未経験でも十分にスキルを身につけていけるでしょう。
ITエンジニアの仕事では常に新しい知識を学び身に付けていく必要があるため、向上心や学習意欲、好奇心がある人が向いているといえます。
施工管理
施工管理は、工事現場で工事の指揮を執る仕事です。
クライアントと打ち合わせたり工事計画を立てたり、工事の進捗を管理して報告書を作成したりします。
土木工事を想像する人は多いかもしれませんが、そのほかに電気工事や建設工事といった分野で活躍しているのが施工管理です。
施工管理の仕事で必須の資格はなく、無資格でもチャレンジしやすいといえます。
また、体力が必要ですので若ければ若いほど採用されやすく、既卒のフリーターにおすすめの仕事のひとつです。
その他、様々な人と協力しながら業務を進めるため、コミュニケーション能力や協調性は重視されます。
無資格フリーターの就職を成功させるコツとは?
無資格フリーターの就職が不利であることは否めません。
だからこそ、就活で満足な結果を得るためには、闇雲に動くよりもしっかりと事前準備をすることが大切です。
企業が求人を行うのには、必ず理由があります。
その求人で企業が何を求めているのか、ニーズを理解した上で、それに応えることが就活成功の最大のコツなのです。
職歴なしの人が就職するためのポイントについては、下記記事も合わせてお読みください。
採用されやすい業界・業種を選ぶ
無資格フリーターが就職を成功させるためには、採用されやすい業界や職種を選ぶことです。
採用されやすい業界や職種には、飲食や販売サービス業・IT業界・営業職・販売職・介護職……など多種多様な分野があります。
これらの業界・職種は、資格・経験不問の求人を出していることが多く、フリーターから就職に成功している人は、こうした求人をピンポイントに狙っている傾向があるようです。
この中に自分の興味のある分野があれば、そこを狙いましょう。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
企業はなぜ「資格・経験不問」の求人を出すのか
本来、新卒以外の採用では即戦力となる「経験者」を採用したいと考えるものです。
しかし、企業が「資格・経験不問」の求人を出すのには理由があります。
理由の1つ目には、慢性的な人手不足です。
早期に人を集めないと、事業活動に影響が出るなど深刻な状態にある場合です。
こうした企業では未経験であっても、まずは入社してもらって「入社後にしっかり仕事を覚えてもらえば良い」という考えを持っています。
もう1つの理由は、将来の展開を見越して人員確保したい場合です。
先々の事業拡大を見越し、まずは人材確保をして、じっくり育成していけば良いと考えているのです。
こうした企業は、経験やスキルよりもポテンシャルを重視する採用方針であることが多く、若年層のフリーターにとっては、狙い目の企業となるでしょう。
事前準備を行う
どの企業にも使えそうな、ありきたりの内容しか書かれていない履歴書で、面接へ赴いて正社員として採用されるかといえば、そこまで甘くはないでしょう。
自己分析・応募書類対策・面接対策など、基本的な準備が必要なことはいうまでもありません。
「自身が受けたい企業のニーズに応えられるか」といった視点を欠かすことなく準備を行う必要があります。
就活では、志望する企業ごとに対策しなくてはなりません。
「その求人が何を求めているのか」をじっくりと読み取り、その「ニーズに応えてくれそうな人材」と思われるように準備することで、成功率が高まるでしょう。
自己分析
無資格フリーターの就職を成功させるためには、自分の強みをしっかりと把握した上で、効果的にアピールしていくことが重要です。
そのための準備として、自分の人生やこれまでの経験、内面を振り返って自己分析を行うことが欠かせません。
過去の経験を書き出して、当時自分はどのような課題や目標があってどのような行動を取ってきたのかをリストアップしてみましょう。
また、なぜそのような行動を取ったのかも振り返り、行動の背景にある自分の考えや価値観も明確にするとより深く自己分析できます。
業界・企業研究
採用試験では、業界や企業への理解や応募者の考えが問われます。
なぜなら、企業は自社や業界に熱意を持っている人材を採用したいと考えているからです。
そのため、コーポレートサイトやリクルートサイト、企業説明会や業界の合同説明会を通じて業界・企業研究を行うことは重要です。
また、自分の希望に合う仕事を探すためにも、まずは企業や業界のことをよく知る必要があります。
OB・OG訪問を行ったりインターンシップを経験したりすることも、業界・企業研究のひとつの方法です。
なお、企業選びの際は企業に求める条件に優先順位をつけるのがおすすめです。
全ての条件を満たす企業を探すのは難しく、仮に見つけられてもそういった企業は倍率が高い可能性があります。
自分が譲れない条件が何かを考えた上で、企業選びに臨むのが良いでしょう。
履歴書添削・模擬面接
採用試験では履歴書を提出したり、面接に参加したりする必要があります。
これらの対策としては、履歴書を他人に読んでもらい修正してもらう履歴書添削や、本番さながらの面接でトレーニングを行う模擬面接が一例です。
地域のハローワークを利用したり、就職エージェントに登録することで履歴書添削・模擬面接を受けられます。
第三者からアドバイスを受けて、自分ひとりでは気が付きにくい改善点を洗い出し、改善していきましょう。
