もくじ
私たちUZUZは、このようなお悩みを抱えたフリーターの方から、毎日たくさんの相談を受けています。
そして、今まで受けた相談から就活がうまくいかないフリーターには「共通する原因」があることを発見しました。
就活がうまくいかない原因を明確にしてそれに合わせた対策を取れば、内定獲得が見えてきます!
この記事では下記の内容を解説していますので、就活が思うように進まない原因や対策を考えるヒントにしてくださいね。
- 就職できないフリーターの原因10選
- 就職できない原因の対策方法
- すぐ就職先が決まるフリーターの特徴
UZUZが徹底サポート!
まずはフリーターに関する最新データを確認!
フリーターに関する最新データを見ていく前に、まずはフリーターの定義を確認していきます。
- 15歳から34歳の若年層
- 正社員として就職していない
- パート・アルバイトで生計を立てている
一般的には、上記3つの条件にすべて当てはまる人をフリーターと呼んでいます。
加えて、厚生労働省は「完全に失業状態で、パート・アルバイトでの就業を目指す人」もフリーターに含めるとしています。
そもそもフリーターってどれくらいいるの?
フリーターの定義が分かったところで、日本国内にフリーターがどのくらいいるのかを確認しましょう。
総務統計局が公表した令和5年の労働力調査によると、2023年におけるフリーターの人数は134万人となっています。
同じく総務省統計局のデータでは、同年2023年10月1日時点の総人口は1億2,435万2,000人であり、このうちフリーターの割合は約1%です。
10年前の2013年には178万人もいたフリーターですが、年々減少傾向が続いています。
2019年からは2年ほど横ばいの状態でしたが、2023年は前年と比較して2万人増となっています。
参考:総務省統計局「労働力調査(詳細集計)2023年(令和5年)平均結果の概要」
参考:総務省統計局「人口推計(2023年(令和5年)10月1日現在)結果の要約」
フリーター期間と就職率の関係は?
フリーターから正社員への就職を真剣に考えている人は、今の状況に不安や焦りを感じているのではないでしょうか?
その「不安や焦り」は正しいです!
独立行政法人労働政策研究・研修機構が公表した「労働政策研究報告書 No.199」によると、フリーター継続期間と正社員になれた割合の関連性は下記のようになっています。
フリーター継続期間 | 正社員になれた割合 |
---|---|
6か月以内 | 約62% |
7か月~1年 | 約68% |
1年~2年 | 約50% |
2年~3年 | 約42% |
3年~4年 | 約45% |
4年~5年 | 約36% |
5年以上 | 約20% |
フリーター期間が2年未満の場合、フリーターの2人にひとりが正社員になれています。
一方で、2年を超えると約40%まで低下し、5年以上になると約20%と大幅に下がってしまいます。
このことから、フリーターから正社員を目指すなら、なるべく早く行動に移したほうが良いことが分かります。
参考:独立行政法人労働政策研究・研修機構「労働政策研究報告書 No.199 大都市の若者の就業行動と意識の分化-『第4回 若者のワークスタイル調査』から-(p128)」
フリーターが就活を決意したきっかけは?
株式会社ジェイックは、2023年に「正社員就職を意識したきっかけ」に関するアンケートを実施しました。
この調査結果によると、正社員就職を意識したきっかけの第1位は「安定した収入やボーナスがほしいと思った」で42.0%となっています。
次いで第2位は「親と話をした」で17.9%、第3位は「自身のスキルを高めたいと思った」で12.5%です。
昨今においては特に物価高の影響により、フリーターの限られた収入では生活を送るのが苦しいと感じる人も多いでしょう。
正社員と比較すると昇給に限界があり、将来に不安を覚える人も少なくありません。
また、フリーターを続けていることを両親が心配していて、正社員になることで安心させたいという気持ちもきっかけとなり得るようです。
参考:PR TIMES「20代・30代のフリーターに「正社員就職を意識したきっかけ」を調査」
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
フリーターを続けることのリスク
上記データの通り、フリーター期間が長くなれば正社員としての就職が厳しくなってしまうでしょう。
その他フリーターでいることのリスクは、以下のものが挙げられます。
- 経済的に厳しくなる
- 老後の生活に不安がつきまとう
- 社会的信用が得られにくい
まず、経済的に厳しくなることは否めません。
年齢が上がるにつれ、正社員で就職している人との年収の差は開いていくでしょう。
経済的に安定せず、家庭を持つことを諦める人もいるかもしれません。
貯蓄をする余裕がなく、フリーターには退職金もないため、老後の生活にはかなりの不安が付きまといます。
加えて、社会的信用が得られにくいリスクもあります。
ローン審査などは顕著で雇用形態が審査項目に加えられている場合、審査にはなかなか通りません。
車や住宅の購入など、大きな買い物は厳しくなると考えたほうがよいでしょう。
フリーターが就活に失敗してしまう主な原因10選と対策
フリーターが就活に失敗してしまう主な原因は、下記の10個が考えられます。
こうした原因とともに、それぞれの対策も合わせて紹介していきます。
- 軸がブレており、一貫性がない
- 自己分析ができていない
- 面接で極度に緊張してしまう
- ネガティブ思考に陥っている
- 数撃ちゃ当たる戦法で就活している
- 応募企業を選り好みしている
- 身だしなみやマナーが整っていない
- フリーターである理由がうまく説明できていない
- 必要な対策をしていない
- 条件・待遇・労働環境についての質問ばかりしてしまう
それでは、早速チェックしていきましょう!
