もくじ
正社員の生涯賃金はフリーターの生涯賃金の3倍以上と言われるように、ボーナスや退職金、昇給を考えても正社員の年収がフリーターよりも高いことは明らかです。
しかし、「高年収の業種=新卒入社のエリートが独占」「フリーターの就職先=ブラック企業が多い」といった思い込みから、「フリーターから正社員になったところで高年収の業種を狙うのはムリ」と考えている人は多いのではないでしょうか。
結論から言うと、
フリーターからの就職でも高年収の業種は狙えます。
例えば、コンサルタント業界もそのひとつ。
コンサルタント業界と言えば、平均年収ランキングでも第1位になるほど、高収入で知られる業界で、2017年度の平均年収は1,316万円とも言われています(東洋経済オンラインより)。
そこで今回は、そんなコンサルタント職の内容や魅力、実際にフリーターからコンサルタント業界に就職した方の成功事例などをご紹介したいと思います。
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【フリーターの就職ノウハウ】そもそもコンサルタント職って?
コンサルタント職は、一言で表すなら「問題の解決方法を提案する仕事」のことで、コンサルティングを行う会社は「コンサルティングファーム」と呼ばれます。
そして、コンサルタントは
- 投資コンサルタント
- ITコンサルタント
- 収納コンサルタント
など、ありとあらゆるジャンルに存在し、その仕事内容も様々です。
例えば経営コンサルタントであれば、企業の経営上の問題についてヒアリングやデータ分析から現状を把握し、課題を明確にした上で具体的な解決策を提案することが主な業務となります。
また、コンサルティングファームで働く場合は、ひとつの課題に対してその都度チームが組まれるプロジェクト制で仕事を進めていくことが一般的です。
そのため、プロジェクトが終了すればチームも解散し、数ヶ月~数年と、プロジェクトの期間ごとに上司も変わっていきます。
コンサルタント職に必要なスキル
コンサルタントになるために必要な資格というのは特にありませんが、コンサルティングを行うジャンルの実務経験や実績、専門知識の有無などは重要視されます。
そのため、基本的にコンサルティングファームの場合は中途採用が中心で、前職がそのファームが求めている分野であれば、コンサルティング職未経験でも就職には有利といえるでしょう。
また、コンサルティング職では、クライアントとのコミュニケーション能力やプレゼン能力、情報収集能力、マネジメント能力、解決策を考えるための論理的思考も必要とされます。
さらに、プロジェクトの進行中は残業など長時間労働となることも少なくないため、体力や集中力も求められるでしょう。
【フリーターの就職ノウハウ】コンサルタント職の魅力と厳しさを深堀り!
コンサルタント職では、限定されたジャンルであればそのジャンルの中で、総合コンサルティングファームであればあらゆるジャンルで、次のようなやりがいや魅力を感じることができます。
- バラエティに富んだ仕事ができる
- プロジェクトごとに関わる人や場所が変わる
- 様々な知識や経験が身に付く
- チームで喜びや辛さを共有できる
- 長期休暇がとりやすい
- 他業種と比較して高年収
クライアントそれぞれに抱える問題が異なるように、コンサルタントが行う仕事もクライアントごとに異なります。
そのため、人、場所、物、情報など、プロジェクトごとに新たな出会いがあり、ファームによっては海外に赴くことも少なくありません。
また、チームでひとつの目標に向かって取り組み、目標を達成した時にチームで喜びを分かち合える点や、プロジェクト終了後は長期休暇が取りやすい点、年収が高い点などに魅力を感じる人も多いようです。
その一方で、コンサルタント職に就く人からはこんな声も多く聞かれます。
- プロジェクトに入ると激務になる
- 猛勉強を強いられることがある
- 常に期限というプレッシャーがある
コンサルタントの仕事では、数ヶ月~数年単位でプロジェクトが組まれ、その期限内で成果を出すことが求められるため、このような厳しい側面があるのも事実です。
プロジェクト終了後にはまとまった休みが取れるなど、常に激務というわけではありません。
しかし、一年を通して安定した生活サイクルを送りたい人や、長時間労働により体調を崩した経験のある人は、自分に合った働き方のできるファームを選ぶ必要があるでしょう。