今からスキルを磨く
無資格・スキルゼロのフリーターが就職を成功させるには、年齢にもよりますが、今からスキルを磨いて求められるものを身につけてしまうという方法もあります。
特に、20代前半のフリーターであれば、まず資格取得を目指すのも良い方法かもしれません。
ただ、取得を目指す資格はよく考えて選ぶようにしましょう。
自分が目指す業界や職種で「必要とされる資格は何か?」を十分にリサーチしてから学習に取り組むことが大切です。
仕事に活かせるスキルを身につけておくことはプラスにはなってもマイナスになることはありません。
その分時間は取られますが、就職を成功させるという目的においてはむしろ大きな一歩となります。
フリーター向け就職支援サービスを提供している企業の中には、就活成功のためにスキルを身につけられるような講習を行っているところもあります。
基本的に無料で受けられることが多いため、金銭的な事情がある人にもおすすめです。
片っ端から応募をしていく“数多く打って当てる戦法”よりも、効率的に就職できる方法なのです。
就職エージェントの力を借りる
無資格・スキルゼロのフリーターにとって就活はとってもハードルの高いもの。
最初の一歩を踏み出すのにも、相当の覚悟と勇気がいるものです。
そんな時は、就活のプロである、就職エージェントに相談してみましょう。
いざ、就職活動を始めてみたら「何が正解なのか?」分からないことだらけです。
就職エージェントには経験豊富なキャリアアドバイザーが在籍しており、就活の伴走者として様々なサポートをしてくれます。
「アルバイト経験はどこまで書いたらいいの?」
「空白期間ないほうがいいだろうからウソを書いたほうがいいかな」
履歴書の書き方ひとつとっても、と悩むことだらけ。
こうした初歩的な悩みにも、プロの視点で的確なアドバイスをしてくれます。
面接に進むと「なんで就職しないでフリーターになったの?」「これまで何してたの?」といった心をえぐる質問をされて、メンタル的にもつらい壁が立ちはだかってきます。
自己分析がしっかり行えていないと、面接ではしどろもどろ。
受かるものも受からなくなって、なかなか就活成功とならず心が折れそうになってしまう……
そんな厳しい局面でも、心強い伴走者がいてくれれば、めげずに諦めることなく就活を続けられるものです。
キャリアアドバイザーは「履歴書はこう書くといいよ」「面接対策をしよう」とサポートしてくれ、ときに励ましてくれます。
右も左も分からずゴールも見えない状況なら、闇雲に走り回るよりもその道のプロに頼ることで最短距離でゴールに到達できます。
無資格の就職についてよくある質問
「無資格で特別なスキルもない…..」と就活に消極的になってはいないでしょうか?
そんな不安や悩みに、お答えします。
資格を取得した方がいい?
確かに、資格はあった方が有利です。
だからといって「資格が取れるまで就活をしない」のは避けた方がよいでしょう。
フリーターの就活は、年齢が高くなるほど難しくなっていきます。
なので、まずは就職エージェントに登録して情報収集を始めるなど、就活と並行して、目指す業界に必要な資格取得に向け、勉強を始めてみてはどうでしょうか。
高卒で無資格でも就職できる?
高卒・無資格でも就職できます。
特に年齢が若いうちは、学歴・職歴に関係なく採用される可能性は高いです。
大手では、大学卒が条件になっている企業もあるかもしれませんが、企業選びの幅を広げてみましょう。
中小企業では、学歴を応募条件としない企業もたくさんあります。
特に、10代・20代ではポテンシャルを評価してもらえることも多いです。
しっかり準備をして、早く就活を始めれば道は開けてくるでしょう。
アルバイト経験を強みとしてアピールできる?
もちろんできます。
アルバイトとはいえ立派な「仕事の経験値」ですので、そこで得た知識やスキルは少なからずあるでしょう。
一度、これまでのアルバイトで得たスキルや経験を洗い出してみてください。
就職先の企業で役に立つことがあるはずなので、面接官にうまく伝えられるように、しっかり準備しておきましょう。
まとめ
無資格フリーターで自信が持てず、就活に踏み出せないと悩んでいる方には、エージェントの利用が特におすすめです。
フリーターが就職に成功するための事前準備、特に自己分析や書類・面接対策など、経験豊富なキャリアアドバイザーが丁寧にお手伝いします。
フリーター・既卒・第二新卒の方には特にUZUZがおすすめです。
UZUZではフリーター・既卒・第二新卒求人を中心に保有しており、就職活動に自信がない方や初めて就職する方に対しても丁寧なアドバイスを行っていきます。
UZUZが徹底サポート!
「就活」に関する記事集
- 第二新卒・既卒が知りたい法科大学院(ロースクール) 卒業後のキャリア②~司法試験に合格!合格後の進路~
- 【プラモデル業界への就職Vol.1】動向とメーカー解説~バンダイ・タミヤ・東京マルイ~
- 退職代行とは?料金、転職への影響、非弁行為なのか徹底解説
- 女性必見!転職活動の面接でよく聞かれる3つの質問
- 大手の内定を獲得できる人の特徴5選【プロが解説】
- 未経験からネットワークエンジニアになるための勉強方法!【KSKテクノサポートインタビューVol.3】
- 新卒1年目だけど辞めたい!辞めてもいい7つの理由と1年目で退職するリスク
- 【秋田の就活】地方/地元で就職したい第二新卒・既卒・フリーターにおすすめの就活/転職情報まとめ