もくじ
「うつ病を患っている場合は就職できない」と思い込んでいるとしたら、それは違います。
うつ病は決して珍しい病気ではなく、誰もが発症する可能性があります。
実際にうつ病を患いながら仕事に就いている方はたくさんいますし、うつ病からの既卒就活を考えている方は少なくありません。
既卒になって社会人歴が無い場合でも上手く進めれば就職することは可能です。
ただ、焦って自分を追い込み無理に就職しようとするのは、あまりおすすめできません。
なぜなら、うつ病が悪化したり仕事が合わず短期離職してしまう可能性があるから。
うつ病の場合は自分の心身と相談しながら、少しずつ就職活動に向けてできることから始めてみましょう。
ここでは、うつ病の方が就活をする場合の注意点とおすすめのサービスを紹介します。
【うつ病の既卒でも就活成功は可能】まずは準備を始めよう
「既卒の期間が長くなると就職できなくなるんじゃない?」と焦る方がいらっしゃるかもしれませんが、まずは就職活動に向けての準備からスタートしましょう。
最初のステップは、あなたの心の準備から。
うつ病と向き合うことから始める
まだきちんと病院にかかっていない場合は、心療内科あるいは精神科に通って治療することから始めてください。
自分ではうつ病なのかもしれないと思っていても、
- うつ病と診断されることが恐い
- うつ病であることを認めたくない
と病院に行くのを避けている方もいるでしょう。
しかし、自分がうつ病であることを受け入れることが大切です。
はい、とても大切です。
悲観的な物の考え方で自分を責めていた場合、うつ病であることを受け入れたらその考え方を修正しもう少し柔軟で現実的な考え方ができるようになるでしょう。
また、うつ病を治したいと薬の服用も前向きにできるはずです。
うつ病を受け入れなければ治療に対して積極的になれないですよね。
したがって専門医にきちんと診てもらう必要があるのです。
病気と上手く付き合う
風邪と違って、うつ病は1日2日で治るものではありません。
もちろん、うつ病が完治するに越したことはありませんが、社会人として生活を送るためにも、うつ病と上手く付き合っていけるようにしましょう。
例えば、厚生労働省がまとめた「うつ病の特徴」によると、うつ病患者さんの多くに午前中に気分が落ち込みやすく、午後になると気分が安定してくるという傾向がみられます。
自分は1日のうち、いつ一番気分が落ち込んでいて、逆にいつ安定しているか把握しましょう。
また、アルコールなどで気分を紛らわしている場合はお酒を止めることも重要です。
【うつ病の既卒就活の注意点】焦らずできることから始めればOK
1日のうちで気分が安定している時間帯に、できることから始めてみましょう。
小さなことでも一つひとつクリアしていくことで自信につながります。
履歴書を書いてみる
就職活動の最初のステップとして、まずは履歴書を書いてみましょう。
例えば学歴の部分は事実であり、あれこれ考える必要はないですよね。
変わらない事なので、淡々と記入していきましょう。
業界研究をしてみる
就職活動が行き詰る原因には「やりたいことがない」ということもよく挙げられます。
しかし「やりたいことがない」のは、多種多用な職種・仕事内容を知らないことも要因のひとつです。
そこで、まずはどんな仕事があるのかを知り、気になる業界や職種があれば掘り下げて調べていくようにしてみましょう。
ここで大切なのが「どうせ自分には仕事はできない」と、余計なことを考えないこと。
就活の第一歩目は、仕事や社会に対して興味を持つことです。
他にも、業界研究や職種のリサーチから入るのではなく、経済新聞や経済雑誌を読んで世の中で起きていることに関心を持つことから始めてみるのもおすすめです。
そこから、気になった業界を調べてみましょう。
症状が安定しない時に自己分析はおすすめしない
就職活動のステップに必ず登場するのが「自己分析」。
自己分析はあなたが就職活動の軸を定め、職種や企業を選ぶ上で欠かせないことです。
ただし、うつ病の場合は自己分析をすることによって自己嫌悪に陥る可能性があります。
そのため、症状が落ち着いていない時に自己分析を行うのは止めた方が賢明といえます。
気分が乗らない時は無理に自己分析を進める必要はありません。
- 就職活動に必要なスーツを用意してみる
- 美容室に行って就職活動にふさわしい髪型・髪色にしてもらう
- 就活用のノートやペン・スケジュール帳を購入してみる