原因1.軸がブレており、一貫性がない
フリーターの就活が思うように進まない主な原因として「仕事探しの軸がブレていること」が挙げられます。
仕事に対する理想や目標、価値観が明確でないと、仕事探しの軸がブレてしまうのです。
仕事探しの軸は人それぞれですが、代表的なものとしては下記が挙げられます。
- 具体的にどのような職種に就きたいのか
- どのような働き方を希望するのか
- 社会人としてどう成長してきたいのか
この軸がブレてしまうと、そもそも応募する会社が決められません。
さらに志望動機が明確にならないため、面接時のアピールもできないのです。
仕事探しの軸は、仕事に対する価値観とつながっています。
そのため、できるだけ素直に自分を見つめて、仕事に対する価値観や理想を考えてみましょう。
例えば「仕事よりプライベートを大切にしたい」という想いがあるのなら、まずはそれを受け止めましょう。
ただこの思いをそのまま面接時に伝えてしまうと「やる気のない人だ」と思われてしまいますよね。
これだけでは面接時にアピールできませんので、もう少し考えを深めてみます。
- 仕事は集中して効率良く終わらせたい
- プライベートを充実させリフレッシュすることで仕事も頑張りたい
このような前向きな想いが出てくるはず。
仕事に対する価値観は、下記の2ステップで見つけることができます。
- 自分の価値観や軸を基にして考える
- 仕事に対して前向きな表現に変えてみる
原因2.自己分析ができていない
就活に失敗してしまう2つ目の原因は「自己分析が不十分なこと」です。
「自分はどのような人間なのか」を自己分析で把握しておかないと、面接時にうまく自己アピールができません。
自己分析の代表的な方法は、学生時代に頑張ったことやバイトで褒められたことを振り返ってみることです。
この振り返りが終わったら、仕事上で自分の経験や強みをどのようにアピールできるか考えてみましょう。
- 毎日休まず部活に参加して頑張った
- 継続して物事に取り組むことが得意!
- お客様目線で接客して褒められた経験がある
- 相手の視点に立ってサービスを考案するのが得意!
このように自己分析を突き詰めていくと、簡単に自分のアピールポイントを見つけることができるのです。
原因3.面接で極度に緊張してしまう
3つ目の原因としては「面接での緊張」が挙げられますが「緊張しすぎてしまいうまく話せないまま面接が終わってしまった…」という声もよく聞きます。
緊張や不安はその企業に入社したいという気持ちの表れでもあるため、多少緊張してしまうのは当然です。
とはいえ、まったく自己アピールができずに面接が終わってしまうのはもったいないです。
面接時に自分の考えを伝えることはもちろん大切ですが、必ずしも「上手に話す」必要はありません。
うまく話そうとすればするほど空回りすることもあるので、つっかえながらでも誠実に伝えることだけを意識しましょう。
「うまく話さない」と決めておけば、意外と緊張せず楽に話せるものです。
また、大きな声を出すのも緊張を和らげるのに有効です。
小さな声で話すと面接官に伝わらず、聞き返されたりすることもあり、余計に緊張してしまいますよね。
緊張しているときや不安なときほど、最初のあいさつで大きな声を出すと楽になりますので、ぜひ試してみてください。
原因4.ネガティブ思考に陥っている
「ネガティブになりすぎること」も就職が決まりにくい原因といえます。
ネガティブ思考そのものが悪いわけではありませんが、面接時にはポジティブな面をアピールすることも重要です。
では、どのようにネガティブ思考を打開すれば良いのでしょうか?