就職するとどれだけ違う?フリーターとコンサルタント職の年収差
冒頭でもお伝えしたとおり、高年収で知られるコンサルタント業界ですが、フリーターの収入とではどれほどの差があるのかを比較してみましょう。
まず、フリーターの年収についてですが、平成30年度の最低賃金の全国平均は874円。
仮に法定労働時間となる1週間40時間のペースで1年間(52週)働いたとすれば、
40(時間)×52(週)×874(円)=1,817,920円
となり、年収は約180万円程度です。
厚生労働省の資料でも、フリーターの平均年収は高卒者・大卒者ともに150万円前後であるため、180万円は妥当な数字と言えるでしょう。
一方、コンサルタント職の年収はというと、こちらは新卒入社の初年度の年収が300万~450万円程度と言われており、先ほどのフリータ―の平均年収と比較するとその差は歴然。
実際に、給与などの企業情報を発信している「キャリコネ」が発表した「コンサルティング業界の年収ランキング」では、1位にランクインした「アクセンチュア」の初年度年俸は430万円(平均年収は850万円)、5位の「日本アイ・ビー・エム」の初年度年収実績(大卒)は480万3,000円(平均年収は804万円)。
厚生労働省の「平成 29 年賃金構造基本統計調査(初任給)の概況」でも、大卒の平均初任給は約20万6,000円となっているため、ボーナスなどを考慮しても、高い水準であることがわかります。
また、コンサルタント職の場合は外資系のコンサルティングファームほど高年収となる傾向があり、さらに、以下はあくまでも一例ですが、役職ごとに次のように年収が上がっていく仕組みとなっています。
- アナリスト(入社~3年目程度)……400~700万円
- コンサルタント(入社2~6年程度)……700~1,300万円
- マネージャー(入社2~10年目程度)……900~2000万円
- パートナー(入社7年目以上)……2000万円以上
フリーターからコンサルタントに就職!成功事例を見てみよう
コンサルティングではあくまでもクラインアントが抱える問題を解決することが目的であり、実務経験や前職での実績が就職に有利に働くことはあっても、最終的に重視されるのはコンサルタント当人のポテンシャルの高さです。
そのため、現在はフリーターであっても、コンサルタント職への就職は決して不可能ではありません。
その成功事例のひとつがAさんのケース。
Aさんは大学院修了後にフリーター生活をしながら司法書士試験の勉強をしていましたが、
結局試験には合格できなかったため、25歳で不動産管理会社に初めての就職をします。
ところが、その不動産管理会社も約2年で退職し、その後、興味のあった人材紹介会社に転職。
そして、人材紹介会社で法人営業やマーケティング、拠点の立ち上げなどをひと通り経験した2年後、Facebook経由でコンサルティングファームの社員から声をかけられたことをきっかけにコンサルティング職に就くことになるのです。
25歳で初めての就職、しかも20代で2回の転職となると一般的にはネガティブなイメージを抱きがちですが、Aさんは結果として高収入な業界への転職に成功しました。
Aさんの場合、それぞれ2年という短い在職期間ではあるものの、1社目の在職期間中におよそ1年でマネージャーに昇格した点や、2社目での様々な実務経験が、まさに「ポテンシャルの高さ」として買われたといえるでしょう。
まとめ
コンサルタント職は時に多忙を強いらえることはあるものの、常に新しい出会いと変化のある、やりがい溢れる仕事です。
また、ポテンシャル採用を積極的に行う業界のため、フリーター経験や職歴が短いなど、一般的にはネガティブに捉えられがちな経歴を持つ人でも、就職すれば高収入が期待できます。
とはいえ、現在フリーターの方や短期離職者の方にとっては「いきなりコンサルタント職を目指せるの?」「コンサルタント職に就くなら一体何から始めればいい?」といった疑問が残りますよね。
そこでおすすめしたいのが転職エージェントを利用する方法です。
転職エージェントでは、キャリアプランの提案や、ポテンシャル採用を積極的に行っている企業の紹介など、無料で様々な形の就職サポートを受けることができます。
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