など小さなことからでいいので、できることから始めてみましょう。
【うつ病の既卒就活のポイント】一つひとつクリアしていこう
うつ病の既卒者が就職活動を進める流れは以下のとおりです。
- 心療内科で診療を受ける
- できることがはじめてみる
- アルバイトをしてみる
- 就活に向けて動き出す
ゆっくりと、一つひとつクリアしていければいいので順番に挑戦できることから取り組んでみましょう。
1と2に関しては前述しているので、ここでは3と4の項目に関して詳しくみていきましょう。
アルバイトに挑戦してみる
社会人として働くための経験を身につけるという意味では、アルバイトが良い経験になります。
アルバイトを探して応募することだけでも、就職活動の練習になります。
履歴書を記入して面接を受けて実際に働いてみることで社会に出る勇気を少しずつでも蓄えていきましょう。
ただ、アルバイトは短期間のものや、単発のものを選ぶことをおすすめします。
いきなり長期のアルバイトを始めると、合わなかった場合にうつ病を悪化させる恐れがあるからです。
数日で終了するバイトだとしんどいこともあるかもしれませんが、それ以上に終わったときの達成感を感じられます。
小さな成功体験を重ねていきましょう。
就活に向けて動き出す
アルバイトで自信がついてきたら、次は実際に就職活動を始めましょう。
就職活動は軸を定めて、受けたい業界や職種を絞り応募してみるようにすると良いです。
- お給料よりも労働時間の短い条件を優先する
- 自分のペースでスキルを身につけられる職種を選ぶ
などの自分が希望する条件のこと
自分が苦手なこと・うつ病が悪化する環境は避けられるように、条件を定めていきましょう。
例えば、新しい人と接することが苦手な場合は、営業職やサービス業は向いていない可能性が高いですよね。
この場合は、顧客相手の作業がないことを条件にして仕事を選ぶようにする、というイメージです。
「自分で定めた軸=条件」を大切にしつつ、気になる業界・職種に合わせて適宜、調整をしていくのがおすすめです。
うつ病の既卒が就活をする時におすすめのサービス
うつ病の既卒者が就職活動を一人で進めると、
- うつ病であることを隠して入社して問題ないか
- うつ病であることを面接官に伝えた方がいいの?
- 今はうつ病が治っているけど既往歴がある場合はどうしたらいい?
など様々な疑問が湧いてきますよね。
このような疑問を持ったり、就職活動を進められる自信がなかったりするのは当然です。
そんな時には、精神疾患のある求職者にも対応している就職支援サービスの利用をおすすめします。
実はうつ病を患っていて“障がい者手帳”を取得している方の場合、障がい者枠の求人に応募できます。
障がい者は身体の障がいだけではなく、精神的な障がいも含まれ、うつ病も該当するのです。
企業はあなたの病気を理解した上で雇用するので、「うつ病がばれたらどうしよう……」などと心配する必要はありません。
「自分が障がい者になるなんて嫌だ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、無理して企業の労働環境に合わせるよりも、あなたの病気を理解した上で労働環境を整えてくれる場所で働いた方が過ごしやすいのではないでしょうか。
以下のページでは、障がいを持っている方におすすめの就職支援サービスをまとめています。
もちろん、うつ病の方も対象内です。ぜひご一読ください。
まとめ
たとえうつ病を患っていても、うつ病が完治していなくとも、就職することは可能です。
無理に「就職しなければ……!」と背負い込みすぎるのはNG。
何もしたくない気持ちになった時に、無理に頑張りすぎてしまうのは心に負担をかけてしまいます。
自分のペースで、少しずつ就職活動をスタートしていきましょう。
就活を成功させるコツは、精神疾患のある方を採用している企業を知ることです。
その企業を知るためにも、うつ病の方の就職支援を得意とする専門の紹介会社を頼ってみましよう。
自分のことを理解してくれる会社で働けば、きっと症状も良くなりますよ。
以下に、UZUZがおすすめるする就職支援サービスのリンクを張っています。
無料で利用できるので、少しでも気になる方は“とりあえず相談してみる”のもおすすめですよ。
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