リフレーミングとは、同じ物事を別の視点から見たり言い換えたりすることです。
ネガティブな特徴や欠点も、別の視点から見れば意味が変わってきます。
例えば「優柔不断」は短所のように聞こえますが「慎重に考えて判断できる」と言い換えれば、長所にもなります。
また、「バイトを転々としてきた」のであれば「色々な仕事を経験してきた」と言い換えれば良いのです。
ネガティブとポジティブは紙一重ですので、視点を変えてみましょう。
原因5.数撃ちゃ当たる戦法で就活している
「数撃ちゃ当たる戦法」は、就活においてはあまりおすすめできません。
本当に働きたいと思える企業なら何社受けても構いませんが、中途半端な気持ちで面接に臨むのはエネルギーの無駄遣いです。
働きたい気持ちが面接官に伝わらないため、合格するのも難しいでしょう。
仕事探しの軸に合う業種や職種をピックアップして、ターゲットを絞るようにしましょう。
ある程度の企業にターゲットを絞って研究をすることで、より深い情報が得られます。
こうした情報を面接で話せば面接官に好印象を与えられ、内定に近づけるでしょう。
原因6.応募企業を選り好みしている
原因5とは逆に「企業を選り好みしすぎること」も就職しにくい原因となり得ます。
自分の希望に合う企業を探すのは大切ですが、正直いって全ての条件に合う企業と出会うのは難しいです。
働く上で自分が絶対に譲れない条件を明確にして、その条件に当てはまる企業であれば積極的に応募してみるのがおすすめです。
- 給料
- 勤務時間
- 勤務地
- 社内の雰囲気
重要だと考える条件は人それぞれですが、多くても3つ程度に絞っておくことが大切です。
前述の自己分析とも関係してきますので、できるだけ素直に自分を見つめてみてください。
原因7.身だしなみやマナーが整っていない
身だしなみを整えるのは、基本中の基本です!
服装や髪型などの見た目は、気を付ければすぐにでも整えられます。
どんなに優秀であっても、身だしなみができていなければ、多くの面接官はその人の「内面」までを見ようとはしません。
それだけ、第一印象における「見た目」は重要です。
加えて、面接での立ち居振る舞いや言葉づかいなど、基本的なマナーができているかも大切なポイントです。
できていなければ面接官には「常識がない」という印象を与えてしまいます。
自信がない人は、一度でも第三者に見てもらい、客観的な意見を求めてみるのも良いでしょう。
原因8.フリーターである理由がうまく説明できていない
なぜ、今までフリーターであったのか、その理由は面接で必ず聞かれます。
面接官は、仕事に対する姿勢を知りたくて、この質問をすることが多いようです。
特に、フリーター期間が長い人ほど不利な状況であることは否めないので、しっかりと対策しておく必要があるでしょう。
「ただなんとなく….」や「就活に失敗して、アルバイトをしながら就活していました…」など、曖昧な理由であれば「長続きしないかも…」と判断されてしまいます。
これまでフリーターであった理由は様々でしょうが、ポジティブな印象にまとめることが欠かせません。
例えば理由が「就活に失敗した」であれば、なぜ就活に失敗したのかについて自分なりの分析を加えます。
その反省を活かして成長できたエピソードを語り「今度こそ正社員として頑張りたい」という気持ちを話すと、ポジティブな印象を持ってもらえるでしょう。
原因9.就活に必要な対策をしていない
フリーターが就活に失敗してしまう場合、企業研究がしっかりできていないことも多いようです。
多くの面接官は、面接での受け答えや逆質問の内容から熱意を推し量ります。
「絶対にこの会社に入りたい」と思っているのであれば、その会社のことや仕事内容について詳しく調べているはずだからです。
こうした姿勢をアピールできれば、面接官に熱意を感じ取ってもらえるでしょう。
原因10.逆質問の準備をしていない
面接では最後の締めくくりに「何か質問はありますか?」と逆質問を受ける場合がほとんどです。
よくある失敗が、逆質問で「調べていれば分かる内容を質問してしまう」ことです。
これをしてしまうと「そこまで熱心に入社したいとは思っていないのかも」と面接官に思われてしまいます。
せっかく採用するなら、自社に興味と熱意をもって面接に臨んでいる人を採用したいと面接官は思っているはずです。
「熱意をもって仕事に取り組んでくれるか?」という点が、評価において大きなウェイトを占めることは忘れないでください。
監修者コメント
岡本啓毅HIROKI OKAMOTO
条件・待遇・労働環境の質問は避けたほうがよい
給与や福利厚生、残業や休日出勤の実情などの労働環境は、働く側としては切実に知りたい内容です。
しかし、これらの質問をストレートにしてしまうと「自己主張や権利意識の強い、扱いにくい人」という印象を持たれてしまうこともあります。
残業や休日出勤などネガティブになりがちな情報は、質問しても面接官がストレートに答えてくれるとは限りません。
昨今では、口コミサイトも充実しており「退職者の退職理由」や「働いていたときの会社の印象」など、ある程度の実情は自分で調べることができます。
ブラック企業への就職は絶対に回避するべきですが、面接で質問することは逆効果で「損をするだけ」と思っていたほうがよさそうです。
給与などの待遇については、契約前に「労働条件通知書」が交付されます。
労働条件通知書とは、従業員を雇用する際に、企業が交付しなければならない書類です。
給与をはじめ労働時間や休日など、全ての労働条件を明示し、採用時に渡すことが労働基準法に定められています。
求人内容と相違がないかは、労働条件通知書を見て確認できるので安心してください。
就活に成功するフリーターの特徴6つ
なかなか就職できないフリーターもいる中、すぐに就職を決めて正社員として働ける人もいます。
ここでは、就活に成功するフリーターの特徴6つを見ていきます。
- とにかく早く動いている
- 企業ごとに分析し対策している
- 就職後のことも視野に入れている
- 面接で失敗した原因を分析している
- 就職しやすい業界・職種を選んでいる
- 就活のプロからサポートを受けている
特徴1.とにかく早く動いている
フリーターからの正社員就職は、新卒や第2新卒の就職活動に比べ、不利であることは否めません。
しかし、それでも結果を出しているフリーターは「できるだけ早い段階で就職活動を始めている」という共通した特徴があります。
冒頭に出てきたデータからも分かる通り、フリーターになって半年以内であれば高い確率で正社員になれています。
年齢が上がりフリーター期間が長くなれば、ますます不利な状況に追い込まれるでしょう。
「早く行動を起こす」ことが、何よりの対策であることは間違いありません。
特徴2.企業ごとに分析し対策している
複数企業の面接を受けることは一般的ですが、分析と対策は企業ごとに行うのが重要。
求める人材は企業ごとに異なるため、それに合わせて自己PRの内容も変えなければなりません。
そんな声が聞こえてきそうですが、どんな企業にも当てはまるような内容は、ぶっちゃけかなり薄い仕上がりになります。
そういった内容は、企業には刺さりません。
時間をかけた深いリサーチに基づく自己アピールこそ、内定への近道なのです。
特徴3.就職後のことも視野に入れている
すぐに就職できる人は、内定をもらうことがゴールではなく、就職した後のことまで考えています。
- どのように働きたいのか
- 3年後や5年後はどうスキルアップしたいのか
このような将来のビジョンが明確なのです。
面接時にも目標や志望動機をはっきりと答えられるため、内定が取りやすいといえるでしょう。
特徴4.面接で失敗した原因を分析している
面接に失敗したら落ち込みますよね。
でも、内定を掴み取る人は落ち込むだけで終わらず、失敗の原因を分析しています。
例えば、以下のような原因が考えられます。
- 履歴書の内容
- 面接時の自己PR
- 企業分析不足
など何が原因だったのかを洗い出し、改善点を見つけることが重要です。
失敗しても諦めずにむしろその失敗を糧にして、次に繋げるようにしましょう。
特徴5.就職しやすい業界・職種を選んでいる
フリーターから正社員への就職に成功している人は、未経験歓者歓迎の求人を中心に狙っている傾向があります。
その他、人手不足が慢性化している業界や職種も、職歴を問わずポテンシャル重視の採用を行っているため、フリーターにもチャンスが十分にあります。
こうした業界・職種の仕事に興味が持てるのであれば、集中して受けてみるのもよい方法です。
比較的、早い段階で内定が獲得できるかもしれません。
特徴6.就活のプロからサポートを受けている
自己分析や面接の練習などを自分だけで行うのは難しいものです。
UZUZでは、フリーターや第二新卒に特化した就職サポートを行っています。
応募企業に合わせての面接対策や平均20時間以上に及ぶキャリアカウンセリングなど、充実したサポートが受けられる優れもの。
30秒で登録が完了しますので、ぜひご相談ください。
【まとめ】就活に失敗する原因と対策を抑えて内定を掴もう!
「就活に失敗してしまう」「就活が思うように進まない」と感じるフリーターは、就活を振り返ってその原因を洗い出してみましょう。
そのうえで本記事で紹介した対策を試してみて、諦めずもう一度就活にチャレンジしてみてください。
フリーターの就職率は決して低すぎるものではなく、原因さえ解決できれば内定へ必ず近づくことができます。
振り返ってみても原因が見当たらないという方は、私たちUZUZにご相談くださいね!
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